ぴんよろ日記
DiaryINDEXpastwill


2008年06月19日(木) さよなら人町号。

 「ワゴン車コーヒー」に豆を買いにいったら、移転のお知らせが貼ってあった。移転と言っても、今ある場所の、向かいのビルらしい。これでもう「ワゴン車コーヒー」とは呼べなくなるが、本当は「珈琲人町」という立派な名前がある。
 豆と一緒に、お知らせのチラシをもらう。「この度、珈琲人町は移転することになりました。3年間がんばってくれた人町号とお別れです。」車のイラストのナンバープレートのところには「さよなら人町号」の文字も。じーん…。
 「3年間」。そう。ほんとうに3年間なのだ。
 テレビかなんかで、おいしいコーヒーを出してくれそうな青いワゴン車のお店を見て、当時、お腹が大きかった私は、それでも、まだ、ひとりの静かな時間を過ごしながら、すたこらとお店を訪ね(当時は万屋町のパーキングの一角だった)、まだ顔は合わせていないけれど、時折ぐにゅ〜っと動く「はらお」くんと、はちみつコーヒーを飲んだ。(腹の中にいる人だから「はらお」と呼んでいたのだ)。暑かったけど、影になっていた椅子に腰掛け、夏の雲を見上げたりした。そして秋、「はらお」はついに「ヒコ」となり、ふたたび、数ヶ月前には腹の中にいたヒコをスリングに入れて、コーヒーを飲みにいった。怒濤の1年もなんとかくぐり抜け、ヒコが保育園に行きだしてからは、また、ひとりで…。
 というふうな、ごく個人的な思い入れがあるので、その時々の自分が目指して歩いた「青い車」がなくなるのは。さびしい。あのワゴン車の青は、慌ただしさに満たされていた私の生活の中の、ほんのひとときの静けさを象徴するものだった。ほかにも好きなお店はいくつもあるけれど、ヒコを生んで育てたこの3年と、丸々オーバーラップしていた「ワゴン車コーヒー」には、こうしてみると、格別な感慨がある。
 さよなら人町号! ほんとうにありがとう!


トンビ |MAILHomePage