ぴんよろ日記
DiaryINDEX|past|will
時々行く屋台のおでんには、トマトが浮かんでいる。 これがうまい。 おでんのダシなんだけど、トマトだから、イタリア〜ンな香りもして、 こう書くとまずそうだけど、おいしい。 こないだ、その、トマトを食べていると、隣のテーブルのおじさんが、 「そんなもんがうまいのかねぇ」的に覗き込んでいたので、 どう説明したもんか、と、酔った頭なりに考えて、 「トマトが、がんばってないんです。 生とか塩だけとか、そんなんじゃないから、気負わず、安心して、 トマトがトマトでいられてるというか」 などと力説。すると、飲食店関係者だというおじさんは、ついにトマトを注文。 「なるほど…たしかにがんばってないね。」と、味わっておられた。
塩やオリーブオイルだけを使って、素材の味を最大限に引き出す!って、 もちろん大切なことなんだろうけど、 逆にそういう、真剣白羽取りみたいな食べものばっかりというのも、 素材の側も、食べるほうも、常に「勝負!」みたいになって、どうなんだろう。 良い材料を塩だけで食べる強烈な快楽というのは、もちろん、あるんだけど、 適度にダシに身をゆだねつつ、自分自身を解放しているような味の官能も、 また捨てがたいのではなかろうか。
|