ぴんよろ日記
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2007年10月22日(月) トマトの官能

時々行く屋台のおでんには、トマトが浮かんでいる。
これがうまい。
おでんのダシなんだけど、トマトだから、イタリア〜ンな香りもして、
こう書くとまずそうだけど、おいしい。
こないだ、その、トマトを食べていると、隣のテーブルのおじさんが、
「そんなもんがうまいのかねぇ」的に覗き込んでいたので、
どう説明したもんか、と、酔った頭なりに考えて、
「トマトが、がんばってないんです。
 生とか塩だけとか、そんなんじゃないから、気負わず、安心して、
 トマトがトマトでいられてるというか」
などと力説。すると、飲食店関係者だというおじさんは、ついにトマトを注文。
「なるほど…たしかにがんばってないね。」と、味わっておられた。

塩やオリーブオイルだけを使って、素材の味を最大限に引き出す!って、
もちろん大切なことなんだろうけど、
逆にそういう、真剣白羽取りみたいな食べものばっかりというのも、
素材の側も、食べるほうも、常に「勝負!」みたいになって、どうなんだろう。
良い材料を塩だけで食べる強烈な快楽というのは、もちろん、あるんだけど、
適度にダシに身をゆだねつつ、自分自身を解放しているような味の官能も、
また捨てがたいのではなかろうか。


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