ぴんよろ日記
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2003年10月19日(日) たき火のよろこび

昨日、ダイエーがサヨナラ勝ちしたのを見届けたあと、
知り合いの人たちがタチウオ釣りをしているというので、
ダンナとちょっと覗きにいった。
たこやきと、カップラーメンと、ビールと、自分用にワンカップを買って。
タチウオは、時々はねるのが見えるくらい、いるんだけど、釣れない。
見ている私もワンカップを飲んでしまった。
そのうち寒くなってきて、たき火のコーナーが設けられた。
そういうことに関して、超人的に手際のいい人が、
どこかから打ち捨てられたタンスの引き出しなどを持ってきて、
あっという間に、あったか空間を作り出してくれた。
かつて誰かが何かを大切にしまっていたであろう引き出しが燃える様子は、
見る人が見れば短編小説のひとつでも書けるのではないかというほど、
なんだか、妙に心揺れるものだった。
ひとつめの引き出しはあっけなく燃えて、
ふたつめの引き出しもどんどん燃えていく。
こりゃー、すぐになくなるなぁ、ということで、
ダンナたちは、また追加の家具を拾いにいった。
こんどは、タンスばかりか、鏡の外された鏡台とちゃぶ台もあった。
ちゃぶ台は、うちのベランダに置くのに探していた理想の形だったので貰うことにしたが、
タンスの続きと、鏡台は燃えていく。
そのうち、燃えているものがタンスだとか鏡台だとかということについては思いを巡らし尽くして、
こんどは火をじーっと見つめていることによるぼんやり感が襲ってきた。
実際、はたから見ても、どこかに行ってる感じだったらしく、
しかもその時私は、防寒対策として、カラフルな模様の布をかぶっていたので、
異国のあやしい占い師と化していたようだ。
でも、たき火は本当に楽しかった。
心の原始的な部分が反応するというか。
いやー、楽しかった。





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