ぴんよろ日記
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台風の日に取材を終えて、 強まる風の中、バイクで家路を急いだ。 お諏訪の森の六角道 (ご神木が道路の真ん中に次々に現れる、すごい道)を登っていると、 カランカラン、と音がした。 それは首から下げていたトンボ玉が落ちて、タンクに当たった音だった。 トンボ玉を下げていたのは、けっこう頑丈なチェーンだったので、 切れるわけがないはずだった。でも、切れた。 こんなことがあると、やっぱり一瞬イヤなことを考える。 誰か死んだんじゃないかとか。 しかしなんとなく頭をよぎったのは、 あぁ〜、取られちゃったかな〜、だった。
チェーンが切れるちょっとまえ、 坂を上りながら、いつものようにご神木を眺めて、 すがすがしいなぁ〜、もしお諏訪に神様がいるのなら、 お社よりも、こっちにいるよなぁ〜、なんて確信を強めていたのだ。
こういう話が苦手な人もいると思うけど、 最近、人間が「かみさま」と思ってしまうものの仕組みというか、 正体のようなものって、何だろうと考え続けている。 それがようやくまとまりつつある今日このごろで、 こないだ行った野崎島でも大きな収穫を得た。
そういうことをずーっと気にかけていると、 時々「わかる」時が現れる。 ぜんぜん「見える」人ではないので、ほんとにたまに、感じる程度。
で、その坂を「いるなぁ〜」と思いながら上っていて、 その直後のことだったから、 トンボ玉は、お渡ししたことにしたのだ。
バイクを止めて、 しばらく坂を降りて探したんだけど、見つからなかった。 枯れ葉がけっこうあったから、 引っかかっていてもよさそうだったんだけど、 見つからなかった。
あきらめて、バイクに乗ろうとしていたら、 久しぶりに会う友達が車で通りかかった。 それも含めて、やっぱり、と思った。
緑色のトンボ玉、気に入ってくれると、いいんだけど。
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