花の写真を撮るのが好きだと話すと、意外だという表情を向けられることがある。こちらも思わず失笑してしまうけれど、格別好きであったわけではないにせよ、僕と花との歴史は長い。母が生け花の師範免状を持っている関係で、二十代前半の頃には、よく花展にも出入りしていた。専門的なことは何ひとつわからなくても、草花が持つ生命力は、あの頃から感じていたような気がする……【この続きは「ヲトナごっこ」をご覧ください】