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別冊カドカワ総力特集「吉井和哉」 - 2007年09月06日(木) 特集されるとはいっても、こんなにまでボリュームあるものだとは 思ってもいなかった。 総ページ数150頁超、圧倒された。 プロローグの『自分はまだまだ旅を続けます。 吉井和哉が生まれてきた意味を探しに。』という文字が 本当に力強く、頼もしく、心に残った。 私がアンケートに応募したのは、「POENIX」だった。 コメントは採用されなかったけれど、「PHOENIX」を聴くたび、 吉井和哉が数年ぶりにファンの前に登場した、あの新潟フェイズで、 第一曲目にこの曲が鳴り始めた時に感じた熱気と風圧は、凄まじかった。 PHOENIX吉井和哉が生きる為に歌う為に、懸命に命を燃やそうとするかのように 翼を震わせ翔びたとうとするその瞬間に立ち会えたあの興奮・歓びが蘇る。 ソロ吉井和哉の曲の中でも、とても大好きな曲だ。 「スピリチュアル・メッセージ」では、 『ずっと旅をしていて、その過程を歌うのが自分の歌だと思う。』 『自分の人生を楽しめる人が天才』 これをさらっと言えているところが、一段と深みを増した彼の大きさを感じて痺れた。 永井豪先生との対談はもう最高だ。 『なんてことしてくれたんだ対談』っていうタイトルからしてヤられる。 『(デビルマンは)実は心に大きな闇を持っていた本当の主人公はこいつだったんだ。 飛鳥了の物語だと後でわかった。』 『「バイオレンスジャック」はまた力を入れて、描きますんで。』 永井豪先生のこの言葉を引き出して下さってありがとう、吉井さん! 『エロスは基本』深いお言葉です♪ 吉井和哉という存在をしなやかに鋭く捉えてらっしゃる竹内まりやさんの「特別寄稿」や 『普通に吉井さんと話す徹平が腹立たしかった』とまで語る正真正銘大ファンらしい ウエンツ瑛士君のインタヴューが印象的だった。 「シュレッダー」PVメイキングの様子や「吉井流ビジュアルの作り方」は面白かった。 須永監督の『曲の見せ方、自分の見せ方を知り尽くしている人』という形容が 物凄く当たっていると思う。 関係者の証言で何と言っても一番インパクトあるのは、エマこと菊地英昭だ。 「面と向かっては言いづらい、吉井さんの“ここだけは直して欲しい”点」を尋ねられて、 『それはここではとても言えないですよ(笑) リスクが大きすぎます。内緒です。とにかく注意してくださいなと・・・。』 一体エマさん、どんな事を直して欲しいと思ってらっしゃるんでしょうか!? 怖い!けど知りたい!(笑) 「面と向かっては言いづらい、吉井さんの“こんなところが好き”」に 『なんだかんだいっても彼のギャグのセンスは好きだなあ。とくに身体を使ったやつね!! ここで???のタイミングでの半ケツとか、40過ぎてもだしてほしい、あっ! あと電話口での口調は普段と変わるからなんか面白い(笑)。なんか好き。』 あのしょーもない(と言ったら身も蓋もないだろうが)吉井和哉のギャグに 一番ウケてくれるのは、エマさんですもんねえ。 「半ケツ」をもっとやれ!って言ってくれるエマさん、 なんて吉井をあったかく見守っていてくださることか!ありがたい。 吉井和哉の電話口調・・・きっと電話だとすこぶる丁寧だったり 声のトーンも変わってるんでしょうね。 『面白い。なんか好き。』と仰るエマさんが好きです♪ 吉井和哉のフォトも沢山掲載されているけれど、目を奪われたのは、 有賀幹夫さんがLA「マルホランド・ドライブ」で撮った 『シャドーの中に吉井さんの無限の宇宙=SPACEを感じてもらえればと思います』と 記された夜明けのグラデ―ションの中に吉井和哉のシルエットが浮かぶ写真、 『森の中をさまよう、幻想的な感じも撮りたかった。・・・』とコメントしておられる 霧にけぶる森?をバックに立つ吉井和哉、この表情がなんとも言えず良い。 結構長い間私は、吉井和哉という人を探究しようとし続けて来た筈だけど まだまだ全然追いつけない。 これからも「吉井和哉」を知る旅は続く。 甘美な迷宮だ。
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