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希望それから愛 - 2005年12月19日(月) 吉井のお陰で初めてQUEENS OF THE STONE AGEを聴いた。 「LULLABIES TO PARALYZE」 格好イイじゃないか。 サウンドはハードだけれど、ヴォーカルが湿り気があって、 所々思いがけずに現れるメロディの綺麗さが癖になる心地良さだ。 先日のFM802の放送で吉井は『サウンドとか曲作りとかとてもツボで、 このバンドも実質なんかヴォーカリストの人が、結構イニシアティブをとって、 まぁソロのようなバンドのようなスタイルをとってるような イメージがあって、YOSHII LOVINSONではそういう感じで ちょっとやってみたいなぁーなんて思って影響を受けたアーティストだ』と話したそうだ。 「You Got A Killer Scene There, Man.」や「LIKE A DRUG」セクシーで妖しい♪ 解説を読んだら、実質的にバンドのコンセプト、音楽面、運営に至るまで 常にバンドをリードして来たのは、ジョシュ・オムなのだそうだ。 前バンドからの盟友ニック・オリヴェリを非情に切り、己の求める音楽の道を 進むジョシュ・オムとQUEENS OF THE STONE AGEの姿に吉井和哉は 何を重ね合わせて見たのだろう。 ジョシュは『逆境に恐れをなして無力になってしまう(PARALYZE)のは、 ごめんだ。傷つきながら生きるのが人生だろう?』と語ったそうだ。 “歩いて行かなきゃ延々”かな。 ジャケットに描かれる「妖しい闇の中光を手に前に進んでいく少女」。 少女が捧げ持つ器の中にあるのは、ジョシュ曰く「希望それから愛」だという。 遥かな遠い道に「希望と愛」それは、吉井和哉の姿に重なる。 『楽曲はもちろん、本人の意思も今まで以上に「新鮮さ」を意識している。』という 新曲「BEAUTIFUL」に期待が募るが、やはりいつもながら私は、 吉井和哉の変化が少し怖い。 12/24発売のbridgeのインタヴューも。 このアルバムの解説の中で坂本麻里子氏が 『自らのヴィジョンを100%具現化する為なら、アーティストはエゴイストに なっていい。そうあるべきだ。』と述べている。 けれど、私はまだそこまでの境地にはなれない。 吉井にはエゴイストを貫くタフさを補強して欲しいと願いつつも、 それではやはり淋しいと感じてしまうのだ。
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