アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2004年02月04日(水) 折れないで

一日中、数字とにらめっこして赤い目になって。
けれど帰り際にメッセで少し構ってもらったので
昨日までの重たい気分が明るくなって。

渋谷の駅を足取りも軽く歩いていたはずだったのに「ぽくっ」。



ぽくっ

ぽくっ

ぽくっ


「ぽくっ」?



ヒールが溝にはまったような感覚を左足だけ三歩分も立て続けに受けたので
人混みの中で押されそうになりながらも
ちょっと立ち止まってみる気になった。

人の邪魔にならないよう、そして左側に体重をかけないよう、
妙な予感を心の中で思いっ切り否定しながら壁際まで寄って行って
恐る恐る見下ろした左のハイヒールの踵は見事、真っ二つ。


「ありえない・・・・・(汗)」


信じたくなくても、何度瞬きをしてみても、
真っ二つなものは真っ二つで。

そして頭の中は真っ白で。

何で?
いや。
とりあえず理由は置いておこう。

確か近くにミスターミニットがあったはず、とヒョコヒョコ歩きながら
何とか店まで辿りついたアタシに店員は周りにも聞こえるような大声で
「もー、こうなっちゃったら修理できないんですよ!応急もムリ!」

メッチャ明るい笑顔だし。

いや。
だからさ。
そんな、アータ、にこやかに言い放ってくれなくても・・・。
この先アタシに、どーしろっちゅーねん。

しかも修理にはおおよそ1ヶ月もかかるそうな。
他の客の明らかに笑っているであろう目を避けるようにして
靴を履き直しながら、さてどうしよう、と次の手を考える。

が、考えるまでもなく歩けないのだ。

ヒョコヒョコとタクシー乗り場まで。

と思ったがムリ。

ムリであったので、
さらにヒョコヒョコと移動してエスカレーターに乗り、
違うフロアにある靴売り場へ駆け込んだ。


間に合わせで買った靴はヒールが5センチ程度しかない。

いつもより背が低くなった分、目線も低くなって、
何だか一生懸命背伸びをしながらまた人混みの中へ入っていく自分が
とても滑稽に思えた。





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麗香@夏野空 [MAIL] [MILK PITCHER]
 
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