アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2003年06月12日(木) 闘病日記(その2)

6月3日(火)朝

夫が出かけるのと一緒に目覚めた。
「内科に行ったほうがよいのではないか」と言われていたのだが
明日、かかりつけの病院へ行くことになっていたので、
とりあえずそこで相談してみることにする。

最近ネットで親しくなった建築家さんが、容態を心配してくれる内容の
メールを寄越してくれた。
仕事は休むことにした旨、返信する。

忘れられていないんだなぁ、とどこかで思った後、ゆっくり眠った。

途中、どこかでサンドイッチを食べた気がする。



6月4日(水)朝

建築家さんはどうやら心配性らしく、モーニングコール宜しく
「今日の調子はどんなだ?」とメールをくれる。
朝きちんと目が覚めるのはけれど生活サイクルを保つという意味では
よいことなのだろう。

午後から起き出してシャワーを浴びて出かける支度をする。
病院は夕方からの予約にしてもらってある。
シャワーを浴びながら動悸と眩暈に襲われた。

久しぶりに表に出た。
息苦しくフラフラと駅までの道がどうしてだか遠い。

電車を待っている間、ただ立っている方がツライことに気づいた。
歩いている時は振り子の原理で足は左右順番に前へ出るし
体重も自然と前へ移動する分、地に着いている足にかかる負担は少ない。
ただ立っている間はその全体重が足にかかる。

前後左右に揺れるのを自覚しながら電車に乗り込む。

病院では思いのほか待たされた。
今までのより強い睡眠薬と吐き気止め用の胃薬を処方されて出てくる。


この日、どうやって家に帰ってきたのか覚えていない。



6月5日(木)朝

朝、夫をベッドの中から送り出しながら建築家さんにメールで
生存証明を残す。

昼過ぎに起きてきて夫が買っておいてくれたサンドイッチを食べ、
そのままPCを立ち上げてダラダラと過ごす。
けれど時折横になる。

そのままの夜。



6月6日(金)朝

何しろひたすら眠っていた。
食べたのだったろうか。
記憶にないけれど明日は経過観察のため通院することになっている。

「点滴でも何でもして体力の回復を図るのが先決じゃないのか」と
夫は息巻いていたが、あの日は早く帰宅して横になりたかった。

とりあえず明日。



6月7日(土)昼

起き出して支度をする。
夫同伴で病院へ出頭。

人が一緒だと気が張るせいか、意識もいつもよりしっかりしている。
気がする。
足元もいつもよりしっかりしている。
気がする。

食事が少しずつ摂れて来ているのでこのまま様子を見ることになった。

帰り道、つい寄り道をしたくなって下北を歩いたような。
けれど既に緊張の糸は切れて虫の息で家に辿り着く。

何も覚えていない。
眠ったこと以外は。





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