伏見ミリオン座3 20:25〜22:25 115分
めでたいミリオンのWポイントデー。いろいろしゃかしゃか済ませて7時半前には整理券をゲットしたんだが、003て。公開後最初のWポイントデーなのに、客いないのか。ツイッターを覗くと、佳菜子ちゃんが四大陸選手権へ出発と。急な参加で大変だろうけど、頑張れよ!
整理券を貰ってから開場まで時間があるだろうと、あらかじめ文庫本を持ってきていた。ただ、ミリオン座のフロア内は音楽やら、宣伝のための予告編流しっぱなしやらで騒々しいので、ドトールでミラノサンドAとブレンドを嗜みつつ読書する。
席に着いた。さすがに私で最後などということはなかったが、印象としては席の半分ぐらい。ミリオン3なんて67席しかないのに。
スリランカの内戦で妻子を失ったディーパンは、祖国を捨ててフランスへ渡ることを決意する。同じように国を捨てようとしている難民たちの中で、偶然引き合わされた若い女性と小学生の女の子を妻子であると偽り、三人はフランスへと渡った。
しかしようやく辿り着いたフランスも、決して平和な世界ではない。祖国の工作員が移民管理局の窓口担当だったり(単なる通訳だったかも)、早くも希望は打ち砕かれる。さらに、入居を許された団地もヤクザの溜まり場だったりしてもう最悪。結局、映画の後半は団地で起こったヤクザ同士の撃ち合いの中、ディーパンが「家族」を守るために戦う、という展開になる。
なんとなく最終的にはドンパチがメインのようになってしまっているけれど、個人的にはディーパンたちが慣れない異国暮らしに何度もまごつきながら、だんだんと本物の家族になっていくという部分の方が好きだし、ドラマとしてもよくできていたと思う。女の子が初めて地元の小学校に行こうとする朝、不安のあまり、本当は父でもなんでもないはずのディーパンに抱きつく場面とかね。大人の二人にしても、言葉が分からなかったり、習慣を知らなかったりして、いろいろ間違いをしでかしちゃう。そうすると近隣のフランス人から「ここ違うんだけどな〜」と苦い顔で注意されちゃう。そういうシーンが結構何度も続く。そのたびにこっちは「ど、どうしよう、この人たちそのうちクビになっちゃう!?」「そのうちすっげえヘイトなこと言われたりしたらどうしよう」と、地味にはらはら。いやあ、戦闘シーンより遥かに心臓に悪かった。むしろこういう部分こそが本当の「闘い」じゃないか。戦闘シーンをあそこまで派手に盛り上げなくてもよかったのでは、と思う。
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