nomiの思考

ご意見・ご感想
心ある○○
2004年03月07日(日)

先日、新聞の連載で、絵門ゆう子さんの「がん
とゆっくり日記」を読んだ中で感じた怒りが、
日常にふいに訪れる、様々な出来事とリンク
して、わたしの心から離れない。

「抗がん剤が効く可能性は非常に低い」
そう説明したあと、その薬を使うかどうかの判
断を患者に迫った医師がいた。
何人もの患者を抱えているので、一人一人の
人生にかかわれない。自分で考えてこいと言
うのだ。

「治る?無理ですね。でも医者は何も悪くない。
悪いのはあなたの運ですから」と、そんな信じ
難い言葉を浴びせた事実があるという。

一体、人間の価値はどこにあるのだろう?

医師になれるほどの頭の良い人間が、意に
反し追い詰められた状況のなかで、必死に光
を追い求める人たちに対して、「心ない発言」
をすること。
医学と同じく、またはそれ以上に大切な、「人
の心」について、なぜ、考えることができない
のだろう?

人は、人生のなかで、どれだけ多くの「心あ
る医療」、「心ある○○」に、出会うことが出
来るのだろうか。

「こんなもんか」。

そんな風に、諦めたら、おしまい。
そんな風に、相手を苦しめることに、何も感
じなくなったら、おしまい。

でも、これって、とっても難しい問題だよねぇ。
ふぅー。




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