ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2008年02月01日(金) スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ
    ヘレナ・ボナム=カーター
    アラン・リックマン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
19世紀ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミンは美しい妻と娘と幸せに暮らしていた。ところが妻の美しさに目を留めたターピン判事の陰謀でベンジャミンは無実の罪で投獄されてしまう。それから15年後、脱獄したベンジャミンは「スウィーニー・トッド」と名を変えてロンドンに戻ってきた。かつて住んでいた場所に行き、大家でパイ屋を営むミセス・ラペットからその後の妻と子の顛末を聞いたトッドは、ターピン判事への復讐を誓うのだった。


【感想】
スティーブン・ソンドハイム、ヒュー・ウィーラーが手掛け、トニー賞を受賞した名作ミュージカルを映画化。
主人公の「スウィーニー・トッド」は18世紀に実在したと言われている伝説の人物だそうですが・・・そんな事はどうだっていいですか?バートン×ジョニーコンビの新作なんだから、もうそれだけでどうだっていいっすね?(^-^;

予告編見た時からイヤな予感はしていましたがね・・・本作バートン作品で初めてレイティング付きましたね。
まあ、レイティング付いて当然ですな。ビビりました。そーとービビりまくりました。泣きそうです・・・

まあ相変わらずの絵作りとアングルの上手さは流石のバートン。
モノクロに近い微妙な色抜きをして、画面全体をスウィーニー・トッドの心のように寂寥感で包み込む。唯一色鮮やかな青空と海と華やいだ絵作りをしたミセス・ラペットの夢を語るシーンが生きますね。
キャラクターの心理を映像のトーンで表現する辺り、なかなか策士です。ってかバートンらしいです。

元ネタのミュージカルを知らないので、元ネタと本作がどれくらい内容が違うのか判りませんが、もし元ネタも本作と同じオチだったとしても「何となく救いのある終わり方」に作るのが最近のハリウッド風。
そこを思いっきり超バッドエンドにする辺りは評価したいですねぇ。人の世の無常、世の中映画やドラマみたいに都合のいい事ばかりが起こる訳がない・・・人の心の闇をここまであからさまに見せ付けてくれちゃうのは流石ですよ。

ちょっと判らなかったのは、最初はターピン判事達に復讐するのが目的だったハズ?なのに、ターピン判事をやっつける前に既に市井の罪もない人々に手を掛けちゃった部分。
最初の1人目は殺さなければいけない理由があるからまだ判る。でもその後はラペットさんの商売のお手伝いをする為だけに手を掛けたの?ちょっとそれではパンチが弱い。せめてもう少し「最愛の妻を失ったショックでヤケクソになった」とか何とかアピールして欲しかったなぁと。

でもすんごい深刻な顔で嬉々として「ダストシュート」を作ってるジョニーには萌えた(笑)

完全にミュージカル作品なんだけど、ミュージカル特有の違和感は感じませんでしたね。
むしろ単なるセリフではなく、旋律に乗せる事でよりキャラの心情が観客に伝わり易くなったと言うべきか。
本作で初めて歌を披露したというジョニーは顔だけじゃなくてお歌もステキ♪ヘレナやアラン・リックマンも堂々と歌っていらっしゃいますが、どなたも芸達者ですねぇ。本当にお上手でした。

復讐の狂気、すれ違う愛、愛するが故の嘘と嘘から生まれる悲劇、人の心の闇を映像と演技と素晴らしい楽曲でスクリーンに再現したバートンの技、それから役者さんの実力の光る素晴らしい作品だと思います。思いますけど・・・

やっぱ、映像グロ過ぎ(^-^;
バートンそんなに頑張らなくってもいいじゃないか!マジでスクリーン見て「うえぇぇ」と声が出ちゃいましたよ。
ファンタジーにしろ、とは言いませんが流石にコレは・・・スプラッタ系が一番苦手なぴよにはキツかったです(涙)








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