ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2008年01月30日(水) 団塊ボーイズ

監督:ウォルト・ベッカー
出演:ジョン・トラボルタ
    ティム・アレン
    ウィリアム・H・メイシー、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
アメリカの閑静な住宅街に住むダグ、ボビー、ウディ、ダドリーの4人の中年男達は、週末ライダーのグループ仲間。若い頃は無茶な事もしたものだけど、家庭を持ち仕事に忙殺されて今はかつての面影もない。そんなある日ウディが「自由奔放な旅に出よう」と言い出して、4人はハーレーを駆って3200km離れた西海岸へ向けてツーリングに出掛けるのだったが。


【感想】
アメリカで2007年3月に公開されるやたちまち人気になり、かなり長い事興行収入ランキングに名を連ねていたそうです。
出てる役者さんが豪華ですしね。上記のお3方+マーティン・ローレンスの4人が「団塊ボーイズ」のメンバー。
・・・って、この邦題何とかなりませんか?原題は「WILD HOGS」と言うのですが(劇中のツーリングチーム名)、原題のままカタカナ表記にした方が断然いいですよ。この邦題は雰囲気ぶち壊しですって(^-^;

そんな訳で、本作は中年週末ライダー4人が日常を忘れてツーリングをする、というコメディ・ロードムービー。
4人はそれぞれ個人的に悩みも抱えていたりするけど、まあ大した事じゃない。この年齢になればよくあるような事。
そして4人のグループ構成はリーダー、ブレーン、お調子者、そしてボケ係とバランスよくキャラクターが組まれていて、それぞれがきちんと自分の役割を果たしながら旅を続けていきます。

旅の出発点から「イージー・ライダー」のパロディで軽く団塊世代のハートを掴み、その後も事ある毎にトラブルに巻き込まれたりトラブルを自ら作り出して、どーでもいいようなネタで観客を笑わせながら「最重要イベント地点」に向かって行く。
目新しい展開なんて何ヒトツなく、ボケギャグも超古典的、ならず者バイクチームとのクライマックスの激闘?も昔から散々使われてきた「青春ドラマ」の2番煎じ3番煎じ・・・ある意味安心して見られるけど、まあ凡庸(^-^;

この邦題の香ばしさといい、内容の古臭さといい、要するに本作は「かつての冒険野郎・今はくたびれたおっさん」に向けた応援歌のような作品。鑑賞ターゲット層も勿論この年代の人なんでしょうなぁ。
問題は、本作のターゲット層の人達がどれくらい劇場に足を運んでくれるのか、という事くらいですか(苦笑)

でも若い人が見てもなかなか楽しいんじゃないか?という気はするんですよ。
ここまで古臭いベタギャグって、今のお笑いに馴染んでる層には逆に新鮮なんじゃないかしら?
それに「男ってヤツは、いつまで経ってもガキでしょーがないよなぁ〜」なんて、女性が見てもほくそ笑みそう♪
要するに、中年パパ、パパに溜息付きまくりの恐妻ママ、パパを小バカにしてるガキ、家族揃って映画見に行って、パパの若き頃の武勇伝に触れてちょっぴりパパのお株を上げちゃおう!みたいなほのぼの感があるんですよ。
団塊世代以降の「今頑張ってる中年おやじ」が家族引っ張って見に行くのにうってつけかもしれませんわ。

ウィリアム・H・メイシーがオイシイですね。この人、こういうキャラが猛烈に似合ってます。
それから上にも少し触れましたけど、映画の随所に「イージー・ライダー」へのオマージュに溢れ、それはピーター・フォンダのご登場で最高潮に達します!このジジイ、本当にカッコいいゼッ!!
もうどこまで行っても本作は、かつて無茶やったものの今はしがないおっさん(既に爺さん?)を喜ばせる仕様。

団塊世代の方々はそろそろ第一線を退いて悠々自適の生活ですか?
でしたら本作を見て、若かりし頃を思い出して、そして気ままな旅に出てみましょうよ?時間はたっぷりありますヨ(笑)








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