ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2006年09月12日(火) シュガー&スパイス 〜風味絶佳〜

監督:中江功
出演:柳楽優弥
    沢尻エリカ
    夏木マリ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
東京・福生市に住む山下志郎は、高校を卒業して「とりあえず」ガソリン・スタンドで働き始めた。両親は大学進学しろと大反対するが、アメリカかぶれでBARを経営する「グランマ(祖母)」が後押ししてくれたのだ。志郎の働くスタンドにある日新人バイトの女子大生「乃里子」がやって来た。乃里子と過ごす内に今まで味わった事のない感情を抱くようになった志郎。そして乃里子もまた、恋に傷付いた心が志郎と過ごす内に癒されて、自然に惹かれ合うようになるのだが・・・


【感想】
山田詠美著、谷崎潤一郎賞を受賞した短編小説集「風味絶佳」に収録された同タイトル作品の映画化。
コレを「冷静と情熱のあいだ」の中江監督がメガホンを取り、主演は柳楽クン&江尻エリカちゃん、そしてフジテレビのヒットメーカー亀山氏が製作に名を連ねて、正に万全の体制でお届けする王道恋愛映画ってーヤツですねー!
えー。原作未読です。ってか山田詠美女史の作品を読んだ事がない。そんな事はどーでもいいですか。へへっ

まあ簡単に言ってしまえば、それまで恋らしい恋をして来なかったフツーの男の子が、初めてドキューン☆と効果音が付くような熱い恋に落ちて、そしてお約束通りの結末を迎える・・・という話な訳ですが。
あー。全部ネタバレしちゃったかも。でも先の見えた話だから罪は浅いよね?ね?(^-^;

話自体は至極当たり前でどこにでも転がってる話なので、ドラマティックでも何でもない。←いきなりコレかよ(苦笑)
コレは原作を読んでいないので何とも言えないけど、多分主要人物の感情の揺れや動きの情緒的な表現だったり、心象風景の描写が原作は相当巧みだったんじゃなかろうかと思うんですよ。
文章を読んででジーンとする話と、映像を見てジーンとする話(表現とも言うかな?)は微妙に違う気がする。
そこのトコロのギャップを・・・この作品は一体どのくらい近付ける事が出来ているんだろうか?

この作品を見て、柳楽クンの演技力というのは、どう評価すればいいのか益々判らなくなったぴよな訳ですが。
彼のセリフは明らかに棒読みだと思うんですよ。棒読みなのに、それが「初めて本気の恋?に落ちた男の実直さ」に見えるというのは、周囲が彼の棒読みキャラを理解して「棒読みだからこそ生きる役」を与えているのか、それとも彼は決して大根ではなくて「敢えて棒読みにする事で、朴訥でまだ恋のイロハが判らない青年」を作っているのか。
もしこの棒読みセリフが地じゃなくて完璧に計算された演技だったら、柳楽クンはマジで天才ですよ。

沢尻エリカちゃんは猛烈に可愛いんだけど、彼女の「心の揺れ」部分はもうちょっと掘り下げられなかったのかなぁ?
アレではただの「計算高い女」にしか見えないんだけどな。
ついでに言うと、志郎と乃里子ってほとんど半同棲状態だったんじゃないの?それにしては余りに2人の様子と言うか会話や雰囲気全体がよそよそしい感じがしたんだけどなぁ・・・

要するに、ファンタジーに作り過ぎてるんじゃないかな?と思ったんですけど。
一人暮らしの男の家に入り浸ってるんですよ。言っちゃ何だが、あの年齢のヤローが彼女と半同棲状態で、モジモジして信じて待つだけなんて有り得ないでしょ。ヤッてヤッてヤリまくってるクセにお前ら昭和40年代の昼メロでもあるまいし、そりゃー余りにファンタジー過ぎるだろうと。(^-^;
もうちょっと主要キャラの心の動きや揺れを掘り下げて見せてくれれば、ドラマとして深みが出ると思うのにな。

ま、結局「燃えるような初めての本気の恋」が大昔になっちゃったぴよに問題があるんでしょう。(涙)
決して悪くない話だと思うんだけど、コレと言って琴線に触れるものがなかったんですよ。夏木マリさんは相変わらずの存在感で随分頑張っていましたけど、肝心の主役2人の恋愛に肩入れ出来なきゃ話にならない。

少なくとも柳楽クンの演技がホンモノなのか地であの状態なのか・・・コレは今後注目したいポイントですなぁ。







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