ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2006年08月21日(月) UDON

監督:本広克行
出演:ユースケ・サンタマリア
    小西真奈美
    トータス松本、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
世界に通用する芸人を目指してNYに行ったものの、莫大な借金を作って志半ばで故郷・香川に帰郷した香助。製麺所を営む父親はそんな香助を冷たくあしらうが、親友・庄介の紹介で地元タウン誌「さぬき」で職を得る。香助の発案で地元のうどん「讃岐うどん」を紹介するコラムを連載した所、クチコミで広がって全国的な「讃岐うどんブーム」が巻き起こるのだが


【感想】
「踊る大捜査線」チームがタッグを組んで作った企画モノ。
監督の本広氏の故郷でもある香川県を舞台にし、香川県民のソウル・フード?「讃岐うどん」を取り上げて、監督の思い入れたっぷりなお国自慢と、「うどんブーム」再来を狙った(のか?)ヒューマン・コメディ。

そもそも「蕎麦」より「うどん」派のぴよなので、劇中に様々なうどんが登場するだけでかなり食欲をそそる。
本作は実在する香川の製麺所さんを実際に撮影しているらしいので、讃岐うどんに思い入れのある方には涙モノの映像の数々なんじゃないでしょうか?
それにロケ地は監督さんの故郷なので、風景映像もキレイに撮れていて好感が持てます。

それにしても、上映時間が長い。
上映時間が2時間14分。言っちゃー何だが、この手のコメディで2時間超というのは、相当脚本が練れてないとダレる。
本作は前半が「香助が地元タウン誌でうどんブームを作るまで」、後半が「香助の父親に異変が起こってから」という2部構成の作りになっているんだけど、特に前半の「うどんブーム」絡みのネタが長過ぎて、かなりダレダレになってしまう。
前半をもっとタイトに作ってくれれば、上映時間は1時間半には出来たと思う。この手のコメディは1時間半程度が楽しめる限界だとぴよは思うので、もう少しエピソードを端折って欲しかった。

要するに余りにも地元への愛着が沸き過ぎて、見せたい話の主題がブレブレになっちゃってる気がするんですよ。
家族愛だったり郷土愛が見せたいの?なら前半はもっと大幅にカットするべきだし、単に「UDON」を面白おかしく紹介して地元密着型の映画を作りたい?ならもっと後半はカラリと明るくするべき。
中途半端に(しかも執拗に長く)人間ドラマを差し込む事で、前半と後半のカラーに差が出来すぎてバランスに欠けてる気がするんですよね・・・あ、人間ドラマが主題かもしんないんだけどサ(苦笑)

それに、どうして香助が最後にこういう結末を迎えるのかも今ヒトツ納得がいかない。
この映画の流れだと、彼がああいう選択をする理由が全く理解出来ないんですよ。それ程こだわってるように見えないし。

結構笑えるし楽しめるし、しんみりもするし「大団円でよかったネ♪」と言えるエンターテイメントにはなっているものの、どうにも消化不良で小粒な「レンタルか地上波放送を待ってもいっか?」程度の感覚にしかならない。
そもそも「UDON」はとても消化のいい食品なんですが・・・映画もそこんとこ考えて作ってあげて下さいヨ(苦笑)






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