ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2005年06月29日(水) 宇宙戦争

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ
    ダコタ・ファニング
    ティム・ロビンス、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
港湾労働者として働くレイは、空が暗くなり稲妻が走る様子を見て明らかに異変を感じ、別れた妻から週末だけ預かっていた我が子達を部屋に残し町に出てみた。すると地表が割れて下から巨大な三本足のマシンが現れて、手当たり次第に人間を抹殺し始めたのだ。息子ロビーと娘レイチェルを車に乗せて安全な場所に避難しようと走り出したものの、巨大な物体は同時に到る所で出現していて逃げ場がないのだ・・・


【感想】
「マイノリティ・リポート」に続く、スピルバーグ×トムのコンビが送るSF超大作!
通常日本では映画封切は土曜日が基本ですが、本作は「全世界同時公開」という事で、本国アメリカと同じ6月29日が公開日になった事も話題になりましたよネ。マスコミの規制も厳しかったよーで、事前に情報がほとんどないというのも映画ファンをワクワクさせるぢゃーないですか♪

本作はH.G.ウェルズ著の古典SFアドベンチャースリラー小説「世界と世界との戦い」を元に、1953年にジョージ・パル氏によって製作された映画「宇宙戦争」のリメイク版らしいです。

さて、1953年版「宇宙戦争」が未見でウェルズ氏の小説も未読のぴよですが。←いつもの事(苦笑)
一言でこの映画を語るとすると

「物凄く金の掛かった鬼ごっこ」 ←かくれんぼかも?(苦笑)


確かに映像はスゴい!
映画序盤、地割れがして(←予告編で流れてるシーンね)タコロボット(謎)が現れるまでの、次々窓ガラスが砕け散って建物が崩壊して行くシーンなんて「CGなんだろーけど・・・それにしてもスゴ過ぎる!」と息を呑みましたもの。
その後も「CG+人海戦術」であろう、住人達がパニックに陥って逃げ惑う様子とか、とにかくスピルバーグが最も得意としてる系統の凄まじい「パニック・スペクタクルシーン」の目白押しには拍手喝采ですわっ!

まあ、それだけでして。(^-^;
結局なす術のない人間達(つーかレイとそのご一行)は、離婚した妻が住むボストンに行けば何とかなると思ってるんだかよくは判らないけど、とにかく行くアテもないのでとりあえずボストン目指して逃げまくる訳サ。

一応見せ場は、途中でティム・ロビンス演じる危ないおっさんに助けてもらうものの、そこで繰り広げられる息詰まる宇宙人とのかくれんぼシーンだったり、「親子の絆と再生(←多分作りとしてはコレがメインネタ)」というヒューマンだったり、やられるばっかりが脳ぢゃないんだぜぇー!by主役のトムが大反撃、だったりするんですが

どーやらちょっと調べてみたら、本作のオチは1953年版をかなり忠実に踏襲しているようでして。
これがどーにもいただけません。つーか、ここまでそっくりそのままオチ使っちゃったらリメイクする意味ありません。
このオチは1953年だったから許される(と言うか驚かれる)ネタだと思うんですよ。散々素晴らしい最新CGを駆使した映像見せておいて、更には1953年版にはなかった「お涙頂戴な親子モノ」に作り変えたクセに、最後の最後で取ってつけた言い訳のよーなこのオチって・・・21世紀の今新しく製作されて、一体誰がこのオチで納得するというのだ(怒)

どーせ1953年版から変更するなら、思い切ってオチ自体を変えちゃった方が意外性があって面白いと思うんだよね。
オチだけは変えられないと言うなら、せめてペラペラ〜っと口頭で説明したオチを映像化してくれてもよかったと思う。

まあ、彼女が出ると毎回同じような事を書くので恐縮ですが・・・
ダコタ・ファニングちゃんの演技1人勝ちでしたねぇ。彼女のヒステリックな叫び声のリアルな事と言ったら!
トムだけじゃなくて、見てるぴよまでイライラしちゃったじゃーないか(をい)
お前ウマ過ぎなんだよ!本当は50歳のベテラン女優の魂が体に憑依してんじゃないのかぁ?(^-^;

スピルバーグの真骨頂「めっちゃくちゃ金がかかってて緻密でリアルな宇宙人襲撃シーン」にビビりまくりながら、ダコタ嬢の相変わらずの「主演俳優@大物」を食ってしまう鬼気迫る演技。
この2つを楽しめるという意味では充分映画好きさんを満足させられる一作だとは思いますが・・・


あのオチ、もーちょっと何とかヒネれなかったんかいな?(薄涙)







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