ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2004年02月18日(水) 幸福の鐘

監督:SABU
出演:寺島 進
    篠原涼子
    塩見三省、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
ある工場が閉鎖された。職を失った工員のひとり、五十嵐悟は作業着のままあてどもなく彷徨い歩き始めた。
川原の土手で腹を刺されたヤクザに遭遇し、通りかかった警官に誤認逮捕される。その後釈放された彼は火事現場で子供を助けて表彰され、警察署を出た所で車に轢かれて入院し・・・たったの2日間に五十嵐を様々な出来事が襲う。


【感想】
ベルリン国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞し、各メディアに大絶賛されたSABU監督最新作。
・・・って公式HPに書いてあった。つーか、ぴよはSABUをよく知らないんだけど、こーいうヤツは映画見る資格ない?(^_^;)

この作品で特筆すべき点は、何と言っても「主人公にラストまで一言もセリフを喋らせない」という事でしょう。
とにかく主人公「五十嵐」は歩く。歩いていると色んな人が彼の目の前に現れて、そして彼に能弁に語る。
それに対して五十嵐は一言も言葉を発せず、ただきょとんとしたり、唖然とした表情を浮かべるだけで、自分の身に降りかかった様々な出来事について、言葉での表現を一切しないでいるのだ。

正直言って、ぴよはこの「主人公にセリフを喋らせない」意図がわからなかった。
もっと言うと喋らせない事で、主人公のキャラクターが全く判らなかった。これは相当痛いとぴよは思うんだけど、この映画を評価する人はきっと「喋らない事」に対して評価しているんだろうなぁ・・・とは思うのよね。
でもぴよには「喋らない事」が、逆に主人公の心の移ろいや葛藤や悩み、そういう人間らしい感情を観客に対して伝えにくくしているようにしか思えなかったんだ。(要するに、ぴよにはキャラに感情移入が出来なかったって事なんだけどさ)

独特のアングル回しで、1つのシーンが長回しでゆっくり引いたり寄せたり動かしたりする撮影方法を多用しているんだけど、BGMもなく(自然な音だけ)どうかすると無音状態の長回し、しかも絵がほとんど動かないとなると・・・
どーしても眠たくなっちゃうんだな、コレが。(苦笑)

結局主人公は2日間の間に色んなイベント?をこなし、そして天啓を受けたかのよーに「シアワセ」の場所を求めて、今まで自分が辿った道をそっくりそのままサクサクと軽快な足取りで戻って行くんだけど、このオチはほとんどの人が判ってるだろうし、このオチが1番しっくり来るし、このオチ以外は考えられないし(笑)
この映画はオチが何なのかが問題じゃなくて、そのオチへ持って行く見せ方が勝負の作品なんだろーね。

で、
ぴよには、かったるくて仕方なかったと。(爆)
作品の言いたい事は判るんだけど、見せ方に工夫してるのも判るんだけど・・・ツボじゃなかったと。(^_^;)





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