ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年09月22日(月) 僕の妻はシャルロット・ゲンズブール

監督:イヴァン・アタル
出演:シャルロット・ゲンズブール
    イヴァン・アタル
    テレンス・スタンプ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
イヴァンはパリに住む35歳のスポーツ記者。妻との間に子供はないけど、仕事と家庭を両立させてそれなりにエンジョイしている平凡な男だ。・・・ただ一つ、妻が女優のシャルロット・ゲンズブールであるという事を除いては。
食事に行けば妻はサイン攻め、町を散歩すればファンに囲まれて記念撮影で、夫の立場形無しの日々にイヴァンはイライラしっぱなし。しかも彼女は今ウキウキしている―それはロンドンでの新作映画の撮影で、名うてのプレイボーイ「ジョン」と共演するから!しかもラブシーン付きだと聞いたら夫のイヴァンは心中穏やかでいられる訳はない。


【感想】
シャルロット・ゲンズブールの夫で自身も俳優のイヴァン・アタルの初長編監督作品は、自分達夫婦を実名で登場させて「女優の苦悩・女優を妻に持つ夫の苦悩」をドキュメンタリータッチで描くラブ・ストーリー。
ただし、イヴァンは俳優ではなくスポーツ記者という設定にしてある。たぶん自分も俳優では「妻が女優だと夫は立場がないし不安で仕方なーい!」という気持ちを、観客にアピールし辛かったから?だと思うけど。

正直言ってぴよは「シャルロット・ゲンズブール」という女優にそれ程興味がなかったんだよね。
コケティッシュでミステリアスな美女だという印象はあるものの、彼女に特別注目する程の魅力を感じなかった。
でも、この映画の彼女は実に愛らしい。ヤキモチを妬くイヴァンに意地悪な微笑みをくれる彼女、執拗に疑うイヴァンに呆れてイライラしたり悲しそうな顔をする彼女、ふて腐れたりはしゃいだり大きな口を開けて笑う彼女・・・どの表情も実に活き活きしていて、彼女の最も彼女らしい(であろう)魅力がふんだんに出ていたと思う。

そういう意味では「監督・イヴァン・アタル」は、シャルロット・ゲンズブールという女優の魅力を最もよく知る人物だし、今まで彼女がファンに見せなかった物の中で一番ステキな部分は何なのかを最も理解している人物なのは間違いない。彼が初めての監督作品にこの題材を選んだのは、正直卑怯だとは思うもののやっぱり当たりだったと言わざるを得ないね。

まーそれにしても・・・
いくら何でも、この劇中のイヴァンのヤキモチ振りはちょっと行き過ぎでしょ。(^_^;)
ぴよがシャルロットの立場だったらこんなしつこいヤキモチ男、速攻で離婚するけどなぁ〜(苦笑)
実際はイヴァンも、フランスではシャルロット程ではないにしろ評価を受けている俳優だから、この夫婦がこんな状態な訳ないのは判ってるけど、逆に「もし平凡なサラリーマンの妻が大女優だったら?」という設定にこだわりるが余り、過剰にデフォルメし過ぎの感がありますわ。
結局イヴァン自身が俳優だから、女優を妻に持つ「平凡な男」の気持ちが判らないんじゃないかなぁ?(笑)

新作映画のプロモーションで、分刻みに色んなメディアからシャルロットがインタビューを受けるくだりは面白かった。
確かにこの映画の通り、新作映画のプロモにハリウッド俳優が来日すると、各局のアナウンサーや雑誌がインタビューしてるけど、どのメディア見ても同じ質問してるし、それに答える俳優も全く同じセリフを鸚鵡返ししてるだけだもんね(笑)

シャルロットのワガママでスタッフ全員が全裸になるシーンは圧巻!こんなの実際には有り得ないけど、それでもこの映画のエピソードの中では一番「女優の苦悩」を面白おかしく伝えるのに成功しているシーンだと思うね。


ラブ・ストーリーとしては正直言って面白味ないけど、「女優」という職業の苦労を知るにはなかなか面白い。
日本では落ち目の女優やタレントが出産すると、直ぐに育児雑誌にエッセイ書いて一儲けしようとするけど、この映画もある意味自分達のプライバシーの切り売りをする事で一山当てようとした?と邪推したくなるよーな・・・

そんなイヴァンのおノロケ映画。(笑)







 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加





 < 前の作品  INDEX  あいうえお順INDEX  次の作品 >


ぴよ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加