ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年02月07日(金) 抱擁

監督:ニール・ラビュート
出演:グウィネス・パルトロウ
    アーロン・エックハート
    ジェレミー・ノーザム、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
19世紀英国を代表する詩人『ランドルフ・ヘンリー・アッシュ』について研究している特別研究員「ローランド・ミッチェル」は、偶然大学図書館でアッシュの蔵書の中から、アッシュが書いたらしい古いラブレターの下書きを見つけた。ところがどうやら妻に宛てた手紙ではない。だがアッシュは高潔な愛妻家だったというのが定説なのだ・・もしこれが本当に誰かに出された手紙なら、英国文学史を揺るがす大発見になる!
調べて行く内に、相手の女性が同じく英国女流詩人の『ラモット』らしいと確信したローランドは、ラモットの妹の曾孫でラモット研究の第一人者、美しい才女「モード・ベイリー」の協力を得て、本格的調査に乗り出したのだが・・・


【感想】
100年前の英国詩人達の許されざるも燃え上がった恋、そして現代の何も障害のないハズの男女なのに、何故か先に進めず煮え切らない恋、2つの恋愛を同時進行に見せながら、かつての詩人達の愛の謎を探るサスペンスを主軸に据える・・・なかなか手の込んだ作品だぞぉ〜♪

アッシュとラモットの許されざる恋の行方を映像で見せながら、二人が交わした書簡をローランドとモードが朗読する事で説明して行く。100年前の恋人達は映像中ではほとんど会話らしい会話を交わさないものの、この書簡の文面で、実際に会話させる以上に観客の心に訴えかけて来る。これはすごくウマい作りだなぁ〜と思うね。

100年前の恋人達の軌跡を、現代の若き2人の研究者が追いながら、詩人達よろしく現代の男女も恋に落ちて行く・・・美しく古き良き英国の壮大な風景と、100年前の英国の壮麗な衣装や装飾がふんだんに綴られて、見せ場も多いし「名作系」の匂いがプンプンするハズなのに・・・?(^_^;)


何だか物足らないのよ! (また吠えるぅ〜。苦笑)


100年前の恋人達に関して、あれ程情緒豊かで詩的に、そして官能的に観客を引っ張って堪能させておきながら、現代の2人に関しての描き込みが中途半端過ぎるのよ!

まず、ローランドは何故恋愛に対して臆病になって「禁欲」しているのか?劇中の会話の中に「自分は疫病神なんだ」等と、いかにも今後それに対する答えがあるんですよー♪と言わんばかりの布石を残しておきながら、結局何も回答がない。
対するモードも、どーやらローランドの同僚研究者と何やら関係がありそうなんだけど、会話の中で匂わせるだけ匂わせておいて、最終的には放置プレイ(苦笑)・・・非常に情熱的かつ大胆だった100年前の恋人達に対比するよーに、現代の恋人達は臆病過ぎて、千路として進まないという事を強調したかったんだろーけど、それにしても余りに現代の2人の関係の描き込みがお粗末ではないか?


個人的にかなり好きなネタ&展開なだけに、これは本当に惜しいな・・・うん。







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