ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年01月23日(木) 戦場のピアニスト

監督:ロマン・ポランスキー
出演:エイドリアン・ブロディー
    トーマス・クレッチマン
    フランク・フィンレイ、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
1939年8月ポーランド・ワルシャワ。ナチスドイツの進攻により、ユダヤ人ピアニスト「ウワディスワフ・シュピルマン」の運命は大きく変貌したのだ。次々とユダヤ人に対する締めつけが厳しくなる中、一家はナチスにより「ゲットー」と呼ばれるユダヤ人居住区へ移住させられ、益々ユダヤ人迫害は熾烈を極めていった。
ついにシュピルマン一家を含む大半のユダヤ人が死の収容所へと送られる事になったのだが、シュピルマンただ1人だけその難を逃れて、労働グループに加わりながら時期を見てゲットーを脱出したのだが・・・


【感想】
実在したポーランド人ピアニスト「ウワディスワフ・シュピルマン」の手記を映画化。
映画化するに当たり監督を務めた「ロマン・ポランスキー」本人もまたユダヤ人であり、第2次世界大戦中クラフクのゲットーを脱出して生き延びたという過去を持つ・・・要するにこの映画は、シュピルマンというピアニストの半生とロマン・ポランスキー監督自身の実体験を重ね合わせた「真実の話」なのだ!
・・って、映画見終わるまでこの映画が本当にあった話だったなんて知らなかったんだけどね。(^_^;)

第2次世界大戦下のナチスドイツのユダヤ人迫害を取り上げた映画は、今までも数多く作られているけど、これほどリアリティのある映画があっただろうか?
話はあくまで「ウワディスワフ・シュピルマン」の話なんだけど、彼の思いだとか、彼の心の内面についての説明を情感たっぷりに叙情的に・・・みたいな、いかにも「観客ウケするお涙頂戴」的演出が全くないのよ。
それが逆にこの映画を、より「真実の物語なのだ」という重みを持たせていると思った。

誰だってむざむざ殺されたくない。中には勇敢にナチスに立ち向かって「名誉の死」を遂げる仲間も沢山いるけど、自分はゲットーを脱出したら戦争が終わるまで何としても生き延びて、そして自由な生活を手に入れるんだ・・・最初の頃はユダヤ人としての、ピアニストとしての誇りを持っていたシュピルマンだったのに、ゲットーに強制移住させられ、そしてそこから決死の脱出をしてからの彼は、ただただ「生き延びる」為だけに食料を求め、体と共に心も蝕まれ、そして汚れて行く。

決してシュピルマンを「素晴らしい音楽家」として、もてやはした映画じゃない。
そしてただユダヤ人迫害の悲劇だけを取り上げた映画でもない。

同朋のユダヤ人を迫害する立場にいたユダヤ人警察官が、シュピルマンの収容所行きを救ってくれたかと思えば、彼をかくまってくれていたハズの活動家が、実はシュピルマンの名前を語って私腹を肥やしていたり、そうかと思えばシュピルマンの潜伏を見つけたナチス将校が、彼の命を救ってくれたり・・・
「戦争」という大きな化け物によって翻弄された人間の、汚れた姿も、そして人としての真摯な姿も、敵だとか味方だとかいう隔たりなく「人」としての在り方を、在ったがままに淡々と映像化していて、見た人の心にストレートに飛びこんで来る。


ナチス将校に見つかって、ピアノを久し振りに弾かせてもらえたシュピルマンが、最初はおずおずと鍵盤に手を置き、そして弾くにつれて、自分の中の音楽家としての魂を取り戻して行くシーンは本当に胸を打つ。
そしてナチスがポーランドから撤退する事になった時に、将校がシュピルマンに語るセリフが・・・本当にこれが真実なのだろうなぁと思わずにいられなかったね。

戦争映画は苦手な部類のぴよだけど、久し振りに心から感動したよ。いい映画だったなぁ〜!





 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加







 < 前の作品  INDEX  あいうえお順INDEX  次の作品 >


ぴよ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加