ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年09月07日(土) キルミー・レイター

監督:ダナ・ラスティグ
出演:セルマ・ブレア
    マックス・ビーズリー
    ブレンダン・フェア、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
銀行員のショーンは上司との不毛な不倫関係に疲れ果てて会社のビルの屋上から正に飛び降り自殺をする所だった。
そこへたまたま銀行強盗に入った犯人グループの1人「チャーリー」が警官に追われてビルの屋上にたまたまいたショーンを人質に取って逃走をしようとしたのだ。ところが人質のショーンはチャーリーに「殺してくれ」と頼む始末。仕方なく無事逃走したあかつきにはショーンを殺してやるのを条件にチャーリーはショーンと共に奇妙な逃走劇を繰り広げる事となったのだ。


【感想】
9月4日〜8日まで「あいち国際女性映画祭」というイベントをやっていて、そこで上映してました。
この映画、愛知県では未公開(つーか、この映画祭で上映する映画は全て愛知、もしくは日本未公開の作品ばかり)

「ストックホルム・シンドローム」という心理状態をご存知でしょうか?かつてスウェーデンのストックホルムに銀行強盗が入り人質を取って銀行に立て篭もったんだけど、時間が経過していく内に人質が銀行強盗に愛情すら感じるようになって積極的に強盗を守った、という事実から生まれた言葉だそーです。
これは「強盗に殺されたくない→強盗から好かれれば殺されないで済むかもしれない→強盗に好かれたい」という自分の生命の危機に対して異常な心理が働いて、更に強盗に好かれたくて努力する内に自分が進んで強盗を愛してしまうという、正に「風が吹けば桶屋が儲かる」的心理とでも言えましょうか・・・

って、全然関係ない説明が長くなりましたが(苦笑)この映画を見ていて、ぴよは設定はまるで逆だけどこの「ストックホルム・シンドローム」の事を思い出してました。
この映画では本来なら殺されたくない筈の人質女性は自殺志願者で強盗にどうしても殺してもらいたい、そして強盗の方は人質に簡単に死なれては自分が無事に逃げる事が出来ないから何とかして生きていてもらいたい・・・ちょっと妙ですわね(笑)

不幸な生い立ち、愛に飢えるが余りの不倫、そして不毛な自分・・・もう死ぬ事しか考えられない主人公「ショーン」とケチな犯罪でたった2年投獄されていたが為に最愛の妻も子供も失ってしまうが、決して自分の人生を諦めない夢を持つ強盗「チャーリー」(夢の実現のさせ方はいささか強引かと思うけど)
2人のキャラクターの心理状態は両極端な所にいるんだけど、両極端だからこそお互い相手が気に懸かり、いつのまにか心惹かれ合って行く・・・ってのはなかなかうまく描かれていたと思うな。
最初、ずーっと眉間にシワを寄せていかにも「私ってつまんない」風のショーンが、チャーリーの人柄に思わず笑いを漏らす辺りなんて実にうまかった♪

ただ、人質が自殺志願者だという事にやたらこだわる刑事のやりとりのくだり等、本来の映画の筋には影響のないエピソード等が映画を盛り上げるんじゃなくて逆にダレさせちゃってる感じが。(^_^;)
それから個々のキャラの描き込みが丁寧なのに対して、強盗グループ同士の関係や「黒幕」との関わり合いが説明不足で消化不良気味の感じ・・・余り影響のないエピソードはもうちょっとすっきりさせてここら辺をもっとしっかり描いてもらった方がもっとスピード感も出ただろうし映画自体にも愛着が湧いたんじゃないかなーと。うーん、残念っす。

ラストの着地点も大団円ではあるものの、いささか陳腐で安易な感じも・・・ま、見てて胸クソ悪くなる映画よりもよっぽどいいんですけど(笑)





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