たまにはフルネームで名前を書いてみようかと、思いました鉄です。 昨晩定食屋で一人でご飯を食べていたときのこと。 あと少しで完食というところであることに気が付きました。 おかずの中にビニール片が混入していたのです。 決して小さくない、明らかに目につく大きさでした。 にわかに自分の中で葛藤が始まりました。 これにつけこんで何かをふんだくってやろうか、 どうせもう食べ終わるし、ビニールをよけて食べれば 実害もないからだまっておこうか。 数分間悩んだ末、ひとまず店員の対応を見てみようと 興味本位で声をかけてみたのです。
鉄(以下:T)「すいませーん」 店員(以下:T)「はい」 T「あのー、これ、なんかビニールみたいなのが・・・」 T「(ビニールを見て)なんだこりゃ!少々お待ちください。(厨房へ)」 T「(厨房から戻ってきて)申し訳ございません。返金させていただくか作り直し致しますが・・・」
チャンス到来である。ここでまた葛藤が始まってしまった。 ほとんど食べ終わったところで返金ということは、 もはやタダで食べたに等しい。 ほとんど食べ終わったところで作り直してくれるということは、 同じ料金で2倍食べられるに等しい。 しかし店員との会話の最中である以上、あまり悩んではいられない。 とっさに口をついて出た言葉はこうだった。
T「まあ、いいっすよ。このままよけて食べます。そんなにたくさん食べられないし。」 T「そうですか。すいません。」
ああ、俺ってなんて弱気なんだろう。 正直おなかいっぱいだったから、作り直してもらうのはどうかと思いつつも、 ここは強気に返金を求めるのがよかったのではないかと後悔。 結局そのまま食べるんだったらはじめから声かけなきゃいいのに。 なんとも後味の悪い空気の中、残りの食事を済ませようとしていると 先ほどの店員が近づいてきた。
T「よろしかったらお好きなソフトドリンクをサービスいたしますが。」 T「ああ、すいません。じゃあせっかくなのでいただきます。カルピス下さい。」
強い子になりたいと思いました。
鉄之介
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