響き、落涙


2005年03月27日(日)
理容室の待ち時間とその後の移動時間で、
角田光代「幸福な遊戯」読了。

自分は性別が男だけれど、
作品に出てくる主人公の女性たちに、自分の姿が重なった。
(特に、「銭湯」の八重子さん)
自分の今を、自分の気持ちを、見透かされたような気がした。
そしてさっき、ストーリーで描かれた彼女達と自分を重ねて、
自分の生きることへの姿勢を悔やみ、涙を流した。

漫然と生きることや、
誰かにもたれかかって生きることや
他人に全てを決めてもらい生きることや、
もう一人の理想の自分を創り上げ、現実を避けて生きること。

…自分は、そうやってここまできた。
それは永遠に続けることが出来ないと分かっていても。
その方が楽だから、ぬるま湯だから。

でも、それがいつまでも続くわけはない。
自分の道が、自分ではっきりさせなきゃいけない。
「自分は、何をやりたいのか」
ハッキリさせて、生きていきたい。

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今日は他にも髪を切ったり、
ケータイをFOMAに機種変更したり、
頼んでいたスーツが届いたり…と、
日記のネタになりそうな事はたくさんあったと思う。

でもそれ以上に、あの作品に胸を締め付けられた。
今の自分を、客観的に見せられた気がする。

BGM : 髪を切る日 / 槇原敬之♪



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