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2003年02月08日(土) 残酷は愛しいからだとばっかり…

なんだか、最近、過去のこと(悪いことだけじゃなくて)を
直ぐ思い出します。まだ、回想までする歳だとは思ってないのに。
本当にしたいことや、したくないこと…
願っていたことや、今やるべきこと…大切なことを過去のせいで
忘れてしまいそうでとても怖いです。

子供の頃に雨の降る日、童謡の絵本を一人で見ていたら、雷が鳴って
停電になって、見ていた【いわさきちひろ】の挿絵のページが
真っ暗になったことがあった。
(ただ、雨戸を閉めていたので電気が消えて暗くなっただけ)
親も呼べない、声も出せないくらい怖かったのを覚えてるんだけど
なんかそんな感じ。って解り難いよね。

そのページは【うたをわすれたかなりや】だった。
だから、THE YELLOW MONKEYの【カナリヤ】はじめて聞いた時
怖かったんだよ(笑)昔はカナリアって裕福な家庭の象徴で
それでも捨ててしまおうか悩むくらいの残酷さ。

だけど、オトナになって調べたら、西条八十がスランプに
陥りどうしても詩が書けなくなった時に自分を例えた歌だそう。
ちょっと、辛くても自分を可愛がる人間らしい感じも伺える…な。

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唄を忘れた金糸雀(かなりや)は
 後の山に棄てましょか
 いえ いえ それはなりませぬ

唄を忘れた金糸雀は
 背戸の小藪に埋めましょか
 いえ いえ それはなりませぬ

唄を忘れた金糸雀は
 柳の鞭でぶちましょか
 いえ いえ それはかわいそう

唄を忘れた金糸雀は
 象牙の船に銀の櫂
 月夜の海に浮かべれば
 忘れた唄を思い出す

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象牙の船に銀の櫂で
いつもと違う世界を見たら、きっと
本来の姿が見えると思う。

作詞:西条八十
作曲:成田為造







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