食物日記
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2008年05月16日(金)

11時起床。バターとラズベリージャムのトースト、オートミールレーズン・クッキーとミルク、オレンジジュース。午後からチェルシーのギャラリー巡り。yossi millo galleryでSze Tsung Leong「Horizons」。世界中の都市をまわり、風景を一定の構図で撮った写真。労力はすごいとおもうが、どーかなー。pace wildenstein galleryでZhang Huan「Blessings」。25streetの方では巨大人間のスカルプチャー。表面は全部、牛の毛皮。巨大ステイプルで乱暴に留めてあるように見える。別室はmemory doorというシリーズ。取り壊される家のドアをもらってきて、そこにモノクロのゼロックスコピーした写真を貼り、部分的にくりぬいて彫刻にしている。その彫刻が精密。22streetは、2X5X15メートルくらいの巨大立方体コンクリートがどーん。仮設階段を昇って、上から見下ろすと、コンクリートの表面に労働者が働く荒野の遠景が描かれている。お香の灰を使っているらしい。Gagosian GalleryでRobert Therrienのインスタレーション。パースが明らかに狂っている巨大な折りたたみ椅子と机、巨大な皿が重ねてあったりする。警備のおじさんがヒマだったのか、「皿の周りをぐるっとあるいてみな」と言うので、言うとおりにすると、めがまわってしまった。「皿が動いているみたいだろ」と嬉しそう。何だか今日は巨大なものが多いな、と思っていたら、
D’Amelio TerrasのDelia Brown「Precious」は小さい油絵。女性と子供たちの家庭内での親密なポートレートだが、妙な違和感。後でステートメントを読んで知ったが、絵のモデルは実は子供の母親ではなく、子供を持たない30代後半の女性たちで、まったくの他人だという。疑似母親体験だ。絵の上手さと巧妙さ、おもしろいと思った。mary booneでKeith Sonnier。色付きのfluorescent lightと鉄、ガラス、鏡を使った80年代の彫刻作品。おお、倉俣史郎っぽい、80年代な感じがする。ポップなのに静謐、こういうの好きだ。もう6時を過ぎてしまったが、ひとふんばりしてバス移動。カフェでデキャフ・コーヒーとマーブルケーキ。電車で北上、Guggenheimへ。閉館30分前すべりこみ、Cai Guo-Qiang「I want to believe」を観る。ビデオ、全部みれなかったが、94年に京都で行ったパフォーマンスが印象に残る。爆発も煙も無い。地面を這わせた雨樋に中国のお酒を注ぎ、それに火をつけるだけ。アルコールだから、青白い静かな炎がちろちろと燃える。全体的にやり過ぎなんだけど、やり過ぎてない頃もあったんだね、と思った。雨はずっと降っていて、9時前にはまっすぐ帰宅。久々の納豆+マッシュルーム・スパゲティ。シェリーを1杯。


宇壽山貴久子 |MAILHomePage