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食物日記 DiaryINDEX|past|will
8時半起床。カレーの残りをあたためて食べる。昼頃チェルシーのギャラリーめぐりにでかけて、21streetから25streetまでを、ざーっとみる。印象に残ったのは2つ。21streetのYvon Lambert GalleryでみたIdris Khanというアーティストの映像と写真。シューベルトの晩年につくられた3つのピアノソナタをモチーフに、巨大な三面鏡のように配置された3つのスクリーン上で、それを弾くピアニストの指のアップ、ピアノ弦、弦を叩くハンマーなどをリズミカルに交差させる。映像はすべて粒子の粗いモノクロで、すこし版ズレのようにみえたり、極度にクローズアップされた指が半透明のゴーストのようになったり、音がずれたりしながらリピートしていく。シューベルトのピアノソナタとモノクロの映像という要素だけでもかなり引き込まれるのだが、ずらしながらリピートされることで見る人をもう一段階不思議な感覚に陥れる。40分くらい座って鑑賞し、没頭した。展示してあったのは、ニーチェのツァラトゥストラのテクスト、ワーグナーのパルシファルの楽譜、ラフマニノフのプレリュードの楽譜、ベッヒャーの給水塔の写真などを何度もずらしながら薄く重ねて複写したようなモノクロ写真。映像と音で表現された「ずれ」をそのまま写真に起こしたらこのような感じになる、ということなのだろう。このアーティスト、78年生まれでイギリス在住らしい。他の作品ファイルもちょっとだけみたが、非常に気になる。もうひとつ、Yossi Milo Gallery のKohei Yoshiyukiという日本人作家の写真展。70年代、都内各所の夜の公園で赤外線フィルムとフラッシュを用いて盗み撮りされたカップルたちの写真(男女、男同士も含まれる)。暗闇で光を浴びると赤外線フィルムなので人物が亡霊のように浮かび上がって見え、さらに人の空間配置や表情があまりに非現実的でシュールなので、全部エキストラが演じているのかと思った。でもそれは実は本番だったりして、あとで「え?」と思ってもう1回みた。なぜかギャラリー内が混んでいて1枚1枚ゆっくりと見る事が出来ず。もういちど行こうと思う。
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