オモフトコロアリ。
past / will
2004年11月15日(月) 慌てる乞食は何とやら。 

冷蔵庫を開けると、賞味期限切れの木綿豆腐を発見する。
賞味期限というのは別に厳密なものではないから、
1−2日の違いなら気にせず火を通して食べてしまうことにしている。
と、言う訳で今夜は麻婆豆腐にすることにした。

料理をしていると、普段は聴かない無指定の着信音が鳴った。
知らない電話には普段はあまり出ないのだが、
本日夫は携帯を忘れて出かけているので会社からだろうと思った。
しかし一瞬逡巡したのは確かである。その逡巡が悲劇を呼んだ。
麻婆をかき混ぜていた手が滑って、1/4ほどフライパンの外に逃げ出したのだ。
ガス台に、壁に、食器の水切りに、当然洗ってある食器にも麻婆が…。
呆然とした頭のまま電話に出る。いや、出ようとしたのだ。
切れたよ。しかも通じた瞬間に切れてるし。半瞬遅かったらしい。
ああぁ。こうまでして出たというのに。我が家の麻婆をどうしてくれる!
と、携帯を握り締めたまま理不尽に怒ってみたり。

まぁ、直後に電話がかけなおされてきたからいいのだけれど。
面接のお誘いだったから更にいいのだけれど。
企業から掛かってくるにしてはちょっと時間が遅いけど。
21時に電話してきて、面接が翌日の13時って性急過ぎないか?
まぁ、既に四の五の言っていられる立場ではないので、
とりあえず久しぶりに面接が入ったことに喜んで電話を切る。

嬉しかったのはここまでである。
きな臭い臭いに振り返ると、麻婆が焦げている。火を消し忘れてたよ…。
どうにか生き残ったのは当初の2/3位の量だっただろうか。
しかもそんな風なのに先ほどの惨状もそのまま、これから片付けねばならぬ。
これで内定取れなかったら、焦がし損だよ…。明日は頑張ろう。

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