夏のある夕方、7時ごろだっただろうか。学校が終り、うちの近くの地下鉄の駅から出て1ブロック歩いた頃、車道をまるでプロのブレーダーのようにサーッとローラーブレードで走る少年がいた。そのときはちょうど車どおりも少なく、少年の一人舞台。彼は坂をはやぶさの速さであっという間に下り、見る見るうちに遠くなってしまい、私はその遠ざかる後姿にしばらく見入っていました。