秒速と女の子

一昨日は「秒速5センチメートル」を
昨日は「女の子ものがたり」をDVDで見た。

「秒速5センチメートル」は新海誠監督によるアニメーション。
(http://5cm.yahoo.co.jp/index.html)

新海氏は上記ホームページで
「我々の日常には波瀾(はらん)に満ちたドラマも劇的な変節も
突然の天啓もほとんどありませんが、それでも結局のところ、
世界は生き続けるに足る滋味や美しさをそこここに湛(たた)えてい」ると言い、
「現実のそういう側面をフィルムの中に切り取り、観終わった後に、
見慣れた風景がいつもより輝いて見えるような、
そんな日常によりそった作品を目指しています」と述べる。

見終わってから読んだのだが、なるほどと思う。
子供の頃の「運命の出会い」とでも言えそうなものを描いた物語。
物語自体は目新しくもなくなにげないものなのだが
桜のように雪のように降り積もる感情が物語に隙間なく叙情を与える。

とても良かった。
自分とは全く関係ない人だけれど、こういう先輩がいることがうれしい。


「女の子ものがたり」は哀しいお話だと思った。
(http://onnanoko-story.jp/index.html)
キャッチコピーは
「シアワセの種は、あなたの中にもきっとある。
すべての<女の子>を元気にする、あの頃の友だちから届いた感動の物語」

でも、率直な気持ちとして、見ても「元気」にはなれない。
底辺の生活から抜け出すことの出来ないところや
それでも得た「幸せ」が悲しい結末を迎えてしまうところ、
「女の子」が現実を打開できなくてさびしかった。

主人公が過去を回想し、前進していくところに希望が見えるけれど
手に職のある主人公だけがなんだかんだと成功できていて
先述したように、友達2人が現実を打開できなかったところが哀しい。

主人公の未来を願って厳しく送り出した女の友情ってすごいね!
といえば、きれいにまとまりそうだけど、主人公の希望の兆しを前面に出して
最後、感動の物語に押し込むその見せ方が気に入らなかった。
だからといって、どうしたら良かったかというのは特にないけれど……。

『ルポ貧困大国アメリカ』(堤未果著 岩波書店刊)、
『ファスト風土化する日本』(三浦展著 洋泉社刊)、
『ケータイ小説的。』(速水健朗著 原書房刊)
などを一緒に読んだらいいのではないかと思った。
2010年05月11日(火)

さがりめ

何もかもやろうとするから疲れる。
そして、何もかもやりきれないから苛々する。
これは心を病んだ人のために的な本の中に
よく書かれていることの一つ。

わかっている。
頭では理解しているのだ。
ただ、行動に結びつかないだけ。
すぐに生き方を変えられるような人間なら
今頃こんなふうになっていない。

とはいえ、
思い描く理想とそれを叶えられない自分の
実際の能力をいいかげんわかるべきなのだろう。

前に突き進むための得体の知れない自信みたいなものが欲しい。
疲れない•眠らない身体が欲しい。
2010年05月08日(土)

ばたばた

連休によりどこかで滞っていた物事が
その恩恵を全くもらっていない私のところに
どっと押し寄せてきて、しかも、暑いし、
おそろしく苛々してきた。
連勤二日目、まだまだ前半なのに、この状況。
悲惨化する自分の先が思いやられる。

妙な混雑、立て続けのレファレンス、
まさかの相互貸借本の到着、月初の綴じ物整理、
業者によるカウンターへのいきなりの機械設置。

なんなんだ、今日は?

誰もいないうちに出勤して、やることやった方がいいかもなー。
このままじゃ、行き当たりばったりでどうにもなんない。

帰り道思うのは、
疲れたねー、と言いあえる人もいない。

なんという孤独。
2010年05月06日(木)

いぶしぎんウィーク

休みがないわけでもなく、
だからといって、連休なわけでもなく、
そんな日々を黄金ではなくいぶし銀と呼んでいます。
そう、そんな私のいぶし銀ウィーク。

火曜は休みで唯一予定のある日。
というわけで、久しぶりに上野へ。

激混み!!!

休日にでかけることがめずらしいものだから、
行楽地が休みの日には混雑することを忘れてた。

公園の噴水広場では、絵本のフェスタがやってて、
動物園は無料なもので人がたくさんいて、
大道芸人がそこかしこにいて、面白かった。

上野のバクは、バクはバクでもマレーバクでなく、
かなりがっかりしたけど、アイアイいたし、
初めての上野動物園は多摩とはちがう面白さがあった。

古本市は月曜までだったのが残念なものの、
せっかくだから根津、千駄木にも立ち寄って
往来堂書店とほうろうさんへ。
どっちも品揃えに癖のある素敵なお店。

上野は空いてるときにまた行こう。

明日から5連勤。
やりたくないけど、やるしかない。

誰かさんの声にいちいち揺さぶられて惑うから
ちくちくとストレスが増えてしまうんだろう。
自分の速さで進みたい。
そういう力、きちんと身につけたい。

誰か、ペースメーカーになってくれたらいいのにな。
2010年05月05日(水)

すきなうた

羊毛とおはな、というアコースティックデュオがいて、
その人たちの「おやすみ。」という歌が最近のお気に入り。

「これから先もずっと同じペースで生きていくことが私のしあわせ」

というフレーズが好き。
ここだけ抜き出すとなんだかなという感じがするかもしれないけど、
全体を通して聴くと、ささやかな関係がとても大切なことだと教えてくれる。

この前、ライブに行って聴いたとき、なぜだか泣きそうになった。
そういう関係を築くっていいなと思ったからだと思う。

同様にして、(前にも書いたけど)
レミオロメンの「ビールとプリン」の中の
「その横でただビールを飲んでいるだけ」というところも好き。

ふと思えば、『ソラニン』は以上のような世界が描かれる一方で
酸素不足の金魚みたいに狭い部屋の中で追い詰められていくところがある。
魚喃キリコもそういうの描いてた。

まあ、現実はあまくないにせよ、
同じ歩幅で同じ目線でいられる人がいたらいいと思う。

おやすみなさい。
2010年04月27日(火)

そらいろのねこ / コギト