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2014年12月20日(土) ホビットレビュー(三回目)




先日書いた批評です。その後三回目も見てきました。先日書いた分を更新するかどうか迷ったのですが、web拍手のメッセージを読むと深く感動しながらも、同時に冷静な視点をお持ちのファンの方も多いとわかったので、遠慮せず書くことにしました。英語で見ているので100%理解できてはいません。3回見ても何と言ってるかわからないところもいくつかあります。なので、変な誤解をしているところもあるかもしれません。


さて、二回目見て来たのでまたcriticsです。やっぱりここは改善の余地がある、とか違和感がある、というシーンを見直して、何が問題か考えてみました(そうです、いわゆる余計なお世話です) ケチをつけるのを読んでも楽しくない方は飛ばしてください。

バードが息子の肩を借りて鉄矢を射るシーンはなんか納得してない、と昨日書きました。今日見返して、何のことはない、これは肩を貸している息子が半べそ掻いて怯えていたからでした。もちろんあの状況で怯えるのは当然ですが、なんかバードが怯えてる息子に強制してるように見えなくもないんです。多くの善良な市民はそんなことは思わないでしょうが笑 私はちょっと引っ掛かりました。ここはただ単に、「父さん、ぼくの肩を使って!」と息子が率先して言えば済む話でした。

トーリンの改心、やっぱり弱い。というのも、直前まで彼は我を忘れてるからです。黄金に取りつかれていたミダス王のようなトーリンが、いきなり黄金の絨毯の上でいろんな人の声が聞こえてきて、悔恨の気持ちを募らせ、改心します。もっとはっきりとしたきっかけが必要だったと思います。自分の祖父が黄金への執着によって、いかに判断を誤り、狂っていったか、その証拠を見せつけられて「自分はこうなってはいけない」と気づくようなシーンが必要でした。あるいは仲間のドワーフやビルボとの友情が壊れ、それがいかにかけがえのないものだったか気づかされるというような。

もう一つ言うなら、ドワーフたちが戦場に姿を現すシーンも弱い。これはTTTの馬鍬砦のラストと酷似しています。TTTではアラゴルンとセオデンたちが馬で正門から駆け下りてきます。なんと、砦の中でトーリンが言う��one last time"という台詞は、敵に囲まれ絶対絶命と言う似たような状況でセオデン王が吐くセリフとまったく同じでした(アラゴルンだったかも)。

弱いといえば城下町で攻防を繰り広げるバードの方も説得力に欠ける。数で負けている上に兵士として訓練されていない平民たちでは敵うはずがないのになぜか勝っちゃう(途中でエルフ軍が、戦場にドワーフを残し戻って来たのもあるでしょうが)。うーんおかしい……現実の戦闘でも、こういう状況で勝つ場合がありますが(『300』で描かれたテルモピュライの戦いなどは良い例です。最終的に負けましたが)勝つには戦術が必要です。だからここで必要だったのはバードの機転だったと思う。陽動作戦で敵の裏を掻いて襲うとか、ちょっとした工夫を見せていたらバードもリーダーとしてよりカッコよく描けたし、納得のいく勝利に見せられた気がします。そんなに大袈裟な話ではありません。いくつか台詞を用意し、二、三のシーンを増やすぐらいでいけたと思う。さらに欲張りになるなら、人間はエルフやドワーフと比べると明らかに見劣っていたから、バードにあえて「ああ、なんておれたちは彼らと比べると弱い存在なんだ。まともに剣も握れやしない」と言わせるようなシーンを入れてくれていたらもっと座りが良かった。それでも、彼は頭を使って勝つわけです。

先日書かなかったことですが、三回目の観賞時に気づいたおかしな点も書いておきます。
バードはエレボールに民を率いて行きますが、ドワーフたちが砦の中でまだ生きていることを知る。この時、彼は「おー生きていたか」という反応を示すのですが、これはさすがに不自然です。

ドワーフたちが財宝を取り戻すために戻ってきた時、彼は「ドラゴンを目覚めさせる気か」と言ってとめようとしますが、欲に眼が眩んだmaster(市長?)と住民たちは聴く耳を持たず、ドワーフを送り出す。で、案の定スマウグの逆鱗に触れ、村は火の海に。大勢の人々が死に、彼と彼の家族も死にかけた。
バードにしてみれば、「だから言ったじゃないか!」という気持ちが強いはずです。
なので、ドワーフたちが生きていることを知り、安堵するのは納得がいきません。その後、冷静に彼らと交渉しようとしますが、バードの中には煮え滾る思いがあってもいいのではないでしょうか。確かにドラゴンは死に結果オーライですが、まあそれも彼が命を削って倒したわけですしね。逆に、平民たちが「ドワーフたちのせいで家族が殺された!」と掌を返したように怒り出し、エルフと共に「戦争だ!」と騒ぐのを、忸怩たる思いを抱きながら、バードだけは交渉しようとする、というな展開でもよかったかもしれない。


タウリエルとスランドゥイルの最後のやり取りはあんまり良いと思わなかった。レゴラスの母親のくだりも含め、スランドゥイルにも多少心がある、ということと、やはり最後には彼に自分が間違っていたことを認めさせるシーンを用意する必要があったんだと思いますが、私はどちらかというと、やっぱり自分に鏃を向けたタウリエルとドワーフのキーリのことは、彼にとってはどうでも良いことのままでよかったと思う。"because it was real(おまえの気持ちは本物だったからだ)"などという台詞はスランドゥイルには相応しくなかったと思う。まあ、一片の憐れみを垂れてやったのだと思えば、悪くはないですが。
だから、スランドゥイルに悔恨の気持ちを抱かせる相手は、レゴラスだけでよかった。決して完璧ではない父ちゃんに従う子だったレゴラス→今回のことで見方が変わったレゴラス→巣立ち(ドゥネダインとの出会いの予感)という流れだけで十分感動的でした。息子に「帰らない」と言われた時点で父ちゃんの胸はかなり抉られてたとは思いますが(^曲^)

タウリエルのラストには、もっと孤独の気配が必要だった気がします。日本昔話じゃないが「その後、エルフのおなごを見かけた者は誰もおらんかったそうな」的な笑 言葉で「どうしてこんなに苦しいの」と訴えるのは、なんだか彼女のキャラクターに合っていない気がした。


勝手なことを並べ立てているのはわかっています笑 一週間後くらいに、頭をリセットして四回目を見て来るつもりです。

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2014年12月19日(金) 役者島2、orネクスト・ジェネレーション、orリローデッド、その他なんでもいい



GCの更新は忘れられないうちに今週末にも、、、。
twitterでいろんなホビット関連情報を流しましたが、新しい世代の役者たちで『役者島』をやろうかという気持ちが強くなってきました。でもGCを最優先したいので、クオリティは度外視。気侭に、暇な時に日記のように書いていく感じ。Pixivだけで上げていってもいいですね。たった5行の時もあれば一スクロール分の時もある、というような。

役者島って何のこと? という方はスルーしてください。
10年前に書いて途中放棄した時は、孤島に流れ着いた役者たち、背後にはどんな陰謀が? みたいな展開でしたが、今回はもっとシンプルに。孤島での共同生活。この10年で威勢を増した英国俳優と非英国俳優がくだらないことで対立します。英国俳優たちはそのうち植民地政策を始め、非英国組はダウントンアビーさながらの厳しい身分制度の中で笑 革命を狙います。全部おふざけ、コメディです。スコットランド人のマカヴォイは「イングランド側につくぐらいなら新大陸側につく!」と米豪連盟に参加します。彼はスパイをやってもいいですね笑 GCのメンバーと、ホビットのメンバー(ルーク・エヴァンズやリー・ペイス)、あとちらほら、ベン・ウィショーとか。多分、オーランドはいない。

まだ始めるかどうか決めていません。私としてもGCの更新の邪魔にならないようにしたいと思っています。賛成票が増えてきて、私の中で見通しが立ったらお知らせします。

ただ問題はペアの左右です。アーミティッジとリー・ペイスなどどっちがどうだかわかってないし。ラブシーンは割愛してもいいか、コメディだし。

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2014年12月17日(水) LotRとホビットについて、今思うこと


ホビット二回目観賞です。今日もネタバレ含みます。


ドワーフの頭を踏み越えてエルフがオークと闘うシーンはたまらないです。個人的に一番の名場面。ビルボがドワーフのことを何だかんだ言いつつ好きなんだよね、とスランドゥイルやバードの前で話すシーンもいいですね。スランドゥイルが「私の記憶が正しければ、牢の鍵を盗んだのはおまえだったな?」と言うと、ビルボが「....イエスッ」と答えるシーンは昨日も今日も大きな笑いが起こってましたが、あの時のバードのニヤッていう顔が素敵です。好きなシーンを上げるときりがありません。最後に鷲が助けに来たら、ベオールだったか、skin changerがいるのもよかった。ドングリ、ホビットらしくてよいよい(´-`) ビルボがドングリ出したら、トーリンも「こいつ可愛いなあ」って嬉しそうにしてましたね笑 トーリンがビルボに言う最後のセリフは、帰郷願望を捨てきれず一生を過ごしたトーリンというキャラを実によく定義しており感動的でした。


思えば、LotRもホビットも何がファンの心を掴んだかと言えば、総じて居場所を巡る物語だったからでは、と今日思いました。以前から、「LotRの魅力は?」ときかれると難しくて、「死生観かなあ」などと答えていましたが、今ならこう答えると思います。
離散したドワーフたちは失った家を取り戻したいし、ホビットはビルボもフロドもサムも、旅の間ずっとシャイアが恋しいし、レゴラスは闇の森を、ボロミアはゴンドールを守りたい。バードはかつて祖先(祖父かな?)がドラゴンから人々を守れなかったために自分が帰属する社会の中で肩身の狭い思いをしている。その彼がドラゴンを退治してコミュニティの中で自分の居場所を確立する。映画版ですがタウリエルというキャラもエルフの中では浮いた存在。そんな彼女がドワーフと恋に落ち、そのために帰属していた社会から追放されるという悲劇。一方、ゴラムはどこにも帰属できない一人ぼっちの存在。アルウェンはエルフの姫でありながら、人間と添い遂げるために帰属社会を離れることを決断する。そしてアラゴルンは、エルフと共に育った人間で、自分の中に潜んでいるイシルドゥアの血=弱さに怯えおり、彼とは正反対の、人間としての誇り(時として驕り)に満ちたボロミアに「おまえはどっちの側なんだ?」と責められる。LotRというのは、そんなアラゴルンがアイデンティティを回復し、人間への帰属意識を再確認するまでを描いた物語でもありました。ラストでは多くのキャラたちがヴァリノールという不死の世界に旅立ちますが、トールキンが与えてくれたこの慰めも、ある意味で終の棲家を見出すというエンディングでした。
「旅立ち」そして「家に帰る」はLotRとホビットのキーワードでしたね。またこの二つに付き物なのは別れなわけだ。もうこれは普遍的過ぎてすべての人の心に響くんだろうな。それこそ出エジプト記の時代から。
そんな中で、無私と言えるほどフロドに尽くしたサムが、ラストで結婚し家庭を持ったというのは、また興味深い展開です。トールキン大先生にゲイ疑惑をかけるつもりは毛頭ありませんが、やはり彼の代表作であるホビットとLotRの主人公が、二人とも最後まで女っ気がなく結婚もせずに現世(中つ国)での一生を終えた、というのはふしぎな感じがします。サムがフロドと離別し、結婚して*一人前の男として*家庭を築いた、という顛末は「これが我々が帰属している社会なんだよ」と言われているようで身につまされるものがあります笑 


二回目見てきたので、criticsを書いたのですが、長くなったし、観賞を終えたばかりでまだ感動しているファンの方にとっては確実に興醒めな内容(どこが悪かったかという話笑)だったので、明日に取っておきます。



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