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2013年03月14日(木) Vikings on ヒストリーチャンネル




このところのインタビュー紹介は好評でしたので、また暇を見つけてやりたいと思います。WEB拍手&メッセージをくださった皆さん、ありがとうございました。また後ほどレスさせていただきます。

さて、今日は違う話題。スパルタカスのペアにはまってることは書きましたが、最近、ヒストリーチャンネルで放送されている(欧米で)Vikingsというその名も8〜9世紀にスカンジナビアを拠点として勢力を広げた北方民族ヴァイキングを描いたドラマ、これに登場するヴァイキングの戦士/農夫とイングランドのキリスト教徒のペアが、なかなか面白いです。
ドキュメンタリー専門チャンネルだったヒストリーチャンネルは、ここ数年、歴史ドラマの製作にも力を入れ始めていました。古代ローマについて描いたドラマ&ドキュドラマの中には、私も気に入って録画保存してる作品もあります。現在はVikingsのほかに、Bibleというその名も聖書を題材にしたドラマも好評のようです。

また日本にはいつ入ってくるかわからないVikingsのあらましを。みんな大好きwikiによると「西暦700年代末頃からヴァイキング集団はブリテン諸島やフリースラントへの略奪を始めたが、この頃には季節の終わりには故郷へと戻っていた。793年には北部イングランドのリンデスファーン修道院、795年にはヘブリディーズ諸島のアイオナ修道院を略奪している」とのこと。ドラマの第二話は、まさにこの事件をベースにしています。

主人公はラグナール(Ragnar)という農夫。農夫といってもヴァイキングは男も女もめっぽう強い。彼は西からやってきた旅人に航海術を教えられ、西方にあると言われる国へ略奪の旅へ出ることを夢見ている。いつもは夏になると、彼らは東のロシアへ大好きな略奪へ行っていたんだけど、彼だけは西にも絶対略奪できる土地がある! と信じており、#1はそんな彼が、ガブリエル・バーン演じる族長みたいな人に「今年は西に行きましょう!」と直談判する話。そこはヒストリーチャンネル、航海術や船の構造などには、背後に時代考証の鬼がついている気配が感じられる。立場上、いい加減には描けませんよね。ラグナールやヴァイキングは軒並み脳筋なんだけど、スパルティと違って作品の造りからは製作サイドの知性の香りがします笑

#2、ラグナールは仲間を募って航海に出る。#1は地味な内容で大丈夫かと思ったけど、#2はイングランド上陸を果たし、前述したように沿岸部の修道院を襲うエピソードが描かれていて、とても面白かったです。善良なイングランドの修道士たちが、野蛮な主人公たちに次々と惨殺されていく様子は、異教徒の側からすると当時は(古代からずっと)侵略・略奪は当然の行為という雰囲気で、描き方に好感が持てました。何人かの修道士は捕虜になるのですが、この中に、アセルスタンという名の若くてハンサムな修道士が混じってます。
それが彼




ちなみに、↑こうして見ると可愛らしいけど、剃髪してるので頭頂部はつるっつるです。
アセルスタンは布教活動でスカンジナビアに来たことがあるようで、ラグナールたちの言葉を理解します。十字架や聖杯など、金や銀の財宝がある中、祭壇の後ろに隠れていたアセルスタンが聖書だけを胸に抱き締めていたことに興味を持つラグナール。アセルスタンはその問いかけに、「なぜなら、神の御言葉がなければこの世は暗黒だからだ」と。他の連中(主に兄貴)は殺せというけど、彼はアセルスタンを殺さずに捕虜にするのです。

で、ラグナールは略奪品や奴隷として捕らえた修道士たちを国に連れ帰るのですが、アセルスタンのことが妙に気に入っちゃって、首に縄つけて連れ回します(´-`) 族長みたいな人は狡猾な人で、ラグナールたちが持ち帰った略奪品を全部自分のものにしちゃう。で、彼に、欲しいものがあればひとつだけ持ち帰ってよし、という許可を与える。
ラグナールはお宝をひとしきり眺め渡した後で、「ではこれを」と奴隷になったアセルスタンを選ぶのでした。

ラグナールには旦那より強いくらいの奥さんと、二人の子供がいるんですが、奴隷のアセルスタンを連れ帰って、子どもたちに「触ってよし」と許可を出すと、子どもたちは珍しい生き物を触りまくり。つるっつるの頭を触って「おまえ、どこが悪いの?」

ちなみに、アセルスタンのつるっつるの頭頂部は、お手入れができない奴隷の身分に落ち、毛が生えてきてふわっふわっした感じになっちゃって、本人が嘆くシーンが。「河童なのかな」と思うと笑いがとまらなくなり、自分で血まみれになりつつナイフで頭剃ってる場面は、私の中では河童が皿に水を入れているシーンに変換されてます。

まず略奪品の中から奴隷を選んだ時点でおかしいんだけど、ラグナールの目的がアセルスタンの知恵だけではないっと判明するシーンが。
ラグナールは早速帰ってきてセクシーな妻レガルタ(名前違うかも。忘れた)とセックスするんですが、純潔の誓いを立てたアセルスタンは「あっ悪魔よ消えろっ泣」とばかりに、最中の音や声を聞きながら聖書を読んでます。するとだ、ラグナールとレガルタがまっぱで現れ、
ラグナール「修道士、おれたちに混ざれ! (Come on! Join us!)」
レガルタもセクシーな足を見せて手招き。
頭が真っ白になるアセルスタン。「わ、私は純潔の誓いを立ててるので、女性には触れない。触ったことはない……(肉欲は)罪深いことだ」
するとラグナールが傍へやってきて、
ラグナール「バレやしないさ」
アセルスタン「神はすべてご存知だ」


そうなんです、ラグナールはちょっとハーディに似てるんです。あと、ブラピにも似てます。演技も上手いしスター性はあるので、この役者、有名になって欲しいです。

ヴァイキングの文化はキリスト教に支配される以前の、古代の文化に似てる。ソーやロキといった神の話もしょっちゅう会話に登場するのですが、古代ローマやギリシアの多神教と同じように、嫉妬深い神がいたり、強欲な神がいたりする。そういう環境では、人間はもっと自分たちの欲望に素直で、純潔や清貧といった美徳で自分たちを縛り付けていない。
ヴァイキングを、古代の民族のように、無邪気にかつ野蛮に描いているところにも好感が持てます。

結局ラグナールとレガルタは自分たちのベッドに戻るのですが、やっぱりラグナールは、アセルスタンに圧し掛かること前提で誘ったんだろうな。現実においては、奴隷の扱いは、もっとharshだったのではという気もしますが、それも主人によりけりだったのかも。

なんだかんだ言いながら、ラグナールはアセルスタンが好物大好き。彼を酔っ払わせて情報を引き出したり、自分に言葉を教えるように迫ったりする。

顎持ち上げシーンの萌えは古典だけど永久に不滅




#3では、再びイングランドに略奪の旅に出かけることになったラグナール。今度は、妻レガルタを連れていくかわりに、奴隷のアセルスタンに農場と子供たちの世話を任せる。この提案にはアセルスタンもびっくりなんですが、ラグナールの中ではしあわせな三人暮らし(&子供たち)の計画が着々と進行中です。
夫婦とハンサムな男奴隷との三角関係なんて、本当に古代ギリシア・ローマみたいですね。まあ、本編ではそこまで描かれないでしょうが笑


アセルスタンもいいけど、私はハーディに似てるとあってラグナール(役)がかなり気になってる。野蛮で狡猾だけど無邪気でどこか憎めない、そして役者の表情の演技がとてもいいキャラです。


ちなみに、中の人は若い頃はこんな感じ(左)ラグナール役は右。信じられないほど変身してますが、こういうモデル風イケメンにも演技派っているんだなあ笑 
彼もオージィだそうです。


今後、二人がどうなっていくのか目が話せません。ちなみに、現時点で出ているfic(すでにチェック済み)の主流はレガルタとの3Pもの。
アセルスタンが「彼のように彼女に触れたい。彼女のように彼に触れられたい」と考え罪の意識に苦しむ、とかいう内容はたまらないです。


スパルタカスは残すところあと4epです。最近は劇中の動きよりも、パナ(ナシア役)とダン(アグたん役)の役者関連の話が面白いです。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2013年03月11日(月) ギロチンシティ36

ギロチンシティ36

認知行動療法について勉強する時間が必要で(と、いってもざっとですが)遅くなりました。エピソード4はあと2回で終わりますが、次回はマーティンとバッチの再会。エピソード5はもっと大きな動きや、キャラやペア同士が縦断的に絡んだりといった流れが出てくるはず…。セロン、ベン、アンヌ・マリー、そして再登場ではあったけどキリアンなど導入が多くてややこしいエピソードだった。もしTVシリーズだったら、ひとつのエピソードにこれだけ新キャラが登場することはまずありえませんね笑

ベン・ウィショーはインタビューを読み終わり、イメージに修正があったので少し書き直すかもしれません。もっと彼はフェミニンでミステリアスで俗っぽくない人でいいということがわかりました。性格的に現実とは一番離れているキャラはジョーだと思うけど、彼は元々アーサーのような感じでいこうと思っていたからこのままで。


ところで、インタビューを読んだ雑感を書いていませんでした。どのインタビューも面白かったけど、とりわけ面白かったのはハーディとジョー、ウィショーも面白かったですね。ジェリーはEsquierのインタビューの出来自体がよかった。
修正が入ったナイーブ/vulneravilities番付は、
ハーディ>ウィショー>ジェームズ>ヒドルス>ジョー>ヘムヘム>マーティン>バッチ>ファス
という感じになってきてますが、傷つきやすさでも種類が違うんですよね。ウィショーは自覚があって垂れ流しの傷つきやすさで、誰の目にも明らかなんだけど、ハーディやジェームズやジョーはそれをもっと隠そうとしている感じ。バッチは変な隙があるんだけど、坊ちゃまは無自覚笑 

ヘムヘムについては、もう少し情報が必要。ただ、彼はアベンジャーズの撮影時、養子に関するブラックジョークについて、理解できなかったと言っていました。これは「(ロキのことを)あいつは養子だ」と彼が言うシーンで、米国では観客がドカーンと笑うわけです。いろんな要素が複雑に絡み合ったブラックジョークですが、ワシントン・ポストはこの一件を記事で取り上げて批判していました。撮影時、ヘムヘムは「理解できない」「これでいいのか?」と何度も監督に確かめたそうです。これ読んで、彼はオーストラリアの大平原で家族に愛されて真っ直ぐに育ったんだな、という気がしました。ヘムヘムの私のイメージは、朴訥で先入観がない、だからみんなが経歴を読んで色眼鏡で見てしまうトムトムと会っても、ありのままの彼を受けれてうまくいったんじゃないかな。うーんでもヘムヘムのことはもっと読む必要がありますね。

ヒドルスは自分に自信がある人。でも他人に対して慈悲深い。とはいえステレオタイプな貴公子イメージで終わることを恐れているようですね。でも個人的には、デ・ニーロタイプに挑戦するのではなく、冷酷なマフィアの殺し屋とか、そっち方面で彼の演技の幅を見てみたいですね(^曲^) 彼の顔が本当に無慈悲になる瞬間が見たい。

ハーディは自分でナルシズムがあると言ってます。きわどい写真を自分で撮ってるらへんからも、それはうかがえます。たとえばこの写真なんか、誰に見て欲しいの? (一昔前、彼のmyspaceに載っていたらしい)やっぱりゲイの男たちに自分に欲情して欲しいんでしょうか。


フェミニンな部分を持っていると自覚しており、ゲイの男たちに惹かれる傾向がある。今はちゃんと男性性を獲得して、彼を叱ってくれる強くて美しい妻と出会い、元気にやっているようです笑

マーティンはしっかりとした大人。リアリスティックで、知的で、地に足がついている点はジェームズに似ています。自他共に認めるリベラル派。「ミスター・フリーマン」と呼ばれることを時に好む、と言っているので、いきなり「マーティン」なんて突然呼ぶより、礼儀正しくアプローチする方が気前よくサインしてくれそうですね笑 もし一日市長になったら、路肩を走る自転車を規制すると言ってたけど、歩行者には申し訳ないがドライバーとしてはものすごく共感。路肩の自転車ほど気障りなものはないっ笑

ジョーが、昔根暗だったというのは、現在の彼からは考えられませんね。彼は以前、東部(NY)でアイデンティティを確立したと言っていました。つまり煮え切れなさを抱え込んだセンシティブなLA出身のユダヤ系の若者が、東部へ移り、大学へ行き、新しい世界を開拓したんでしょう。初めて彼を見た時、東部出身だと疑わなかった私ですが、彼から滲み出るリベラルだけどインテリでやや気難しい雰囲気から察するに、LAよりNYと相性が良かったに違いないです。彼、しばらくフランスにもいたようですね。文系笑

カンバーバッチは想像以上に空気読まない坊っちゃま。なんとなく世間知らずなところが垣間見れて、人気絶頂の今は特に浮ついているところがある気がします(ひどい言い方w) でもその分子どものように無邪気なところがありますよね。マリー・アントワネットタイプ笑!? それは冗談にしても、彼が地に足がついたジェームズやマーティンと仲良しで、彼らを好いているところが面白いですよね。「誕生日で散財して、クレジットカードの明細を見てびっくりした」とかコンサバティブなエリア(ハムステッド・ヒース)に総額10億円くらいのフラットを二つ買い、テラスだかを改築して近隣住民の反対に遭ったけど押し通したとか、もう笑っちゃいます。政治的には、暴動に加担したようなろくでなしには厳しい対応をすべき、と言っているところや、その他の発言を読んでも、典型的な保守派だという気がします。WEB拍手で、彼のカージャック事件の詳細が書かれているページを教えてもらったので、後で紹介します(^曲^)v

ファスは「もちろん自分に自信がある」と言い切れる人。細かいことは気にせず、現在が楽しく人生が豊かならそれでいい。売れない頃はバーテンなんかをやっていたらしい。多分女を口説く方法を100通り知っている。彼、アイルランド建国の父(IRAの前身の創始者)マイケル・コリンズの縁戚(確か、母親がマイケル・コリンズの兄弟の孫?)らしいんだけど、そういうことも彼にとってはおそらくどうでもいい。ジェームズが彼のことが好きなのは、からっとしてるからでしょうね。私が関心があるのは、ヘムヘムとファスは、ここで上げた他の役者たちと違い、ゲイやブロマンスとの付き合い方や向き合い方を決めかねているような気がするんだけど、どこかに積極的な発言があるでしょうか? ジェリーでさえ以前、自分の出演作について「うん、この二人の間にはホモ・エロティックな関係があるな」と言ってました。

ウィショーも面白いですね。日本でいうところの典型的な草食系男子。彼には双子の兄弟がいるらしいけど、どの程度似てるんでしょうか。ジェームズ同様、あまり自分のことや家族のことは語りたがらない。あがり症で、レッドカーペットなどでも見ていて「テンパってるなー」と思うことも。
彼は自分を持て余している分、他人を演じることによって、間接的に自分を解放している感じがします。『レイヤーケーキ』のチンピラ役面白かったな〜。彼こそまさに「天職を発見できてよかった」人。

ジェリーは想像以上に、ギロチンで書いているろくでなし男に近いワイルドな人でした笑 女と酒が好きなところがまた(^曲^) しかし、ジェームズは彼ともバッチともファスとも仲良し、幅広い人だ笑

ジェームジーのことはいつも書いてますが、地に足がついてる人。彼にはたくさんの美点があるけど、まず人との向き合い方が素晴らしい。子どもからお年寄りまで、簡単に懐に飛び込む。私たちみたいな外国人のファンにも「あれ、きみたち昨日も来たよね?」なんて気安く声をかけてくれる。でもただ気さくなだけじゃなく、必要なら「人とぶつかり合う」ことも恐れない。彼のいろいろと小器用で労を惜しまないところに、人を使ったり人に押し付けたり任せたりせず、なんでも自分で思案しこなしてきたdown-to-earthなバックグラウンドが透けて見える。



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2013年03月09日(土) ギロチンの人たちについて学ぶ(インタビュー3)

カンバーバッチ&ファスベンダー&ウィショーのインタビュー詰め合わせは、前日の日記にあります。

ジェリーも1本だけ読んでみました。それと、この詰め合わせの中にジェームズがいないのはかわいそうなので、彼のインタビューも昔のブログから引っ張ってきて再掲しました。彼のインタビューは今後も読んでいきます。


ジェラルド・バトラー (born 13 November 1969) スコットランド


ジェリーがあまりにもジェリーすぎて。彼が弁護士資格があるとかないとか聞いた時、ギロチンであんなふうに彼を描いてしまって申し訳なかったなーと別に思わなかったんですが(こら)、このインタビューを読んで、くまジェリーもあたらずも遠からずだったな、と思いました。

09年のEsquireより


インタビュアーは、ジェラルド・バトラーが何者なのか一切聞かされていない(10年間、乞食同然で世界を旅した男) ジェリーの豪邸に招待され、その話をすると、ジェリーは細めた目で睨みつつニヤリ。おおらかにこの無知なインタビュアーを受け入れる

「職業は?」という質問から。
I「どんな映画に出てるの?」
ジェリー(G)「オペラ座の怪人」
I「え…きみ、オペラ座の怪人に出てるの? 何役?」
G「怪人役」
I「え…」
Esquire今月号の女優の表紙を見て、
G「おれの表紙の号なんて誰が読みたがるんだ?」
I「え…このインタビュー、カバーストーリーになるの汗?」

G「300のことはもちろん知ってるだろ?」
I「いや…」
G「あんだと?」
I「待った、待った、戦士が出てくるアニメみたいなやつでしょ? 見てないけど、たぶん息子は好きなはず」
G「おれはレオニダスを演じた、主役だよ。別におれは気を悪くしちゃいないよ。ただ何ていうか……『おやまあ』」

I「今月号のEsquireに、�爐垢戮討涼砲�見るべき75の映画�瓩箸いΦ�事が載ってるよ」ジェリー、今月号を手に取り、「300は絶対載ってるはずだ。300なしじゃ、本物のリストとはいえない。もし世の中の男が見るべき映画があるなら、そりゃ300だ」ぱらぱらと捲る。1P目には載ってない

ジェリー、寛容に頷き「なかなかいいのが載ってるな」2P目を見るがやはり300はなし。「こんちくしょう(fuckers)!」この世にジェリーほど愉快にこんちくしょうを言う人はそういない。ジェリーはページを捲っていき「ちくしょう」「ちくしょう」「こんちくしょう!」特集は終わった

G「cool hand Lukeはおれも好きな映画だ。まあ、こいつはいいリストだよ、だけどなんだって300を入れられなかったんだ? こんちくしょう」
I「じゃ、今夜300借りて見るよ。きみの作品で、他に見るべきものは?」
G「『ディア・フランキー』はいいぜ」
I「じゃ、それも見る」

G「何一つ見なくても、おれはちっとも気にしないぜ。義務みたく感じなくていい」
I「本人に会った後だと、その人の作品にもっと興味が湧くんだ」
G「だったら今週はジェリー・バトラー・ウィークだな。おれのホームシアターで見てもいいぞ。おれの出演作じゃなくても、また戻ってきて、好きなのを見ろよ」

ここからは、いかにして役者になったか、という話

ジェリー「おれの心の問題は、いつも振り子のように振れるってことだ。俳優になるんだという夢のようなアイデアは、すぐに憂鬱の種になっていった。『無理だ、おれは映画が作られている世界の反対側にいる16歳の小僧。スコットランド人にチャンスなんてないさ』ショーン・コネリーはいたとしても、それだけ」

「役者になるつもりはなかった。弁護士になるはずだったんだ。おれはすばらしい資質を持つ家族の一員として、中産階級になりきれない労働階級の一家に生まれた。法学の学位を取るというのは魅了されるような話だった。おれにとっても家族にとっても――『おやまあ、うちの家族から大学で法学を学ぶやつが出たよ!』」

「いつも奇妙な幸運に恵まれていた、ロースクールでも。法曹界におけるpresident(?)に就くチャンスに預かったんだ。最もアカデミックな学生というわけではなかったのに。自分に課せられた仕事の量を考えれば、ロースクールを名誉ある学位を修得して卒業できたことは驚くべきことだ」


「で、おれはアメリカに行ったわけ。これが間違いの元。何かとても強迫観念的で、暗くて、欲望塗れで、楽しくて、そして貪欲なものに取り付かれた。突然、おれは旅したり、馬鹿をやったり、冒険したり、パーティしたり、女遊びをしたり、そんな人生を送れるんだって自覚したんだ――ある種の自暴自棄の感覚も味わった。家を離れ、規律や組織といったものが眼の前からなくなると、やりたいことは何だってできたし、実際におれはやった」

「しばらくは、三人の毎日酔っ払ってるアイルランド人とベニスビーチのアパートメントに住んでいた。完璧だった。おれたちはうまくいった。で、妙な仕事を始めた。その年、おれは学校を離れ、いろんなことをした。LAからマイアミへ、LAからシカゴへ、マイアミからシカゴへ車で行き、間抜けな理由で逮捕されまくった。たいていは単に酔っ払って。制御不能になっていたし、おれは若い、これが人生、おれは単に粗野で陽気になってるだけなんだって考えることで、自分を正当化していた。一度は逮捕され手錠まで掛けられたことを覚えてる。鎖に繋がれて他のやつらと歩いたよ。事実上、おれはまだグラスゴーの法曹界のpresidentだったけどな」

「結局、LAの郡留置所送りになった。レザージャケットに長髪のおれは501号室にいて、自分のことをジム・モリソンみたいだと考えてた――こんな話をしているなんて、信じられねえな」

「ともかく、もっといい話をしよう。おれには大学の最後の一年が待っていた。理論を勉強するのはおいておいて、外へ出て行き仕事を学ばなくちゃならない年次だ。本物のローファームで学ぶんだ。ところがおれが戻ると、求人募集しているのは一箇所だけで、そのファームに200の応募があり、採るのは4人だけということになっていた」

「面接では本当に準備不足だった。前日に試験を済ませていたが、翌朝エジンバラへ行かなくてはならなかったのに、その夜は色々ととっ散らかってた。で、面接に間に合わなかった。なのにローファームは『いえいえ、あなたを待ってますよ』と言ってきた。だから列車に乗って――ともかく面接はすごくうまくいき、その仕事を手に入れたんだ。なのにいざネクタイとスーツ姿になってみると、おれはたまらなく不幸だった。その仕事には何かが、自分ではどうしようもない何かがあった。あの時うまくいっていなければ、おれはここには座っていなかったのに。このままスコットランドのどこかの小さな村で、しがない弁護士で終わるのかも」

「おれはスコットランドの法曹界で、ちょっとした不名誉な存在になった。弁護士見習いをクビにするってのは異例のことだ。だが現実に、彼らはおれが弁護士資格を取得する一週間前に、おれをクビにした」

「その時、ちょうどエジンバラ・フェスティバルが開催されていて、『トレインスポッティング』の製作を見に行ったんだ。主役が現場で演技をして、そこで解説を加えてから、また演技に戻る。主役を演じていた男は驚異的だったな。とんでもなく素晴らしい雰囲気だった。そして、おれの中で何かが死んでいった――これが、おれが送りたい人生だ。おれにもできる、そのことを、おれは知ってる。でももう過ぎ去ったことだ。おれは25歳。チャンスを逸した――その一週間後、おれはローファームをクビになった」

ジェリーは、この話を母親に打ち明けた時、どれほど自分が恥ずかしかったかをインタビュアーに話した。すべてを失い、夢だけが残った。翌日、彼はロンドンへ向かった。

彼は映画業界で働く数少ない知人を訪ねる。最初は無愛想だった彼女の元で、アシスタントの仕事をもらう。彼女はロンドンでは有名な演出家の下で、キャスティング・ディレクターとして働いていた。ジェリーは、その演出家の元へ飛んでいき、「この演技、おれもやってみたいです」と申し出る。演出家がやってみろ、と言うので彼はすべてを出し切った。その後、キャスティング・ディレクターの友人が眼に涙を溜めて現れ、「彼、この2日間で見た中であなたが一番だったって」
ジェリー「自宅へ歩いて帰ったが、人生で最も幸せな瞬間だった。もし自分の中に情熱があるなら、それを放り出しちゃいけない」

ジェリーの秘書が「次の予定がある」と言うので、インタビュアーはキッチンへ行き、秘書に挨拶。すると突然、大音量でオペラ座の怪人のサウンドトラックが鳴り響く。歌いながらキッチンに入ってくるジェリー。歌が終わり、二人が沈黙に酔いしれていると、秘書が一言:「車が待ってるわ、ジェリー」おわり


これはいいインタビューだ。ただの無知なわけじゃない、やっぱり光るものをもってるインタビュアーと、彼を送り込んだ雑誌、それを受け入れたジェリー、みんな懐が深いっ

ハーディとはまた違う意味で野郎ですよね。そして彼がアメリカで暴走したというのも、また違う形のvulnerabilityと言えるんでしょうか。番付的には、かなり右側の方の人ですけど笑

彼の言うこと、とてもよくわかりますね。家族の期待を背負って法学部へ…その考えにそそのかされた、というところや、家を遠く離れてはじけたところ、家族は大事なだけにある種の足枷でもあり、彼は見事にその足枷を(理想的な方法ではなかったかもしれないけど)外して、自分の夢に生きた、というところは、なかなか普通の人にはできないことだと思います。私の周囲にも、なりたくもないのに親の期待を裏切れず弁護士や医師になった人がけっこういます。

あと割愛したけど、ジェリー、女の話が大好きみたいで、そんなとこもイメージ通り笑 インタビュアーに「奥さんいるのか? なにっブラジル人だと!? この野郎っ!」とかやってます。



ジェームズ・マカヴォイ (born 21 April 1979) スコットランド


※昨年8月に読んだものです。既読の方はスキップ
今Detailsのインタビューをちら読みしたら、マカヴォイはオリバー・ツィスト(映画)か、ディケンズ時代のNYから出てきたようだ、と書いてあった。前から彼はディケンズ的だと思っていた!

��Shamelessの監督ポール・アボット「彼は(あの目つきで)ぼくをほんの少し売女の気分にさせた」��

�爛泪�ヴォイ「人を短時間で判断する。つい最近、たった5分でクソッタレだとわかる態度を取る連中と一緒に仕事を。だけどおれは彼らに猶予を与えることにした。一週間後、まだ現場にいたおれは、彼らにこう言った。『あんたらは本当に自分中心なやつらだ。猶予を与えるのに疲れた』」��

文句垂れだな〜(私にとっては)ひじょうにポジティブな意味で、育った環境が彼を作ってる感じだ。lookism(人を見た目で判断する・見た眼優先)を嫌悪してるから身なりにあまり気を使わないし、自分が美形だと認めないのか

�爛献隋次Ε薀ぅ函福悗弔阿覆ぁ戮隆篤帖法屮献А璽爛困箸いΔ里蓮△屬弔�り合わなくてはならない相手。感情的・精神的な痛みに対し理解を示すが、彼の持って生まれた性分はとても明るくてコミカルだ」ライトとアボットはマカヴォイを同じ言葉で描写した。�猊奮覆�ある(dignified.)��

�牴駭辰砲�いて彼は頻繁に祖父母に言及する(父親は家族を捨てた)。高校ではバンドの低音部に。上手くはなかったが、演じることへの道筋を作った。しかし八歳年上の妻と妹、あるいは彼に影響を及ぼした人物についてたずねると、ディフェンシブな目つきを投げ返す。それは、『グッド・ウィル・ハンティング』で、マット・デイモンが初めてセラピー・セッションに出席した時、ロビン・ウィリアムズに投げかけた視線に似ている��

�爛泪�ヴォイ「もし家族について語りたいというなら、別にいいさ。それが間違ってるって考えてるわけじゃない。ただ危険だと思うだけだ」�畛,垢襪鉾爐硫搬牡僂蓮◆峅搬欧牢蔽韻鵬�れたり奪われたりするもの」。浮気は罪悪感に耐えられないに違いない

�爛泪�ヴォイ「いやなヤツを演じるのは大好きだ。だから『ラスト・キング〜』が大好きなんだよね、あのろくでなし(wanker)を演じられたから」��ガハハハ 

�爛檗璽襦Ε▲椒奪函屮献А璽爛困魏,慧櫃靴燭�っている人たちに彼が追い回されるのを見てきたけど、本人に自覚があるかどうかはともかく、彼はそういう連中の手を、まるで石鹸かなにかみたいにすり抜けてきたよ」��


2007年3月のThe Guardianの
記事より抜粋

�燹嵌爐鬮犢と瓦韻討い覘瓩班措未垢襪里脇颪靴ぁL酳襪辰燭こ聞イ魏果未覆�ひけらかすことを楽しんでいるようだ。だがジェームズ・マカヴォイは風変わりな(peculiar)セックス・アピールがある、またもう一人のスコットランド出身の若手俳優だ」 ��

�爛哀薀好粥爾虜派倭悗�住む地区に、離婚することになる夫婦の子どもとして生まれ、祖父母に育てられた。彼は左派思想を持つ、その知性と高潔さが今日ますます敬愛されるようになっている俳優だ �甅爛魯螢Ε奪匹離哀薀泪薀垢憤匕�がいかにぴんと来ないかを喜んで表明したがる27才でもある」��

�爛�スカー授賞式にはひどい格好で現れ、badly dressedと言われた数名の男優の一人に。G紙のファッション担当は酷評した後で「陸に揚げられた魚みたい。着飾りたい気持ちと着飾りたくない気持ちが衝突している」 ��

�猗爐鰐世蕕�に矛盾を楽しんでいる。労働階級出身のグラスゴー人は、熟練のフェンサーでありボクサーでもある(比ゆ?)。難解な、むしろ不愉快なキャラクター、自分の欠点を臆面なく曝け出す人々に魅せられるという。『そうした人たちのことは、よく理解できるから』と、彼はあるインタビュアーに語った」��

彼が過激な発言をしたり、ズケズケものを言うのも「欠点を曝け出し」ひいてはそんな自分を受け入れて欲しいからですね。爆問の太田もそんなことを言ってた。

彼は多才であるというくだりで…�犖�た目には苦もなく、(彼のように)身軽に役どころを渡り合うことができる英国俳優はそう多くない。都会の下層階級で生きる高級車の窃盗犯から、きつい訛りで話すナルニアのヤギ男から、アミン大統領の道徳心に欠ける医師まで。��

�爛侫�ーデン(『ラスト・キング〜』原作者)は、彼の別の一面が現れ始めていると信じている:研ぎ澄まされた知性を持った役者。あるインタビュアーはこう記している「ジェームズ・マカヴォイと一緒に一時間過ごして、彼の頭脳にこっちが舌を巻かずに済むことは不可能」��

�爛侫�ーデンはまた、彼には社会的公平に対する強い信念がある、とも。『ラスト・キング〜』の撮影後は共演者が帰国する中、赤十字と共にウガンダの飢餓の状況を直に視察した。「自分が動労階級出だと意識するのと同じくらい強く、自分が恵まれた国に生まれたエリートクラブの一員であることも意識する」��

�爛侫�ーデン「ジェームズには鋭い信念があることにも気づくだろう。鋭い政治的信念だ。それはだんだんと顕著になっていくと思う」��

�犧廼瓠�2007年当時)アンヌ・マリーと結婚。「彼には、若い頃ユアン・マクレガーにあったような、見込みのなさげななまっ白いスコットランド小僧の魅力がある」��peely-wally(色白で痩せ細ったやつ)の好ましさか / finished :-)

フォーデンはルポライターで自らも記者/インタビュアーなので、彼のジェームズ評は興味深いですね。貧しい家庭で育ちながら、自分は英国生まれでまだ恵まれてる、と考えるジェームズの感性の鋭敏さに好感が持てる


Guardianのまた別のマカヴォイ・インタビュー。2005年、ナルニアでヤギやった頃のものなので、情報が古いを読んでます

サッチャー政権の影響下、貧しい集合住宅地で祖父母に育てられたが、本人いわく「とてもよく躾けられた」15歳まで、ちゃんと宿題し、本を読み、友達の家に遊びに行って、ストリートではたむろしなかった。愛されていたしリスペクトされているとも感じていた

�猯梢討領ズГ砲茲辰得鎖静�ダメージを受けたか? 彼には自覚がない。というのも彼が育った地域では崩壊した家庭など珍しくなかった。塞ぎ込み、核による人類滅亡について考えてばかりいた時期はあった。おそらく、不安とリンクした思考回路だったのだろう。��

�爐△詁�、彼は祖父が庭いじりをしているのを見ていた。そして突然甲高い声で「なんで土掘ったり植物を植えたり、そんなことを気にしてるのさ! 全部でかい爆弾で破壊されるのに!」とたずねた。祖父は彼を連れていって座らせて、穏やかに「すべてうまくいくから」と説明した。��

うるうる目のそばかす顔&あのきついアクセントで甲高く喚く子供ォイ、たまらんら

�犹匐,虜△�ら神父か伝道師になりたかった。アフリカに行き人を助けたかった。世界はよりよい場所になるべきだと考えていたから。だがカソリックスクールで、カソリックの教義はアフリカにおいて避妊を容認していないことを知る。そのためにエイズが蔓延し、飢餓は深刻化し嬰児の死亡率は下がらない��

カソリシズムとは相容れないと気づき、教会のために働くことは考えなくなる。もともと彼は、教会へ通うタイプではなかった

前のインタビューにも出てきたけど、彼の左派思想はかなり堂に入ってるね

��J「自分たちが思っているほど(道徳的に)健全ではないことを、おれたちは見抜き始めている。おれたちは建国時代の人々より優れているわけじゃない、いまだ雨に降られるしね。おれたちはより優れているという理由は、他人を搾取しているから。なぜならおれたちは民主的な資本主義者 だから」��

��J「この用語はそれが何を意味するのかもはやわからないほど、おれたちの中に浸透している。おれたちは資本主義を、現実社会とか、物事のありのままの姿(the way things are)だと言う。それが意味する本当のところは、おれたちが誰かを経済的利益のために搾取してるってこと」��

��J「もし国内でやらないとするなら、おれたちは外国で搾取する。アメリカ野郎(Yanks)の助けがあるかどうかは関係なく」��

J「たぶんおれたちは、罪の意識を持ち始めているんだ」彼はそう望んでいる。たとえそれが無意識の罪悪感だとしても。若い連中は皆、有名になれないことで塞いでいる。「彼らは製品か何かになるつもりなんだ」皆自分の事で手一杯で、何が良くて何が悪いのか、もはや考えなくなった。

目の前のテーブルに置かれた携帯が鳴った。彼は嫌悪を露にそれを見やり、手にとって表示を睨み、ぶちっと切ってポケットに突っ込んだ。「今、おれたちのコミュニケーション・レベルは」と不機嫌そうに。「驚異的だよ。ボタンひとつで、タイで蝶々が羽ばたいたかがわかる。情報がいっぱいだ」

もちろん不機嫌なジェームズのへらず口が延々続く
読み返すと彼のbitchぶりは素晴らしいですね

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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