- Daily *萌* -
DiaryINDEX|past|will


2012年03月26日(月) モリアーティをジョンとすりかえるテスト


この人たちを練習中。



S2E3で、ジョンの位置にモリアーティがいるシーンがあり、それを参考に描きました。その場面では二人の間に身長差があって(シャーロックは一段高いところにいる)、そのまんまジョンに置き換えたらジョンがホビット化。相変わらず絡み絵が描けない私です。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2012年03月24日(土) WEB拍手レス

2月のイベントで配布したペーパーの裏(Sherlockについて書いた方)を貼っておきます。今日S2のE3まで見たぞーガオーッ!




WEB拍手レスです。うーん今回もまた長らくレスしておりませんでした。どうもすみません。


>さるさん
こんばんわ、2月中にいただいていたメッセージへのレスが今頃になってしまい、申し訳ありません 

>ジンさんのおかげで、ヨーロッパのfootballに目覚めることができて感謝感謝です。イングランドのあのヤサぐれたスタジアムの雰囲気(行ったことがないのですが)がたまらなく好きです。
footballにハマると週末の数時間はもれなく潰れるようになるので、ご注意を(^曲^)v つい先日、初めてイングランドのスタジアムで観戦しましたが、私はどちらもアウェイチームを応援していたのでなかなか濃い経験ができました。さるさんも、ぜひいつかイングランドで生観戦してください。

>ヴォレヌスさんはリバプールのカイトさんに似ていると以前から感じていたのはおかしいでしょうか^^;

うけましたww 怖い隊長と比べると、カイトの方がずっといい人っぽいですけど笑 どちらもいい仕事しますね!


>Fanさん
Fanさん、こんにちは〜。レスが遅れて申し訳ありません。いっそ携帯からすればよかった

>時間が無くてマンチェスターとかリヴァプールの下調べをほとんどしない状態で行ってしまったのであちらに行って少々残念だったかもで

私も今回は準備期間が短いうえ、家族旅行だったので大変でした。満足度は低かったかな? とはいえ、念願のアンフィールドツアーや、久しぶりにマンチェスターのカナル・ストリートにも行くことができたのでよかったです。

>ロンドン塔にも行ったことありませんで。そういえば、ここはSherlock2Ep3のロケ地だったような(って見る前にネタバレすみません)。
この情報のおかげで、ロンドン塔を二倍楽しめました笑 せめてその場面だけでも見て行こうと、前日にロンドン塔で遊ぶモリアーティを見て行きました。そのS2E3はやっと今日見たのですが、ジョンとシャーロックに胸アツでした

>あ、でも大英博物館は外せませんかね。映画モーリスにも出てきましたし:D
>それから、ロンドン街歩きで疲れたらナショナルギャラリーで一休みってのもいいかも。
そのはずせないはずの大英博物館には、今回はいけませんでした。旅の後半で、私のわがままでローマの遺跡&博物館を見る予定だったので、さすがに大英博物館まで付き合わせるのは、と思い断念。また次回、一人旅の折りにじーっくり見たいと思います。ナショナルギャラリーにも行けませんでしたが(実は行ったことがない)、その前のトラファルガー広場では一休みしました。

兄の希望でテムズ河下りしました。今回初めてでしたが、寒かったです笑

ところで、前回のMadmenについて、
>いえいえ、さすがジンさんという深みのある感想というか考察を読ませていただいて、Mad menは見た事ないのですけど、読み応えありました

ご感想どうもありがとうございました。あれだけ冗長に書いたものの、誰も興味ないよなあ…と普段は誰も興味がないようなことにも一人でハマって小盛り上がりする私も、さすがにちょっと反省したのですが、このように言っていただけて嬉しかったです。



>べにゆうさん
べにゆうさん、こんばんは! 無事アンフィールドから帰ってきました!

>そっか、お兄さんはスパーズファンですか。。。
>監督レドナップを見る最後の機会?←ひょっとして禁句(・_・?)
>私はこの試合がドローになることを祈りながら観戦します。

私もドローを希望してましたが、結果はマンUの圧勝で。周りがどんどん殺気立っていくのがわかり、やっぱり応援に言ったらそこのホームチームに勝ってもらって祭り状態になるのが一番だなあ、と思いました。そういう意味じゃ、バルサは鉄板です笑 

>ロンドンではスタジアムツアーに参加しないんですか?
>ウェンブリーは相当いいらしいです♪

残念ながらロンドンは予定がいっぱいでWHL以外はいけませんでしたが、ウェンブリーはリヴァプールへ行く途中で列車から見ました♪あのアーチがトレードマークなのですぐにわかりましたよ。兄はWHLのツアーにも参加しましたが、帰国後何が一番よかったか、という質問には「WHLツアー」と答えてました。グッズも山ほど買ってましたw


>シェークスピアの舞台ですが
>生家を訪ねるついでにRSCでの観劇はいかがですか?

そうなんですよ〜! 行ってRSC見たかった! SUAには一度行ったことがあり、よくわかりもしないのにシェイクスピアの生家も見てきましたが、まだ一度も本場で観劇したことがありません。シェイクスピアって英語で見ないとなんも意味がないような気がするので、ぜひオンシーズンの時に、リア王やハムレットのような代表作を見てきたいものです。

それから、レイナのおすすめのお店も教えてくださってありがとうございます。でも残念ながら、アンフィールドツアーの直後にさっさと宿敵の街マンチェスターへ向かうという強行日程のため、どこも立ち寄ってくることができませんでした泣 無理やりにでも、リヴァプールでランチという予定を入れるんだったなあ。

ところで、アンフィールドではべにゆうさんにレッズ土産を買ってきました。ただの紙袋(£2)なんですが、今度お会いした時にお渡しします♪

日付変わって…

>ジェラードが親善試合でまた負傷です(≧д≦)
>3月はアーセルナル、FAカップ、マージーサイドダービーと
大変なときなのにぃぃぃ。ショック大。

古い話題でごめんなさい。でもこうして見ると、べにゆうさんの心配が杞憂だったことがわかりほっとしてます。なんといっても、マージーサイドダービーでハットトリックですからね♪ あの時のスア公はずいぶん気が利いてましたね〜。なんだかんだ言って、空気は読める子なんですよね。

>アンフィールドのスタジアムツアーのとき
>ジェラードの髪が落ちてたら、収集→保管をお願いします!
べにゆうさんに何よりもコレをプレゼントしたかったんですが、残念ながらシャワールームは立ち入り禁止という残念な処置がとられていました……まあそれでも、ロッカールームを見れた分だけよかったです。カンプノウは、選手たちの私物があるという理由でホーム側のドレッシングルーム見れませんからね(`曲´;)



>ななしさん
>細かいセリフの話おもしろいですよ!素人でも興味をひかれます。
どうもありがとうございます では調子に乗って、今度はせめてもっと萌える映画やドラマについて書きたいと思います笑 


>Fanさん
>さっそく写真のUPも有難うございました。
>最初の写真はLONDON EYEから撮ったものでしょうか?

そうです! さすがわロンドン通のFanさん。しかも撮ったのは兄です。私は以前乗ったことがあったので今回はやめておきました。でもロンドンアイ4Dがですね、Fanさん、これがまた(略) 

>ハワースにもいらっしゃったんですね。もしかしてお母様がブロンテをお好きとか?
>ブロンテも子供の頃からずぶーっといっておりましたのて

まあそうでしたか、本当に文化人でらっしゃるFanさん。母がブロンテファンだったというのはまったくその通りです。ハワースへ向かう列車の中で、嵐が丘について教えてもらったのですが、物語の冒頭について説明されて、俄然読みたくなりました。しかし帰国後、実家の書棚から嵐が丘を取り出してみたら、、とても読める代物じゃないことが判明(旧仮名遣い、行間はなきに等しく、フォントサイズ7!?)。いずれ新訳を購入しようと思っています。

>一度行った事がありまして、そこで宿の予約とかしたなと懐かしく思い出しました。
>ムーア散策もされたのですね。自分は時間が無くて入口位までしか行けず、それが今でも心残りなのですが。

事前に予約を入れず現地で手配とは、玄人ですね(^曲^)今回の旅で一番良かったのは、ムーア散策でした。 とても印象的でしたので、もし次回行く時は、二回目ですが進んでお付き合いしますよ笑 むしろ一人で行って、時間や同行者のことを気にせず世界に浸る、ということをしてみたかったです。

>でも、今だからこそ荒涼たるムーアがまさに実感できるのではと実に羨ましかったりです。

まさに仰るとおりでした。体力を気にしていた母ですが無事目的も達成でき、寒々しい今の時期だからこそ荒涼たるムーアを堪能できました。



>pataさん
>こんにちは。Sherlockの影響で、昔一度行ったっきりのロンドンをとても身近に感じている今日この頃。

こんにちは! おっ、やはりいらっしゃいましたか、ロンドンに想いを馳せているSherlockファンの方(^曲^) 最近はフットボール目的で南欧へ行くことが多かったのですが、実は今回兄にロンドン行きを進めた背景には、Sherlock関連の場所を巡りたいという思惑もありましたw


>ワタシは今年から来年、行きたいと思っており、ジンさんの今回の旅行記楽しみにしていました。見るもの一杯あって、うらやまし〜です!

私の場合は、たいして参考にならないベーカー街訪問記になってしまいましたが、ぜひぜひ行ってらしてください♪ 実在しない人たちなので「あーここに座っていたんだな〜」と実感することまではできませんが笑 やっぱりドキドキしました。現地では、この部屋で写真を撮ってる観光客のどのくらいの人たちが、BBC版を見て来てるのかな〜とそんなことも気になりました。


>R**さん
R**さん、こんばんわ! しばらく体調を崩してらしたとのこと、大変でしたね。まだまだ寒い日が続きますのでお気をつけください。

>2月23日の日記のGIF…ボヤン君かと思っちゃいました(笑) 誰か隠し撮り?な〜んて(笑) 
でしょー!? 私も一目見た瞬間、本物だと思いました。気持よさそうで苦しそうな表情なんかもボヤンっぽいです笑 今ならきっと、攻めてるのはイタリア男だと思います!

>ご家族でイギリスに行かれたんですね〜 3月13日の日記のお写真、素敵ですね! 
いい年して、家族旅行です笑 今回は兄に付き合ってロンドンへ行きましたが、誘導したのは私です。でも一人旅ほどマイペースな旅はできず、写真も家族の歩調に合わせなくてはならなかったので、満足できるものが撮れなかったのが心残りです〜。

>スパーズ対マンUの試合をご覧になったのですね! いいな〜! 私はイギリスに4回行ったことがあって、ウインブルドンやF1は見に行ったことがあるのですが、FOOTBALLは無いんですよ〜

ついに本場でプレミアを見る機会を得ました。2&3位対決、しかもキャパの小さなWHLということで、チケ代は半端なかったです笑 ウィンブルドンはまた、独特の雰囲気がありそうですね。F1は、スペインで会場にだけ行ったことがあります。安ければチケット買ってみて行こうと思ったんですが、最低価格で200€と言われ退散しました笑

オックスフォード、リアルモーリス臭がすごかったです笑


>mikanさん

mikanさんこんにちは! もしかして今、どこか海外にいらっしゃるんでしょうか? どうもありがとうございます(●´3`)ノ‥…♥ オックスフォード、よかったですよ〜男が。何組か、後生だから写真撮らせてくれ、と土下座して頼みたくなるような美形ペアがいました笑


>ハリ太@pantamagoさん

こんにちは〜。先日、フォロリクの承認などをさせていただいた折りに、おそらくリクもさせていただきました^^ こちらこそ、よろしくお願いします〜。

>XINXさんのツイ、面白く拝見させていただいてます
どうもありがとうございます〜。



>Fanさん

>自分もかなり昔行った気がするのですが、これほど充実してたかしらん?と記憶がおぼろだったりで。

実は私も、今回の訪問で「昔来た時はミュージアムは見なかったのかも?」と思うくらい充実していました。残念だったのは、BBC版の情報やグッズがちっともなかったことでしょうか? もうちょっとそのへんのフォローは欲しかったです。

>舞台版ビリーエリオットが英国版と米国版が違うというのは知りませんで。
私は同じ演目を何度も見るほどの演劇ファンではないんですけど、ブロードウェイとウェストエンドの違いというのは新鮮でした。できれば、War horseもウェストエンドで見たかったんですが、なにぶんスピルバーグ映画が公開後だったものだから、一ヶ月後までチケが取れない状態でした。


>映画版では大人になったビリー役をやっていたアダム・クーパーが、マシュー・ボーン版SWAN LAKE(とってもGayで大好物な舞台なのですが)でSWAN役として踊ってましたが

衝撃です! 映画版のラスト、そんなカメオ出演があったんですか。マシュー・ボーンのSwan Lakeはべにさんにすすめられて何もわからないままサンフランシスコで見た、アレですね? ← シアターにはびっくりするくらい美形のゲイカップルたちが溢れていたという…笑 私よりも感銘を受けた兄がパンフレットを買っていたので、あとで読んでみようと思います


>ダメ妹さん
>麗しの写真の数々…!ありがたや〜眼福眼福(-人-)
ありがとうございます ハンドルネームに噴いてしまいましたw

>ジンさんとお兄様の遣り取りがめっちゃおもしろいですww
>まずは手始めにサッカー萌から伝授していこうかしら、と画策中のダメ妹ですww

私たちは絵に描いたようなダメ兄妹なのでw 旅に行くと必ずカップルとか夫婦に間違われてうざいのですが、いつも「兄と妹です」と訂正して歩いてます。
サッカー萌、それは欧州サッカーの魅力から、ではなく萌えからですか笑! サッカーの話題って、海外(特に欧州)へ行くと人と仲良くなるきっかけづくりとしては最高で、いつも助けられてます。あと、男子ともサッカーの話で意気投合すりゃ道はおのずと開ける気がしますww

>旅行記の続き、楽しみにしてます〜☆
ありがとうございます〜^^
 

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2012年03月23日(金) 軍隊のゲイと中世の覚醒

英国旅行記の合間に。現在、amazon.ukでDLしたkindle bookを読んでいます。その名も��gay warriars��.古代から冷戦期に至るまで、欧米の軍隊内のホモセクシャリティを紹介している本です。正直、著者の論理には飛躍があるし、軍隊内で肉体関係を持つことが、士気や秩序にどんな影響をもたらしたのか、もたらすと見做されていたのか、など知りたいことは書かれておらず、ただ有名な事例を紹介するだけで期待はずれな点も多いのですが、原典を英訳でそのまま掲載してくれているので、そこはありがたいです。

古代に関しては、発見は多くありませんでしたが、アキレウスとパトロクロスやアレクサンドロスとバゴアスはもちろん、イーリアスでアエネアスの部下だったガチな二人についてや、クセノフォンが『アナバシス』に中に書いている軍隊で男の子たちを食いまくりなモテ男のことなどが紹介されていました。そのモテ男(クセノフォンの部下)、殺されそうになっている美男子を見かけて、これはもったいないとクセノフォンのもとへ参上し、後生だからあのカワイコニャンを助けてやってくれ、と直訴。クセノフォンがこのモテ男の軍隊内での有能ぶりを主君に報告し、彼のためにもあのカワイコニャンを助けてやってください、と頼めば、その主君は「おまえはあのカワイコニャンのかわりになれるか?」モテ男「もちろんです!」主君「(カワイコニャンを呼び寄せて)おまえの代わりにこの男が打たれるのを、おまえは許すか?」カワイコニャン「い、いえ! そんなことできません!」主君「がははは! おまいら気に入ったぞ! よし、この男の勇気に免じて許してやる!」クセノフォン「チャンチャン♪」という感じでバカップルがもう一組誕生した、というお話でした。

いかにも、「男同士の愛の方が崇高です!」と哲学者たちが堂々宣言し、女たちをどっちらけさせていた全盛期のギリシアに生きたクセノフォンらしいパピルスの無駄使い萌エピですね。クセノフォンの萌エピに関しては数年前にも、これは萌える、というものを紹介したはずなので、興味のある方はクセノフォンで日記内検索してみてください。(と思ったら、見つけました)

ヘラクレスと共に旅をし、彼の愛人だったとされるイオラオスの墓は、アリストテレスいわく「今でも男同士の恋人たちが愛を誓い合う名所」とのこと

それから、ハドリアヌスとアンティノウスのことも書かれていました。ハドリアヌスに関しては彼の業績を讃える本がたくさん出版されているので少しずつ読んでいきますが、一通り済んだら『ハドリアヌスの回想』(現在まで本棚の飾り)に手を出します。彼もまた、孤独な天才の一人ですね。

アキレウスとパトロクロスに関しては、読めば読むほどウォルフガング・ペーター腺の『トロイ』はいい加減だったな〜と再確認。イーリアスにおいて、アキレウスとパトロクロスはもっとも重要なテーマですよね。アキレウスをブラット・ピットが演じたというのは完璧な配役だったと思いますが、イーリアスをあんなふうにはちゃめちゃに描くことは、まるで中世ヨーロッパにおいて魔女狩りや異端審問を恐れるかのごとく古代の遺産を土の下に埋め直してしまう行為でした。21世紀だぞ、おい。われわれはキリスト教徒の迫害を恐れることなしに、古代の精神を蘇らせることができたんじゃないのかい? 
とはいえ、私もあの映画を見て本を作ったりしていたので同罪といえば同罪ですね。また、イーリアスという西洋文学史の名著について学ぶ機会を与えてくれたという点では、お礼を言わなくてはなりません(まあ、遅かれ早かれ出会っていたとは思うけど)。

逆に現在再見しなくては、と思っているのは『キング・アーサー』です。アーサー王はブリテン島を統治していたローマの軍人だった、という説を元に作られた一風変わったアーサー王でしたが、ディテ―ルをすっかり忘れちまってます。ただ、ドルイド僧や、ブリトン人として刺青を入れたキーラ・ナイトレーとか出てきませんでした? あれ、ただのファッションかと思いきや(コラ)当時のサクソン人やピクト人は、ああいう刺青入れてたんですよね(カエサルが『ガリア戦記』で詳述している)。今見たらきっと面白いはず(プッロ役のレイ・スティーブンソンも出ていることだし)。待てよ、DVD持ってたかもしれないな…。

当時リリースされた一連の萌える歴史ものの映画において、時代考証という意味で素晴らしかったのは『マスター&コマンダー』ですね。とはいえ私は、当時は19世紀の海軍のことなど何も知らなかったから、映画見た当初はみんなで「マスターとコマンダーの話だと思ってた」などと言って笑ってましたが、今思い返してもこのジョークは笑える。ともかく、名画でした。そして『アレキサンダー』は当時、オリバー・ストーンの敵(彼は過去にニクソン家に訴えられたりと多くの敵を作っていた)の工作員の世論操作もあり、ボロクソに言われましたが、アレクサンドロスマニアの私にとっては、素晴らしい映画でした。古代を生きたアレクサンドロスの精神を現代のスクリーンに蘇らせようと試みたという点では、最初からそれを放棄していた『トロイ』よりははるかに高く評価されるべきでした。Romeのオーディオコメンタリーの中でも、制作スタッフが同じ古代ものとして映画『アレキサンダー』を参考にした話をしていました。

ところで、今猛烈に興味を持っているテーマがあります。それは「中世の覚醒」についてです。古代について知れば知るほど、一つの疑問が浮かんできます。それは、中世ヨーロッパはどうしてあんなにも停滞してしまったのかということです。以前、『Rome』のレビューの中で、ガラス工芸はカルタゴの滅亡と、その技術を継承したローマ帝国の衰退とともに、中世ヨーロッパから姿を消してしまった、ということを書きました。実は他にも、コンクリートを利用した土木技術や上下水道の整備など、古代の世界には存在し都市生活を支えていたものが、その数百年後の中世の世界からは消えてしまったという事例がたくさんあります。古代コンクリート建築の最高傑作のひとつと言われるパンテオンやコロッセウムは、時代がくだり、ルネサンスを経てその価値が再評価されるようになるまで、がらくたとして野っぱらに放置されていたのです(周辺の人々は自宅を修繕する際に、これらの遺跡の建材を盗んできて使っていた)。となると、素朴な疑問として、木や石を重ねて作った建物に暮らしていた中世の人々は、パンテオンや水道橋を見上げて「これどうやって作ったんだべな?」と思わなかったんだろうか? 思ったでしょうねえ。それでも、コンクリート技術は約13世紀もの間(!!!)、忘れられていたわけです。そんなわけで上下水道が完備されていなかった中世の都市ではペストが流行しました。

しかし、中世の人々もある出来事をきっかけに、そうした古代の遺産というものと接触する機会を得ます。それらはビザンティン帝国を経て、思わぬところに眠っていました。当時の西洋人が(あるいは今も?)「野蛮」で「下等」で「未熟」だと思っていたところ――イスラム帝国に。そう、中世ヨーロッパの人々は聖地奪還という大義名分の下に行った十字軍遠征によって、パンドラの箱を開けてしまうのです。
アリストテレスの著作をはじめとする、古代の哲学や思想が白昼の下に晒され、さあ大変。でもこの「中世の覚醒」ほど、面白いテーマはなかなかないんじゃないでしょうか。それはすでに証明されてもいます。なぜなら、『薔薇の名前』や『ダヴィンチ・コード』はまさにそのようなテーマが現代人の心を掴んだわけですから。

古代を舞台にしたものはすでに亀ペースで準備中なんですが、いずれこの中世の覚醒に関する話も書きたいな。BLではムリでしょうが笑 萌える話にもなると思います。同性にしか惹かれない自分は地獄に堕ちると思っている男が、古代の扉を開けることで人間としての尊厳を取り戻す、なんて面白いじゃ〜ないですか(ま、文章にすると陳腐なわけですが…)。ウンベルト・エコーやロビン・レイン・フォックス先生のような研究家の力を借りられたらなあ…徹底的に議論して、完璧な物語を作る……ある意味、それが私の人生の目標かもしれません。



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




WEB拍手のレスはこちらから DiaryINDEX|back|new

RPSのきわどいのはマイピクに上げてます。気軽に申請してください。

変態の本性を晒しているアカ。slash ficレビューなども。Follow me now!

Not His Day (footballのID&PW制同人サイト)
RPS小説のページ。ID&パスがわからなくなったらこちらから再入室をどうぞ
ジン |MAIL |HomePage