今日は久し振りにネット巡りをして、いい情報サイトをたくさん見つけたので嬉しいのですが、中でも収穫はシャビ・アロンソの日記ブログを今更見つけることができたことです。 その前に、かわいいプールの隊長の映像です。リバプールのゲイバーに現れた時のDJジェラード。変なダンスをして、恥ずかしがっててかわいい。記事に書かれていたものと様子が違うので、クラウチと賭けをして歌った時とは別の夜かも。 こちらはGerrard's poor pool. 明らかにサッカーの方がうまいね、なんて言われていて、へぼジェラードいとおしすぎる! CLファイナルの後でパブで歌ってたハマン、カラガー、ジェラード、リーセらしい。シャビもいると主張する人もいますが、私にはわかりませんでした。 だしゃびのむっつり日記は、本人がブログで日記を書いてることを知ったのであえなく断念。最初の頃はなかなか頻繁に書いてくれてたようです(6月とか書きすぎ)。おそらく英語は直して貰ってるんだと思いますが、素で面白い記述があります。ちなみにシャビは、ドイツ大会で一番好きになったチームはドイツだそうです。 たとえば2/24はこんな感じ。 スペイン選手の一団が、同時にもしくは別々にリバプールへやってくると、僕たちがやがて一緒に時を過ごすようになり、いい友達になるのは自然の成行きだ。僕たちは同じような欲求を抱き、似たような経験をしてきているから、お互いに助け合ってどんなふうに物事が進展していくかについて話し合った。 こうしたサポートネットワークがあることは素晴らしいが、リバプールにおいて特筆すべきことは、ここではどれほど皆がうまくやっていけてるかだ――スペイン人選手だけじゃなく、僕たち全員が。チームは素晴らしい雰囲気で、誰もが心からの歓迎を受ける。ジェイミー・カラガーとスティーヴン・ジェラードは二人ともリバプールっ子で、特に助けになってくれるし、サミー・ヒーピアもそうだ。彼らは僕たち皆に町のことやクラブのことを話してくれる--彼らが僕たちを町へ誘って連れ回してくれたおかげで、強い友情が芽生えた。 リバプールでは誰もが英語を話す。ラファ・ベニテスは僕たちにスペイン語を話すことを容認しておらず、それは選手間の差別をなくす助けとなっている。僕はこっちへ来る前に、すでに英語をしゃべっていたのでラッキーだった。最初は(英語)クラスを受講していたが、すでにそこそこ話せたから、自分を英語環境に置いて誰かと会話する方がいいと決心した。時には苦労することもあるが、なかなかうまくいってる。英語を話すこととスカウスを話すことはまったく別もんなんだ! たまに、カラを理解することはほとんど不可能なんだけど、でも僕は上達してる……少しずつね! カラガーを理解することはほとんど不可能って面白いです。他の日の日記で、アディダスか何かの企画でベストイレブンを選ばされたようなんですが、シャビもフリンクスらと同様、カカのファンだそう。中盤の選手を選ぶのはむつかしい、スティーブン・ジェラードの大ファンだし、ランパードもバラックも好きだけど……といっておいてこの三人はさくっと無視して、 * Goalkeeper: Iker Casillas * Defence: Cafu, John Terry, Carles Puyol, Paulo Maldini. * Midfield: Xavi Herna'ndez, Claude Makelele, Ronaldinho, Kaka'. * Attack: Ronaldo, Thierry Henry. こういうメンバーを選んでいます。アタックはアンリなんですね。アンリはジェラードのファンだと言っていました。特にイスタンブール以来、リスペクトしてるそうです。シャビは牛のファンだったか〜。 なんかまた変なトレーナー着てる ![]() 皆でスタンド観戦。これだけレギュラーが揃ってると、ピッチにどんなチームメートが残ってるのかって感じです。シャビの横にいるのは彼の彼女です。すごくまともっぽく見える時もあれば、bimboに見えることもある。bimboという単語はひじょうに使い勝手がいいので、皆さんも覚えておくとよいですよ。「カーンの彼女はひじょうにビンボーくさいね」「え、貧乏? あれのどこが?」「いや、bimbo」という感じで使えます。意味を知らない方は(私もさっきまでわからなかったんですが)、>調べてみて損はありません。 < ![]() ![]() msnが身近なだけにギャグに見える。ブログはこの企画らしい。他にロナウジーニョやクラニーやマイケル・オーウェンなどもやってるようですが、私が覗いた分にはデッドリンクでした(真剣に探してない)。 ![]() ルイス・ガルシアと。ルイス・ガルシアとはギターのセッションをやるらしい。シャビはビジネスコースを勉強してると書いてましたが、何のビジネスコースかはわかりません。 ![]() いつもこのバッグひとつで。 ![]() 他にジェラードのインタビューを読みました。彼はリバプールのヒューイトンという治安の悪い地区で育ったそうで、子どもの頃に欧州カップを獲るような一流のフットボーラーになりたいという夢を持っていなかったら、自分も周りのほとんどの若者、思春期からドラッグや酒をやって軽犯罪に手を染めた友人たちと同じように人生に挫折していただろう、と語っています。彼は最近の雑誌で、十代の頃に一度、文房具を盗んでダッシュして逃げるという窃盗事件を起こし、ガードマンに捕まった経験があると告白。その時、これで自分はクラブからも学校からも放り出され、人生は終わりなんだといたくショックを受けたそうです。結局は三日間の奉仕活動かなにかで事が済んだようですが、この経験のおかげで、それからは悪い誘惑を撥ね退けてこれまでやってこれたそう。なぜ盗んだかについては、周りの男の子たちに根性があるところを見せたかったんだそうです(いかにも彼らしい)。やれよ、やれよ意気地なし! とはやし立てられても自分を見失わないということは簡単ではない、とも言ってます。ああ、彼らしい〜。両親は毎朝早くに彼を起こし、外へ遊びに行くようにさせ、悪事のかわりにフットボールに情熱を傾ける環境を与えてくれた、そのことに感謝しているそうです。 ついでにカラガーは子ども時代からのガールフレンドと結婚したそうで、それもカラガーらしいっ! ちなみに、すでにチェックが日課と化しているゲイサイトにテリーの写真が貼ってあったのですが、 "id love to bend him and enter his arse like a rocket ,hear him scream like a girl and beg to be pushed harder " とコメントがついててイングランド代表のキャプテンになんてことをと思いつつ、この反応もやけにテリーらしいとろくでもないことを考えてしまったのでした。
やっと……時間がかかってしまいました。タブレットが故障ぎみで(実質使えない)漫画にできなかったのが悔しいです。日記のリクなので、日記にも貼っておきます。 マージーサイドダービーはリバプールが完敗してしまいました。3点目なんて、ちょっと面白いくらいだったぞ……。 もうすっかりジェラードに夢中なわたくしではありますが、彼は一年ほど前にゲイのフットボール選手人気投票で堂々一位を獲得し、とあるインタビューで「ゲイのイコン(ゲイのピンナップボーイ)と思われることについてどう思います?」ときかれて、「あんまうれしくない」とこたえたらしい(爆)。現在はクリちゃんやジョー・コールなど強力なライバル? にその座を明け渡したかのようにみえましたが、W杯後も依然ゲイ人気が高いようです。Steven Gerrard tops gay Wanted list ![]() "he is the Premiership prize they most want to get their hands on"だそうな。他に人気が高かったのはランパードとクリちゃん。 以前はエロい眼で見られるのが嫌だったようですが、チームメイトにからかわれたりしてるうちにまんざらでもなくなったのか、練習中に尻出し事件を起こし、その後クラウチと賭けをしてゲイバー(ストレートとのミックス)でド下手な歌をうたったり、「誰もキスとかはしてこなくていい」とゲイバーでの思い出を振り返ったりと、彼は依然としてその無防備さが人気の秘密であるという自覚がないようで、自覚がないうちはどうしようもないという感じです。あとはドキュメンタリーの中でも親友グラッティのゲイジョークにけらけらウケてたな。そうやってからかってる分にはいいんだけど、いざ男に迫られるとむすっとして突き放したりえらいビビって顔なり股間なりをパンチしたり蹴飛ばしたりでもして逃げそうな……。急にガードが固くなりそうです。 ゲイの掲示板では彼のことを "the boy-next-door down-to-earth approach to life." "the boy from the wrong side of the tracks" なんだと言っており、おーまさしくそうだー、スティービーはあの普通っぽさ、庶民っぽさ、隣近所に住んでる兄ちゃん、町のあまり評判のよくない地区からやってきた男の子、クラスで一番ホットな子、みたいな感じがいいんだ〜。彼には顔や身体だけじゃなくて、喋り方や人柄、動きなどにまでセックスアピールがある、とのこと。おーまさしく! 彼は無防備なうちが花なので、あんまり周りで騒ぐと油断してくれなくなっちゃってつまらなくなりますね。ちなみに最多の投票数を獲得したことに対して、ジェラードは無言だったそうです(笑)。 ところでウェイン・ブリッジってゲイの噂があるのですね。多分違うと思うけど、好きなのでだったら嬉しいぞ。よく相談に乗ってあげるらしい生徒会長(大間違い)のテリーが親身になってきいてやろうとするのを、恩を仇で返すかのようにドサクサ紛れに襲うブリッジ。さいこう。 LJのアドレス:うさぎを巡る冒険 コメントはこちらにいただけると嬉しいです。 Title: うさぎを巡る冒険 Author: Xin Fandom: フットボール、ドイツ代表 Pairing: ヒルデブラント/ラーム、メツェルダー/ケール、バラック/フリンクス? Rating: G A/N: 日記の80万記念リクエストにあわせて。第二希望のフットボールギャグSSです。本当は漫画として描く予定のネタでしたが、ペンタブの調子が悪くて断念。ギャグ果汁100%ですので、ただ笑って忘れてくだされば最高。 リクエストしてくださったmさん、ありがとうございました! そしてやや下品なこんな話で失礼しました。 うさぎを巡る冒険 「あ、フィリップ」 やっと見つけた、とばかりにフリンクスが声をかけてきて、フィリップ・ラームは立ち止まった。逃げ出すことなど、もうできない。 振り向いた彼に、当然の権利とばかりにフリンクスが言った。 「うさぎ見してよ」 母国でのW杯開催中、ドイツ代表が缶詰になっているホテルの廊下に、ラームはじっと立ち尽くしていた。ピッチ内外で強烈な存在感を放つチームメートは、ソフトな口調で図々しい要求をしてくることで有名だった。彼を「地味だ」なんて評するやつもいるが、とんでもない。フリンクスは中盤で守備陣の(つまり彼の)監督役を務めることが多いが、後ろから見ているラームには、チームの要のバラックを精神的に追い込んでいるのは、実はフィーゴでもリケルメでもカンナヴァロでもなく、この男なのではないかと思える瞬間がある。いつだったか、ボールをはるか前方へ容赦なく蹴り出して、追っていったバラックの背中に(たぶん本人には聞こえない声量で)「走れ、牛!」と怒鳴るのをラームは聞いてしまった。その時、メツェルダーはバラックに同情するように「牛はないだろ、牛は……」とつぶやき、メルテザッカーは明後日の方向を見ていたが、ラームは今後何があってもフリンクスに逆らうのはやめておこう、と思ったものだ。 その問題の男に呼び止められ、彼は「あ、うん……いいよ。もちろん」と心にもない言葉を口にするしかなかった。フリンクスが言っているのは彼が眼に入れても痛くないほど溺愛している二匹のうさぎのことで、大会中はミュンヘンの実家に預けているのだが、昨日から二日間だけと自分に期限を切ってホテルに連れてきている。理解あるルームメート、ティモ・ヒルデブラントもうさぎが気に入ったらしく、今朝は「僕がパパで君がその〜ママみたいな」とやけに恥ずかしがってつぶやいていた。 「でも、うさぎを連れてきたって誰に聞いたの」 ラームは意気消沈しながらたずねた。 「バラック」 フリンクスはラームの後に続きながらこたえた。それならしょうがない……。確かに昨日、バラックをはじめ、何人かのチームメートに「動物好きのフリンクスには黙ってて」と釘を刺しておいたのだが、バラックはきっとラームには想像もつかない方法で口を割らされたのだろう。バラックがドイツの隊長なら、自分は上等兵かなんかがせいぜいだ。ラームは彼の隊長が今ごろ五体満足であればいいな、と思った。 「二匹いるんだってな。一匹は白いのか?」 何の根拠もないわりに、それが当然とばかりにフリンクスが言った。 「一匹は灰色と白で、もう一匹はブラウンだよ」 部屋に入ったフリンクスは、ケージの中の二匹のうさぎを覗き込んだ。 「抱かせてよ」 すでに微笑みを浮かべてそう言った。 ラームは胸が詰まる思いでケージを開けると、中から灰色と白のうさぎを取り出した。 「うさぎは簡単に死ぬんだ」そう警告してから、フリンクスの腕の中に娘を預けた。「ショックで死んでしまうこともある」 「大丈夫さ、俺は昔アライグマを飼ってたから」 アライグマとうさぎは全然違う……と思ったが、ラームは言葉を飲み込んだ。フリンクスの家は動物だらけで、ちょっとした動物園だという話を聞いたことがある。彼も動物の扱いは心得ているはずだ、と思えば、少しは楽観的な気持ちになれた。 「で、そのアライグマはどうしたの」 「やった。人に」 フリンクスは柔らかなうさぎの顔を、自分の頬を擦り付けた。至福の時だろうよ……ラームはふたたび胸に痛みを覚えた。心なし、ミルキーウェイの顔が歪んで見えた。 「散歩させようぜ」 彼の返事を待たず、上機嫌のフリンクスはうさぎを抱いたまま廊下へ出た。今やラームの心臓は早鐘のように鳴っていた。「あ、ミルキーウェイ……」 「うさぎって何を食べるんだ」 フリンクスがたずねた。 「まあ……野菜かな。ニンジンとか」 「生だろ? 俺は野菜が嫌いだからな。俺はうさぎにはなれないな」 そんなあんたのミニ情報、どうしろってんだよ、とラームは苛々していたが、本音は口にしなかった。のんきにうさぎと戯れるのはいいが、実は明日には大事なイタリア戦が控えていた。とりあえずまだ、チームメートとの間に軋轢のようなものを作りたくはない。 「俺もうさぎが欲しくなってきたよ」 フリンクスはラウンジのソファに座り、うさぎを膝に置いた。明らかに逃げ出したがっているうさぎの様子に心を痛めながら、ラームも横に座った。 「飼うといいよ」 「明日ペットショップに行ってくるかな」 「急だね……」 「試合後に行ってこよっと。試合前でもいいか」 「君はもう、あまりフットボールのことを考えてないみたいだね……」 ラームはその言葉に最大限の皮肉を込めた。 フリンクスはアルゼンチンの選手にパンチを見舞ったために、準決勝は出場停止を食らっていた。だが、皮肉ったのは間違いだった。フリンクスは膝の上のうさぎを見下ろしたまま、じっと固まった。なにか空気が最悪の感じになりつつあった。 「明日は頑張ろう」ラームは苦しげに言い繕い、「いや、頑張るよ」と言い直し、自分が墓穴を掘っていることに気づいた。「君はその、特別な立場に置かれた選手としてその……」 「なあフィル、明日の朝まで、このうさぎを貸してくれよ」 フリンクスの言葉は、大袈裟じゃなしにラームの心に突き刺さった。激しい感情が渦巻き、言葉に詰まった。いやだ! と叫んでうさぎを取り返し、部屋に逃げ帰りたかった。ミルキーウェイは彼の娘なのだ。ティモにさえ滅多に触らせないほどだった(そのことでティモは傷ついた顔を隠そうとしない)。 「それは……」 ラームは顔をうつむけた。ラウンジを通りがかったポドルスキとシュバインシュタイガーが、あまり素敵な雰囲気ではなさそうなふたりの様子を遠くから眺めている。 「ダメだったら仕方ないや」フリンクスはつぶやいた。「今夜はポドルスキたちの部屋でプレステをするよ。新しいソフトを買ったから。クリアするまでにはけっこう時間がかかるかもしれないけど、ま、イタリア戦のキックオフには間に合うだろう」 ラームは名前があがった若いストライカーの方に視線を走らせた。ポドルスキはすでに涙を浮かべて彼に向って土下座をしていた。バスティはというと、財布から取り出したユーロ札の束を掲げている。千ユーロか。小さな額じゃないな。 ラームにも代表選手としての責任がある。チームメートに泣きつかれ、袖の下を渡されなくとも、イタリアに勝ち決勝へ進むためなら何でもするつもりだった。 「わかった、明日の朝までなら!」 ラームは顔を背けて言い切った。今、ミルキーウェイを見たら泣けてくるだろう。 「ただし、いいかい、うさぎは本当にデリケートな生き物なんだ。大切に扱ってくれよ」 「もちろんさ。ちゃんと風呂にも入れるよ」 「風呂になんか入れちゃだめだろ!」ラームは怒鳴った。「死んでしまう!」 「そうなの? わかったよ、ただベッドで眺めるだけにする。その前に、散歩だ」 フリンクスはミルキーウェイを抱いたまま立ち上がった。 「このうさぎ、名前は?」 「ミルキーウェイ」 「はは」フリンクスは空笑いし、ホテルのエントランスへと歩き出した。胸にうさぎを抱いて庭に向うチームメートの背中を、ラームは涙を滲ませた眼で見つめていた。 仕方ない。ベストは尽くした……どうすることもできなかったんだ。彼はうさぎの飼い主である前に、一流のプロフットボーラーであり、ドイツの代表選手だ(しかも“今大会における最大の発見”なんて皇帝ベッケンバウアーに言われて、気分がいい)。あのオリバー・カーンだって、フリンクスにマシンガントークを浴びせられても、腕を組み、眉間に皺を寄せて眼を閉じることこそすれど、文句ひとつ言わないんだから。 ラームは部屋に戻り、うさぎのケージを掃除した。ティモが外出先から戻ってくると、思わずわっと泣き出して大きな身体に抱きついた。事情を説明すると、ティモは優しく慰めてくれた。ふたりはベッドに寝転がり、ケーブルテレビで『トイ・ストーリー』見て過ごした。 それでも、ラームは片時もあの男にいいようにされるミルキーウェイのことを忘れることができなかった。彼はティモが転寝をしている間に部屋を抜け出し、ホテルのきれいに整備された庭に出た。 フリンクスの姿を探して歩き回っていると、屋外用のふかふかのソファに座るクローゼに出くわした。 「何してるんだい」 「やあ、ラーム」 クローゼはデジカメの液晶画面から顔を上げた。 「こっちの様子を撮って送ると約束したんだ。だからね」 「ガールフレンドに?」 クローゼは顔を背けるとつぶやいた。「いや、ママに……」 「それはそうと、フリンクス見なかった?」 ラームはどきどきしながらたずねた。 「ああ、見たよ、さっき」クローゼは言った。「何か、ものを蹴ってた」 「ものをっ!」 「まだ、テニスコートの方にいるんじゃないかな」 クローゼが言い終わらないうちに、ラームはテニスコートの方へ走り出していた。コスタリカ戦でさえ、こんなに必死に走らなかった。恐ろしい想像で頭がぐちゃぐちゃになり、もう半分泣いていた。 「フリンクス!」 彼はフリンクスの背中を発見し、猛スピードで近づいた。今まさに、フリンクスは振り上げた脚を下ろそうとしていた。ラームはトップスピードで走りこむと、その背後から軸足目掛けてハードタックルをきめた。フリンクスの全体重がラームの上に落ちてきた。 「今のは一発退場だな。間違いない」 その様子を二階の部屋の窓から眺めていたノイビルが、シュナイダーに言った。 「完全に脚を狙った汚いファウルだったな」 シュナイダーは同意した。 「何するんだ、フィリップ」フリンクスが怒鳴った。「うさぎが怖がってるじゃないか」 「俺のミルキーウェイは?」 ラームは痛みのことなどすっかり忘れていた。地面を慌てて探すと、そこにはうさぎのかわりに、サッカーボールが転がっていた。 「あそこにいるよ」フリンクスは不満げにベンチに座るうさぎを指差した。 「もしかして、サッカーボールを蹴ってたのか?」 「そうだよ。俺が練習しちゃ悪いってのか。明日の試合に出られない俺には、練習する資格もないってのか」 「いやそんなことは……」 でもわざわざホテルの庭でボールを蹴らなくても、と思ったが、ラームは自分の非を率直に認めた。フリンクスはボールを蹴っていただけだ。 ラームは謝罪すると、どうかしていたんだと反省しながら部屋へ戻った。 「ボールだったとは、意外だったよ」 「え? そう?」だって彼はフットボール選手だし……事の顛末を聞かされたティモはつぶやいたが、ラームは聞いていなかった。 「クローゼも、ものとか言わずに、普通にボールって言えばいいのに」 「まずもって、それがそもそも間違いだよな」 ふたりはそれから『トイ・ストーリー2』を見た。ラームが思いがけず、カウボーイ・ジェシーの歌のくだりで涙を拭うと、ティモがその肩におそるおそる腕を伸ばしてきた。ミルキーウェイとジェシーのことを思うといたたまれなくなり、ラームは肩を抱かれて泣いた。 ティモがベッドで転寝を始めると、ラームはふたたびあの男がミルキーウェイに何か無理を強いているのではないか、という妄想に取り憑かれ始めた。もしかすると、「うさぎを風呂に入れるのを試してみよう」なんてキチ○イじみたことを考えるのではないか。 ラームはベッドから跳ね起きると、エレベーターホールへ向った。 一階のロビーへ降りていくエレベーターの中で、彼の不安は根拠もなく膨らんでいった。 ラウンジでメツェルダーとケールに出くわした。どういうわけか、メツェルダーは額を床に擦り付ける勢いでケールに向って土下座していた。メツェルダーの土下座姿はやけにハマっていた。 異常な光景にうろたえている暇はなかった。ラームにとって最優先事項はミルキーウェイだ。 「ね、ちょっと。フリンクスを見なかった?」 「フリンクス?」メツェルダーが顔を上げた。「見たぞ。さっきトイレにいた」 「どこのトイレ? そこの?」 「何かものを流してたよ」とケール。 「ものをっ!」 「今行けば、まだいるんじゃないか」 ラームはケールの言葉を最後まで聞かず、レストルームに向って走り出していた。男性用のトイレから、ちょうどフリンクスが出てきた。 「フリンクス!」 今度ばかりは、フリンクスも身構えた。先刻、後ろからの悪質なファウルをくらったおかげで、彼の中にはラームへの不信感が芽生えつつあった。ちょうど、そのラームからの借り物であるうさぎは早々に返却し、貸し借りなしの状態を取り戻そうと思っていたところだった。彼はシャツの下に入れたうさぎを抱きしめた。 うさぎを取り出そうとした時、 「何を流したんだ!? あんた、何を流したんだ!?」 ラームが怒鳴った。意表を突かれ、フリンクスは沈黙した。彼が言葉を失うことなど滅多にないことだった。柄にもなく頬を赤く染め、彼は視線を外すと言った。 「そんなこと聞くなよ……」 ラームは彼のシャツの襟から顔を出しているうさぎを発見した。うさぎは飼い主を見つめて瞬きした。 「フィリップも失礼なことをきく奴だな」 ふたりの様子を眺めていたケールが、メツェルダーにつぶやいた。 「ウンコにきまってんだろ」 おわり(最悪でごめんなさい)
ゴルフの打ちっ放しに行ったのですが、今日になったら腰、肩、二の腕の筋肉が痛い痛い……毎日プールに行ってるので筋肉痛にはならないと思ったのに、違う筋肉を使うと全然ダメなものですね。 ルーニーがまた一発かましたようですが、ブラックバーンの相手DFグレンの一言、「コリーナ(ルーニーの彼女)と3Pさせろ」って、「コリーナとヤらせろ」じゃなくなぜ3Pよ!? 目的は彼女じゃなくてルーニーではと思ってしまったのは、私だけではないはず。素直に「お前とヤりたい」と言えばいいものを……(違)。 昨日、レーマンが顰蹙を買った話を書きましたが、あれはPKを蹴りに行ったんですね〜。こぼれ球を狙うどころじゃなかったんだ。やはりレーヴ監督に「相手を尊敬しないとだめ」と試合後に苦言を述べられたようです。 ところで現在リバプール本を読んでいます。アレックス・ファーガソンの本も平行して読んでるんですが、ファーギー本は個人的には面白いけど日記に特筆すべきことはあまりありません。でもCL優勝に導いたベニテスの成功について書いたこの本は、萌える情報もたくさんあって面白いです。1/3に差し掛かったところですが、中でも面白かった箇所を抜いてご紹介。 CLの決勝まで10日に迫ったリバプールの選手たちは、緊張してどうしようもなかったそうです。チーム関係者は彼らのテンションを緩和させる方法を見つけることができなかった、と語っています。時にはテンパりすぎて、キックオフ早々ブレーキがきかずに警告を受けてしまう類の選手はいますが、ジェラードなんかもそのタイプだそうです。イスタンブール入りしたリバプールの選手たちは、ジャック・チャールトンらが大事な試合前に酒を煽った逸話を話し合って、俺たちもそうしたらどうだと話し合いました。それほどテンパってたんですね。古参の選手たち、ジェラード、カラガー、ヒューピア、ハマンはミラン戦前夜、ディナーの後でひとりの部屋に集まり、一時間ばかりどんな試合になって欲しいか話しました。ヒューピアはフィンランド人(でしたっけ)、ハマンはドイツ人、チームメートの結束は国籍などよりも一緒にプレーしてる年数に拠るのかと思いました。 その頃シャビ・アロンソは友人たちとホテルのラウンジで庭をぼんやり眺めてすごし、他の選手たちは早々と眠りについたとのこと。こうしてシャビの行動をピックアップしてくれるように、この本はカラガーとシャビからの引用が多いです。ジェラードに関する記述も当然多いのですが、彼の場合は作者は少し距離を置いて書いている感じがします。他の場面の記述からも精神的にタフだとわかるカラガーは、ミラン戦前夜は、なるようになるだけだと割り切って、よく眠ったそう(彼らしい)。 ちなみに、イスタンブール入りしてから、自由時間にショッピングにでも行って気分転換して来い、と関係者に言われたものの、選手たちはホテルの通り一本隔てたところにあるボーリング場で皆でボーリングする事を選んだんだそう。やっぱりボーリングか。仲間同士冗談を言って笑ってる方がよかったそうです。 いざ、試合の直前(前日だったかも)になった時、ベニテスはついにスタメンの発表をしたんですが、ハマンのかわりにキューウェルを選択した監督の決断には、みんな何も言わなかったけど、驚きました。キューウェルは長期間の怪我から復帰したばかり、一方のハマンは国際試合の経験も豊富なベテラン選手。ハマン自身、まさか外されると思っておらずショックだったとのこと。 もうひとつ大きな賭けだったのはバロシュの起用。この時のベニテスの心境もリアルに書かれていました。当時バロシュはバレンシアに移籍が内定していて、彼をスタメンで使うかどうかで監督はとても悩んだそうです。「バロシュの心は既にバレンシアか? スタメンで使うという決定が彼に“やっぱり俺の放出は決定だな”と思わせてしまうか? それともスタメンで起用されないとわかると、彼はクサるだろうか?」などなどいろんなことを考えねばなりませんでした。一方のバロシュはスタメンで出られる可能性はほとんどない、と思っていたようです。 試合前にベニテスは、過去のリバプールの栄光にクローズアップしたモチベーションビデオを見せて、選手のやる気に訴えました。 試合前のロッカールーム。スペインや北欧、東欧など外国の選手たちは十字を切ったり靴を必ず右から履いたり、指輪にキスをしたり儀式めいたことを行いますが、イングランドの選手はあまり迷信深くないので、ピッチに出る前に仲間と固い握手をかわすだけで充分でした。ロッカールームでは選手たちは気合を入れるために大声を出したり、忙しく動き回ったり、一種異常な光景だとアロンソ。ベニテスはピッチに出ていく選手の列の先頭から、ひとりひとりに役割を伝えて送り出します。この時ルイス・ガルシアは全員に、「いいか、何をしてもいいが、カップにだけは触るなよ」と言ったそう。勝者だけがカップに触れることができる、というのは暗黙のルール。アロンソは触るどころか見るつもりもなかったそうです。ところが! ミランのふたりの選手は、通り過ぎざまカップにタッチしていきました。その正体はカカとガットゥーゾ(笑)。 「でも彼らはあれ以来ずっと触ることができずにいるよ」と笑うのはアロンソ。 円陣を組んだ仲間たちに隊長(ジェラード)が汚い言葉も混じった気合の言葉をかけます(その言葉を全員が理解できたかというとそうではない)。 "This is an unique opportunity. Dont let it go. You dont want to regret this for the rest of your life." ちなみに、マルディーニがキックオフ後最速のゴールを決めたのを見た時にシャビの心を駆け巡った一言:OH MY GOD. でも彼はすぐにポジティブになったそうです。 この本はCL決勝とベニテス就任後のリバプールについて交互に書いています。決勝直前、この試合に注目していた人たちの話も面白かった。アメリカでトレーニングキャンプ中だったイングランド代表はTV観戦したそうですが、ジョー・コールは見るに堪えかねてショッピングに出かけたそう。リバプール入りがほぼ確定していたオランダ代表のゼンデンは、前半を見た時点でホテルのTVがほぼ観戦不可能な状態になり、後半を見逃したとのこと(あの後半を!)。マイケル・オーウェンはTVのコメンテータリーに招待されていたものの、むしろ自宅でひとりで見た方がいいと決断。ただし、試合前にカラガーに、彼とジェラード宛ての激励のメッセージを託しました。同じく元リバプール選手のマクマナマンがオーウェンのかわりにゲストとして呼ばれましたが、試合直前、彼は膝の異常な震えをとめることができず、人生でこんなにテンパったことはない、とコメント。試合開始後もテーブルが震えるほどで、実況? の人が冗談交じりに、ほかの国のTV関係者に謝ったそうです。、そのマクマナマンはファウラー(怪我で出場不可能)と前日の夜はパブで(おそらくリバプールサポーターたちと)歌い飲み明かしたとのこと。また、シャビ・アロンソのバスクの故郷では、彼が所属していた子どもチームの子どもたちが皆でビッグスクリーンで声援を送っていたらしい。後半で同点ゴールを決めた先輩を見て大喜びしたことでしょう。前半で絶望したコーチがハーフタイム中にテレビを消さずにいたのであればですが! そしてスペイン国内では、まるで自分の国のチームのように大半がリバプールを応援して決勝戦を見てたとのこと。 時間はさかのぼり……ベニテスは就任後、リバプールの選手にチュイーングガムを噛むのを禁止しました。クラブのイメージを損なう可能性があるからです。彼はバレンシア時代にはアイスクリームとパエリアを禁止したとプレスに書かれましたが、実際は「100%クリームで作られたアイス」を禁止し、「パエリアなんか食うんだったら、もっと他の身体にいいもんを食え」と言っただけだそう。ベニテスは細かい指示を出す慎重な監督で有名。ある選手は「彼はコカ・コーラの正しい開け方も知ってるから、もし誰かがコーラを開けるのを見たら、彼が正しい開け方をレクチャーしてくれると思うよ」と冗談交じりに言ったほど。 ベニテスが就任する前は、負けが込んでたこともありチームの雰囲気は最悪。カラガー、ジェラード(あともうひとり、誰だったかな)以外は正直二流どころの選手の集まりだったリバプール。前任者の練習はつまらなかったそうで、選手たちは練習後すぐにクラブを後にしてましたが、ベニテスになってからは、テレビ見たり楽しくなったそう(子どもか)。食後も残ってチームメート同士話す雰囲気に。 ベニテスらスペインからきたプロたちは、リバプールのクラブのランチに冷凍食品が出されたり、選手たちが試合の1時間か30分前に豆の料理を食べさせられていた事実に衝撃を受けました。 面白かったのが、スペインからベニテスが次々と獲得していった選手たちの到着。アロンソ/ジェラードファンには萌える話。当時、ジェラードはチェルスキへの移籍を検討してました。監督も変わり、しかも同じくリバプール育ちの親友のひとり、マイケル・オーウェンがレアル・マドリッドへ行くといいます。ジェラードはこのチームに残っても意味がないんじゃないかと考えていたようです。ベニテスが一番注目していた選手が、シャビ・アロンソ。アロンソは当時22歳でしたが、すでにピッチ内外でベテランのように振るまっていました。ソシエダの顔、というよりブレインで、ソシエダの選手は皆彼を尊敬していたそうです。アロンソ自身、自分がピッチでは“監督”だった事実を否定しません。彼はレアル・マドリッドやバルセロナに狙われていたのですが、ソシエダが深刻な財政難だったため、金払いのいいイングランドのチームに移籍するという当時としては信じがたい展開になります。彼は一千万ユーロ(14,5億円)でリバプールへ。ルイス・ガルシアもベニテスに誘われてバルサから移籍してくることに。でも結果的にはそれでリバプールの財政が逼迫し、オーウェンを放出せざるを得なくなったというわけです。つまりジェラードにとっては、アロンソの獲得のために親友が出て行くということになりました。カラガーなどはこれがビッグクラブでやっていくこと、と比較的冷静に受け入れたそうですが、ジェラードだけがオーウェンが去ったクラブにおいて、大きな孤独を覚えていました。親友にクラブを去って欲しくないと、彼は公言していたそうです。 そんな彼に、ポルトガルでの最初のトレーニングキャンプ最中、ベニテスは「すぐに君と同じくらい才能のあるミッドフィルダーの同僚に恵まれるぞ」と言ったのですが、この時もまだジェラードはチェルシーへの移籍を考えていたそうです。 なんて萌えるんだ……! こういう経緯があったからスラッシャーの間でジェラード/アロンソは人気があるのかな? この本とジェラード本が着たらふたりのフィクを書きたいです〜。ジェラードにとってスペイン男の味は新鮮だったに違いない(笑)。 そしてあと二時間後には、リバプール戦が見れる! リバプールに行ってみたいな〜。ジョン・レノン空港という名前がカッコいい空港に降り立ってみたいです。マンチェスターなどは列車で通った時に、「ここがあのマンチェスターUの本拠地か」と思った記憶があるのですが、リバプールは通らなかったような(あまり覚えていません)。英国滞在時、初日に乗ったタクシーの運転手に「女ひとりサッカーを観戦しに行っても平気だと思いますか」ときいたら、彼(とてもいい人でした)がしばらく考え込んだ後で、「いいや」と首を横に振ったので、結局私は一度もプレミアシップをスタジアムで観戦したことがありません。いつか挑戦したいと思います。 ではまた、読みすすめて面白い箇所があったらご紹介します。 タキシードを着るジェラード。蝶ネクタイを見てへんな顔をする。かわいい! この受賞式、リーセ、クラウチらと同じ部屋(スィート)を提供されて交代でシャワー浴びながら着替えてました。ひとりホテルのスタッフがついて、選手たちの着替えを手伝っていたもよう。
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