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2006年08月07日(月) アロンソむっつり妄想


『ガスコインは何よりも、ガッザという、大衆におもねんばかりにデザインされたショウビズキャラであることに病んでいた。プロフェッショナル・フットボールは巨万の金を動かし、哀しくも未熟な人間を輩出し続けるばかりだ。これら、高給取りにして社会不適合者たちは、彼らのエージェントが手取り足取り教えてでもやらない限り、トイレの正しい使い方さえままならない。ガスコインの物語はまだ終わりを見ていない。浮かれている場合ではない。そこにハッピーエンドなどありはしない』 -マイクル・ヘンダソン(『スペクテイター』2003年1月25日)-

「ガッザの涙」を読み終えました。怒涛のユーモア満載の前半から一転、後半とくに最後の数章は悲哀に満ちていました。“背筋が凍るほど正直”とはよくいったもので、この天才に幸せな余生、引退後の生活が残されているのだろうかととっくり考えてしまいました。90年代も後半になるとベッカムも頻出、レンジャーズ時代のガットゥーゾなどもちらっと出てきます。ラツィオ時代にイタリア語をマスターしたガッザが、ガットゥーゾの面倒をよく見てやったとのこと。同世代の現役(当時)の中からベストプレイヤーを選ぶならロイ・キーンで決まりだそう。後半「アイ・ラブ・ユー・ベッカム」の章はなかなか心温まります。ベッカムも自伝の中でガッザを誉めちぎっているとのこと。最近の選手としては、ルーニーに関する記述が面白い。ガッザがルーニーのプレーをはじめて見たのは、ルーニーが14歳の時。思わず、ユース・アカデミーの責任者に「こいつはモノになるんじゃないか?」と言ったそう。でも何より面白いのは、06年ドイツW杯よりずっと前に書かれたこの本の中で、ガッザがルーニーに対して、自分の経験を踏まえて気をつけろよと警告を発している点です。
『この世には、持ち上げておいてからこき下ろそうとするスナイパーどもがうようよしている』とは、彼が散々悩まされたプレスのことで、クリス・ロナウド事件後のこと、そして98年のベッカムの退場劇を思うと、歴史は繰り返すんだと改めて思いました。

ガッザ自身に注目して読むだけでも最高に面白いのですが、“脇役”として登場する数々のプレーヤー、監督、セレブリティとの関わり方が、リアルで、それでいて別世界のようで、夢中にさせられます。エリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー、エルトン・ジョン、フィル・コリンズ、ロッド・スチュアートとのエピソード、トニー・ブレアとメイジャー元首相とは初対面から名前で呼び合い、ダイアナ妃に「キスしていい?」と尋ね、ローマ法王と電話で話し……そんな有名人もいかすのですが、断続的に登場する元イングランド代表の同僚ブライアン・ロブソンとの関係が特にいい。ヴェナブルズ、サー・ボビー・ロブソン、ウォルター・スミス、現在もVIP席でお目にかかることも多いサッカー界お歴々が、辛抱強く、時に突き放しながら、このフットボール界の寵児を正しい方へ導こうと努力する様子が微笑ましく、痛ましいほどです。

最初の引用ですが、悪い癖で、何かに夢中になるとその汚い部分こそを覗き見したくなります。自然界の理に反しているホモにぞくぞくするというのは、結局そういうことなのかも。哀しくも未熟な人間、高給取りの社会不適合者とまで言われるフットボールプレーヤー(全員でないにしろ)、では彼らに夢中になるほどの価値はないのか。フットボーラーにせよ、コリンのような俳優にせよ、ただ球を蹴っ飛ばしたり、ちょっと顔がよくて演技が巧いだけで富を築き、人間性は未熟なまま、社会で問題行動に走る人物に強く惹かれるのはどうしてなのでしょうか。理由のひとつに私自身が未熟だから、というのは確実に入ると思いますが。私は「核心に迫る」だとか「真実を追求する」だとかに目がありません。汚い事実が明るみに出れば出るほど「こんなことを知れてよかった」と思います。そして自分が“一歩先に進んだ”ような錯覚に陥ります。世のダークサイドをのぞいては「やっぱり現実はこんなもんだ」と思って安心しているとしたら、これは一種の脅迫観念なのかもしれません。

ところでリバプールに着実にやりこめられていますが、FA杯決勝はFA会長のウィリアム王子が会場に。王子にまでブーイングの雨を降らすイングランドサポーター、やる〜。ジェラードがやりにくそうに美形王子にチームメートをひとりずつ紹介していくのですが、王子はジェラードのことなんて少しも気にしてないし、ジェラードはジェラードで紹介し終わるとさっさと持ち場に戻る。王子と握手する選手の反応は個人によりけりですが、笑顔で謝意を述べる選手もいれば、仏頂面(試合に集中してるのか)でやり過ごす選手も。王子は王子でブーイングになんて慣れっこなんでしょうね。こういうとこ、イギリス人は成熟してるなと思います。彼らにとってウィリアム王子なんて、素直にどうでもいい存在なんですよね。
ジェラードが王子にシャビを紹介してる場面は妄想が膨らみました。

ジェラード「このスペ公はシャビ・アロンソといって、ぼくのホモの恋人です」
ウィリアム王子「アルマダの海戦ではあなたの国に申し訳ないことを」
ジェラード「あ?」
シャビ・アロンソ「バスク人なんで関係ないでつ」

……という具合に今気づいたんだけど、シャビ・アロンソってバスク人なんですね。萌えるわ〜っ。曲がりなりにもスカウスを喋るバスク人ってどういうことよ! 私は彼がむっつりスケベだとすっかり信じ込んでしまってますが(けっこう賛同を頂いた)、「実はかなり熱烈なオナニスト」「浣腸は見るのもやるのも好き」「臭いフェチ」などなど、いい加減な設定を楽しんでいます。ガールフレンドとのセックスよりオナニーの方が好き。ガールフレンドのマニキュアを塗った手を太股の裏に通しシコるのが好き、そしてガールフレンドが突然訪問すると大慌てでマニキュアを落とす、とかそんな感じのむっつり。ジェラードの裸を見て毎度鼻血を垂らす、とかもベタでいい。彼の私服は無難の中にほのかにダサさが漂っています。また安っぽいジーンズ履いてるんだ(若い頃ですけど)。

このシャツも微妙な感じ。


ちなみにヒーピアのレフェリー(特に線審)への抗議態度、悪すぎ(笑)。しょっちゅう言ってますが、時々ほんとにオラオラですよね。
現在NHKのBS1でW杯を再放送してくれており、うれしい。さきほどオーストラリアvsクロアチア戦見ましたが、この試合荒れ捲ってほんと、面白かったですよね。キューウェルの同点ゴール(事実上の勝ち越しゴール)も見てて爽快。ただし、私はクロアチア(とくにニコ・コヴァチ)も好きなので、彼らのぬか喜びは見てて少し辛いものがありました。

ところで最近「王子が○○を強制買収」などの見出しが新聞の一面を飾ったりしてましたが、これが王子製紙じゃなくてどっかの王子だったら面白いなと思い出して以来たまらなくなり、「王子、〜〜する」なんて見出しが来るとひとりで笑ってます。「王子、相変わらずやりたい放題だな! 王子の日本侵略の日も近いぞ!」。

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2006年08月04日(金) ドイツビデオとthe killビデオ


the Perfect World (5/?)を更新しました。もうほとんどコメディ! 周りの連中のしょうもなさに怒りまくる(というほどじゃないけど)フリンクスが一番面白いかもしれない。

ところで、昨日の日記に書いたヴィニー・ジョーンズは「ロック・ストック・アンド・スモーキング・バレルズ」の役者だと複数の方に教えていただきました。映画を観ていたのに彼のことはやはりよくわかっていません。ヴィニーは自伝を書いているそうで、そっちを読む機会があると、また面白そう。『ガッザの涙』でもヴィニーが役者になったくだりについて触れられています。彼の登場シーンがコンパクトにまとまって短ければ、ここに(勝手に)引用してもよかったのですが、けっこう量があるのでやめておきます。その箇所はこの厚い本の中でも最も面白い部分のひとつだと思います。

ジャレッドファンには嬉しいニュースが飛び込んできました。






MTV Video Music Awardに30stMのthe killがノミネートされる! ファンの皆さんでthe killこそ一番と思われた方は(そう思ってなくてもけっこう!)投稿をよろしくお願いします。こちらも参考に。

もうひとつ最高に嬉しいニュース。アレキサンダーのDVD、3時間45分バージョンがまた発売されるかもしれないそうですよ! これは嬉しい。日本版はなさそうな気もしますが、英語でさえ見れるならもう文句は言いません。

ギャラリーのフォームメールを送ってくださったsさんが、こんなのを教えてくれました。sさん、感想も大変嬉しかったです。ありがとうございました。
うーんかっこいい。ポドルスキとバスティの仲良しぶりがいいですね。レーブさん絡みのシーンがまたv


その繋がりでこれも見ました。ちょっと古い話題かな? なぜこれを上げたかというと、メツェルダーとケールがまたうれしそーにふたりで練習してるもんだから。カーンがヒルデブラントの方に倒れ込む場面、背後で恋人同士が仲良くやってます。べったりだな〜心配になってきちゃうくらい。


全員の名前を歌ってるとこは最初笑っちゃいましたけど、慣れるとけっこういい感じ。ドイツ人はなぜすぐに歌を作るんだろう(笑)。


またのちほど。

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2006年08月03日(木) 1994年、懐かしい選手たち


アルベルティーニの引退試合を見ました。90年代にサッカーに夢中になっていた方たちにはたまらない試合だったと思います。このサイトにはプラティニやベッケンバウアーの現役を知っているという大先輩もたくさん来てくださっていますので、今日はこの試合と90年代のサッカーの話を少ししたいと思います。

アルベルティーニ引退試合、感無量でした。いやまったく! プレーを見ながらメモをとったんだけど、そのメモがどうしても見つからないので、記憶を頼りに。長年ミランにいたアルベルティーニとあって、彼が最後に所属していたバルサvsミランの引退試合。客席に現れる関係者も、監督も、引退した元選手の顔ぶれも、現役選手まで豪華の一言に尽きました。アルベルティーニは前半をミラン側、後半をバルサ側でプレー。1994年のCLファイナル、ミランvsバルサを再現しようと集めた選手、バレージ、マルディーニ、コスタクルタ、ドナドーニ、エバーニ、パパン、ボバン、サビチェビッチ、ジョージ・ウェア、デサイー、タソッティ、ロッシ、シモーネ、ガッリ、マッサーロ、エラーニオ、そしてルート・グーリットにファン・バステン。バルサ側はストイコビッチ、ミカエル・ラウドルップ、サリナス、エウセビオ、セルジ、ナダル、スビサレータ、ライカールト。どうだ、この面子! 現役もルイコスタ、シェフチェンコ、カカ、ピルロ、ディダ、ネスタ、ジラルディーニ、セードルフ、ロナウジーニョ、デコなどなど。名前だけでお腹いっぱいです。他にもいましたが、思い出せません。
現役時代は得意だったアルベルティーニの豪快なミドルシュートで一点。解説者もこのメンバー(引退選手)相手にコレは反則、と漏らしてしまうような見事なシュート。それからファン・バステンのダイビングヘッドで一点(大歓声!)、ついでにナダルのかわいそうなオウンゴール(グーリットのアシストつき)で一点と前半3-0で折り返したミラン。ロマーリオなども来たがったそうですが、彼は母国でまだ現役で活躍してるので都合がつかなかったとのこと。

パパンやファン・バステンは現役時代を彷彿とさせる動きで観客を沸かせてましたが、解説者が「パパンまだできるんじゃないの?」と言うたびに嬉しくなりました。兄弟揃って危険なドリブラーだったラウドルップがバックスの間をするっと抜けてゴール前に迫る姿などは、当時そのもの。感無量です。20年後、シェフチェンコやバラックが誰かの引退試合のためにピッチにカムバックして、当時さながらの動きを見せてくれたら……そんな感じの喜びです。どすどす音が聞こえてきそうなストイコビッチとグーリット。この試合のために練習して足を痛めたかもしんないオヤジ、ボバン。主役のアルベルティーニの“ちょっとのハンド”に対し、現役の時のクセか、バルサの選手たちが思わず反射的に手を挙げてレフェリーに笛を吹かせちゃうのにも笑いました。

カカやシェフチェンコ、ロナウジーニョといった現役選手が、昔憧れた選手のプレーを子どものような表情で見ている姿もよかったです。時々笑ったりしながら。現役の選手というのはだいたい私と同じ世代ですが、ということは私が十代の頃に恋をしてた選手を、彼らも憧れの眼差しで見てたわけですね。「普段ピッチで見せない表情をしてる」と解説者に言われてましたが、本当、薄目のイメージが強い(笑)ピルロもいい顔してました。バルサのマキシ・ロペスが遠慮がちにベテランに混ざってプレイしてたかと思いきや、マルディーニと一対一であっさり負けちゃう情けない姿もご愛嬌。みんな前半はサッカー少年でしたね〜。

アルベルティーニは、これだけの選手が集まるのは人望が厚いからだそうですが、何年か見ないうちに本当にいい年のとり方、いい顔になっていました。彼には一時恋をしていた時期があり、最後に引退する彼のベストシーンを集めた映像を見せられてぐっときました。あーそうともさ! この試合の前半に出場した選手、彼らにどっぷりのめりこんで、恋をしてた時期があったともさ! そして彼らが引っ込み、いよいよ現役の選手たちが登場した時、今まさにふたたび熱烈な恋に落ちかけていることに気がつきました。フットボール選手ってばなんていいのかしら〜。

でもマルディーニとアルベルティーニが仲良くしてる姿など見てハァハァしてしまった。マキシ・ロペスがエヴァー二か誰か、大先輩に何かいろいろと言われてうっせーなとは言わずに素直に聞いてる姿にも萌えた。でも一番萌えたのは、当時ミランで仲良しだったサビチェビッチとボバンが、相変わらず控えのベンチで仲良く隣同士、話してる姿にえらく萌えました。そうだ……あの頃ふたりの姿を観察しながら抱いていた得体の知れない感情を、今なら正確に言い当てることができる! あれは“萌”だったのだ……!ちょっと〜40過ぎのオヤジが再会して恋も再燃かよ〜今夜は熱いぜ〜っとひとり握り拳を作っていたことは言うまでもありません。「昔憧れてたんっすよ〜っ」とかいう押しの強い現役選手攻引退選手受もいいな。まだまだシモーネとか美形だったし。あまり関係ありませんが、インザーギがベンチ前に座ってる姿を見て、昔とても好きだったことを思い出しました。今回はベンチメンバーが多くて、皆芝生に体育座りなんかして先輩たちを眺めてたのもよかったです。


アルベルティーニ引退試合のおかげで当時のことを懐かしく思い出したので、十代の頃によく描いていたサッカー選手の絵など掘り返して笑ってやろう、と部屋のダンボールを漁ってみました。ところが! 笑ってやろうと思ってたのに予期せぬ事態が。11年前に描いたデビューしたてのアレッサンドロ・デルピエロ(当時夢中だった)の絵を見て、驚いてしまいました。

すばらしいと褒めてあげたい! 十代の頃に自分がこんなに真剣にデルピエロの絵を描いていたとは。はっきり言って似てませんし技術的にも幼いのですが、真摯な乙女の姿勢が伝わってきます。わはは。自分のルーツを見た気がしました。今見ても、これはとってもいい絵だと思います。この才能をいかせなかったことを、当時の私に謝りたい(笑)。

当時の私にとってサッカーとの出会いは衝撃でした。それまでアニメや漫画のキャラに恋をしてた少女が、生身の野郎に夢中になった最初の(おそるべき)一歩。深夜に民放でレバークーゼンとバイエルン・ミュンヘンの試合を見たのがきっかけです。当時バイエルンのサイドバックにクリスティアン・ツィーゲがおり(彼が後にリバプールに移籍してジェラードと一緒にプレイしてたことを、さっき見たクラシック試合で知ったのですが)、最初に彼が眼に留まりました。この瞬間に私のスラッシュライフは始まったと言っていいのかもしれません。女みたいな漫画の男キャラと違い、サッカー選手は罵る、唾を吐く、胸毛がある、我が強い……でも圧倒的にカッコいい。ちなみに世界各国の男の特徴のある顔立ちや名前を知ったのもこの時がはじめてでした。これは私が世界というものを理解するうえでも大きく役立ちました。そしてこの時、男というものを漠然と捉えたのです! その男性観が、現在の小説や絵に影響を与えていることは間違いありません。もちろん当時すでに映画俳優は大好きでしたが(デルピエロと一緒にリバー・フェニックスなんかの絵も出てきた)、やっぱり彼らは演じているわけです。でもフットボーラーはそのままだし、そのまま結果に出る。このリアリティに夢中になりました。


これも11年ほど前に描いた絵。モデルが誰かわからないけど、手や首の筋肉、血管の流れなど、うまく描いてる。この男の強さとはかなさをちゃんと捉えてます。これは子どもの頃に描いた絵として、あとで加工して額に入れておきたいです。

一方で、同じ時期にこんな漫画絵を描いています。子どもの頃の絵というのは不安定なもんですね〜。


当時の文章も出てきました。これも面白いんですよ。「セリエAはユーべが首位」(現在のユーべの現状を知ったら、当時の私は泣くことでしょう)「どうせならパルマに優勝させたい」「たくさん好きな選手がいてWOWOW放送が待ち遠しい」「ガッサが復活した」「ファン・バステンにもどうにか立ち直って欲しい」「ウェンブリー近し」「日本代表より、心苦しいけどイングランドとスウェーデンに頑張ってもらいたい。ダイナスティのアルゼンチンのような例もあるからわからないけど」「キリンカップでウェールズが来るならギグスに会いたい」などなど。デルピエロに関しては「きっと金髪のきれいな恋人がいるんだ」とやたら卑屈なことを書いていてうけます。

現在ポール・ガスコイン自伝「ガッザの涙」を読んでますが、もう面白いのなんの。クリスティアーノ・ロナウドが試合中に流した涙は一部のファンのハートをがっちり掴みましたが、試合中に涙、といやガスコインだ、と思ったら読みたくてたまらなくなり、買ってみたらこりゃ大当たり。90年代に入ると知っている選手も多く登場しますが、今大会でも活躍したハードタックラー、アレッサンドロ・ネスタこそラツィオ時代に、ガッザに怪我をさせた張本人だとか、イングランド代表ならギャリー・リネカー、アラン・シアラー、デイヴィッド・プラット、テリー・シェリンガムなどなど。シェリンガムは、現在もウェスト・ハムで40歳現役でプレーしてると、FA杯のファイナルを見て知り驚きました。後半になるとベッカムやネヴィルも出てくるようです。ラツィオ時代について、「日本だか中国だかに遠征に行くことになり」と出てきて嬉しくなりました。私がラツィオに会ったのは、まさにこの時でした。わざわざ北海道に向こうから来てくれたんですからね! その記述は後半すべて「中国」に統一されてしまったのは残念でしたけど! あの時ガッザが遠征に来なかったのは、という裏話なども面白かったです。
一行一行が面白い。本の裏表紙の煽り文句で紹介するなら、「すばらしくも汚れたスポーツ界の悲劇的スターを描いた感動の書」「涙が出るほど可笑しくて、背筋が震えるほど恐くて、ジーンとくる物語」「途方もなく正直な本」「哀しくて、思慮深くもあり、総じてメチャ可笑しな物語」「ガッザが裏表のない誠意を込めて書き上げた本」とのこと。
この本を読むと、フットボールの世界でスーパースターになるってことが、一般人の想像をはるかに超えたことだとわかります。その一例をご紹介。

今とてつもない重要人物から電話が入っていて、お前と話したがっている。ディノ(ゾフ)はこんな話は聞いたことがないと言う。それほどの重要人物って誰だ?
「えー、もしもし、で、どなた?」
「ローマ教皇です」と電話の声。
「教皇?」


マンU監督のファーガソンの話、テリー・ヴェナブルズの話、ボビー・ロブソンなど、現在もマネージメント側の人物としてスタジアムでもよく見かけるお偉方とのやりとりもユーモアたっぷりに書かれています。Bロブソンがポルトガルで監督をしていた時代に通訳をしていたのがジョセ・モウリーニョで、彼からは多くのことを学んだとモウリーニョは言ってるそうですが、ガッザ自伝を読んでても彼の人となりが見えてくる。彼は軍隊流でなにかにつけ「戦争」を持ち出したそう。「いいか、俺たちは戦争に行くんだからな」。W杯オランダ戦、ルート・グーリットのドレッドヘアを引っ張り、「いい感じだろ?」「ステキだね」と会話したなど、ピッチでのやりとりも可笑しいです。特に私は、ヴィニー・ジョーンズという選手(残念ながら聞いたこともない)とのピッチでのやりとりがお気に入りです。カッコいいんだ〜。

でもメインはやっぱりポール・ガスコインのすさまじい悪行の数々。笑っていられるのは最初のうち。ふと冷静になってみるとぞっとする無鉄砲ぶり。私は腹を抱えて笑いっぱなし。真面目な方にはススメられない一冊です。でもサッカーファンなら、90年代を知らない方でも絶対楽しめるはず。

今日は書くことがいっぱいある! FA杯は書けないのでまた今度。ちょうどFA杯でリバプールが優勝する試合を見終わった後で録画してたチェルシーvsリバプール2000年を見たら、いまやすっかり落ち着いてキャプテンシーを発揮しているジェラード20歳の試合でした。これがまた面白かった。二十歳のジェラード、田舎くさいとんがった若手! ベテランのワイズとの小競り合いシーンに現在のルーニーのような未熟さが出てました。4,5年で見違えるように変わるもんですね。落ち着いたのはパパになったからかな。そのジェラード、CLのインタビューでメッシのことをnew kidと呼んでましたが、new kidってことはないだろ(笑)!

リバプールあがりでとても激しいスカウスを喋るキャラガーとジェラードの言ってることは、リバプール人じゃなきゃ理解できない、と言ってましたが、ふたりともずっとリバプールでプレーしてるんですね。ヒーピアとかも。ちょっとキャラガー/ジェラードおいしいんじゃないの、と思い始めた。ジェラード移籍騒動のさいにケンカしたらしいし(なぜ行くんだ、とキャラガーが説得)。もうリバプール人攻のジェラード総受って感じ(笑)。

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