- Daily *萌* -
DiaryINDEX|past|will


2006年05月17日(水) 相変わらずゲイバーへ

私はいつも昼まで寝て、夜中出歩いていますが、最近は毎晩アリの学校の宿題を手伝っています。昨日は先生に「アリ、何があったんだい!」と言われたそうです。アリはまともに宿題をやったためしがないので。彼のグラマーはかなりダメで、時には問題文も私に声に出して読んでと言います。読めないのか、読むのが億劫なのかわかりません。宿題中はお互いに喧嘩腰になります。油断すると私に全部やらせようとするので、たびたび「考えろ!」と言わなければなりません。まいっちゃったことがもうひとつ。彼は私に65ドル貸しがあり、私は彼に90ドル貸しがあったので、「私があとで25ドル払えばいい」と何度言っても、数字を書いて説明しても、「どうして25ドルなの? どうして90ドルじゃないの?」と絶対に理解しようとしません! 外国人には珍しくないことですが、一般的な日本人には「なぜ理解できないのか理解できない」というのが本音。同じことだと言っても絶対に曲げない。だからよし、わかった、全部忘れろ。後で私があんたに90ドルを、あんたが私に65ドルくれれば済む事だ、と言ってお開き。
それからもうひとつ。通りを歩いている時、アリの友人が彼に電話で「いまどこにいるんだ」ときいてきました。私がBushストリートだ、と言うと、アリは「ポッシュ・ストリート」と伝え、通じていない様子。もう一度Bushだ、と言っても「プッシュ・ストリート」「ポシュ・ストリート」とどんどん違っていきます。そこで「President Bushだ! President Bushと言え! 伝わるから!」と言い、アリが伝えると、相手は理解した様子。その時その電話の相手が冗談で「アリ! 驚いたよ、君がブッシュ大統領を知ってるなんてな!」と言ったというのが既にお笑いなのですが、そこはさすがはアリ。「もちろんよ!」と言って電話を切った後で、私に「President Bushって誰よ?」。思わず頭を抱えてその場にしゃがみこみそうになりました。中東からアメリカに来ていて、Bushを知らない奴がいようとは!! アリ、君はなんて平和な奴なんだ!!

今日、ホームワークをカストロのスタバでやるのはどうだ、と誘い、私たちは夜の9時過ぎにスタバに行きました。その後近くのゲイバーに寄ろうというのが私の作戦でした。アリはいつもゲイバーに行くのを渋るので。今日わかったことですが、アリは何もゲイバーでは自分の居場所がないからというだけで、行くのを渋っているわけではないようです。彼はあんまりハンサムで素敵な普通の男たち(ほとんどは白人のアメリカ人)に囲まれると、そしてそのうちの誰かに話しかけられると、どきどきしてうまく対応できないことを恐れているようです。彼がいつも行くシアターやトランスセクシャルバー、セックスクラブにはデリケートにならなくていい客ばかり。つまり、時には金で解決できる男たちばかり。それは、本当の人間関係を築こうという気のない、セックス目当ての男たちということです。でもゲイバーは違う。中には友達や恋人を見つけて、良い関係を築こうとする普通の男たちがいます。アリはそれを恐れているのでした。一夜限りの相手ではなくて本物の何かを見つけようとするのは、勇気がいることだというのは皆知ってることです。
荷物を預けるカウンターのお兄ちゃんは、今日も相変わらず可愛い人でした。最近、挨拶をすると可愛いイントネーションで「ハーァイ」と小首をかしげて返されると、心地よく感じるようになってきました。最初はこんなハンサムな人がなんで女言葉かな、と思っていましたが、多分、こういう心境の変化を経て本人たちも少しずつ女性的な喋り方や笑い方に馴染んでいくんでしょうね。と、その素敵なお兄ちゃんと話していた男性が、アリに話しかけたようです。私はその話を後で聞きました。バーを出た後でアリは「ハンサムな人に話しかけられたのに、うまく返事できなかった」と嘆きまくり、道中ずっとそのことを悔いてました。でもゲイバーに連れてってくれて感謝してるわ! と言ってました。バーではシャイでほとんど踊れなかったアリ、あんまり退屈そうだったので、もう来たがらないかなと心配してましたが、帰り際にハンサムな男性が話しかけてくれたおかげで、また一緒に来れそうです。

ところで、今はどうやったら税関に引っかからず、モザイクなしのポルノDVD5枚を日本に持ち込めるかと頭を悩ませてます。ブロークバックやマドンナのDVD、CDケースにディスクを入れて、もう一枚は機内持ち込みするラップトップのDVDドライブに入れればなんとかなるかなと思っているんですが。多分、見つけてもスルーしてくれるんじゃと思ってるんですが、甘いでしょうか。経験談を募集します。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2006年05月16日(火) 二度目のアダルト・シアター

またサンフランシスコの日常が戻ってきました。昨日はある意味で充実した日でした。嬉しかったことその一。こっちへ戻ってきて、またカストロのスタバへ行っています。混雑している時はカップにマジックで持ち主となる人の名前を書くわけですが、今日は名前を尋ねられませんでした。でも席についてカップを見ると、ちゃんと私の名前が書かれていた! 店員のお兄ちゃん、ありがとう。

昨日はアリと一緒にまた、例のアダルト・シアターへ。アリは男の子のスタイルで。やっぱり女が入るのはまずいかなと思っていましたが、昨日は長居したのでその間に二度、ゲイの友人に連れられてきた女性を見ました。これでやっとリラックス。私とアリが入っていくと、ふたりいる、いつもの店員がhiと挨拶を。前回行ったのはほとんど一ヶ月前ですが、ちゃんと私のことも覚えていてくれました。ちなみに、ふたりのうちひとりが、とてもカッコいいです。俳優に例えるなら……うーん、そうだなあ、エリック・バナをもっとシャープに、けだるくした感じ。もっと危険な雰囲気。私は前から彼は顔もカッコいいけど、見た目にもまして落着いた雰囲気がカッコいいなあと思っていました。多分他のゲイと違って、女性的なところがないからだと思います。喋り方も振る舞いも、無愛想なほど男。もう一人は気さくでフレンドリーで、彼もなかなかハンサムです。彼も普通にしてると男性的ですが、笑うと女性的なところがあります。アリは相変わらず彼らに色々喋るわけですが、「彼女、あのCD(いつものことだが、DVDのこと)楽しんだわ。あのストーリーの部分もね。私はただ、セックス、セックス、セックスって感じで飛ばして見たけど、彼女はストーリーも理解したの。私にはストーリーまではわからなかったけど、でも、そのうち学ぶわ」などと言い出し、ふたりの店員、爆笑。そ り ゃ そ ー だ ろ う よ 。「君があれを楽しんでくれてよかったよ」などと言われました。その後も、DVDコーナーを見てると「またアドバイスが必要かい?」と言ってフレンドリーな店員は私にDVDを色々紹介してくれました。今回は彼も本気で紹介してくれました(笑)。「ミリタリーとカウボーイものが見たいなら、これがいいね」とか「サウンディングって見たことある? ペニスの先からメタルの棒を入れるんだよ。見たい?」とパッケージを私から隠して尋ねたり、あと、彼はしきりに俳優のひとりを推してました。さすがはシスコのアダルトシアターだけあって「このDVDのイケメンたちはこのシアターでも仕事してるよ。水曜日に来れば彼のショーを見れるよ」とかいう話も。サウンディングの話をする時、「サウンディングって言って……あれ、サウンディングでいいんだよね?」と同僚のエリック系に尋ねたりしてました。彼はDVDの状況をなにかと克明に描写してくれましたよ。私はいろいろ見たい傾向を説明したんだけど、やっぱり最後まで本当に見たい類のものの説明はできませんでした……恥ずかしさはもう感じませんが、こいつまじで変態だ、と思われると思うと気が引けるのだった。今度行った時に、チャレンジ。
アリが私に「どうしてoldが好きなのよ!? どうして!?」と詰め寄り、「私はもっときれいな男が好きなの。もっと、ティーンネイジャー……」と言ったら、フレンドリーな方が「ティーンネイジャー?」と驚き、カウンターのエリック系も爆笑。その後も私とアリの会話や金の貸し借りの様子を聞いて笑いを堪えているのはバレバレだぞ! 
そうそう、フレンドリーな彼に「中で会ったストリッパーの一人が、正しい日に来ればステージ上で男同士のセックスが見れるって言ってたんだけど」と言うと、それは事実で、でもそれはスペシャルイベントで前回のはつい昨日終わってしまい、次回は六月になる、とのこと。残念。見たかった……。この街でまだ経験してないことは、生本番を見ることです。

アダルトシアターに来たのは、アリがゲイ新聞の広告に載ってたマックスという男に一目惚れしたから。マックスのショーの前に、アリの友達の黒人のハンサムなストリッパーのショーを見たのですが、実は彼はストレートなんだけど、ドイツにいる息子のために金が必要で、こんな仕事をしている、と言ってました。男に触らせて、マッサージをしてやったりはするけど、一度も寝たことはないんだと。そういう人はここに沢山いるのか、ときくと、自分も含め二人だけだと言ってました。その時点で私は興味がなくなったんですが、この男がしつこくて、うんざり。名詞や電話番号やメールアドレスを押し付けてきて、今度日本に行く予定だったから、帰国する時一緒に行きたい、連絡をくれなどなど。そしてアリの目当ての肝心のマックスも、なんだかどうも女の私の方に興味があるらしく、いろいろ煩かった。アリがセックスをしたいからいくらだ、ときくと私も入れて3Pをしたいとぬかしてましたが、アリは絶対に私を入れたくないと主張。アリは私にペニスを見られるのも絶対に嫌で、着替える時はいっちょまえに部屋を出ていけといいます。でもアリのそういうとこは可愛い。友達としては、買春しようとしているアリをとめるべきだと思いつつも……うーん、なんだかなあ。しかもアリは今お金がなく、ATMに下ろしに行かなければならない、とのこと。ATMを見つけて残高を見るとかなり苦しく、しかも結局お金を引き出して戻ると、マックスは去った後でした。めでたしめでたし。つまり、マックスはどうやらスレンダーで女の子みたいな男のアリには、興味がなかったわけだ。
アダルトシアターの店員ふたりは大好きだけど、私はゲイバーの方がまだ健康的で好きです。ところでこちらでゲイの男たちを見てると、想像以上に女性心理に感情移入するのを楽しんでるんだな、ということがわかります。それを思えば、マドンナが人気なのもうなずける。女性のように喋ったり振舞ったりするタイプのゲイじゃなくても、マドンナのlike a virginじゃないが「ヴァージンみたいに新しい彼氏とセックスしたい」みたいなことを普通に口にしたりします。

やっぱりジャック・ツイスト風黒いカウボーイハットをオールドサクラメントで買うんだった! あれかぶってゲイバーやアダルトシアター行くとけっこうカッコよかったかも(笑)。
昨日はアリの友達の日本人の女の子の誕生日パーティがあり、そっちへ行くべきだったのにアリはシアターを選びました。だめな奴だ。でも一応顔を出したいとのことで、何か持ってくべきか? と相談されて、真夜中で花屋も開いてないし、バルーンとカードを買ってけ、と冗談で言ったら、本当に買いやがった! i love youのバルーンを手に歩くアリ、最高! 昨日はマザーズデイでしたが、街には子どもたちからプレゼントを貰った母親がたくさんいました。女装したゲイが、手に大事そうに鉢植えを抱えていて、彼は誰から貰ったんだろうと思いながらも、とても幸せそうに葉を撫でていたのが印象的。カストロでは、乳母車を押すゲイのカップルなども時々見かけます。ゲイが子どもを持つのは身勝手だと言う人もいます。自分たちが欲しいからといって子どもを持つのは、子どもの成長バランスにとってよくないと。それにしてもいろんな人がいるもんだ。昨日のホモフォビアも含め。

ちなみに帰りのタクシー代がギリギリだった私たち。20ドルで果たしてたどり着けるのか……とアリと顔を見合わせて冷や汗ものでしたが、その時アリが「あんたがあんなstupid thing(DVDのこと)を買うからよ……」と言い、何も言い返せない自分が悲しかったです。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2006年05月15日(月) 不幸な出来事

サンフランシスコに戻り、アリのベッドで一緒に寝る日もこれで二日目。帰ってきたら私の部屋がなかったのですが、今日ノブがテキサスへ旅立つので彼の部屋に移れます。この家で、一番か二番目にいい部屋! ほとんどプライベートバスつきといっていい部屋! 嬉しい!

ところで、昨日はとても不幸な出来事に遭遇しました。窓が割られていた事件ほどではないにせよ、恐怖を感じた出来事でした。
私とアリが夕食を食べるために近くのメトロの駅で待っていた時のこと。アリが笑い出し「あの男がファックユーとか言ってくる」と言うので、ちらっと見ると、ヒスパニック系のラッパーみたいな若い男が、確かに何か言っています。アリは笑っていますが、彼に好意があって笑いかけてるというような雰囲気ではない。「アリ、笑うのはやめて」と言っても、アリは笑っています。私もその時は、それほど深刻に感じていなかったので、ふたりでふざけていました。すると男が何かわめき始めました。最初はクレイジーな奴なんだと無視してましたが、そのうち「おい? 聞いてんのかよ? 英語が通じんのか?」と罵りながら男が私たちのもとまでやってきました。私は最初こそ、たった今気付いたという風に「何? どうかした?」と言いましたが、男がアリに向かって、「なあ、お前、さっき俺の顔を見ながら何か言って笑ってたよな? 何て言ってたんだ? え?」と鼻先が擦れ合うほど顔を近づけて彼を脅し始めたので、私は脇から彼は何も言ってないと訴えました。男は私にも迫ってきて顔の前で汚い言葉で罵りました。男のターゲットはアリらしく、彼を道路の際まで追い詰め、女装男め、というようなことを言い続けました(その日のアリは男の恰好をしていたにもかかわらず)。そのうち、私たちに「行けよ。あっちへ行けよ、早くしろ!」と言い出し、私はアリに「行こう」と言いましたが、アリは蒼白になりながらも「なんで? どうして?」と事態を飲み込めていません。私は「いいから行こう」と言って彼の腕を引っ張り、道路を歩き出しました。
私はすぐにアリ相手に男の悪口を言い始め、奴はホモフォビアで、いつもゲイやクィアーをターゲットにしてるんだと言いましたが、アリはホモフォビアという言葉を知らず、意味を知ってショックを受けていました。二分も経たないうちにアリは「もうやめて、忘れるの。他のことを話しましょう」と言い出し、私は正直唖然としましたが、忘れることが出来るならそれでいい、と思い、何とか夕食の話を。でもアリはずっと上の空で、レストランに入ってからも動揺のためか、顔を伏せたまま。思うに、さっきの出来事を「なかったこと」にしてすっかり忘れた振りをするなんて、馬鹿げています。もっと話し合うべきことが沢山あるし、自分が直面した現実から眼を背けるべきじゃない、と私は思いました。そしてそれこそが、アリが抱える一番の問題なんです。彼はいつも現実から眼を背ける。嫌なことは、そこから何一つ学ばないうちに忘れようとする。誰かが彼に何かを説教しても、彼はまったく聞いてない。

こういう経験は前にもしたのかときくと、初めてだと言っていました。私は男とアリ、どっちが最初に始めたのかということを、何度も聞きました。アリは、男がファックユーだの言い出したから笑った、と言っていましたが、実際はどうかわかりません。アリは好みの若い男を発見すると、誰だろうと見つめて笑顔を振りまいたりします。もしかすると、あの男にもアリは色目を使ったのかも。それでホモフォビアな男は彼を罵り、でもアリは真剣に受け取らず笑っていたのではないか。これは推測です。逆に男が最初にアリに眼をつけて、いつものようにオカマをいじめてやろうと思ったのかも。

二日前に、サンフランシスコ警察のことを調べていた時、この街にはhate crime unitがあることを知りました。いわゆる、偏見が根底にある事件を処理するユニットで、サイトに掲載していた統計によると、サンフランシスコではhate crimeの被害者は圧倒的にゲイが多いことがわかりました。この一件の後いろんなことを考えてしまった。ああいう男は今日もどこかでゲイやクィアーに、私たちに対してやったようなことを行っているだろうし、もっとひどい目に遭う人もいるでしょう。私は、男が交通量の多い車道にアリを突き飛ばすのではないかと、心臓が縮む思いでした。シックス・フィート・アンダーの名エピソードに、ゲイのカップルが道を歩いていて、ホモフォビアの二人組に絡まれて片割れが殺される、というくだりがありましたが、とっかかりの状況が酷似していたので、ぞっとします。昨日は土曜日だったので、サタデーナイトに出歩かないなんて勿体無いとアリを誘ったのですが、行きたがっていた彼は落ち込んでしまって今夜は出たくないといい、私はひとりでゲイバーへ。男たちは皆楽しそう。私はビールを飲んでドラッグクィーンのショーを見ただけでした。今日はこの街の人間の別の顔を見たという感じ。どこにでもクソッタレはいる、男を好きな男として生きていくなら、もっとタフに、強くならないと、とアリに言いましたが、彼は首を横に振るだけでした。「男らしい男になるの」と言い出したばかりだというのに。彼には、どうして道を歩いているだけで誰かが自分を脅すのかが、理解できない様子。アリは現実を直視しなければなりません。

にしても、相手が三人、四人じゃなくてよかった。集団だったら、どんな目に遭っていたかわかりません。アリには「二度と誰かの顔を見て笑うな」と言っておきました。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




WEB拍手のレスはこちらから DiaryINDEX|back|new

RPSのきわどいのはマイピクに上げてます。気軽に申請してください。

変態の本性を晒しているアカ。slash ficレビューなども。Follow me now!

Not His Day (footballのID&PW制同人サイト)
RPS小説のページ。ID&パスがわからなくなったらこちらから再入室をどうぞ
ジン |MAIL |HomePage