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2006年05月16日(火) 二度目のアダルト・シアター

またサンフランシスコの日常が戻ってきました。昨日はある意味で充実した日でした。嬉しかったことその一。こっちへ戻ってきて、またカストロのスタバへ行っています。混雑している時はカップにマジックで持ち主となる人の名前を書くわけですが、今日は名前を尋ねられませんでした。でも席についてカップを見ると、ちゃんと私の名前が書かれていた! 店員のお兄ちゃん、ありがとう。

昨日はアリと一緒にまた、例のアダルト・シアターへ。アリは男の子のスタイルで。やっぱり女が入るのはまずいかなと思っていましたが、昨日は長居したのでその間に二度、ゲイの友人に連れられてきた女性を見ました。これでやっとリラックス。私とアリが入っていくと、ふたりいる、いつもの店員がhiと挨拶を。前回行ったのはほとんど一ヶ月前ですが、ちゃんと私のことも覚えていてくれました。ちなみに、ふたりのうちひとりが、とてもカッコいいです。俳優に例えるなら……うーん、そうだなあ、エリック・バナをもっとシャープに、けだるくした感じ。もっと危険な雰囲気。私は前から彼は顔もカッコいいけど、見た目にもまして落着いた雰囲気がカッコいいなあと思っていました。多分他のゲイと違って、女性的なところがないからだと思います。喋り方も振る舞いも、無愛想なほど男。もう一人は気さくでフレンドリーで、彼もなかなかハンサムです。彼も普通にしてると男性的ですが、笑うと女性的なところがあります。アリは相変わらず彼らに色々喋るわけですが、「彼女、あのCD(いつものことだが、DVDのこと)楽しんだわ。あのストーリーの部分もね。私はただ、セックス、セックス、セックスって感じで飛ばして見たけど、彼女はストーリーも理解したの。私にはストーリーまではわからなかったけど、でも、そのうち学ぶわ」などと言い出し、ふたりの店員、爆笑。そ り ゃ そ ー だ ろ う よ 。「君があれを楽しんでくれてよかったよ」などと言われました。その後も、DVDコーナーを見てると「またアドバイスが必要かい?」と言ってフレンドリーな店員は私にDVDを色々紹介してくれました。今回は彼も本気で紹介してくれました(笑)。「ミリタリーとカウボーイものが見たいなら、これがいいね」とか「サウンディングって見たことある? ペニスの先からメタルの棒を入れるんだよ。見たい?」とパッケージを私から隠して尋ねたり、あと、彼はしきりに俳優のひとりを推してました。さすがはシスコのアダルトシアターだけあって「このDVDのイケメンたちはこのシアターでも仕事してるよ。水曜日に来れば彼のショーを見れるよ」とかいう話も。サウンディングの話をする時、「サウンディングって言って……あれ、サウンディングでいいんだよね?」と同僚のエリック系に尋ねたりしてました。彼はDVDの状況をなにかと克明に描写してくれましたよ。私はいろいろ見たい傾向を説明したんだけど、やっぱり最後まで本当に見たい類のものの説明はできませんでした……恥ずかしさはもう感じませんが、こいつまじで変態だ、と思われると思うと気が引けるのだった。今度行った時に、チャレンジ。
アリが私に「どうしてoldが好きなのよ!? どうして!?」と詰め寄り、「私はもっときれいな男が好きなの。もっと、ティーンネイジャー……」と言ったら、フレンドリーな方が「ティーンネイジャー?」と驚き、カウンターのエリック系も爆笑。その後も私とアリの会話や金の貸し借りの様子を聞いて笑いを堪えているのはバレバレだぞ! 
そうそう、フレンドリーな彼に「中で会ったストリッパーの一人が、正しい日に来ればステージ上で男同士のセックスが見れるって言ってたんだけど」と言うと、それは事実で、でもそれはスペシャルイベントで前回のはつい昨日終わってしまい、次回は六月になる、とのこと。残念。見たかった……。この街でまだ経験してないことは、生本番を見ることです。

アダルトシアターに来たのは、アリがゲイ新聞の広告に載ってたマックスという男に一目惚れしたから。マックスのショーの前に、アリの友達の黒人のハンサムなストリッパーのショーを見たのですが、実は彼はストレートなんだけど、ドイツにいる息子のために金が必要で、こんな仕事をしている、と言ってました。男に触らせて、マッサージをしてやったりはするけど、一度も寝たことはないんだと。そういう人はここに沢山いるのか、ときくと、自分も含め二人だけだと言ってました。その時点で私は興味がなくなったんですが、この男がしつこくて、うんざり。名詞や電話番号やメールアドレスを押し付けてきて、今度日本に行く予定だったから、帰国する時一緒に行きたい、連絡をくれなどなど。そしてアリの目当ての肝心のマックスも、なんだかどうも女の私の方に興味があるらしく、いろいろ煩かった。アリがセックスをしたいからいくらだ、ときくと私も入れて3Pをしたいとぬかしてましたが、アリは絶対に私を入れたくないと主張。アリは私にペニスを見られるのも絶対に嫌で、着替える時はいっちょまえに部屋を出ていけといいます。でもアリのそういうとこは可愛い。友達としては、買春しようとしているアリをとめるべきだと思いつつも……うーん、なんだかなあ。しかもアリは今お金がなく、ATMに下ろしに行かなければならない、とのこと。ATMを見つけて残高を見るとかなり苦しく、しかも結局お金を引き出して戻ると、マックスは去った後でした。めでたしめでたし。つまり、マックスはどうやらスレンダーで女の子みたいな男のアリには、興味がなかったわけだ。
アダルトシアターの店員ふたりは大好きだけど、私はゲイバーの方がまだ健康的で好きです。ところでこちらでゲイの男たちを見てると、想像以上に女性心理に感情移入するのを楽しんでるんだな、ということがわかります。それを思えば、マドンナが人気なのもうなずける。女性のように喋ったり振舞ったりするタイプのゲイじゃなくても、マドンナのlike a virginじゃないが「ヴァージンみたいに新しい彼氏とセックスしたい」みたいなことを普通に口にしたりします。

やっぱりジャック・ツイスト風黒いカウボーイハットをオールドサクラメントで買うんだった! あれかぶってゲイバーやアダルトシアター行くとけっこうカッコよかったかも(笑)。
昨日はアリの友達の日本人の女の子の誕生日パーティがあり、そっちへ行くべきだったのにアリはシアターを選びました。だめな奴だ。でも一応顔を出したいとのことで、何か持ってくべきか? と相談されて、真夜中で花屋も開いてないし、バルーンとカードを買ってけ、と冗談で言ったら、本当に買いやがった! i love youのバルーンを手に歩くアリ、最高! 昨日はマザーズデイでしたが、街には子どもたちからプレゼントを貰った母親がたくさんいました。女装したゲイが、手に大事そうに鉢植えを抱えていて、彼は誰から貰ったんだろうと思いながらも、とても幸せそうに葉を撫でていたのが印象的。カストロでは、乳母車を押すゲイのカップルなども時々見かけます。ゲイが子どもを持つのは身勝手だと言う人もいます。自分たちが欲しいからといって子どもを持つのは、子どもの成長バランスにとってよくないと。それにしてもいろんな人がいるもんだ。昨日のホモフォビアも含め。

ちなみに帰りのタクシー代がギリギリだった私たち。20ドルで果たしてたどり着けるのか……とアリと顔を見合わせて冷や汗ものでしたが、その時アリが「あんたがあんなstupid thing(DVDのこと)を買うからよ……」と言い、何も言い返せない自分が悲しかったです。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2006年05月15日(月) 不幸な出来事

サンフランシスコに戻り、アリのベッドで一緒に寝る日もこれで二日目。帰ってきたら私の部屋がなかったのですが、今日ノブがテキサスへ旅立つので彼の部屋に移れます。この家で、一番か二番目にいい部屋! ほとんどプライベートバスつきといっていい部屋! 嬉しい!

ところで、昨日はとても不幸な出来事に遭遇しました。窓が割られていた事件ほどではないにせよ、恐怖を感じた出来事でした。
私とアリが夕食を食べるために近くのメトロの駅で待っていた時のこと。アリが笑い出し「あの男がファックユーとか言ってくる」と言うので、ちらっと見ると、ヒスパニック系のラッパーみたいな若い男が、確かに何か言っています。アリは笑っていますが、彼に好意があって笑いかけてるというような雰囲気ではない。「アリ、笑うのはやめて」と言っても、アリは笑っています。私もその時は、それほど深刻に感じていなかったので、ふたりでふざけていました。すると男が何かわめき始めました。最初はクレイジーな奴なんだと無視してましたが、そのうち「おい? 聞いてんのかよ? 英語が通じんのか?」と罵りながら男が私たちのもとまでやってきました。私は最初こそ、たった今気付いたという風に「何? どうかした?」と言いましたが、男がアリに向かって、「なあ、お前、さっき俺の顔を見ながら何か言って笑ってたよな? 何て言ってたんだ? え?」と鼻先が擦れ合うほど顔を近づけて彼を脅し始めたので、私は脇から彼は何も言ってないと訴えました。男は私にも迫ってきて顔の前で汚い言葉で罵りました。男のターゲットはアリらしく、彼を道路の際まで追い詰め、女装男め、というようなことを言い続けました(その日のアリは男の恰好をしていたにもかかわらず)。そのうち、私たちに「行けよ。あっちへ行けよ、早くしろ!」と言い出し、私はアリに「行こう」と言いましたが、アリは蒼白になりながらも「なんで? どうして?」と事態を飲み込めていません。私は「いいから行こう」と言って彼の腕を引っ張り、道路を歩き出しました。
私はすぐにアリ相手に男の悪口を言い始め、奴はホモフォビアで、いつもゲイやクィアーをターゲットにしてるんだと言いましたが、アリはホモフォビアという言葉を知らず、意味を知ってショックを受けていました。二分も経たないうちにアリは「もうやめて、忘れるの。他のことを話しましょう」と言い出し、私は正直唖然としましたが、忘れることが出来るならそれでいい、と思い、何とか夕食の話を。でもアリはずっと上の空で、レストランに入ってからも動揺のためか、顔を伏せたまま。思うに、さっきの出来事を「なかったこと」にしてすっかり忘れた振りをするなんて、馬鹿げています。もっと話し合うべきことが沢山あるし、自分が直面した現実から眼を背けるべきじゃない、と私は思いました。そしてそれこそが、アリが抱える一番の問題なんです。彼はいつも現実から眼を背ける。嫌なことは、そこから何一つ学ばないうちに忘れようとする。誰かが彼に何かを説教しても、彼はまったく聞いてない。

こういう経験は前にもしたのかときくと、初めてだと言っていました。私は男とアリ、どっちが最初に始めたのかということを、何度も聞きました。アリは、男がファックユーだの言い出したから笑った、と言っていましたが、実際はどうかわかりません。アリは好みの若い男を発見すると、誰だろうと見つめて笑顔を振りまいたりします。もしかすると、あの男にもアリは色目を使ったのかも。それでホモフォビアな男は彼を罵り、でもアリは真剣に受け取らず笑っていたのではないか。これは推測です。逆に男が最初にアリに眼をつけて、いつものようにオカマをいじめてやろうと思ったのかも。

二日前に、サンフランシスコ警察のことを調べていた時、この街にはhate crime unitがあることを知りました。いわゆる、偏見が根底にある事件を処理するユニットで、サイトに掲載していた統計によると、サンフランシスコではhate crimeの被害者は圧倒的にゲイが多いことがわかりました。この一件の後いろんなことを考えてしまった。ああいう男は今日もどこかでゲイやクィアーに、私たちに対してやったようなことを行っているだろうし、もっとひどい目に遭う人もいるでしょう。私は、男が交通量の多い車道にアリを突き飛ばすのではないかと、心臓が縮む思いでした。シックス・フィート・アンダーの名エピソードに、ゲイのカップルが道を歩いていて、ホモフォビアの二人組に絡まれて片割れが殺される、というくだりがありましたが、とっかかりの状況が酷似していたので、ぞっとします。昨日は土曜日だったので、サタデーナイトに出歩かないなんて勿体無いとアリを誘ったのですが、行きたがっていた彼は落ち込んでしまって今夜は出たくないといい、私はひとりでゲイバーへ。男たちは皆楽しそう。私はビールを飲んでドラッグクィーンのショーを見ただけでした。今日はこの街の人間の別の顔を見たという感じ。どこにでもクソッタレはいる、男を好きな男として生きていくなら、もっとタフに、強くならないと、とアリに言いましたが、彼は首を横に振るだけでした。「男らしい男になるの」と言い出したばかりだというのに。彼には、どうして道を歩いているだけで誰かが自分を脅すのかが、理解できない様子。アリは現実を直視しなければなりません。

にしても、相手が三人、四人じゃなくてよかった。集団だったら、どんな目に遭っていたかわかりません。アリには「二度と誰かの顔を見て笑うな」と言っておきました。

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2006年05月14日(日) シスコに戻ってきました。


現在はサンフランシスコ、ビッグママの家に無事戻り、問題なくレンタカーを返却できました。よかったよかった、と思いつつも、やっぱりレンタル代の半分を占めた保険料を勿体無く感じてしまう貧乏性です。でも、運転中に「ここでぶつけても保険に入ってるや」と気持ちを大きく持てたことが何度もあったので(いいのかそれで)、やっぱり入っておいてよかったです。戻ってわかったこと。ロサンゼルスなんかより、サンフランシスコの方がよっぽど運転が難しい! 最初にこの街を通り抜けて郊外へ出たことを思うと今さらですがぞっとします。

前回は油断して、単なる萌え日記で終わってしまいました。結局モントレーでは17マイルロードをドライブし、カーメルに足を伸ばし、有名な水族館へ行きました。でも、水族館はそれほどたいしたことなかったなあ。入場料21ドルは高いんでない!? バカでかい水槽の中を優雅に泳ぐ巨大な魚たちは、やっぱりよかったです。それと、ペンギンとラッコもよかった! あとは、くらげも……(小学生並の感想で終わる)。

カーメルは海が綺麗な素敵な街でした。メインストリートを十歩歩けば画廊に出くわすという街。思わずじっと見惚れてしまうような絵も多々ありました。住んでいたらじっくり観賞して気に入った一枚を買うのもいいですね。

モントレーを出発すると、一路サンフランシスコへ……行くはずが、途中海外線が綺麗だったのでサンタ・クルスという街に立ち寄りました。桟橋でシーフードを食べました。シスコ以来、iさんやNさんとも食べようと言っていたのに結局叶わなかったのですが、ついに。といっても、食べたのは丸いブレッドの中をくり貫いて、クラムチャウダーを入れたやつ(ブレッド・ボール)でしたが。食べていると、どこからともなく変な声が聞こえてきて、桟橋から海底を覗くと、アシカが泳いでいました。結局こっちへ来ても犬だのリスだのカモメだのラッコだのと、動物写真ばかりが増えていきます。肝心のいい男はちっともカメラを向けられないまま(当たり前だ)。

いい男といえば、以前シスコでヨン様似の韓国人に会ったと書きましたが、モントレーではマスターチーフ風のヴィゴ似のセブンイレブン店員に遭遇! いやー似てたわ〜「世のスラッシャーのために」と一枚写真をお願いしたいところでしたが、どうせネットにアップするのは問題だしと、やめておきました。ヴィゴファンのiさんNさんがこんな時こそいれば……と歯がゆい思いを。

でも私的に大ヒットだったのは、シスコに帰ってからアリとちょっと立ち寄ったバーで遭遇した、偽コリン! いや〜コリン要素抜きにしてもセクシーで惚れてしまいそうでした。頬から顎、鼻にかけての黒い髭。コリンそっくりの眼。眉をチェックしたところ、細いのにこんなにコリン似ということは、もうこれは素性を隠すために眉を剃ってきたコリン本人なのでは、というほど。アリを誘って声をかけようか迷いましたが、すぐに連れの男に首筋にキスをされ、ゲイだと判明したのでやめておきました。ゲイ版コリンってあんな感じか〜とうっとり。途中友達に、女(おかま)の喋り方を真似て喋っていて面白かったです。ありゃモテルだろうなあ。
コリンといえば、聖パトリックデーに息子と玩具屋にいるとこをパパラッチされてましたが、最新作はpride and gloryという、汚職と職務意識の狭間で揺れる堕落したNYPD巡査という腸おいしい役で、楽しみです。やっぱコリンは都会の警察官みたいな役が似合う! いつも彼は、私にとってはドンピシャな役を演じてくれます。

昨日ゴシップ記事を読んだら、ジェイクがウェストハリウッドで路上駐車しているところをパパラッチされた写真を発見。ハリウッドスターなのにちゃんと律儀にパーキングメーターに小銭を投入してる、という場面なのですが、同じウェストハリウッドでチケットを切られた私たち庶民の立場は。私たちとて、金を払わなかったわけではなく制限時間をオーバーしたに過ぎないのですが……私たちの後ろで、ジェイクが小銭をまめに投入してる姿を想像してひとり、ウケておりました。

最近、ダ・ヴィンチ・コードの特集なども増えてますが、やっぱポール@シラスがカッコいい。しびれる! DVCはこっちで観て帰ろうかと思っています。X-Men3といい、観たい作品目白押し。結局なにやら萌え日記になってますが、一昨日こちらで最新のWaTを観ました。シーズンを重ねてるのにエピソードの質は落ちてないどころか、よくなってすらいる! 昨日のエピソードはとてもよかった。主人公たちの描き方も、シーズン1より押し付けがましくなく、落着いていました。マーティンなんて開始10分くらい出てこないという展開。相変わらずマーティンとダニーはハンサムでした。

シスコに戻ったところから日記を再開します。二日前に戻った時はまだ昼過ぎだったので、そのままモーテルにチェックイン。その後、シスコ近郊を巡ろうとセコイヤ杉の州立公園に足を伸ばしました。やっぱりよかった、セコイヤ杉。園内の人は「またなんだってこいつは杉などを見にひとりでこんなとこまでやってきたんだ」と思ってたかもしれませんが! 高いものなら100メートルにもなるセコイヤ杉(red wood)ですが、入口付近に巨大な杉の断面が飾ってあり、年輪に年代ごとに印がついてました。「紀元前400年ころか。アレクサンドロスが生まれる前に、この木は芽を出したんだな……伐られてるけど」と感慨深くなってました。南北戦争、とか独立宣言の年の年輪にも記が。本当に正確かよ! と内心ツッコミながらも楽しみました。後ほど写真をアップします(杉など見たくない、いい男の写真はどうした! などと言わず……)。

その日はそのままロンバート・ストリートのモーテルに泊まり、Watまで時間があるぞということで、ひさしぶりに車でカストロへ。夜に車でカストロへ行くなんてまぬけもいいとこ。ゲイバーの周辺は当然ですがゲイたちの車に占領されていました。仕方なく、ドライブをして近くでカリフォルニアロールを買っただけでモーテルに帰還。謎めいたカリフォルニアロールを食べながらダニーとマーティンにハァハァWatを観ました。

翌日はビッグママの家へ帰る前に、車でしか行けそうもないサンフランシスコ市内の気になるポイントへ。前から用意していたメモを片手に危険な運転。最初に向かったのは郊外の聖・セバスチャン教会。道を間違えたりと大変でしたが、もう何も言うまい。いつものことだ。その後、サンフランシスコ市警の本局へ行こうと車を走らせて10分、あることに気がつく。ここは、私たちが車をレッカーされた日に訪れた場所だ! 日本出発前に調べておいたので、あの時ももしやと思ってましたが、やっぱりブライアント・ストリートに位置するSFPDが、本局でした。いわゆる殺人捜査課だの暴力犯罪課だの、刑事部が入ってるところです。なるほど外観からして巨大で立派でした。でも一通などに悩まされて、とても近づけない。パーキングメーターも全部使われていました。結局前を通って眺めただけ。それにしても、後日訪れる予定だったのにその前に自分が世話になっていたとは……。
他に訪れた場所はイスラム・センター(シスコのモスク)。郊外にあり、周辺はアラブ系が住んでいる地区のようでした。女性はスカート、スカーフ、長袖シャツが望ましいとされているので、ノースリーブの上にジャケットを着ましたが、ドアを開けたところ誰もいませんでした。なので、そのまま退散。以前アリに一緒に行かないかと言ったら、「行くとしたら、この恰好(女装)で行ったら殺されちゃう」と言ってました。建物には、さすがに祈りの時刻を知らせるミナレット(小塔)まではありませんでした。

アリといえば! 久しぶりに再会し、一緒にランドリーに行ったりご飯を食べに行ったりしましたが、私が運転中に横でガンガンマドンナのCDをかけるのでまいりました。耳がどうにかなりそうだ! でもふたりで出歩くのはやっぱり楽しかったです。すぐにイイ男探し、そして次いつゲイバーに行くかの相談。どうしようもない私たちです。ついでに、偽コリンに私が大はしゃぎしてた時、アリは「好みじゃない」と言って全然興味を示しませんでした。アリは美形好きで、胸毛、ひげ系はあまり好みじゃないそう。
彼と再会して何より驚いたのは、なんとアリ、「気が変わったの。女になるのはやめて、ゲイになることにしたの」とほざくではないか! アリ! アリ! 私がLAにいる間に一体何があったの!? ときくも、ただ首を振るだけ。まだマニキュアとかは塗ってますが、男の子らしい男の子になりたいとのこと……私が言った「ゲイバーの男たちの方がトランスセクシャルバーにいる男たちよりずっとハンサムで素敵だ」という一言を真に受けたのか!? うーん、ますます謎だ、アリ……。
男らしくなりたきゃジムへ行かないと、と言ったらコクリと頷いていました。

歩きすぎて壊れた靴ですが、今日靴屋でサンダルを買いました。荷物になるから捨てようか、と思った私と靴の会話。

私「いや、長年一緒だったこいつを捨てていくわけにはいくまい……」
靴「遠慮することはないんだぜ、相棒。俺はもう疲れた。荷物になるくらいなら、置いていってくれ」
私「何を言いやがる、東京、知床、シカゴ、サンフランシスコ、果てはスペインまで共に旅をしたお前を、この程度の怪我を理由に捨てていけるか」
靴「だが、修理したところでまたお前の体重を支えられるかどうか」
私「弱音を吐くなんてお前らしくないぜ。私にはお前が必要なんだよ。ま、時々油断すると悪臭を放つお前だがな」
靴「そりゃ俺でなく、お前が原因だ、相棒」

とうわけで、一応日本に連れ帰る予定です。それではまた。

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