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2005年06月29日(水) アンタッチ○ブル(お笑いの方)と『キングダム・オブ・ヘブン』感想

2004年のM1グランプリのDVDを、アンタッチャブル目的で借りてきたんですが、面白かった〜。アンタッチャブル最高! 二人とも好きだけど、やばいくらい柴田が好きです。アンタッチャブルの公式サイトも見たんですが、ファンの掲示板には「本気で恋をしている」という書き込みがけっこうあって、ちょっと面白かったです。山崎×柴田とかが一瞬でも頭を過ぎった私は、おわってます。いや、実を言うと一瞬じゃなくて、10秒くらい考えた(死)。
2004年のM1では、アンタッチャブルは別格として個人的にはポイズン・ガール・バ○ドが最高だと思いました。というかアンタッチャブル圧勝。別格。とかここで叫んで何の意味があるんだって気もしますが。
お笑いってかなり演技力がモノを言いますよね。柴田の演技力は凄いと思います。島田伸介とかラサール石井とか、柴田のこと上手いと褒めてます。いやほんと、柴田最高。あの声と顔が好き。といいつつ、山崎も大好きです。二人の親友ネタとか、まじで萌えてますよ! というわけで、皆さんアンタッチャブルを今後も応援しましょう(誰だお前は)。


ところで、アンタッチャブル話を先にしてしまいましたが、『キングダム・オブ・ヘブン』を観て来たんですよ。ここにきて自分の映画を観る眼のなさが心配になってきているんですが、正直な気持ちを申し上げると、すごくよかったです。とはいえ、もっと正直な気持ちを言うなら、私にはこの映画を半分も理解できなかったような気がしています。史劇だからではなくて、事前に何の情報も入れていなかったので、監督が意図していたことをしっかり読み取ることが出来なかった感じがします。もう一度観れたらよかったんですが昨日が最終日でした。そのあやふやな中で感想を書くので、まったく見当違いなことを書いてしまうかもしれません。

観終わって色々と考えてみたのですが、「アレキサンダー」とはまったく正反対のスタンスをとりながら、この二作には実に共通点が多いなと思いました。正反対のスタンスというのは、リドリー・スコット監督は、持ち味を活かして娯楽映画を作るのではなく、現代に向けて強いメッセージを伝えるためにこの映画を作っている、という点です。もしかすると、スコット監督は憤ってさえいるんではないか、その憤りを原動力にこの映画を作ったのではないか、とすら思いました。

この映画への評価はその着眼点によって別れそうです。ストーリーや展開に関しては、「ひどい」の一言に尽きる、と言っても誰も異議を唱えないと思います。最初の10分で、この映画においては、監督は筋書きで人を唸らせたり納得させる気は、少なくともそのために労力を費やすつもりはないんだな、と思いました。

何よりも感動したのは、暗黒時代と呼ばれた中世のグロテスクさが、見事に描かれている点でした。ニコル・ゴン・ティエの著作「中世都市と暴力」を一冊読んだだけでも、中世に関する印象の最たる部分はおおよそ共通のものとなる、それはつまり「こんな世界に生まれたら人生もうクソです」ということです。私がこの映画を観ながら最初から最後まで感じていたことは、「もう何から何までクソだ」ということでした。そしてそれこそが史劇(フィクションであれ歴史もの)に求めるもの、その時代をそのまま、ありのままに描くということだと思いました。
中世に限らずですが、近世以前の時代に、とりわけ平民の女として生まれたら、多分どんな神を信じていようとも「善行を積んで早く天国/極楽に行きたいぜ〜」と毎日思って暮らすしかなかったろうと思います。この映画に登場する人々のように悲惨な末路を辿るくらいなら、そうならないために私は毎日祈りを捧げるでしょう。多分それが信心といえるもので、そしてこの中世という時代の根底にあり続けるのは、一言で言うと「諦観」なのです。

この映画はそういう視点で見ると実にシンプルな映画です。急展開も、バリアンとシビラの恋も「中世」らしい。全体を通してのバリアンの動機や恋の顛末も、どこか諦めを感じさせて、そこに満足できる理由付けはない。現代人には付き物の複雑な苦悩や葛藤を、中世の平民として育った男に背負わせるのは、何と言うか、彼らへの侮辱にすら感じられます。
絵に描いたような中世の農村暮らし。珍しくないだろうことに子どもは死に、妻は「難儀だからもう先に失礼するわ〜」と子を追って自殺。一人残されたバリアンは、村でも必要のない存在。そんな時に実は父ですという男が現われる。監督が中世の諦めを描き出そうとしていることが、このシーンで伝わってきます。リーアム・ニーソン演じるゴッドフリーは「力づくじゃないんだけども」と言い訳しつつ、中世らしい男女の力関係のもとにバリアンを授かったことを認め、「一緒に来るか」と尋ねるも、別に親父とか言われてもな〜とバリアンは拒否。するとゴッドフリーはあっさりと「そっか。じゃあ失礼するよ」と立ち去ります。
バリアンはシビラに対しても妻に対しても、それほど熱烈に恋するわけでなし。カッとなって司祭を殺して旅立ちますが、その単純さは実に「中世の鍛冶屋レベル」です。最初の戦闘でゴッドフリーも致命的な怪我を負い、出てきたばかりの兵士たちもあっさり死んでしまう。この「こんなもんじゃないですか」という諦観が幾度となく私の心を揺さぶりました。
にもかかわらずこの映画はある意味でサクセスストーリーです。昔あるところに、こういう若者がいて……という御伽噺の要素もあり、そういうものとして割り切ってしまえば、細かいことはあまり気にならなくなるかも。バリアンとシビラの恋も、バリアンが平民たちに「騎士にしてやるよ。だから皆でとりあえず戦おうぜ!」というシーンも、監督自身とりあえず入れとかなと思ってのことだったんじゃないでしょうか。


バリアンはこのクソったれ時代に平民として生まれましたが、「自分の魂は自分のもの」とボードワン四世に言われて信じ、教義だとかに関係なく人として正しい行いをしようというだけで、かなりまともな部類に入る人間、というよりも、この映画においては「人間はそれでいいんじゃないのか」と言っています。篭城しての最後の戦いでもバリアンが、昔ひいじいちゃんとかがエルサレムを奪還したために私たちは今こうしており、相対している敵も当時生まれてなかった人たちです。つまり私たちは、自分が生まれる前に起きた出来事のために、今そのツケを払わされているんですよね〜と言いながら戦う姿が印象的でした。
シビラ王女の「大きな善のための小さな悪だった、と思う日が来る」という台詞は痛烈。和睦に至るシーンも、大作映画の結末としては勇気のあることだったと思います。よくやたっと思う。あのシーンに漂う虚しさ。バリアンの「エルサレムの価値って何ですかね」に対するサラディン王の「無だよ、でもすべてかな」という返答を聞いた時、もう満足だと思いました。

この映画で最もかっこいいのはボードワン四世とサラディン王だったと思います。ボードワン四世のグロテスクさには痺れた。エドワード・ノートンという付加価値があってこそのカッコよさですよね。マートンもカッコよかった。役者は皆よかったですよね。要所要所でかなり萌えました(笑)。

戦闘シーンは文句なしに素晴らしかったです。頭の中で想像するしかなかった
中世の攻城シーンがリアルに再現されていて感動しました。燃え滾るピッチやカタパルトを使った戦いは古代から脈々と受け継がれてきた戦闘法ではありますが、やっぱり最悪だと思った。あんな死に方をするなんて、終わってます。リドリー・スコットがアレキサンダーを映画化する話もありましたが、この映像なら観てみたかったです。

最後に、オーランドもすごくよかった。私はこの映画の主人公としてはbetterではあったけどone of bestではなかったと思う。バリアンはもっと頭もあまり良くない、単純で粗野で、取り柄は善良さだけのそこそこハンサム程度の凡庸な男の方が、物語は面白かったし、メッセージもより伝わったんじゃないでしょうか。私としては、

この男で見たい気もしました(笑)。
でもオーランドは今までで一番素晴らしい演技をしていたように思えました。まだ至らないところがあると思うけど、どんどん経験を積んで今よりももっと素晴らしい役者に成長して欲しいです。

アレキサンダーといい、この映画といい、こういう類の映画はもう単純明快ではいられなくなっているなと感じます。西部劇が廃れた理由はそこにありました。アレキサンダーにもキングダム・オブ・ヘブンにも共通しているのは、本当の敵はもはや遠い異国の地には求められない。悪や偽善は、自分たちの側にも潜んでいるというテーマだと思います。そうした主張と向き合えるか、内省的に受け止められるかどうかで、観客の感想も分かれていく気がします。どちらの映画においても、クリスチャンがバッシングを繰り広げている。ダビンチ・コードの映画化に際し、クリスチャンは「決して観にいくな」と呼びかけている。なんと言うか虚しすぎる。

古代を知れば知るほど中世ヨーロッパがいかにふざけた時代かわかってきます。バーナード・ショーが「一期間というのは振り子の一振りに過ぎないのに、各時代の人は世界が常に動いているので、進歩していると思っている」と言いましたが、残念ながら本当にそういう気がする。アレキサンダーの勝れたレビューでも、人間は古代から何も変わっていない、と書かれていたのを思い出します。もうひとつ、ナポレオンが残した言葉にこういうのがあります。「キリストは愛によって一人で天国を建設したが、今日までにキリストのために何万人という人が死んだことか!」

いやー書いた書いた。相変わらず言いたいことを並べただけ!古代がなぜ中世と比べてまだマシだったのかも書きたかった。
ぜひDVDが発売された買いたいと思います。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2005年06月26日(日) 知床とシカゴの写真

知床から帰ってきてからも、自宅でだらだらと本を読んだりDVDを見たりしていました。コミュニティで皆さんに紹介していただいた萌映画を借りてきたり、アンタッチャブルとさま〜ずのコントDVD借りてきたりしてました。今、アンタッチャブル大好きなんですよね〜。山崎もいいけど柴田が好きです。お笑いコンビは片方の影が薄くなったりしますけど、山崎と比べると地味な柴田がガンガンいくところが好きです。何か実りのないことを語っている気もするが……。それでもって私が今一番楽しみにしている数少ない民放の番組が、内村プロデ○ース。あの雰囲気といい、さいこう! イイ感じに気の抜けたところが好きです。

知床旅行は行ってよかったです。あと二日遅ければ、私は知床遊覧船事故に巻き込まれていたところでした。誰か本格的に私を殺そうとしてるのか。ドライブ中、鹿や狐に何度も遭遇しました。一度など、タンチョウも見ることができました。残念だったのは、知床五湖の散策路に熊が出没したとかで、立入禁止になってしまったことでした。
知床で撮った写真と、シカゴで撮った写真を何枚か貼ります。北米旅行記が書けておらず、写真も全然アップしていない状況です。

数日前に座礁した遊覧船から撮ったウミネコ写真。手で餌を与えられるほど近くを飛んでいます。おすまし横顔のウミネコのバックにあるのは、羅臼岳らしいです。







道路に鹿が! 犬に吠えられて「いや〜ん」という感じで逃げていきました。

いい夕焼けだったので、国旗をバックに。


ナイアガラを空から眺める気球。

ナイアガラの街。

iさんとうますぎるステーキを食べたシカゴでも有名なステーキハウス。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2005年06月24日(金) イタリア版DVD-特典映像感想3-

イタリア版DVDのレビュー3。今回で終わりです。こんな自己満足な感想を読んで誰が楽しいんだ〜と思わなくもないのですが、自分の備忘録ということで。もっと見たい! 出し惜しみしてくれるなー。


■ ヘファイスティオン臨終シーンでは、ベッドに寝転がってMDを聞いてるジャレッドとその横にいるコリン。エッチくさ〜。コリンはジャレッドと一緒にいる時、表情が優しい。そしてコマ送りで見たら、やっぱりコリンとイヤホンを一つずつ使って一緒に聞いてるじゃないかー。■そして噂のシーン。コリンがジャレッドの両肩に手をおき、ジャレッドはなんだかガッツポーズを。二人とも楽しそうに話してます。このシーンってそういえば、前半でコリンが恐ろしく不機嫌だった時のシーンではないか。足を骨折してる時だから、もしかしてジャレの肩に掴まってるのかな? ジャレッドが「俺の肩使っていいぜ」って言ったのかも? それにしても両肩に掴まる必要はないはずだよコリンたん!■ぎゃーーほんとだ! メダリオンをコツコツし合ってる! このDVDの一番の目玉シーンですね! しかもコリンはコツコツする時、じっとジャレたんの顔を見てるではないか。その間ジャレたんは眼を瞑っている! その後の表情なんか、まるでイッたようだ! しかもコリンはしばらくメダリオンを手に笑ってジャレたんを見ている……。この時オリバーはアレキサンダーの最後の話をしています。「ヘファイスティオンが死んで、すぐにアレキサンダーはバビュロンへ行ったが、それはある意味で彼の心の終わりだった」■「今夜は傍にいてくれ」シーンの二人、コリンが相変わらず煙草を吸ってていい感じ。■オリバー「アレキサンダーは、ヘファイスティオンの愛に励まされていた。私はコリンに言った」→"seems to me you are outside this character. You’ve always brought us in through your eyes. Your eyes have always been your connection to your soul . But When you don’t have those feelings toward Hephaistion you had in the past, I cant connect to any of the things that you’re saying. It feels very floirid and theatrical. When I said “it seems you’re outside yourself and unmbed”
ここの意味は私は半分もよく理解してないので、見送ります。
■臨終シーンでベッドに横になるジャレッドが辛そうな顔をしてますが、エモーショナルになるための音楽でも聴いてたのでしょうか。現場は寒かったせいかスモークが焚かれているせいか、ジャレッドは喉を痛めたらしく、やたら咳き込んでいて、ピーターに「ひどい声だよ」といわれてました。ピーターに「ここからはロマンチック・コメディの始まりだよ」とか言って笑わせてました。■ジャレッド「これは痛みであり、惨めさであり、欲求不満であり、失敗。皆はセットでcompromise(失墜)と呼んでる」。
■特典も最後のシーンに差し掛かります。ロクサネを殺そうとするアレキサンダーと、死の床のアレキサンダー。ライオンをかぶってるコリンにスタッフが煙草を渡しますが、火をつける役割は別のスタッフでした(笑)。
■ピーターは父に尋ねます。「アレキサンダーの死を再現するのは大変なことじゃないかい、あなたにとって」オリバー「まるでd\Dealey Plazaでケネディを26回殺した時のようだ。何度も撮りなおしたよ。大勢の人の前で公の死を撮るんだ」ピーター「死んでいくのはあなた?」オリバー「公衆の面前で死にたくはないよ」ピーター「違う、彼を通してあなたは死ぬのかい」オリバー「もちろんさ。すべては犠牲的(献身的)なんだ、そうじゃないか? すべては共食い。私もその一部だよ」
「ネアルコスの役者が登場し、ここが役者の正念場だということを言っています。
■コリンは、役に入りきることの危険さ、多少距離を置くべきということや、それはゴージャスな葛藤だという話をしてます。■私としては、将校たちが最後に揉めるシーンを見ることが出来たのがよかったです。エリオットがベッドの上に飛び乗る、あのシーンは大好きです。このシーンをメイキングの視点で見ると、ファルナケスは将校の輪から少し離れて見ていたりと、それぞれの立場もわかるところが楽しい。
■そして撮影終了。エンディングロールが流れ、ファンの間でも一等人気のある、あの帰還シーンと大王臨終シーンの音楽が流れてきて、胸打たれます。最後まで聞ければ、もっとよかった。


最初は気になるシーンだけ書こうと思っていたので、まさかこんなに隅々までレビューすることになるとは。三日ほどかけてじっくり特典を見ることができてよかったです〜。気がつくと恐ろしい長さ。
でも、これで私の映画「アレキサンダー」の旅は一通り終わったのかと思うと寂しいです。一年以上前に「映画が公開されるのはまだまだ先。映画が公開されて、特典映像や追加映像をDVDで見れるのは気の遠くなるような先」と思っていたのに、その時もついに来てしまいました。でも、しばらくはアレキサンダーも懲邪熱も引きそうにありません。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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