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2004年07月11日(日) 「狼の目覚め」の続編のこと

狼の続編は、夏コミで販売します。
続編ですが、「狼の目覚め」の下巻(本)をお持ちで
ない方には、よくわからない始まり方かと思います。

続編の話を始める前に、まずは本編のことを書こうと思います。
↓ここには狼の本編のラストのネタバレが
書かれています。もし、現在読んでいる途中という方は、読まない
ことをおすすめします。

もう連載も終了して半年なので時効だと思うので言ってしまいますが、
五人にお一人くらいの割合で、本編のラストでデイヴィッドが死んだと思って
いる方がいるようです。
もうこれ自体には慣れてしまっているので、「実はその一人でした」
と言われても「そうでしたか!」と言うだけなんですが(笑)、
物語の順を追って読み返すと、なぜ生きてるかなどがわかってくる
と思います(実際は、それほど込み入った話ではありません)。
というわけで、続編はデイヴィッドが生きていてしゃんとしている
ところから始まります。アップした部分になる通り、彼はマートンの
部下のようなポジションです。

デイヴィッドが死んだと考えている人にとっては、二つのサプライズが
続くことになります。彼が生きていることと、彼が連邦機関の捜査官に
なっていることです。下巻に収録した番外編を読んでいない方にとって
も、ATFの捜査官な公は同じくびっくり展開かと思います。

簡単に下巻に収録された短い予告編小説の内容を紹介しますと、
「公はATFのおとり捜査官になっている。上司でそんな彼を気にかける
いいオッサンのアリステア(ダムロド役の人)が、ジャズバーで隣同士に
なった相手にそんなことを何気なく話す。この相手というのが、愛想の
ない男だけど、アリステアは彼に興味を持つ。一方、ギャングの一員に
なった公は、マートンと出会う。公は中国系ギャングと一悶着起きそう
になった時、ロシアンルーレットで解決する。頭に銃口をあてて、何事も
起こらなければ今のことは水に流そう、というもの。引き金を引くが、
公は助かる。しかし、これを盗聴マイクを通して聞いていた上司の
アリステアは激怒する。
アリステアは、デイヴィッドが「死んだって構わない」と考えている
ことにショックを受ける。具体的なことは避けながらも、ジャズバーで
常連の男にその話をしてしまうアリステア。ところが、この男というのは
実は、右耳の耳朶がかけた、手に麻痺のある男だった」

というものです。
続編は、この続きから始まります。このロシアンルーレットの件は、
彼らの過去(一ヶ月前の出来事)として登場します。


それからもう一つ、下巻のあとがきの断りなどを読んでいない方は
誤解してしまうかもしれないので、ここにも書いておきますが、
続編には、ヴィゴ、ショーン。オーランド、クレイグは登場しません。
会話の中でや、回想シーンで登場しこそすれ、彼らが出番を得て登場
することはありません〜。これに関しては私も残念なんですが、どうにか、
彼らの小話でも入れられたらなあと思います。

デイヴィッドとカールですが、私としては相も変わらずこの二人の
恋愛を書くために書くわけですが、この話では彼らは「脇役」のような
登場の仕方だし、話がしばらく進まないと、多くのキャラの中の
one of themという立場から脱しません。ですので、二人のやりとりを
見たいという方にとってはストレスが溜まる話かもしれません。
エッチも濃度も回数も(笑)限られてきます。
本編よりドライな話です。

ところで、アマゾンから本が届いた! 嬉しい〜。ギリシアとローマの
ホモセクシャルの本も、メアリールノー本も届きました。
少しずつ読んでいって紹介します。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年07月10日(土) スパイダーマン2: ★★★★★

今日はいい日です。免許の卒業検定が受かったこともありますが、
それより私を幸せにしたのはこれ、
スパイダァァメァァァンツー!!!!

前作に引き続きの大傑作でした! RotKとM&Cを昨年公開作品として
除外すれば、今年最高の一本となりました。早く二度目の観賞をしたくて
うずうずしています。

なぜピーター・パーカーはあんなにカッコいいのか!
コミックの魅力を120%引き出したスパイダーマン像!
侍味(サム・ライミの誤変換)監督のいつまでも斬新なユーモアセンス溢れる映像!
若々しくてポイントを押さえたスクリーンプレイ!
コミカルでオタクなのにおしゃれ! 
どこを切り取ってもニューヨーク・スタイル! センス・オブ・ワンダー!
マッチョじゃない都会的なカッコよさ!
ヒーロー・アクションものなのに爽やかな青春映画!
リアリティとフィクションが絶妙に融和したパワフルなSFX映像!
非現実的な設定の中にも一貫して漂う極上の生活臭!
超人なのに身近なピーター・パーカーはもう奇跡!

これだけ喚けば一人くらい劇場で見てくれるはずだ(笑)!
興味のない方も、萌え映画じゃないし、ヘンなカッコだし、と思って
見ずに終わるのはもったいないです。たしかにアメコミやヒーローもの
が好きじゃないという方には、この単純な爽快感はついていけないものが
あるかもしれませんが、指輪を「ファンタジーだから」と見ずに終わる
のが損なように、スパイダーマンを無視して通るのはせつな過ぎます。
1,800円をベットする気がなければ、まずスパイダーマン1をDVDで
見ることをおすすめします。さらにおすすめするとしたら、
吹替えで見るといいと思います。すごくよく出来ていて、コミック
を読むような感覚で見ることができます。

映像はスパイダーマン1にも増して素晴らしかったです。
摩天楼を蜘蛛の糸一本で飛び回る爽快感もさることながら、
戦闘シーンでのワンカット、ワンカットが、クリエイターのブレインから
想像力を搾り取ったような完成度です。思わず歓声を上げたくなります。

ギャグも、モップと格闘するピーターやエレベーターで下りるシーン
(コミックにもある)などは拍手したくなりました。
スパイダーマンを見て泣く奴がこの世にどのくらいいるかわかりませんが、
地下鉄(電車)のシーンじゃ、涙を垂らさせていただきました。

オープニングも、アレックス・ロスの絵で前作を辿るという粋・かつ・効率的
なつくりです。アレックス・ロスは私も画集やコミックを集めています。

さらにおいしいのは、前作と同じくジェイムソン役を、OZの
のJKシモンズ(シリンガー役)が演じているばかりではなく、な、
なんとほんの一瞬の映像ですがホミサイドのリード・ダイアモンド(ケラマン役)
まで。他にも、侍味監督の弟テッド・ライミもホフマン役で登場しており、
これがまたぴったりなヘタレ役。侍味は監督は、カールやクレイグが
出演したファンタジーTVシリーズ「ジーナ・ウォリアー・プリンセス」
のプロデューサーだったと思いますが、弟テッドはこのTVシリーズで
ジョクサー役を演じたというスラッシュスター(笑)でもあります。
テッドファンの友人が、スパイダーマン1が公開された頃、
「ピーター@スパイダーマンは、侍味監督が内心、弟テッドに捧げる
ために作りあげたと信じている」というようなことを言っていたのを
思い出しました。確かにテッドとピーターはイメージがかぶります。

それと、私にとってM&Cのダイアナはミス・ブラント役の
エリザベス・バンクスのようなイメージです(顔は)。前から、
ダイアナを彼女のような女性で想像していました。

スパイダーマン2の大絶賛となりましたが、スクリーンプレイとしては、
最後が詰め過ぎかな、という気がしないでもなかったです。まとまりの
よさは前作の方がよかったかもしれません。でも、これはコミックや
次回作との兼ね合いもあるので仕方なかったのかも。実はラストの
あたり、私は小便が漏れそうでエンドロール開始早々膀胱を労わりつつ
トイレに向かったので、
そんな奴には侍味監督もとやかく言われたく
なさそうです。もー最後は見たこともない膀胱がフラッシュバックする
ほどだったわ。溜まって溜まって。犯人はウーロン茶だな(お前だ)。
説明台詞が長すぎる箇所もちょっとあった気がします。

もうひとつ、前作では、ピーターに惚れこそすれ、萌えまでは届かなかった
のですが、今回、ハリーがあんまりセクシーになって登場したもんで、
ちょっとピーターとハリーでハァハァしてしまいました。
ハ、ハリー、ますます受ぽくなりやがって……。ピーターを平手打ち(しかも二度だ)
するシーンなどの負け犬ならぬ負けネコっぷりは、軽い勃起に値します。
でも、ピーターは爽やかに攻でいいけど、スパイダーマンは2を見て
受けだと思った(絶対勘違い)。つまり、ピーター攻ハリー受で、
ハリー攻スパイダーマン受というわけか。ラブ・トライアングル!(もっと勘違い)

ヒロインのMJは、前作の方が奔放で素敵な女の子だという気がしましたが、
キルステン・ダンストはとてもよかったです。今度彼女は、ポールと
「ウィンブルドン」というテニスなラブ米で共演しますね。

まあそんなわけで、スパイダーマン2、時間とお金に余裕のある
シャキッとクールな都会派ムービー好きには、おすすめです。


先日から、アレクサンダーの新しいトレイラーがこの金曜日に
発表される、という情報が流れていたのですが、その様子がないと
いうことはデマだったのでしょうか。検定合格、スパイダーマン2、
新トレイラーと、トリプルで幸せな日になるかと楽しみにしていたんですが、
残念。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2004年07月08日(木) キング・アーサーの名誉挽回

前回、キング・アーサーの評価がひどいということを書きましたが、
キング・アーサーが単純にダメ映画のレッテルを貼られるべきでは
ないということがわかってまいりました。

マスコミ用のスクリーニングの後で出てきた評価で肯定的な
ものは少なかったし、ファンも口々に駄作とレビューしていました。
でも、7/7に本公開して少し様相が変わってまいりました。
いくつかの有力紙からは賛辞も聞かれるようになりました。
この流れを色々と追って読んでみたところわかってきたのは、
否定的な人にとって、「この映画は"中世の伝説"を楽しむにしては、
陰気すぎ、英雄像を壊すもので、いくつかのアーサー王伝説のメジャーパーツを
無視している」
ということです。また、グイネヴィア像も現代的過ぎる、とのこと。
肯定的な人の意見は、「この映画は確かにアーサー王伝説という中世叙事詩
を魅力的に謳っているものとは違うが、歴史や戦略に主眼を置いて作られた、
新しいアーサー王映画といえる」
とのこと。前の日記にも書いた通り、「トレーニング・デイ」を撮った
アントニー・フュークワー監督は娯楽志向の監督ではなく、洗練された
きびしい視点で映画を撮れる人ですが、そういう姿勢でアーサー王を
作れなかったのではなく、どうやら彼のスタイルで作ってくれたみたいです。

たとえば、アーサー王伝説においてアーサーは、妖術によって
ペンドラゴン王とイグレーヌ王妃の間に生まれますが、映画ではそうでは
なく、ローマ人とブリテン人の庶子として生まれるそうです。
アーサー王のモデルとなる人物は5世紀に「戦いの王」として知られた
アルトリウスという人物だそうですが、彼はブリテン島に
侵略してきたサクソン人と戦って勝利した英雄です。当時ブリテン島は、
ローマ帝国の支配下にあるゲール人(それまでブリテン島を支配していた
ケルト民族)の国でしたが、ローマ帝国は弱体化しており、409年には
撤退します。アルトリウスは一時的ではありますが、この時代にサクソン人
を撃退した王でした。ですが、このアルトリウスは、
実際はローマ人の総督だったようで、映画はこうした背景を踏まえて
作られているようです。

というわけで、映画は中世の妖精物語としてのアーサー王伝説ではなく、
歴史の中の人物としてのアーサー王物語というスタンスで作られている
ようです。とはいえ、円卓の騎士や、ランスロットとグイネヴィアと王
の三角関係など、有名なエピソードを散りばめてはいるようです。

レーティングのことも話題になっていましたが、最初はR指定だった
そうです。アーサー王伝説の中には近親相姦なども登場するのですが、
このレーティングは公開時にはPG13に変更になりました。
これは多くの批評家が口をそろえていることのひとつですが、
戦闘シーンでは陰惨なシーンがけっこう多く、それがかえって、
この映画をチープなものにしてしまっている、とのこと。迫力は
あるかもしれませんが、戦闘シーンには秩序がないそうです。

私としては、クライヴ・オーウェンのアーサー王が、陰気で厳しい
人物として描かれている、と聞いてたいそう期待してしまいました。
実際、美しく気高く人望も厚い騎士ランスロットと比べ、アーサーは
個人としての魅力では劣っています。人間関係においても、円卓の
騎士たちは、エクター(エクトル)やギャラハット、ガレスなどが
めちゃくちゃランスロットに心服してハァハァしているのに、
アーサー王にハァハァしてるのはマーリンくらいか。

映画ではパーシヴァルが登場しないようですが、パーシヴァルと
ギャラハッドの坊やたちのバカップルなどもおいしいです。
映画には登場しない(クレジットされてない)人物も含まれていますが、
私の漠然としたイメージでこんなアーサー王相関図(男オンリー)を
作ってみました。わははは。



あとはやっぱり、ガウェインと緑の騎士ですか。もちろん、緑の騎士
受けです(ジョン・ハウのあの絵で)。あ、ギャラハッドとランスロット
の父子関係の↑が微妙な位置になっていることに気がつきました。

ともかく、ずいぶんと否定的なレヴューが目立ちますが、その原因が、
映画がむしろ私が求めているタイプのものだからだ、ということがわかって
きたので、また新たに期待したいと思います。

今は早くスパイダーマン2が見たくてたまりません! 先行にいけなかった
のですが、明後日には行きたいと思います。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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