ベレ板などでデネはファラミアを愛している自覚があったか否か、 という話題でいつもの面々と意見を交換しましたが、 こういう機会でもない限り書けない私のデネファラ観が文字に なりましたので、こちらにまとめてみようと思います。ついでに、 過去のベレ板に書き散らしたファラミア観のうち、いつかこの 日記でも書きたいと考えていたこともまとめてみようと思います。 大きなRotKのネタバレがあります。 デネソールはファラミアへの自分の中の愛に気がついていた のでしょうか。このあたりは、HoMEでも、教授が残した草稿と 正式に形になったものではずいぶん差があったみたいですが、 最後のシーンで死にかけたファラミアを見て、自分でも気がついて いなかった愛情に狩られてああいう展開へ走っていくのか、 本当は誰にも打ち明けることはなかったけど、デネソール 自身の中では、ボロミアほどじゃないにせよ、ファラミアを 愛している自覚があったのか。 という問いかけに対し、同盟の皆さんから素晴らしいご意見を いただきました。 ここで皆さんのご意見を拝見した後にまとまった自分の 意見をまとめてみます。 まずは、デネソールのファラミアへの冷遇がどのようにして 成立していったかですが、これには当然ボロミアの存在 が介在してくるわけですね。 執政という立場からは、ボロミアという 長子=世継ぎは無条件に嬉しく愛することのできる存在 だったはずです。私はデネソールは元来愛情は薄い男だった と思います。妻のフィンドゥイラスが孤独と闇増す東の 脅威により嘆き死にしたのも、デネソールにとってフィンドゥイラス は大切な存在だったとはいえ、彼の保護と愛情が彼女を 本当には支えきれなかったからでしょうし、またデネソール が彼女のために死力を尽くしたかというとそうではなかった ように思います。追補でもボロミアを除いては彼女を 誰より愛していた、という記述がありますけど、これは やはりボロが世継ぎだったからでしょうね。つまりは家庭や妻 への愛より、世継ぎ、執政家の存続といった責務が優先 されていたように思えます。 愛する妻すらも満足に愛してやれない男にとって、 次子として生まれてきたファラミアは、ボロミアの保険でしか なかったのではないでしょうか。 こんなわけで、ファラミアは愛されないべくして 愛されなかったのでは。 つまりは、育ててみてかわいくないとわかった、というよりは、 最初からかわいくなかったっていうんでしょうか。 けれど愛情は薄いとはいえ、これだけでファラミアへの 冷遇に直接結びつくとは思えません。最後になって、 まるで死んでこいとばかりに勝機のない戦地へ 追いやるまでの動機にはなりませんよね。 ここんところに、デネファラには屈折して絡み合う 愛憎が潜んでおり、執政家の崩壊のラストを感動的に みせるなにかがあるのだと思います。 ご存知の通り、ファラミアには鋭い洞察力や思考力が あり、これはデネソールと非常によく似ているところで、 この点でボロミアだけはふたりには似ていなかったとされています。 このことで、デネの中には「自分と同等、あるいはそれ以上の 素質を持つ男への同族嫌悪があった」のではないかというご意見 を伺いまして、私もおおいに納得するところです。いずれ逆転 する力関係を見越して緊張する、潜在的な父と息子の葛藤が あったのではないかという興味深い指摘もありました。 私もデネは心中複雑ながら、次男の類稀な素質を見抜いていたと思います。 けれど同じ息子でもボロミアが自分を越えていくことはきっと大歓迎 だったんだとも思います。むしろ、デネソールの中には、 ファラミアがボロミアにまさる慧眼を備え、長子よりも執政として 相応しいかもしれない存在となることへの危機感があったのでは ないでしょうか。彼には、それを信じたくない、 否定したい気持ちすらあったんじゃないでしょうかね。 つまり、その素質、属性に関わらず、 「世継ぎ、長男=自分の野望を引き受けてくれる分身、 何よりかわいいもの」という感じで頭から信じていたものが、 ファラミアによって奇しくも脅かされる。同等の素質を 持つ者だからこそ、それを敏感に察知することができた。 ここで、 「長子には無いヌメノーリアンの確かな血があったから、 その子(ファラミア)を可愛いと思う前に心に無意識に 牽制が働いてしまったのかも」 というご意見も出て、これにはおおいに納得しました。 その上、デネソールにとってやはり人間としても ボロミアは魅力的だったのでしょう。ファラミアのように 顔色を察知して言葉を選ぶような真似(それが善意 好意からだとしても)はせず、率直に、裏表なく発言し、 自分の教えに一顧もせず従うボロミア。それに対しファラミアは、 書を読み解いて学び、エルフら多種族に畏怖と敬意を抱くようになり、 ついにはミスランディアと親交を深め、彼に外の広い世界 を教わり、啓蒙されていったわけです。 見聞を広め、冷静な洞察力と思考力を備え、時満ちれば 王を歓迎しようというファラミアを、デネソールは執政 という立場から危惧し、同時に、自分では築き得なかった 父子のような(実際には師弟だが)関係を、 灰色衣の臭くて汚い爺ちゃんと築いていくことに 嫉妬と隔たりを感じていったのだと思います。そうして悲しいかな、 軋轢は深まったわけですね。 二人が違う運命のもと出会っていたら、秀でた者ゆえの 孤独さえ分かち合える最良の友となっていたかもしれません。 何より悲しいのは、これがボロミアによって生じた長きに 渡る愛憎劇でありながら、二人が心から、それこそ無条件に ボロミアを愛していたことですね。 兄を愛していたからこそ父の冷遇にも耐え、ボロミアを 勝る者がゴンドールにいるはずがないと信じたファラミア。 ファラミアにとり、ボロミアが彼の太陽でさえなければ、 輝かしいまでに魅力的な男でさえなければ、彼は幸せに なれたかもしれないと思うと、ファラミアにとって兄は 唯一の弱点だったのだ……。 指輪はそういう物語の気がします。サムにとってフロドが あんなに大事でなければ彼は幸せに庭弄りをしていたでしょうし、 エオウィンもアラゴルンに言いますよね。死者の道へなんて誰も 行きたくないんですよ、彼らが皆貴方について行こうという のは、貴方を愛しているからです、と。もちろんすべてを 擲ってファラミア様を救ったベレゴンドも、そのひとりですとも。 死の際までファラミアを愛することができなかったデネソール ですが、ボロミアの悲報を聞き、執政家、ひいては中つ国の 滅亡を予期し、成すすべもない、一人の非力な老人となった時、 妻への愛すらも曇らせた立場上の枷から解放され、 やっとファラミアを愛する「条件が揃った」ようにも 見えます。板でのご意見の中に「愛している自覚を無自覚に 拒否していた」とあり感動しましたが、デネソールのファラミア への愛というのは、つまりそういうものだったのではないかな。 こうしたご意見を聞かせてくれた指輪の友人に、いたく感謝です。 そして、その上で原作ファラミアが感動的なまでに魅力的な理由 について、前からぜひに言いたかったことを、ベレ板の自分の発言 から拾ってみました。 「執政家の三人はそれぞれに本気で民の平和を考えてたんだけど、 執政家が代々果たした勤めは長い歴史をみれば些細なものだと 謙虚に賢明に受け止めていたのは、その中のたったひとり、 ファラミアだったんだと思います。 父との確執は彼に、代々の執政とその跡継ぎが 盲目的なまでに信じていた執政家という狭い世界を、 その外側から見る機会を与えたのだと思う。これまでにも、 執政家の次男や庶子らの中には冷静にとらえていた人もいたかも しれないけど、彼らにお役は回ってこなかったのかもしれないですね。 その上でミスランディアという師を得て彼は更に学んだ。 アラゴルンの到来と時を同じくして、執政とその世継ぎが逝き、王が帰還する 正しい時、正しい場所にファラミアがいる、という指輪的運命観に、私は 感動したりしたんですよ。 それが運命的に思えるためにもファラミアの賢明さはTTTでフロドの指輪を 拒むことで浮き彫りになるべきだったのに、それが映画でなされなかった。 何が一番悔しいかと言うと、私としてはそこなんですよね」 たぶん、これで私がファラミアを素敵だ、たまらなく素敵だ、 こんな魅力的な男はいない、難しいことを考えずフェラチオを している姿を見たい、アナルファックされてヒーヒー言ってる 姿が見たいという理由の半分くらいは書けたのではないでしょうか。 いつか、なぜ、どうしてファラミアがそんなにいいのか、という ことを断片的にではなく、残せる文章として形にしたいと 思っていたので、この機会を持ててとっても嬉しいです。 これはひとえに、私に指的刺激を与えてくれる友人方の おかげと思います。 久しぶりに日記にて真面目なことをした気分で、清清しい。
実は今忙しくしています。咳は相変わらずです(いい加減に、 死ぬか治るかはっきりしていただきたい)。 同人誌ベレファラ合同誌をつくっています〜。私は 表紙と数Pの漫画を描く予定です。 そのほかにも、一冊できれば個人誌同人本を出せればと 思ってるんですよ。大阪、そしてできれば東京。 東京はまた委託していただくことになりましたが、 本が出るかは、とくに新刊は微妙です。 通販の処理にも取り掛かってます〜。 こんな忙しい時に、ファラ@デイヴPを作ってるし、 まるで私のマゾヒズムを私のサディズムが刺激して 楽しんでいるようです。 そんな事情で、メールのお返事に少し時間がかかって いますが、気長にお待ちください。いつも、本当に楽し 嬉しく拝見してます。 多くが日記とベレファラ漫画の感想なのですが、漫画 はいつも大変励まされております。 そうだ、タイトルをつけたので「永い夜」と自分で言おう。 「永い夜」は最初は読みきり一回更新だったんですよ。 頭の片隅で、いつか長い連載をしてみたいと思いながら。 けれど、最初の2Pほど描いて「これは長くなるな」と 予感し、そのまま続行しました。もちろん、今描いている 様々な妄想エピソードを全部最初から用意してて、 「読みきりv」なんて恐ろしいこと考えてたわけでは ないんですけどね。 指輪ニュースはとりわけないのですが、ゲーム雑誌に イライジャのインタビューが載り、彼のTTTゲームへの 意見と、そして、撮影がない間は、ショーン・アスティンと Tony Hawk Skater 3をプレイして過ごしてたといってた みたいです。 West Wingのシーズン1コンプリートボックス欲しいなあ。 最近エンタープライズもあんまり見なくなっちゃって 寂しいです。海外TVシリーズマニアの私が、毎週見てる 作品がない。センチネルは時々見てますが。FOXで Xenaやってくれないかな。そういや、ダムロドの役者 アリステアなんとかって人もXena出身らしいですよ。 ほんっと、ファラミアを囲む男たち(妄想)は皆、 そろいも揃ってXenaなのだ。でも、デイヴはXenaとか 見てないようなタイプですね。 ヒューズがベレ役だという一報が入る前は、私は エンタープライズのアーチャー船長役のなんとかって人 なんていいんじゃないかって思ってたんですよ。髭つけて。 それでは、今日もやらなければならないことをやります。
ベレファラ漫画のバナーとタイトルをつくってみました。 タイトルは随分悩んだんですよ。でも一番無難なものを。 候補は「暗夜荒路」「夜来たる」「遠い夜明け」などが ありました。「暗夜〜」は志賀直哉ですが、荒にすれば ごまかしがきく、と思い。志賀直哉の暗夜行路も、 ちょっと似た雰囲気あるかな、なんて思って。父親の冷遇とか、 厳しい若者の毎日とか。「夜来たる」はアイザック・アシモフ なんですよ。「遠い夜明け」は有名な反アパルトヘイト映画… っておい! 全部ぱくりじゃないか! ともかく夜という 文字を入れたかったんですよね。ファラミアの父に対する 密かな背徳をテーマに「悪童時代」とかもいいかなと 思ったけど、大人になると通用しないのでやめました。 ![]() それとヤンブロのバナーも作りました。気に入ってます、 あのふざけた感じ。いつかデイヴバージョンも。 さて、また起きたらなにか実りのあることを。
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