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2002年10月01日(火) UT&Home[ガラドリエルのこと、ベレゴンドの息子]

とうとう我が家にUTとHomeシリーズが届きました。
さっそく興味をそそられたところから読み始めました。
それがまずUTの「ガラドリエルとケレボルン」の章
だったことは弁解しないでおきます。どうしても、
ふたりの微妙な関係が気になって仕方なかったんですよねー。

最初にトールキン自身も、ふたりの関係などの
設定が全体を通してみると矛盾箇所が多く不調和が
多いことを認めていますが、まずケレボルンは
シルマリルではドリアスのシンゴル王の身内で、
ドリアスでガラ様と知り合って結婚したとなって
いましたが、これは多くの変遷を経て、後には
書き換えられたもようです。
それについては、ガラドリエルの設定そのものが変更
されたことに付随してなされたようです。
シルマリルでは、フェアノールら他のエルダアルと共に
アルダに戻ってくる彼女には、親族たちへの賛同と好奇心
こそあれ罪の意識があったことはほとんど描かれて
いなかったと思うのですが(私よく忘れるので言い切れません)、
後に変更を加えられたガラドリエルは、ヴァリノールを
去る時にテレリ族との間で起きた「同族戦争(キンスレイヤー)」
を目前にし、激しい後悔に駆られててテレリ族
側に立ってフェアノールと戦ったとされています。
これにはいくつかの理由があったようです。
第一にフェアノールとガラドリエルは一連の禍が起きる
前から不仲でした。ガラドリエルの髪の毛は、エルダアル
中でも最も美しくヴァラアルの寵を受けたヴァンヤアル族
の血を引く父フィナルフィンと、黄金の髪を持つ母との
子であるため、美しいエルダアルの中でも
群を抜いて美しく神々しかったのです。そこであるとき、
フェアノールは彼女に髪の一房をくれるよう乞うのですが
ガラドリエルはこれを拒否しました。これがもとで、
ふたりの間に不和が生じたということです。
そう思うと、ギムリがロリエンで髪の一房を乞い、それを彼女が
快く許したくだりには、思っていた以上の重みがあるようです。

もうひとつの理由は、ガラドリエルの母はテレリ族
だったということです。彼女は、ノルドールの親族が
テレリ族のアルクァロンデ(でしたか)を襲撃する少し前に、
母のもとに滞在していました。彼女はそれゆえ、テレリ族
のためにそこで親族と戦ったということにされています。

そして修正された別の草稿では、ケレボルンとの出会いは
この時であり、ケレボルンはドリアスのエルフではなく、
アルクァロンデのテレリ族ということになりました。
ふたりは出会い、力を合わせてノルドールからテレリ族
を守ったということです。

けれども、ガラドリエルは親族とともにアルダへ戻って
きます。ここにもシルマリルでは描かれていなかった彼女
の内面が補足されています。彼女は強く、賢く、美しく、
地位もあり、それゆえ、探究心とある種の野心を持っており、
ヴァリノールでは自分の力を発揮できないことに閉塞感を
持っていたというのです。やはり奥方は怖い人だったのだ。
彼女は罪深い行為と知っていつつ、そうした野心が理由で、
結局はヴァリノオルを去るわけです。

つまり、彼女がテレリ族のために戦ったという変更箇所は、
指輪物語で大きな地位を占めるに至るガラドリエルを、
フェアノールの叛乱への加担から救い出す目的だったのです。

アルダに戻ってきたガラドリエルにはしかし長い年月を
要する試練が待っており、これが、フロドとのロリアンでの
やりとりに味わい深い意味を持たせます。
彼女はその後のモルゴスやサウロンとの戦いを何千年も
見守り続け、あらゆる局面において重要な役割を果たし、
親族をことごとく失い、第三紀には最も高貴なノルドと
として君臨するに至ります。それまでの長い苦労と悲嘆
は計り知れないものだったはずです。また、彼女は
ケレブリンボールから三つの指輪のひとつ、ネンヤを預かり、
以後、海を越えたいという遥かな西方への望郷の念に
駆られ続けるのです。

そして、フロドがロリアンへやってきます。ひとつの指輪
は試練を与えますが、それまでに若き日の野心は潰え、
哀しみはガラドリエルを弱くも賢くもしていました。
そのため彼女は、誘惑に打ち勝つに至り、とうとう海を
渡る決心をするということです。

こうやってみると、ガラドリエルもまた戦い続けていた
深みのあるキャラクタだったのですね。また、アムロス
はある草稿では彼女とケレボルンの息子とされています。

もうひとつ、エレスサール(エルフの石)のことが
とっても素敵だったんですが、それはまた明日にでも。

それよか、もっと大事なことが! UTにもhomeにもほとんど
ファラミアとベレゴンドのことは載っていないのですが、
ベレゴンドに関しては大きな驚き発見。

なんと、サウロンが滅んで105年後、エレスサール王は
崩御され、すでに弱き人間の心は怠慢に貪られはじめて
いると、トールキンは「指輪物語」の続編の書き出し
を残していたのです。けれどこれは、すぐに彼自身の
手によって葬られました。忘れられたといった方がいい
ようです。彼は書き始めたものの、これは駄作であり、
芳しくないとしてそれを続ける意欲は見せなかったという
のです。
そしてこのタイトルはずばり「the new shadow(新たな影)」。

なにより衝撃的なのは(私的に)、この物語の
冒頭は、ベレゴンドの息子の憂いのシーン
から始まるのです。
でもベアギルではありません。
これがまた興味深い描写です。彼はBorlas(ボーラス)という名
であり、ベレゴンドの末の息子とされています。そして、
年老いてエミン・アルネンの小さな灰色の家で暮らして
おり、彼は指輪戦争下の暗い時代を目の当たりにし、その記憶を
戒めと捉える残り少なくなった生き証人なのです。これは、
指輪物語の戦時下に既に生まれていたことを意味しています。
当時ベアギルは10歳でしたが、このボーラスはさらに幼かった
ために戦線から離れたところにいたのかもしれません……。

そして衝撃の内容。トールキンが葬ったものだと思えば
それまでですが、あまりに驚きの内容のため、見過ごすこと
ができません。
もし何かが間違って、または正しく作用して、トールキンが
もう少し指輪物語のこの続編を書いてくれていたら、もしか
すると主要なキャラクタはエルダリオン(この中にも名前が
一度出てくる)、そして、ベレゴンドの孫、ベレラッチだった
かもしれません。

そのことについても、また明日にでも書こうと思います。
それでは。



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2002年09月30日(月) TTT公開。PJ版LotRリベールド。

大興奮です! かなり切なくもあったTTTの新トレイラー。
us時間を計算してあちらの0時きっかりにネット張ってた
暇人です。リアルプレイヤーの画面の小ささといったら
呪いたくなります。

今回あらわになったのは、まずなによりPJは
アラゴルンとアルウェンのラブストーリーを、
周囲の祝福を受けられないものとして描くらしい
こと。断片的に垣間見えるエルロンドとアルウェンの
親子の絆。
なんとかアルウェンを連れて海を渡ろうとするエルロンドは
アラゴルンに言います。
エルロンド「人間とエルフの同盟は終わり、我らには
時間は残されていない。アルウェンの時間もだ。あの子を
行かせるんだ」

そしてアルウェンには、
エルロンド「ここ(中つ国)にはお前のために残されたもの
など何一つない。死、以外には!」
それに対しエルウェンは「希望があります」

また、エルロンドはおそらくはアラゴルンのことを、
「彼は戻ってはこないだろう」とも言います。

一方、エドラス? ではエオウィンがアラゴルにいいます。
「彼女はどこにいるのですか。その宝石をあなたに捧げた女性」
この時の、アルウェンを思うアラゴルンの表情がたまらない。

うわあ、いいですね…アルウェンとアラゴルン…。原作の
RotKでの、きわめて短いエルロンドとアルウェンの別れが
作中もっとも心打たれたシーンだったことを
思えば、PJがどんな残酷な盛り上がり
を見せてくれるか、今から怖いほどです。

その他、これまで断片的に見せられてきた、ガンダルフとの
ファンゴルンでの再会シーンや、ロヒアリムにアラゴルンたち
が囲まれるシーン、サムとフロドがゴラムを捕まえるシーン
などは、想像してたよりはるかに緊迫していて、胸打たれる
ような勝負シーンで、もうTTTはどんなに期待しても
大丈夫だと思いました。
エオメルの"speak quickly!" がうわーかっこいいっ。

アラゴルンは、FotR時よりはるかに雄弁で、かつ指導的な
堂々とした感じですよね。かなり台詞も多そうだ。

あとフロドが倒れるシーンもありました。サムの表情も
厳しくて、怒鳴ったりするシーンもあって、彼もTTTで
ぐんと逞しくなりそうだわ。もうやさしいサムが懐かしくなる
のかもしれませんね。主人の手を握り締めるサム…。

戦闘シーンも本当に凄そうです。ヘルム峡谷シーンは
45分あるらしいですね。レゴラスの馬上から射るシーンも
あったし、ひたすらに楽しみです。

ファラミア様が出てこなかったの寂しいですが、一シーン
だけありましたね。あとメリピピもかなりカット(笑)。

とにかくも、これから毎日見そうな気配の新トレイラーです。

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2002年09月25日(水) ふたりのグロやら

返却日がおとついだというのにまだ私の家に
DVDがあるというのは、ちょっとした軽犯罪ですか。

LotRのオフィシャルサイト、飛影が美しいですね!
こちらです。かげってこの字でしたっけ。
今、私の壁紙はブリー村です。どうやらブリー村のファンのようです。
あの雰囲気、ストライダーの登場、どうもブリー村がいい。
それと、ガンダルフが最初にミナス・ティリスに向かいますが、
あのシーンも好きです。世界観があるというか、生活臭が
あるじゃないですかー。今後、映画で城内や城下町の様子が
出てきて、しかもそこをギムリとレゴラスが歩いてくれないかと
今から楽しみです。楽しみといえば、ヘンネス・アンヌーンも
楽しみです。US版DVDで見たところでは、あんまりセットは凝って
なさそうに見えたけど。
最後の戴冠式は、もっと本格的にやってくれそうです。そして
アルウェンとの結婚式も、彼らが綺麗な衣装を身にまとって
出席すると思うと!

今日はこまごまとよろずねたです。beanが豆ならviggoはなんだ、
とオックスフォードのfirst namesで調べてみました。
デーン族のはるか昔にviggeという人がいて、そこから出た
名前というだけしかわかりませんでした。デンマークでは
よくある名前のようです。ちなみにMortensenのmorten
はマルティンの意とのこと。
そういや、ケレボルン役の人、モートンだと思ってたら
マートンだったんですね。

ミランダ(エオウィン)とデイヴィッド

ケイト様(ガラドリエル)とデイヴィッド



このスタイルの方がいいんだよなあ、長髪より。この表情は
もう枯れ受って感じで〜。

ところで、グローフィンデルのこと。以前からかなり
たくさんの方に、グロがバルログと相討ちしたという話
を聞いており、シルマリルに書いてあったにもかかわらず
覚えがなかった理由が判明。トールキン世界では、
グローフィンデルというのはふたりいて、我らが裂け谷
のグロール様は、第一紀のゴンドリンのエルフ、グロー
フィンデルから名前をいただいた者で、同一人物ではない
んですよね。バルログと相討ちになったのは、最初の
グロールの方ですが、この二人が混乱するのは仕方ない
ということで、トールキンもHomeで書いているようです。
エンサイクロペディアにも注意書きがありました。
もしかして、人気のグローフィンデルが実はゴンドリン
のグロのことだったらどうしよう、などと真剣に考えて
しまいました。混合してる方はそんなにいないかもしれ
ませんが、他サイトで何度か同一人物と描かれているのを
見たので、僭越ながら書きました。

ホビットの冒険の漫画版を読みました。山本史郎さんが
訳されてるものです。瀬田氏訳に慣れてるとちょっと
馴染めないとこも多かったんですが(トーリンがソーリン、
スマウグがスモーグだったり)、おもしろかったです。
五軍の戦いでは、レゴラスとギムリは参戦したでしょうか。
レゴラスはしてそう。あれで血気盛んな奴だし。
そう考えると、やっぱりガンダルフとレゴラスなどは
昔から知り合ってますよね。

持っていないhomeやthe last road、UTなどを私も
注文しました。特に、the people of M-Eでしたか。
の中には、たくさんいい情報書かれてるとのことで、
今から楽しみです。中には、指輪戦争後、アラゴルンが
サムに宛てた手紙のことなどもあるらしいですね。

home vol.6かなにかで、RotKの解説があるのですが、
ファラミアへのデネソールの扱いの変遷が書かれていて
面白かったです。トールキンの草稿の中では、最後の最後
までファラミアを傷つける言動に徹するデネソールでは
なく、フロドたちのことを報告にあがったファラミアを、
最後には労わってやるデネ父版というのもあったそうで。
しかし、それでは危険はオスギリアスまでまた出陣する
ファラミアの動機付けには弱いわけです。
トールキンの走り書きの中には、
「ファラミアの出陣は、父親に認めてもらいたいがため、
そして兄ボロミアの穴を埋めようという意思が、ある
べきである」とあったそうです。

TTTでは、観客のボロミアへの愛情をファラミアへ
移行させることがとても慎重になされると思うのですよ。
そのために、PJはファラミアをかなりかっこよく描く
と思うんですよね。そしてかなり不幸に(笑)。
今からとても楽しみ。そんで、たぶん予想よりファラミア
受ムードたかまると思う。わはは。
わしは、エオメルすら結局は受ムードではないかと
思って生きております。










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