今日ははじめてフエラの試合を見に行ってきたので、それをよくある旅日記風にレポ。もし今後行く予定がある方は参考になれば。ビジャレアル戦をビジャレアルの本拠地エル・マドリガルへ見に行ってきました。 まずは結論から。バルセロナから一緒に行くことになった同行者のKさん(38才・男性・国家公務員)と、帰りは暇さえあれば「いや〜最高でした」とため息つき混じりに繰り返さずにはいられない、完璧なシナリオ。バルサファンはご存知の通り、CL敗退後、来週待ち構えるセビージャ戦と並んで大一番と言われていたこの試合、苦手と言われるビジャレアル相手に1−4の快勝という理想的な結末を迎えました。でも満足なのは試合内容だけではなく、なんと我々、カステジョン駅でバルサご一行と遭遇しました。 Kさんとは9:45のにバルセロナのレンフェ(鉄道)駅、エスタシオ・サンツで待ち合わせ。ここから海岸沿いを南下して、カステジョンまでは約2時間半。バレンシア州カステジョン県の県都で、その約6キロ北東に位置するビジャレアルは、人口約5万の小さな町…foot! にみたいになってきたな。最寄の空港はバレンシアになり、バルセロナからは鉄道で2時間〜2時間半、バレンシアからは1時間という実に中途半端な場所に位置するので、カステジョン駅から普通列車に乗り換え、ふたつ隣のビジャレアル駅(約5分)で降りるのが一番良い方法のようです。 さて、Kさんも私も時間通りサンツ駅に到着。私のピソ(アパート)からはせいぜい20分(ベルダゲル駅から一本、約10分)で到着。つくづく好立地に滞在しているなあと実感です。 プラットフォームに下りる前に空港と同様のセキュリティチェックを受けました。チケットもそこで切られ、ユーロメッド乗車中は車掌さんは回ってきませんでした。ちなみにチケットは往復で44ユーロくらい。 途中一度だけタラゴナに停車しました。昨年バレンシアへ行く途中でタラゴナに来た時に見た、円形競技場の側面だけ、列車の窓から見えました。南に行けば行くほど、白い漆喰塗りの壁に赤い素焼き瓦の屋根の家がオリーブ畑の中にぽつんと立っている、そんなスペインらしい風景が、アンダルシアまで行かなくても十分楽しめました。 私とKさんはずーーっとサッカーの話。たまにプライベートの話。Kさんの話にはたびたび日本にいるバレンシアファンの三つ年上の奥さんが登場。話を聞いているだけで、なんかいい夫婦だな〜と思いました。Kさんはすごく感じがよく気配りもでき、お互いサッカーばかとして割り切った関係、なんだか話してる内容もやってることも男同士の友達っぽく、旅の同伴者としては理想的な方でした。 バレンシアにゲイの友人がいて、その人はボヤンに夢中なんだ、というと「同じゲイでもそっち方面ですか、ロリータじゃないですか!」とKさん、よくロリータというドンピシャな言葉が出てきましたね。わかってるじゃないですか。実際Victorはよくぼーたんのことをぼくのロリートって呼んでますよ。 ……と、ここまで退屈なフツーの内容に付き合ってくれてありがとうございます。ハイライトはここから。 12時30分に、カステジョン駅に到着。これは帰りに撮った写真。奥の長い「歩くエスカレーター」があるホームに私たちは降り立ちました。 ![]() プラットフォームに降り立つと、ん? なにか変だぞ? どうしてこんなにたくさんの人が私たちを見下ろしてるんだ? 上の写真の、人が立てるところには隙間なく人が立っている感じ(到着のプラットフォームだけは閑散としていましたが)。 ![]() ここで私がかましたすばらしいボケ: 私「誰か有名な人でも来るのかな?」 Kさん「すごい天然発言ですね。みんなバルサのユニフォーム着てるじゃないですか!!」 私「マジィィ!?」 Kさんとも、飛行機かな、バスかな、と話していたんですが、まさかレンフェで来るとは思わなかった……ちなみに、彼らは特別専用列車だったようです。 カメラマンもたくさんいました。翌日のスポルト紙&EMD紙、そしてBarcaTVにも、選手到着を数千人が出迎えた、という記事が載ってました。EMDにはギャラリーが。私はこの写真の中央に映っているカメラマンの横あたりの群集の中にいました。ちょっとくらい映ってるかも? (A thousand fans greet FC Barcelona in Castellon with shouts of “Champion!”) ![]() 「歩くエスカレーター」を上ると、警備員と柵が、プラットフォームへの入り口とファンの間に立っていました。Kさん、どうやらそうとう取り乱していたようで、柵の向こうのファンに「英語話せる人!」と聞いて回り出し、気前良く手を上げてくれた若い女性二人に、なぜかソシオカードを取り出して見せている かくいう私も、「彼らがこれから来るの? いつ来るの?」ときいたところ「あなたたちと同じ列車に乗って来たのよ!」と言われて大興奮。でもこれは誤情報で、前述の通り選手たちは専用列車で来ました。前置きはこのくらいにして、待つこと20分ほどで、バルサご一行は本当に到着したのでした。バルセロナのサンツ駅もさぞかし大混乱だったことでしょう。 すでに人山ができていて、いいポジションは確保できませんでしたが、なんとか動画に収めることができました ブレまくっていてしかも選手が小さくて残念。押し合いへし合いですから……。立っているのもやっと。みどころは、 〇笋硫の若い男の子がうるさい。 △棔爾燭鵑出てくると湧き起こるボージャンコール(バレンシア訛りはJを英語と同じように発音するので、ボージャンとはっきり聞こえる) やっぱり横の子がうるさい(ボージャンコールにも加わっている…) つ舛靴ギャビとレオが離れ離れだ…! ゥ▲Ε凜Д好魁璽襪法⊆蠅鮨兇辰討海燭┐襯瀬 Ε船礇咾蘯蠅鮨兇辰同える、相変わらずファン思い 最後に夫婦のようにくっついて出てくるマクスとズラタン 図体が大きいのに、幅の狭いエスカレーターで何も並んで立つことはない気がする、マクスとズラタン。 映像ではよく伝わらないかもしれませんが、やっぱりこうして間近で実物を見ると、彼らも外国人だなーと思いました 特にズラタンとマクス、ピケ、ボヤンあたりは肌も白くてヘアカラーも明るいので。チャビやペドロ、ブシあたりは黒髪、黒い瞳であんま外国人って気がしないんだけど。後半にはチームバスの映像がありますが、映っているのはピケです。そして、ピケの横(手前、窓際)に座っているのはぼーたん(;´Д`) 映像には映っていませんが、この目でしっかと見ました、かわいいロリートを…! 窓の外のことは一切無視しておすまし顔で携帯いじってた(;´Д`) すげかわいかった こっちきてしみじみ感じますが、ボヤンの人気半端ないです。今日の日記に貼っている二つのビデオの中でも、ボヤンコール大きいですよね。スタジアムでも、インテル戦でイブラと交代で投入された時は観客の反応がすごかった。 意外だったのは、子供と女性に人気あることは知ってましたが、割と若い男もボヤンユニを着て歩いていること。私が年間シートを借りたJosepさんもボヤンが好きで「ビジャ獲得にボヤンが条件に含まれるなら、ビジャはいらない」と言ってました。 そのビジャ獲得のためにボヤンが条件に含まれるという最近の噂、割と大きな話題になっており、ビジャレアル戦後の記者会見で、PEPもきかれてましたね。その時のPEPの返答は「ボヤンは我々のクラブで今後長くプレーする選手だ」 ![]() そしてここやGoal.comのファンのコメントを見てくれ……私自身ファンでありながら、こんなにぼーたんが愛されてるとは知らなかった:`-) 大活躍のメッシやイニエスタ、チャビならわかる。でもぼーたんは別にたくさん試合に出てるわけじゃないから。そこそこの選手でありながら、こんなに大事にされてるのは、やはりあの ![]() 選手たちはチームバスに一度乗り、通り向こうにある駅前の徒歩1分のHotel Luzへ、一度近くのロータリーをぐるっと回って5分かけて到着しました ![]() みんな勝手を知っているようで、バスが戻ってくる前にホテルの前へわーっと走っていって陣取り合戦。この間、通りはもちろん通行止めになり車は渋滞。ホテルへ入って行く選手たちの到着は見れなかったのですが、その道のプロは同じホテルに宿泊し、ホテルの中で選手たちと接触するようです。ロビーは宿泊客以外は規制されているので、確かに特権。 とりあえず、私たちは試合までホテルへ。Kさんはカステジョン中心部のnh系ホテルへ、私は格安Dona Lora Hotelへ。駅から徒歩5分だけどタクシーで到着。トリップアドバイザーにもあったけど、一泊43ユーロなのにすばらしいホテル! バルセロナじゃ80ユーロはする。朝食付でインターネットも部屋でwifiで繋げる。しかも目の前にはきれいな公園。みなさん、ビジャレアル戦を見に行くならこのホテルがオススメです。まあ、ほとんどいないだろうけど……。 カステジョンも県都といっても小さな町。地図にある観光名所は徒歩一時間で回れます。郊外に中世に描かれた聖女の絵画が発掘されたチャペルがあり、そこはちょっと遠いですけどね。あとウォーターフロントも歩いては行けない。 目の前の公園。リベルタ・パルコだかなんだか。もう名前忘れた。 ![]() こういうのがいた。 ![]() これが町の中心地。カテドラルと塔(なんの塔っ!?!?) ![]() 町並み ![]() ![]() この写真はちょっと面白い。 ![]() 闘牛場もありました(写真も撮ったけど、たいしたもんじゃないから上げない)。 試合開始はいわゆる22時ですが、Kさんとかなり早めに待ち合わせしていたので、駅まで歩く。再会したのはチームバスがどでんと止まっている例のホテルの前。相変わらず人でいっぱい。 こういう状況は、日本だと他の宿泊客・通行人、あるいはクラブ関係者に迷惑がかかる、といって批判的な人もたくさんいると思いますが、スペイン人はそんなこと一切気にしない。駅員も警察官も引き締めるところは引き締めながらもファンとニコニコ話してる。通りを、バルサのチャチャチャ、チャチャチャ、というチャントを真似て窓を開けてクラクションを鳴らし走り去る車が何十台もいる。ビスカ・バルサ! と窓から顔を出して叫んで去っていく人も。現場はもうカオス、子供たちは規制をする警察官を指差して、「あいつら牢屋に入れてよ、ママ!」などと大声で叫んでいる。人と人の間を犬までうろちょろ。 ここで、「すみません」と日本語で話しかけてくる女性が。バルサのユニフォームを着ている! このTさんは、カステジョンにもう8年も暮らしているという方で、もちろんスペイン語もぺらぺら。バルサ、しかもチャビファンということで一緒に待つことに。ちなみに、私もKさんも、この日はチャビのユニフォーム姿でした ![]() ホテルの場所がわかってしまったからには、二時間以上ホテルの群集の中で待っていたのですが、Tさんにいろんな面白い話を教えてもらいました。たとえばTさんのお友達に英語教師をされている方がいるらしいのですが、なんと、ビジャレアルのカプデビラが夫婦でその人に英語を習っていたらしい! でもスペイン代表にも選ばれ、忙しくなって最近は来ないみたい。カプデビラ、初日に「職業はサッカー選手です」と言ったらしいですよ ![]() 日本人が珍しいのか、たくさんの人が話しかけてくるのはいつものこと(ちなみにこちらはナンパもすごいです)。 結局、22時キックオフなのに、出てきたのは20時半。ビジャレアルまでは車で15分ほどですが、けっこうのんびりですね。 頭に、チキ・ベギリスタインとラポルタの映像あり。二人の部分だけはホテル到着時に撮ったもの(彼らは別の車から降りてきました)。 窓の向こうにいたのはメッシなのですが、映ってないですね。肉眼では見れたのですが。メッシコールに手を振ってました。インテル戦前にも群集の中で入り待ちしたのですが、その時も(運良くメッシサイドをゲット)彼は手を振ってくれました。 昨日のブログで、インテル戦後シッチェスへ行ったら、たくさんの人に励ましをもらって嬉しかった、と本人書いてましたね。しかしシッチェスによく行ってるなあ。ゲイのリゾートですからね、彼を励ましたのも割合ゲイが多いかも ![]() そもそもメッシはゲイなるものの存在を知っているのか疑問だ。 メッシ「ゲイ? どんなボール? 円いよね……?」 ……なんてね。そんなに世間知らずではないはず。多分彼はお兄さんと「おい、あいつおまえのこと見てるぞ!」なんて言って笑ってそう。 その2へ続く
今日会った日本人のダイ・ハードファンのMさんと、昨日のインテル戦について話し合ったこと。どうやら世界中がバルサの敗退を喜んでいるような反応だけど、私たちがカンプノウで見たこと聞いたこと、体験したことが真実なんだ、だからそれだけを大事にすれば誰が何と言おうと関係ないんだよ。 ![]() ![]() 敗退したバルサの選手たちの試合後の表情、反応はどちらかというと落ち着いていて、やるべきことはやり尽くした、といった感じでしたね。こんな時はいつも憮然としているチャビでさえ、試合後にインテルの選手たちと握手を交わし、翌日のプレコンでも「マドリディスタはずっと(バルサがベルナベウで優勝するかもしれない予感に)苦しんでいたけど、やっと解放されたんじゃないか」なんて軽口も叩いていました。あれだけ攻めてもインテルのカテナチオを一度しか崩せなかったのだから、もうお手上げ、というのが正直なところです。 私のシートはゴールの真後ろの二階席。申し分のない場所で、明日年間シートのメンバーカードを返しに行きますが、厚くお礼を伝えようと思っています。私の隣には70くらいのおばあちゃんがいて、最初から最後まで野太い声で 自分自身の応援については、もうこの試合のピケと同じくらいやれることはすべてやった。イムノも覚えていったし、その他のチャントはメモ帳に書いて、忙しく捲ったりしてました。もちろん周りの人には(ニコニコ)笑われました ![]() 15年前からバルサファンだというMさんは、このインテル戦が自分の観戦経験の中では最高だった、と言ってましたが、私にとっても、CLはアーセナル戦、リヨン戦と見ましたが、間違いなく最高。新聞各紙でも取り上げられ、バルサの選手たちはもちろん、エトオまで「観客は10点満点だった」と言ってくれましたが、ホイッスルが鳴り敗退が決まった後でさえ、イムノを合唱して拍手を送った観客には、自分もそのうちの一人でありながら感動しました。 The Culé fan base refuse to fall into pessimism So many things that I saw yesterday made me happy to be a Barca fan. Xavi running his heart out to get the ball downfield towards the end of the game. Hearing everyone at the Camp Nou singing at the top of their lungs, even in the 90th minute. (TotalBarca記事:Visca Barca!) でも、最後の瞬間まで諦めずプレーし、この約2年間最高のフットボールを見せてくれ続けたチームに対して、観客は自然とそうせざるを得なかったというのが実際のところです。二年間休まず走り続けてきた選手たちを労う心境でした。翌日の地元紙も「チャンピオンはチャンピオンらしく散った」「Bravo Brave」など、健闘を讃えていました。 私は幸運でした。TVで見たバルサファンにはたまらない試合だったでしょうから。少なくとも私は、直接インテルの選手たちやレフェリーに文句を言えた。怒鳴り散らしてジュリオ・セーザルのゴールキックの(恐ろしく低かった)精度をちょっとだけ変える手伝いができた、と信じることで自分を慰められた。比較的フェアだった審判に一枚多くカードを出させることができた、と思い込むことでストレスを発散できた。 日本の実況解説ではどんなことを言われたのか、yahooでちらっと「審判がバルサ寄りだった」とファンがコメントしているのを見ましたが、私はフェアな方だったと思いますよ。ミスはあった。モッタの退場は不必要だったし、リプレイで見てもヤヤはハンドをしていないからボヤンのゴールは認められるべきだった。少なくとも、第一戦のミリートのオフサイドゴールがインテルの勝ち抜けを決めてしまったことを思えば、第二戦で笛が多少バルサ寄りだったとしても文句は言えないでしょう。それがホームアドバンテージであり、私ももうジュゼッペ・メアッツァの判定について(言いたいことは山ほどあるが)言わない。 ただひとつ、審判はインテルの選手に明らかに業を煮やしていました。帰宅後、試合の再放送をBarcaTVで見ましたが、国際映像では試合が中断するとリプレイを流して間を繋ぐので、その時実際ピッチでは何が行われているか伝わりませんが、インテルは時間稼ぎに関しては最善を尽くしていました。 その証拠として、公式スタッツによると96分の試合時間のうち、55分が実際にプレーされていた時間で、そのうち43分はバルサがボールを持っていたとのこと。つまりそれ以外の時間帯はなんらかの理由で止まっていたというわけです。 たとえばこんなことがあった。ピケのゴールの直後、いつまでも試合がリスタートしない。なぜならボールのそばにインテルの選手がいない! 自陣に10人入って黙って立ってる。ボールの横に立つ選手がいつまでもボールを蹴らないなら審判もカードを出せますが、"無人"の相手には出せない。バルサの選手たちが審判に詰め寄って抗議をし、のろのろと動き出すインテルの選手たち。ブーイングする観客。その間、国際映像はピケのゴールシーンを繰り返し流していました。 インテルはよく守った。彼らはイタリア流カテナチオがいかに鉄壁かを世界に知らしめたという意味では、監督の手腕とともに脱帽です。彼らは勝ち抜けに値したと思う。でも、あるバルサファンが「世界中が、CLの準決勝で最初から時間稼ぎばかりで一切攻撃に出ようとしなかったチームの勝利を期待し、美しく攻撃的なフットボールという理想主義を最後まで貫いたチームの敗退に歓喜したという無慈悲な現実に失望した。これが、スペクタクルなフットボールで世界中のフットボールファンを楽しませたことに対する返礼とは、残念」と言っていましたが、私も同感です(もちろん、その裏にあるのは“嫉妬”なんだ。だから胸を張っていいことはわかっている)。 思うに、インテルをヒロイックにしてしまったのはモッタの退場でしたね。もしお互い11人同士で最後までプレーしていたら、もっと違う印象の試合になっていたでしょう。少なくとも、一般的に言って今季のCLの準決勝は、リヨンの失態ばかり目立った前日のもう一試合の酷さには遠く及ばないにしても、どちらもあまり楽しめる内容ではなかったですね。 選手たち個々を見ていくと、まずはピケは向こう10年バルサファンのアイドルでい続けるでしょう。Sport紙は彼に10点満点をつけていました(メッシ、チャビは7)。あのストライカー顔負けの執念のゴールだけじゃなく、彼の守備はもう完璧の一言に尽きました。試合前に「インテルの選手にフットボーラーになったことを後悔させたい」と発言し、他クラブのファンからの彼に対するネガティブなコメントも(うっかり)見てしまいましたが、あれはカンプノウに来る観客にそういう雰囲気を作ってくれ、という要請であって、傲慢な発言ではありません。彼はマドリディスタから嫌われているし、チャビと似ていてクラブ愛から少々他クラブのファンから反発を買う(ようにメディアが仕向けている)ことがありますが、おおう、おまえは我々の太陽。カタラン人として、バルサのクレとして生まれてきてくれてありがとう。 モッタを退場に追いやったブシの受け入れがたいパフォーマンスのために、結局我々は代償を支払わされました。PEPも試合後言っていましたが、一人退場になったことで、インテルは篭って守る口実を得た。カウンターさえ狙わない、作シーズン、カンプノウでチェルシーが見せたような戦い方。このクラスに徹底的に守られたら、やはりせいぜい取れるのは1点。とりわけ、相手は引き分けでOkどころか、一点差なら負けでもいい、というunusualな状況では。 とはいえ、インテルもチェルシーもすばらしい選手を抱えたすばらしいチームです。昨シーズンから(あるいはそれよりずっと前から)チェルシーとは因縁がありますが、我々はお互いの強さを認め合ってリスペクトし合うべきだ。バルサにとっての憎いライバルはマドリーとペリコだけで十分です。 ブシにはこの失敗から学んで欲しい。まだ若いですからね。ブシはバルサファンからもいつも苦言を呈されているのですが、カンテラの選手だ。我々はサポートしてやらなければいけない。特にライバルクラブのファンから嫌われる彼やダニのような選手のことは。 リヴァプールのマスチェラーノなどもそうですが、選手としては本当に素晴らしいですからね ![]() イブラは論争の的に。彼の移籍は成功だったのか失敗だったのか? まだ結論を出すのは早いと思う。彼はクラシコなどの大事な試合でも決めてくれています。ただ、インテルやチェルシー、リヨンのようなチームに対処するための、新たなオプションとして彼を迎え入れたという、その目論見は少なくとも失敗に終わった。 途中で入ったボヤンは良くやっていました。彼のステディさは素晴らしいの一言。ペドロの台頭で、彼にこのクラブでの将来はないという結論にあまりにも早く飛びついていた人たちもいましたが、彼はまだ19歳で、年齢に見合わぬ冷静さをすでに身に着けていて、今の状況にも慣れ始めている。出たら結果を出す。ふたたび信頼を得始めています。 ペドロとマクスウェルは力不足。彼らの今季の貢献には最大限の敬意を払いますが、昨シーズンは補強が必要です。 この試合で一番必要だったのは、やはりイニエスタ。 PEPの試合後の態度も、いつもどおり紳士的でしたね。いつか化けの皮が剥がれるのか? なんて思って見てるんですが、本当にどこまでも理想主義者だ。ある意味で、CR9とモウリーニョは自信家で派手で口はばったいところが似ている。そして二人とも本当にマドリーにぴったりだと思う。理想主義を掲げ、カンテラの若者たちを信頼してどんどん起用し、常に相手チームの監督をリスペクトするPEPと、現実主義者で、時には相手を挑発し、自分こそが最高、スペシャル・ワンだと豪語するメディア受けする計算づくの稀代のパフォーマー、モウリーニョ。まったく相反する価値観を象徴する、完璧なコントラスト。来季のリーガはまたさらに楽しみですね。 そのモウリーニョに言いたい。彼が「インテルにとっては夢」と言った時、それは違う、バルサにとってベルナベウは夢だ、と私は思ったものですが、確かに敗退した今思えば、ベルナベウは執念(obsession)だったのかもしれない。でも驚くことに、モウリーニョがバルサを挑発するために用意したこの発言に、なんと我々は今救いを見出しているのだ。夢だったのなら、夢敗れることは辛い。でももしベルナベウが我々にとって単なる執念でしかなかったのなら、CLは翌年も巡って来る。たいしたことじゃないじゃないか! まるでイーリアスの中で復讐に駆られる虚しさにとたんに気がついたアキレウスのようなオチ。おそらく来シーズン、マドリーの監督になるのだろうあなたには二度と言わないお礼を言っておきます。ありがとうモウリーニョ。 これでこの一日で感じていたことはすべて書き尽くしたかな。冒頭に「カンプノウで感じたこと、聞いたこと、体験したことが真実」と書きましたが、つまりはそういうこと。おそらく今日の日記を読んだ方の中には、インテル戦についてまったく違う印象を覚えた、バルサファンではないのでまったく同意できないという方もいると思います。バルサファンでもです。だけど、私は自分の体験に基づいて、自分が感じたことを信じています。 ところで、試合前は入り待ちをして、何百人というファンとチームバスを出迎えました。その映像などはまた今度。私の側はメッシサイドで、メッシがファンに手を振ってくれました ![]() そして今日は、リーガル・バルサ(バスケット)を見てきましたが、面白かった〜。ぼーたんのお友達リッキー・ルビオのカッコかわいさにハァハァ。 リヴァプールもまた準決勝で敗退。延長の頭で勝ち越しただけに、フォルランの一発が決まった時は天国から地獄でしたね…ラファは持ち駒を全部投入した。マドリーファンのパチェコが入ってきた時は、アトレティコが相手だけに若干萎えてしまいましたが、おまえでもいいから決めてくれ、と思いました。 今日はたくさん書いてしまったので、もう終わりにします。 ビジャレアル戦を前にチャビが怪我をしました。心配です。今彼が離脱したら、リーガさえ危ういです。ビジャレアルのフエラには、こちらで会った日本人のバルサファンの男性と行ってきます。
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