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2015年10月19日(月) J庭レポ&GCのこと


Lost in the snowの英語版オフィシャルサイト立ち上げました。お見知りおきを。



サンフランシスコからおはようございます。J庭を終えて、またまたこちらに戻ってきました。
J庭で、というよりその前日にBLの編集者の方たちとお会いしたり、J庭で知り合うことのできた方々がいらしたりで大変実りのある帰国になりました。その中で新しい仕事の方向性も見えてきたり……。

J庭で本を買ってくださった皆さん、どうもありがとうございました。海外作家さんたちの本も好評で、初参加にしては良い成績を残せたんじゃないかなと思います。ただ、まだ様子見の方が多かったことを思えば、やはり海外作家さんはもちろん私の存在も「知られてない」な、と感じました。Pixivでは、Lost In the Snowは1000以上お気に入りに入れていただいてますが、Pixivで読むBLファン=J庭に来るお客さん ではないようですね。忙しかったのは最初の30分くらいで、あとは比較的まったりでした。様子を見て結局買わない方も多く、そのあたりもまだ、読者さんと私の間に信頼関係がないからだな、と思いました。確かに、見知らぬ人の本で1300円は手が出しにくいか。

J庭で感じたことは、同じ1000スペースでもMPと違い、その中での細かいジャンル分けがないので、零細サークルは本当に零細なんだな、と……。MPならひとつのジャンルに10もしくは20のサークルがあっても全部回ってもらえるけど、オリジナルBLは1000サークルがいわばすべてライバルなわけで、需要と供給のバランスを考えると買い手が強いわけです。
なので、本当に宣伝と準備が肝心。Pixivやtwitterを使ってでどれだけ事前に知名度を上げておけるかが勝負です。かなり目を引くポスターや表紙を置かない限り、すでに「決め打ち」でパンフレットでチェックしてきてる方は足を止めません。そういう意味では、今回はかなり頑張って事前に宣伝していたのが良かったのかな、と思いました。

先程も書いた通り、J庭はオリジナルなので書き手が多い「買い手市場」です。なので、二時間も経過するとけっこうガラガラ。さっきまで壁に行列ができていた大手さんも暇してました。このへんもMPとは違うところでしょうか。

今回驚いたのは、男性が多かったこと! サークルもお客さんも男子率が予想以上に高く、ちなみに私のスペースは男性の立ち寄り率がかなり高かったと思います。6,7人はいらしたかな? 私の作風や絵柄は一部のBL女子には間違いなく見向きもされないので、その分、男性読者に気に入ってもらえるといいんですが。

もうひとつ、洋画・TVシリーズに長年いる身としては、やっぱりBLの色や作風は全然違うな、と。特に売れている方たちは商業で有名な方以外は、ほぼエロ押しでした。表紙も美少女モノを男子に置き換えた感じの露骨なものが意外に多く、その点も洋画や、その他のパロ系ジャンルとは違いました。細々とやっているサークルさんたちの作風の方が、どちらかというと他のジャンルで見かけるような、いわゆるsmut(エロが作品のメインテーマ)ではない、段階を踏んでいくタイプの話を書いてる方が多いのかな? という印象。今回、やっぱりエロが大事だろうと濃い目のを入れましたが、私のはまだまだ甘かったかも……?

まあとはいえ、やはり何事もブレずに継続することこそ大事なんだろうと思います。今回、某出版社の方とお話したんですが、「BLファンには、物語から�犲匆餃瓩魎兇犬觝酩覆魴姫鵑垢觀晃�がある」とのことでした。つまり、男同士でいちゃついている、それを他人が「ゲイだ」と認定する…これはゲイというラベリングをする行為で、社会が介入してきてるわけです。BLファンにはそういう�犲匆饑��瓩魎兇犬燭�ないという人が多い、と。

そこへ持ってくると、私の作風は完全に社会性を重視してるものです笑 もちろん最初から万人受けしないとわかってやってますけど、ギロチンシティなんか「むしろ社会性しかねーよ!」と言いたくなります笑 逃げられない社会の中で七転八倒するキャラの話が好きなので。だから私は、「ゲイじゃないけどたまたま男に惚れた」系の話を書いたことが、実は一度もないかもしれません。今描いているファンタジーのLost in the snow(『誘惑は夜と雪のささやき』)ですら、宗教や政治が絡んできます。この話の今後のテーマは「異端とは何か」ですので。

私が海外に活動拠点を移したのも、実はこのへんが大きな要因でした。外国人は社会を感じる話が好きなんです。ここでいう外国人とは主にアメリカ人ですが。なぜなら、アメリカは人種や宗教、セクシャリティが混在した一筋縄ではいかん社会だから。スタートレックシリーズなんかいい典型ですよね。あれは宇宙を舞台に現代社会を風刺していました。

そして今回聞いた色々なお話や、J庭での経験から、私は洋画・海外TVシリーズでRPSを書き続けてきて、いかに自分が読者に恵まれていたかということを痛感しました。ここ、重要だから太文字です笑! 『ギロチンシティ』や『狼の目覚め』のような長くて複雑な物語に付き合ってくださる皆さん、本当にありがとうございます。ギロチンシティはweb拍手経由でこれまでに500以上のご感想をいただいてます。こんな複雑でまどろっこしい作品が、本当に読みたいと思っている方たちのところまで、さまざまな障壁を掻い潜って到達できるって、なかなかないことです。J庭で、きっと面白い話を描/書いてるんだろう作家さんたちがぽつんと座ってるのを見て、「潜在的読者にまだ到達できてないんだな」と思いました(「好きな物を書きたいだけだから�猯躡扠瓩世蹐Δ塙修錣覆ぁ廚箸いκ�たちも多いと思いますが)。作家さんの矢が的(読者の心)を射るって本当に難しい。そこには別の要素が絡んできます。そのために電通や博報堂のような広告会社があるわけですからね笑 

まあ、裏を返せば、15年もやってればそりゃいつしか矢も届くよな、というのもあります笑 だからやっぱり継続は大切。

前にも少し書きましたが、私はいずれどうしても書きたい、いわゆる�犲匆餃瓩魎兇犬気擦襯�ロチンシティ並みに濃くて長い話が2本ほどあります。これは『狼の眼ざめ』の前から考えていたような話です。今やっている活動はすべて、その話をもっと大勢の人に読んでもらうための下地作り。でも私の作品は日本のメジャーストリームには乗らないので、海外に目を向けたわけです。

ちょっと話はそれましたが…今回のJ庭でどう感じたかというと、まだ一回目なのであまり容易く判断してはいけませんが、私の作品や、今後私が紹介しようと思っている海外の作品を受け入れる土壌は、やはり洋画や海外TVシリーズ、アメコミのファン層の方があるのかな、と。でももう少しJ庭も出続けてみて、今後の方針を考えていきたいと思います。

余談ですが、今回もまたまたお手伝いしてくれた私の�猯垢涼膣岫瓠△い辰夙狃�がフロドで私がサム、という感じのOさんと、MPではレンガ(GCのこと)を売ってたけど、それに比べたら今回は薄い、という話に。で、J庭中にたまたま、前回参加したMPの値札が出てきて……「うわー私はあんなレンガみたいな本を1700円で売ってたんだ! それを皆重たい思いをして持ち帰ってたんだ…なんて鬼畜で暴君なことをしてるんだ!」と眼が覚めた思いでした。そしてJ庭にも「GC読んでます」と言ってくださる方が。中には「シガレットのイメージです」と犬のポストカードをくれた方も。ホントすいません、そしてありがとうございます…ちょっとこれを書きながら泣きそうです…。

ギロチンシティ、すっかり忘れられてしまわないうちに続きを書きます。この話は複雑なので私自身すら、再開するなら頭から読み返し、資料にも眼を通し直さないといけません。残念ながらその時間は今はない。だから、このお休み期間中に、短い番外編だったらちまちま書いていけるかな、と思い始めました。

GC関連の番外編と、まったく別の読み切りの役者RPSどちらが希望が多いでしょうか? ヘムトムやハーディとジョーなどで書きたい話ならけっこうあります。


今日はクリムゾン・ピークとthe walkに行ってきます! 楽しみ!


コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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