ホビット二回目観賞です。今日もネタバレ含みます。 ドワーフの頭を踏み越えてエルフがオークと闘うシーンはたまらないです。個人的に一番の名場面。ビルボがドワーフのことを何だかんだ言いつつ好きなんだよね、とスランドゥイルやバードの前で話すシーンもいいですね。スランドゥイルが「私の記憶が正しければ、牢の鍵を盗んだのはおまえだったな?」と言うと、ビルボが「....イエスッ」と答えるシーンは昨日も今日も大きな笑いが起こってましたが、あの時のバードのニヤッていう顔が素敵です。好きなシーンを上げるときりがありません。最後に鷲が助けに来たら、ベオールだったか、skin changerがいるのもよかった。ドングリ、ホビットらしくてよいよい(´-`) ビルボがドングリ出したら、トーリンも「こいつ可愛いなあ」って嬉しそうにしてましたね笑 トーリンがビルボに言う最後のセリフは、帰郷願望を捨てきれず一生を過ごしたトーリンというキャラを実によく定義しており感動的でした。 思えば、LotRもホビットも何がファンの心を掴んだかと言えば、総じて居場所を巡る物語だったからでは、と今日思いました。以前から、「LotRの魅力は?」ときかれると難しくて、「死生観かなあ」などと答えていましたが、今ならこう答えると思います。 離散したドワーフたちは失った家を取り戻したいし、ホビットはビルボもフロドもサムも、旅の間ずっとシャイアが恋しいし、レゴラスは闇の森を、ボロミアはゴンドールを守りたい。バードはかつて祖先(祖父かな?)がドラゴンから人々を守れなかったために自分が帰属する社会の中で肩身の狭い思いをしている。その彼がドラゴンを退治してコミュニティの中で自分の居場所を確立する。映画版ですがタウリエルというキャラもエルフの中では浮いた存在。そんな彼女がドワーフと恋に落ち、そのために帰属していた社会から追放されるという悲劇。一方、ゴラムはどこにも帰属できない一人ぼっちの存在。アルウェンはエルフの姫でありながら、人間と添い遂げるために帰属社会を離れることを決断する。そしてアラゴルンは、エルフと共に育った人間で、自分の中に潜んでいるイシルドゥアの血=弱さに怯えおり、彼とは正反対の、人間としての誇り(時として驕り)に満ちたボロミアに「おまえはどっちの側なんだ?」と責められる。LotRというのは、そんなアラゴルンがアイデンティティを回復し、人間への帰属意識を再確認するまでを描いた物語でもありました。ラストでは多くのキャラたちがヴァリノールという不死の世界に旅立ちますが、トールキンが与えてくれたこの慰めも、ある意味で終の棲家を見出すというエンディングでした。 「旅立ち」そして「家に帰る」はLotRとホビットのキーワードでしたね。またこの二つに付き物なのは別れなわけだ。もうこれは普遍的過ぎてすべての人の心に響くんだろうな。それこそ出エジプト記の時代から。 そんな中で、無私と言えるほどフロドに尽くしたサムが、ラストで結婚し家庭を持ったというのは、また興味深い展開です。トールキン大先生にゲイ疑惑をかけるつもりは毛頭ありませんが、やはり彼の代表作であるホビットとLotRの主人公が、二人とも最後まで女っ気がなく結婚もせずに現世(中つ国)での一生を終えた、というのはふしぎな感じがします。サムがフロドと離別し、結婚して*一人前の男として*家庭を築いた、という顛末は「これが我々が帰属している社会なんだよ」と言われているようで身につまされるものがあります笑 二回目見てきたので、criticsを書いたのですが、長くなったし、観賞を終えたばかりでまだ感動しているファンの方にとっては確実に興醒めな内容(どこが悪かったかという話笑)だったので、明日に取っておきます。
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