![]() 今日、バルセロナはSaint Joldi's dayという日でした。聖ジョルディはカタルーニャの守護聖人で、ドラゴン退治で有名なゲオルギウスのこと、英国では聖ジョージにあたります。フランコの独裁政権下のスペインではジョルディという名前を子供につけることは禁じられていたのですが、かのヨハン・クライフ大先生は、なんせオランダ人なので、生まれてきた自分の息子にジョルディと名づけてカタルーニャ人にとっての永遠の恋人となった、というのは有名な逸話であります。この人よく暗殺されなかったな…。ちなみに息子のジョルディもバルサやマンUでプレーしました。 この日は祝日ではありませんが、街はフィエスタ状態。今年は金曜日にあたったこともあってか、通行人の数は半端ではなく、ランブラ通りからアラゴナル駅あたりまでは歩行者天国と化してました。何百年も前から、この日には男性は女性にバラを、女性は男性に本を贈る習慣があり、街のいたるところで出店が出てバラか本を、もしくはちょっとした食べ物を売ってました。 ![]() ![]() ![]() どこの店にもバルサのコーナーはある。あまりにもたくさんあるので数えようとしたけど、店をはしごしているうちに重複してしまい断念。20種はあったと思いますが、そのうち15冊は昨シーズンから今年にかけて出版されたもの。写真集だけでも(私が持っている3冠達成記念のものも含め)4種類は出ていた。PEPが表紙の本は5種類くらいあった。選手としてはイニエスタやピケの自伝、メッシのサクセスストーリーものなど。そして6月に会長選が控えているので、各候補者の本も。出店でこうして売ってるのを見ると、なんか同人誌みたいですよね。 ![]() 普通の本も売っていますが、ランブラス通りに来ると、半分くらいはなんらかの政治的な活動を行う団体の出店で、アナーキスト、同性愛者の権利団体、コミュニスト、カタルーニャ分離独立主義者と、さまざまな団体が本を売っていました。 ![]() ![]() ![]() 実は、こちらに来てすぐに(ホステルの近くに)、偶然旧市街の狭い路地にCNT(労働全国同盟)のオフィスを発見。CNTはスペイン内戦時、五月騒乱でコミュニストに実権を奪われるまでは共和国側でもっとも有力なアナーキストの団体でした。このCNTはMACBA(バルセロナ現代美術館)の横にもメインオフィス? を構えています。美術館の横にはバルセロナ大学(芸術学部?)もあり、アートにも政治にも関心がある学生をリクルートしていることは間違いない。 そのCNTを初めとする政治団体が、今日はランブラ通りでチェ・ゲバラのポスターを0.50ユーロで売り、年代モノと思しきレーニンやトロツキー、フランス革命などの本を売っていました。日本ならこのような活動にはなるべく近づかないようにしよう、という人が多いと思いますが、そこは伝統的に左翼思想が根付いているからなのか、バルセロナの人々は老いも若きも群がって本を物色していました。 著名なアナーキスト、トロツキーの本など ![]() カタルーニャの州旗にキューバの星をくっつけた旗は、カタルーニャがキューバ革命の際にカストロ&ゲバラの武装解放闘争を支持していたことに由来している、とどこかで読みました。 その旗の赤い部分(ジョルディの血)を黒く塗っている団体のお店があり、黒はアナーキストの色なので、アナーキストなのかと若い少年の売り子にちょっときいてみたところ、彼は英語が話せないのに頑張って説明してくれたのですが、どうやらカタルーニャの分離独立を支持しているしい。まだにきびのある十代の少年でした。後ろにいる仲間に「おい、○○って英語でなんて言うんだ?!」ときいてました。 ![]() CNTの出店でもらった機関紙。アナーキズムに興味があるなら、○○にギャラリーがあるから来い、と言われました。 でも調べてみたところ、militanteはポルトガルの共産主義グループが発行している機関紙とのこと。内戦ではアナーキストはコミュニストと血で血を洗う抗争を展開したはずでは。 ![]() カタルーニャの分離独立主義者によるデモ行進も行われていました。CNTの出店で見つけたカタルーニャ史の本は、なんと! ヨーロッパを中心とする数カ国の翻訳本の中に混じって日本語版があったので買いました。作者はバルセロナ大学の元教授で、カタルーニャ州議員にして、元バルサの副会長。 ![]() グアルディオラの名前が突然出てきたので写真に収めておきましたが、PEPとは関係ないのかな。グアルディオラというTMB(バス会社)の労働組合という意味でしょうか。 ![]() ゲイの権利団体も多く出店していました。BL本(漫画「絆」など)のスペイン語版なども。この写真には写っていませんが。興味深かったのは、これまた老いも若きもみんな普通にゲイ本を手にとって見ては、買っていってたこと。おじいさんとか、近所でりんご買うみたいに買ってました笑。あと、造花のバラをゲイのレインボーカラーに塗ったものを、女性たちは「クールだわっクールだわっ!」と買っていってた笑。バルセロナにはサンフランシスコと似た空気が漂っている。どちらも世界的に有名なリベラル・シティだからでしょうね。 ![]() ![]() アメコミを売っている出店には、バットマンの名作The Killing Jokeとウォッチメンのカタラン語バージョンが…! これはカッコいい! ![]() かわいい売り子 ![]() かわいいじいさん(自作のアートを売っている) ![]() CNTのバッジ「上司のクビを切れ!」「ピケットラインは長く、ストライキは短く!」 カタルーニャ州旗のバッジ。ゲイの権利団体の出店でもらってきたしおりなど ![]() …とここまで長く引っ張ってきましたが、みなさん、気になっていますね? 一番上に貼った謎のバルサ絵の正体がっ! これを出店で見つけた時は、思わず言葉には出さずに同人誌かっ!!とツッこんでました…。タイトルはズバリ、「ラ・マシアのヒーローたち」。そーです子供向けのバルサ漫画です…! 何が ![]() スペイン語なのでまださっと目を通しただけなんですが、PEPがサクラダ・ファミリアを眺めたりもしています。主人公は子供二人で、どうやらカンテラっ子らしい。この二人の前に次々ラ・マシア出身の選手たち(メッシ、プジョル、チャビ、ボヤン、イニエスタ、ヴァルデス、ブシ)が現れ、 何者かの顔に、ジャガイモ的なものを擦りつけようとしているPEP ![]() わりと似ているピケ。右ページはメッシ。 ![]() プジョルがベッドでなんかしているお色気シーンも。 ![]() 子供たちに大人気☆ ぼーたんも登場。 ![]() あとは、ピケがPEPにジュースをかけるようなお茶目なシーンもありました。今夜じっくり眺めてハァハァします(無理)。 ちなみに、アナーキストの出店にもゲイの出店にもバルサ本は置いてあり、この両陣営がミックスしているスペースでは、チェ・ゲバラのあの顔表紙と、ゲイのかなり露骨な表紙のセックステクニック本の間にPEPとピケ(自伝)の本が置いてあり、また二人がいい笑顔なもんだから大変ウケました。 ところでフットボールの話。リヴァプールは1−0での敗北。個人的にはやはりビセンテ・ガルデロンに行かなくてよかったのではないかと思っています。まあ、まだ1−0なら可能性はあります。ベンフィカを粉砕したように、アンフィールドで勝負をつけることもできるでしょう。 私はこの試合を知り合ったカタラン人と見ましたが、その人は「この試合が5−0だろうと4−4だろうとどーでもいい」と言ってました笑 明日はシェレス戦。アビダルがまたそけい部を怪我したとのこと。最悪……シェレス戦はいいとしても、インテル戦には間に合ってくれ! アビダルが欠場となると本当に厳しいです。 明日、試合の後、日本から来るバルサファンの3人の男の子と(うち一人は年上だけど)ご飯を食べて、プレミアの試合を観戦します。楽しみです。 ではでは
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