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2009年04月11日(土) ニューヨークからフィラデルフィア



旅もとうとう終盤に近づいています。明日の明け方、アトランタ経由(&成田経由)で帰宅します。8日の夜はビリー・エリオット(前に書き忘れましたが、ビリー・エリオットとは映画「リトル・ダンサー」のこと・原題です)。を見ることができました。ブロードウェイはこれが三度目でしたが、レントと同じくらい感動しました。本当によかった……もう冒頭の、ビリーが死んだお母さんと対話するシーンですでに泣けました。炭坑夫たちが最後にWe were all strong, we were all togetherと歌うシーンで泣いていた男性もいたようです。残念だったのは英語を聞き取るのが難しかったこと。最初の段階で、う、これはやばい、と思ったのですが、登場人物たちが揃いも揃ってジョージー(ニューカッスル)訛り! それに労働階級の訛りも加わっていたのかもしれません。映画を見ていなければ何がなんだかという世界だったはず。
ともかくも、このレベルになると絶対はずさない、というか落ち度がない。ビリーやおばあちゃん、お父さんも皆すばらしかったけど、観客からのスタンディングオベーションを一番受けていたのは、何を隠そうマイケル、そう、映画でも抜群のキャラで話を引き締めていたあのオカマの少年でした。こ の マ イ ケ ル が 最 高 な ん だ 。映画のマイケルは少女のように可憐な少年でしたが、ミュージカル版は小柄で溌剌とした少年、その少年が女装をしてレディのようにセクシーに歌って踊りまくり、なんら恥らうことなくあくまで一人オカマ道を突っ走る! マイケルの小悪魔っぷりに観客は興奮のるつぼ(笑)。
私は舞台に関してはてんで疎い人なのですが、最後にエイズや小児がんの患者やカトリーナの犠牲になった家族(遺族)に送られる援助金の募金を呼びかけていて、募金した人には舞台俳優たちのサイン入りのプレイビルがもらえるとのことでした。けっこう皆さんもらっていたようです。

NYは誘惑の多い街。次に来たら何を観劇しようか、フィラデルフィアに向かう列車に乗りながらもすでに次回のことを考えてしまっています。何度訪れてもいい、といえばメトロポリタン美術館。ホテルからの交通の便が良かったこともあり、05年にオープンしたというギリシア・ローマ展示コーナーに行ってきました。

他のコーナーは前にも見たのでまったく見なかったのですが、ギリシア&ローマだけでもじっくり見ていたら二時間半かかりました。宗教画などもそうですが、古代はテーマが実在の人物か神話に限られているので、特徴を見つければ誰・何を描いたものなのかわかります。しかも宗教画なんかよりずっと動きがあって筋肉質で生き生きとしていて下半身むき出しでセクシーで面白い。私は彫刻が好きなのでフィラデルフィアでもロダン美術館に行って来たのですが、やはり荒々しくて力強いロダンが生み出す肉体美はすばらしい。なんでもスゴイ、とかすばらしい、とかよかった、とかエライ、とかいう言葉でしか表せない自分のボキャ不足が嘆かわしい…。


……ところで、ビリー・エリオットを観た日は劇がスタートする数時間前に大変ショッキングな出来事が起こったんだな。そう、皆さんももうご存知。CLでの港町の大敗。ベニテス政権になって以来、はじめてといっていいCLでの無残な敗北でしたね。過去に負けることはあっても、それは最後まで力が拮抗した中での惜敗でした。この日記では、当日はリバプールファンが集うバーで観戦すると書いたのですが、その前日に行ったタイムズスクエアのバーでは、いくつもある巨大スクリーンで同時進行の二つのCL試合を見比べ観戦できたし、そういうわけで前日にそのバーでマンU対ポルト戦とガナーズ対ビジャレアル戦を観た時に知り合ったガナーズファンたちが「今度また来いよ」みたいなことを言ってくれたこともあり、翌日もバルサと港町戦をそこで見ることにしました。残念ながらというべきか、ガナーズファンなんだから当然というべきか彼らは翌日はいなかったんですが、やはりふたつの試合を同時に見れたのはよかったかな。そして、港町があのような悔しい敗戦を喫する展開を、熱い港町ファンでいっぱいになったバーで見なくて……やっぱりよかった。ちなみに前日、マンUファンはアグレッシブな応援だったのに比べ、若干数でも負けていたガナーズファンはやはりおとなしかった(笑)。でもアデバイヨルのゴールには大喜びで、ピレスがVRの選手として出て来た時は拍手してました。しかし、このバーにクラブのジャージを着て現れたのはやはり港町ファンだった(笑)。NY観光中もクラブのことを忘れない、恥ずかしげもなくチーム愛を主張、そんな港町ファン(;'д`)。あのジャージ姿のままNY観光していた可能性も大だな、あのおじさん……(;'д`)。
アメリカに来てもやはりバルセロナやマンUのユニフォーム姿は見かけます。フィリーで生活を始めた兄ですが、「やっぱりサッカーは世界共通だ」とのこと。知り合ったやかましいアルジェリア人たちはバルサファンで、いつもバルサのイムノを歌っているらしい(笑)。またとあるイタリア人とサッカーの話をしたところ、彼はミラニスタでサン・シーロのすぐ傍に住んでおりよく観戦にも行くそうで、兄が「悪いけどおれはユベンティーノなんだ」とこたえたところ、「インテリスタでなければ構わない。だがインテリスタなら、だめだ」という答えが返ってきたらしいです。なので私は「妹はインテリスタでミラニスタなんて駄目だと言っていたよ」と言っておいてくれ、と伝えておきました。ちなみにその話をしている時にアルジェリアンたちも割り込んできたらしいのですが、彼らが「ばるさは好きか?」とたずねると、そのイタリア人は、自分はミラニスタだから、確かにバルサの方がいいサッカーをしているとは思うけど、自分たちと同じカラーで似た空気のあるマドリーの方が好きだ、とこたえたらしい(爆)。もうこれは傑作でしょう! そこで兄が「ようするにタカ派なんでしょ」といったところ「政治の話はしたくないが、そうだと言っておく」とこたえたそうな。私はこの正直かつわかりやすいイタリア人の返答に大いに満足いった(笑)。


話が大きく脱線してしまったので、CLの話題に戻ります。
正直なところ、私はCLのこの敗戦を、よかったんじゃないかと思ってるくらいなんです。港町ファンならおわかりですね。そう、今季残り、我々は国内リーグ一本に照準を絞るべきだ。チェルスキ相手にSFBで3−0という結果を残すのは、いかに今季OTやSFBで結果を残していようとも現実的じゃない。ありがたいことに、マンUもアーセナルも今回の1st legではむつかしい立場に立たされました。これは神の啓示。彼らは2nd legに集中せざるを得ないので前後の国内リーグ戦を落とす可能性があるではないですか(またよくああるパターンの甘い幻想だな…)。そう、ガナーズは2nd legの直後に港町戦が控えている! 

よしもう我々は2nd legを二軍で戦おう。
 
まあ監督の立場としてはそうもいかないですよね。うーんばるさがCL含め3冠を達成し、港町が国内リーグを獲ったらもう言うことないんだけどな。

もちろん、私の中には「これで港町とバルサが対戦せずに済む…」という気持ちもあります。ボロボロにされたバイエルンOB泣いていた……って、がはは、面白い。試合後にRAWKをチェックしましたが、ばるさファンじゃなくても「決勝でばるさにやられるよりは(ここで負けて)よかったんじゃないか?」などという意見も。今季のバルサを頭から追えたというのは本当にラッキーでした。ロニーと凸とイタリア人DFがいなくなった後の面子を見たらびっくりすることに好きな選手しか残っていなかった。この日記にも書いていたように、以前から「いつかこのすてきな歴史と哲学を持ったクラブのファンになりたい」と思っていましたが、今季の頭に、このタイミングしかない、と思ったのが今にして思えば最高のタイミングでした。

しかし白嫌いのばるさファン、ファンぼめるは面白かったですね。完膚脳で歓迎されたいとかいけしゃあしゃあとぬかしておいて、めっしの顔にあの肘鉄。

私はベルナベウの白の観客席に向かって終了間際のゴールを決めた後でくらっちまえパフォーマンスをした(そして例のごとく二試合の出場停止をくらった)お茶目なファンボメルのことが大好きですが、古巣相手にもあの戦い方ができるってところはスゴイな。あるばるさファンいわく「ファンボメルはOK。彼がどんなにコスい選手かは皆わかってる。おれたちは彼のおかげでミランに勝ったんだし、彼はなんといっても白嫌いのバルサクレだ」。
まあ、そういうことにしておきましょ(笑)。


今はもうフィラデルフィアからアトランタに向かうところです。また時間を見つけてこのような駄文を書きます。こっちでGAYなDVDをたくさん買ったので、また楽しいものがあれば皆さんにお知らせします。そのうちのひとつは、サッカー界のスーパースターがゲイだとカムアウトしたらサッカー界が大パニックに!? というコメディです。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)




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