現在、前泊した成田のホテルでこれを書いています。今日の15時にアトランタへ出発します。アトランタ経由はカントリー好きの兄の希望です。 旅の間、移動中などたっぷり暇そうなので、その間にスペイン旅行記を完成させようと思っています。 ところで、この旅に出発する直前にいい話をいただきました。今度またBLで本を書かせていただけそうです。そのプロットを練りつつの旅。情報集め&プロット探しの旅ほど楽しいものはありません。いつか(だいぶ先になりそうだけど)、フットボールが関係してくる話を書きたいな。 スペインですが、前回はカンプノウまでで止まっていました。 その前に、前回は試合前に散策した旧市街、サン・ジャウメ広場のあたりで起こった大事なことを書き忘れました。この辺でかわいい食器を買いました。帰国してから毎日そのティーカップ&ソーサー眺めて幸せに浸ってます。でも問題はその後。とある土産物屋にかわいいマグカップがあったので立ち寄ったら、10歳くらいのインド系の女の子がでてきて、何かとすすめてきます。その店には例のごとくばるさのオフィシャルグッズも置いてあったので手にとってみていたら、奥から面倒くさい親父がでてきた。その親父はディスカウントするからマグカップと一緒に他も買ってくれとすすめてきて、「バルサファンならめっしのユニフォームどうだ」というので「もう持ってる」とうそをつくと、「でもアウエーユニは持ってないだろう!」と今度は黄色いのを(笑)。「ばるさのユニフォームはいらない」というと「じゃあスペイン代表はどうだ」とロハ色トーレスユニを出してくる始末。私がいらないというと、「なんでだ? トーレス好きだろう!?」もちろん大好きですよ。愛しているといってもいいくらいです。親父はマグカップをレジカウンターに持っていった私に向かってどんどん値段をさげていきます。ったく失礼なおやじだ。最後には「ええい、もういい! マグアップとあわせて20?だ! 持ってけ泥棒!」とばかりに言い放ちつつ、私が何も言ってないのにユニフォームを紙に包みだす。そこでやっぱり「いらない」と言おうとしたんですが、よく考えるとスペイン代表の公式ユニでトーレスの名前&背番号入りが15?は安い。 マグカップは5?かそこらだったから……というわけでさすがに根負け。あまり悪い気もせずに、なぜかトーレスのユニを手にした私は店を出たのでした。ちなみにおやじ、奥から港町の贋物ユニを引っ張り出してきて「見ろ、これはニセモノなんだ。でもバルサとスペイン代表は違う」と声を潜めて言ってました。 話は戻ってはじめてカンプノウへ行った話。好きなクラブのホームスタジアムでの観戦は今後何回もできてもfirst timeは一回きり。この感動を自分のためにも詳細に文章で残しておこうと思います、タイトルだってもちろん、いかにもおのぼりさんな「はじめてのカンプノウ」(笑)。 カンプノウスタジアム周辺の駅は主に3つあります。私はマシーアを見ながらスタジアムに行きたい、それに私の滞在先からはグリーンラインで一本ということでマリア・クリスティナ駅から歩いて行くことにしました。 地下鉄に乗ると少しずつ増え始めるブラウグラナカラーの人たち。その中に良く似たカラーリングのリヨンサポも。ところが駅を降りたところで私は方向を間違えてしまい、というのもスカーフ巻いた人についていけば大丈夫だろうなんて思っていたら、その人たちは途中で近くのデパートに入ってしまい途方に暮れる。 スタジアム周辺には何もないから、ここいらで皆時間をつぶしているのだ、と判明し、仕方なく通りに立っていたホテルの警備員みたいな人に道をききました。 プリメイラ(一番目)の道で左、などとスペイン語でしたがたいそう親切に教えてくれました。実はその前にタクシーの運転手に聞いたんですが、一応親切だったけど、できることなら協力したくない、という態度をみると彼はペリコ(えすぱのる)ファンだったに違いない(笑)。 カンプノウに行く途中にマシーアと思われる建物を見てきました。時間がなくて確かめることができませんでしたが、以前BesBで見た建物とよく似てました。時間があれば、今度もっとじっくり萌の聖地を拝んできたいです。スタジアムへ続くゆるやかな下り坂の途中には、スカーフやユニフォームを売る出店が並んでいました。もちろん、ここで買ったのがCL名産物の「バルサ×リヨン」スカーフ(10?)です。これが欲しかったんだ… ;>_< 本当は3本くらい買って、このサイトでお土産として希望者にあげようかな、それが無理ならオークションにでも出そうかなと思ってたんですが、荷物になるからやめました。このCLスカーフはいろんなバージョン集めたいなあ。 さてチケットですが、ずっとどきどきしてたんですが無事チケットオフィスで手に入れることができました。それがキックオフの二時間くらい前かな。オフィスの兄ちゃんは「日本からわざわざ来たんだな」という笑顔で「君たちはクレージーだなあ」と面白がっているような感じでした。ばるさの試合は日本人と思われる人たちの姿が散見されること多いですが、この試合も多かったですね〜。2,30人は見に行っていたんじゃないでしょうか。特にメインスタンドのピッチに近い席に多いのは、私もそうですが、どうせわざわざ日本から見に行くならいい場所で見たいってことで少し奮発して良席確保するからですね。メガストアにも行きたかったんですが、どうせ明日スタジアムツアーのためにもう一度来るので立ち寄りませんでした。下ってきた坂を戻ってみると、ゲートの前に大きな人だかりができていて、どうやら入り待ちの様子。普通、毎週のようにカンプノウで試合を見ている人たちは出待ち入り待ちなどしないはずだから、あそこにいたほとんどはバルセロナ外からやってきた人たちだったんでしょうね。私も混じって15分くらい待ってましたが、結局バスは来ませんでした。一度、それらしき大型バスが現れてにわかにどよめいたのですが、近づいてみるとそのバスのフロントには「バルセロニスタ御一行」と書かれていて中には地方からやってきたおじいちゃんたちが乗っていて爆笑でした。そこで待っている間に、男子中心のリヨンサポ集団がチャントを歌いながら挑発的に拳を突き上げ通り過ぎていき、それにバルセロニスタも言い返したりして、通りは騒然となりましたが、全体的には友好的なムードでした。 スタジアム前で入り待ちする人々とカンプノウ ![]() ![]() スタジアムの中に入る前に、CL&ばるさのエスクードの前で写真をパシャパシャ。敷地内の広場ではライブも行われていて誰かが歌っていました。 この写真にもある通り、続く階段の奥に客席が見えた時はかなり盛り上がりました。そしてやっぱりカンプノウは巨大だった。 ![]() ![]() ![]() 最初に入ったのは二階席。ここからは試合もよく見えるし、でもTVよりも近い&視野が広い&臨場感たっぷりで、一番いいかもしれない、と思いました。会場ではすでにいろいろなアナウンスが聞こえていて、ベンチ入りしたメンバー全員の名前が読み上げられてました。ちゃんとリヨンの選手の紹介もあり、試合前アップのために一斉にラッシュして入ってきたリヨンの選手には一斉にブーイング。これが、まだスタンドはスカスカだというのにすでに耳が痛くなるほどすごくてびっくりしました。よくTVで聞こえるブーイングって、生で聞くとこんなにうるさいんだ。 で、私は自分の席についてじっくりバルサ選手のウォームアップ姿を見たいと思っていたから、二階席をうろついている間にもはやリヨン選手が入ってきたもんだから焦る。その二階席から一階席には行けないようで、係員にきいて行き方を教えてもらいました。一階席はもうひとつ階段を下りたところでした(いわゆる地下から入る)。 一階スタンドに入った時に、アナウンスとともに音楽が流れ出し、あのピンクだか赤だかよくわからん色のウェアを着た選手たちがこっちもラッシュで入ってきました。だらだら〜と入って来ないんですね。これもひとつのパフォーマンスという感じで、歓声と拍手の中を一斉に走ってきてかっこよかった。 ちなみに、ボボタンはどこからともなく現れ(ドレッシングルームからだよ)、おお、私の目の前でビクサンやセルヒオと ぱりちっちゃい(;'д`) セルヒオとビクサンに何か冗談を言われまたウクウクgigglingしてセルヒオをえいって押したりしていた(;'д`) 少し高かったけどメインスタンド側選んでよかった……バックスタンドにしてたらこんなボヨタン見れなかったなあ。 私はとりあえず自分の席を探したんですが、シートと列はわかるけどブロックがわかりずらい。それでこのへんかなと思う席の隣に座っている男性にチケットを見せて、これあなたの隣の席ですか? ときいたら、その男はニコニコしてちょっと考えてから「そうだよ」と言いました。この人たぶん日本女性好きだったんだな……後になってそれがうそっぱちだったこと判明。彼にスペイン語話せるかと英語できかれ、この人は英語がわりとできると判明。スペインでも若い人は片言でも話せる人が多いですね。お互いの写真を撮り合った後でメールアドレスを交換しようと言われたんですが、だったら最初からお互いのカメラで撮り合えばいいんじゃ……(笑)。で、結局試合開始直前にビクサンにそっくりな男子とその仲間が現れて「ここはおれの席」と言うので、チケットを見せたら隣のブロック(センターライン上のもっといい位置だ!)だといわれました。すると私の隣の男が「いいよ、ぼくの隣が空いてるからここに座って」というので、もうスタジアムは試合開始直前でいっぱいになってきて移動するのも大変だし、その位置にとどまることにしました。 ところがその彼も、私が試合中に叫んだり怒鳴ったり悲鳴を上げたり飛び上がって喜んだりしているのを見てたぶん気を変えたんでしょう(爆)。最後は笑顔を交わしチャオ! で別れました。わはははははは。 前にも書きましたが、イムノとアンセムが流れ出してきた時は感動しました。選手がそろそろ出てくるというのは、CLのあの星のマークが入った丸いビニールっぽいやつを係りの人がピッチ上に運んできて、選手たちが整列しているのが画面でも見えた↓ 時点でわかりました。 得点が入った時の歓喜の爆発や、好プレーへの拍手、相手選手へのブーイングなどスタジアムと一体となって自然と体が動くのが気持ちよかったです。それとやはりバルサファンとしてたまらなかったのは、「めーっしめーっしめーっし」「いにえすたーいにえすたーいにえすたー」の大コールを体験できたこと(笑)。 ところで、私の周囲はたぶんソシオ歴何十年の老人が多かったのですが、この人たちはお互いにもう知り合いのようで、試合中にマズいプレーなどが出ると、かなーり席が離れている者同士でも意気投合したり議論したりしていました。私のもう一方の隣のおじいちゃんは「おいPEP! PEP! ブスケスを出せ!」とベンチに向かって大声で 命 じ て ました。私も隣で負けじと「オフサイド!」とかいちいち煩くやってました。一度コーナーの場面で私が身を乗り出したら、おじいちゃんが「見えないよう」と駄々をこねる子どものような声を発しながら私の肩を掴みました(爆)。ところで私のふたつ隣に座ったビクサン似の若い兄ちゃんは実は英語話者らしく、あまりフットボールを知らないところを見ると観光で来たアメリカ人だったようです。私にうそついた男に英語で「今のはなんだ」とかきいてました。 この試合、金達は「前半は今シーズンのベスト」と言ってましたが、本当にいい試合でした。後半の頭までに2点取られて興醒めな感もありましたが、実況中も「観客もぽかんとしているというか、あら? という感じですね」というようなことを言っていたけど、本当に失点はあっさり、そして誰も彼もがなかったことにしようと言わんばかりにシカトしていました。 試合終了の笛とともにイムノが流れ出した時にも大きな歓声が上がりました。スタンドは瞬く間にからっぽになっていきましたが、やはり観光客は写真を撮っていて、日本人の男性もいたので声をかけてお互いに写真を撮り合いました。私が「最高の試合見ましたね」と言うと彼もしみじみと「いい試合でした」と頷いていました。 帰りは地下鉄の中でボボタンの話をする四人組の日本人と遭遇したりしつつ、スキップしたい気分でした(気分だけ。足が痛かったから)。その地下鉄の中でも、男性四人組くらいに声をかけられて「(スペイン語半分、英語半分で)バルサの試合行ったんだろ? どっち勝った? 何対何だった?」と言われたので5-2だと答えると、地下鉄の中には笑顔が溢れました(笑)。私の斜め向いの席の女性もニコニコ。ホテルに到着すると初めて顔を合わせる男性がふたり受付にいたのですが、私の首のスカーフを見るなりまたニコニコ。一人が「いいスカーフしてるね」というので「バルサ勝ちましたよ」と言うと二人揃ってガッツポーズ&「イエス!」という返答でした。わっはっは。 その夜、私がTVをつけっぱなしにして、延々とスポーツニュースを見たことは言うまでもありません。港町vs白のニュースも垂れ流し状態だったけど。 とりあえず、バルセロナに関する主な話はここまで。翌日はマーケットに行ったりしたんだけど、いい加減長く書きすぎてるので次はバルセロナからバレンシアまでを中心に書くことにします。 ・・・・ 今はフィラデルフィア。アトランタからフィラデルフィアまで四つの州を跨いでアムトラックの夜行に乗ってきたのですが、これがよかった。寝台車のベッドで明け方にU2を聴きながら流れていくノースカロライナやヴァージニアの田舎の景色を眺めていました。そして今日は兄がお世話になるアメリカ人夫婦の家に招待されて夕食をいただいて来ました。6歳と13歳の子どもがいますが二人ともとてもいい子たちで、ご夫婦は若干癖があるものの親切な人たちでした。私はホテルに泊まっていますが、家に来ないかと誘ってくれました。ホテルがあるダウンタウンを離れて住宅街を訪れた時はサンフランシスコの郊外を思い出し、懐かしさに胸が熱くなりました。いつか思い出が心の深い部分に入り込んでくる旅をしたいなら、その町の住宅街を、できれば家庭を訪れてみるべきですね。レンタカーを借りるのもいいですね。バルセロナからバレンシアへは、U2の新譜を車中ガンガン鳴らしながら走ったのですが、旅から帰ってきてからもしばらく実感が湧かなかったのに、帰国してからipodに入れたU2の新しい曲聴いてるとぐっときました。サンフランシスコではマドンナ、イギリスではオアシス、NYCではmobyの新譜を買う機会があり旅のお供にしたのですが、バルセロナのフナック(そう、あのすばらしいお店!)にU2の新譜が並んでいるのを見た時は運命を感じました。このアルバムを聴く時はいつもバルセロナを思い出すことでしょう。
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