マンガは基本的にこれといって新しいものにドはまりすることはなかったものの、最後の最後にジャンププラスの封神演義がめっちゃ面白いことに気付かされて人生を20年損してた気分にさせられた年でした。 いや、あれほんと面白いわ……。ジャンプから遠ざかってた時期だったので、連載当時は本当に読んだことなかったんだよな。西遊記なんかで馴染んでた○○の正体は△△の化けたものだー!って感覚とか、宝貝の多様さとか、原作小説もこんな感じなんだろうな〜と思わせるものがあってすごく楽しい。まだ無料連載分しか読めてないけど、ちゃんと単行本で最後まで読みたい。
アニメは、いろいろそれなりに楽しんではいたけど、なんだかんだとこれまた最後に来たユーリ!!!が印象深い。話が面白いというよりキャラ萌えが強かったのはこの作品だけかも。
星矢30周年だったけど、LCが終わってしまって超しょんぼり。
大体そんな一年でした。
| 2016年12月18日(日) |
スピーシーズドメイン39話と40話感想 |
39話の時、感想は日記で書くぜと宣言してたものの、なんだかんだで書けずじまいで40話掲載号が出てしまったので、まとめて感想UPします。別チャン自体は関西発売日に買ってるものの、そうすると逆に読んだ当日にTwitterで萌え叫ぶことが出来ないので、感想垂れ流してしまうという……。 39話は特に内容もきわどめのネタなこともあり、Twitterで呟いて変なスパムアカウント類に近寄られても嫌だなあ、みたいな気持ちもあり(笑)。 まあ、なんにせよ語りたいこともたまってるので、一気に吐き出しますよ! わっしょーい!
* スピーシーズドメイン39話感想 予告でインちゃん出てくる回なのは分かってましたが、まさかのインちゃん主役回。 インちゃんのことを案じた土和さんが行動に出る……までは分かるんだよー! 自分の代わりに田中のもとに強制転送させれば、田中の面倒見の良さにインちゃんも感銘……までは多少夢見がちながらもまあ分かるんだよ。 だが、小学生女児が好きでもない男(と好きな男)に肌をさらす意味を、なぜ理解しないのか、土和さんー!!! 本人が毛深いからなの? 裸を裸と感じないの?? 珠景ちゃんも本命じゃないっぽい魅重義に裸エプロンして平気っぽかったもんなあ……。今回も下半身下着ですし(上半身はブラなのかブラ風部屋着なのかなんとも)。 インちゃん、入浴シーンで乳首券が発行されていることにまず驚き。どこぞのマンガでは痴女力の活用により通常場面でも靄を引き寄せることができるキャラもいますが、インちゃんは人間だし痴女じゃないし、出ちゃってる乳首はひたすら出たままであります。まあ、アニメ化するなら謎の光が画面に登場してありえない隠し方をしてくれそうですが。これはあくまでマンガ作品。 すなわち、見せたくもない男子・見せても構わない男子・読者に対し、インちゃんは本人の予想を超える露出をしまくってるんですよ−! ここで素直にありがとうございます、とか言えれば萌えを求める人間の正道な気もしますが、いかんせんこれまで子供らしい可愛さをバッチリ見てしまっている身。そんなインちゃんが状況が状況とはいえ乳首も見えるレベルの裸を男子にさらしているのは、なんとも気まずく……。というかさらし相手が男子でなくとも見てるこっちが気まずく……。 田中的にはこれこそラッキースケベの頂点なんでしょうが、土和ちゃんが気になってる田中にとっても魅重義が気になっているインちゃんにとってもただのアンラッキースケベですよね、この状況(笑)。ほんと、土和さん何を思ってこの状況を狙ったんだ……。確かに田中は紳士丸出しでインに自分の服着せてきっちり送り出しそうな雰囲気ではありましたがー。その点、土和さんの田中認識は間違いないなって再確認できましたが! しかし、インちゃんは田中の恩を受けるまでなく、頼りになりそう……というか頼りたい魅重義の元へワープ。木下さんは兄弟丼がどうのこうの言ってましたが、インちゃんは魅重義にぽーっとしてるの継続してると信じていたわたくし、インちゃんが魅重義のもとに現れた展開は、これだーこれでなくてはいかんのだーと大喜びでございました。 インちゃんにとっての魅重義は、リノンちゃんのように自分の体を武器に積極的に誘惑しようとしたというより、裸を見られてもいいから頼りにしたい(と同時に可能であればその気持ちをアピールしたい)相手だったのかな、と思います。リノンちゃんがサキュバス的アピールをしっかりしてたことは驚きでしたが、正直そこで本当に手を出されてたら問題がえらいこっちゃなので、相手にされなくて正解だったと思いますよ……! 児ポはダメ絶対。 リノンちゃんに服を借りたインちゃんの様子は、服レンタルものの定番にニヤニヤしました。すなわち、胸が余って腰はきちきち(逆パターンは胸がきつくて腹がゆるゆる)。この、胸が足りてない描写、めちゃ分かるー!って感じなんです。16ページの1コマ目、このインちゃんの上体を下げ気味にするとカップの位置に胸が追い付かなくて微妙に浮いた感じになる、というのを見事に描いている様に乾杯……。スピドメの胸描写は巨乳だけじゃなく貧乳もツボであった。 失恋者同士で仲良くなる流れもすっごく可愛い。お互い、羽井さんとの関係を応援できる気持ちがあるっていうのも大きかったんだろうなあ。これでどちらかが羽井さん認められない!という姿勢だったら、上手くいかなかった気も。つまり、本当にインちゃんに友達ができるきっかけになったのは田中ではなく羽井さんではないのか。しかしここであくまで田中評価上げちゃうところがさすがの土和さんですね。 土和ちゃんがめっちゃ田中好きじゃなくて、田中がインちゃんと同年代だったら、少女マンガ的には田中とインちゃんがくっつく方向に向きそうな気もするんだけどなー。なんで相馬なんだろう。少女マンガではないからですかね。単行本のおまけマンガだと相馬が一方的に迫ってる感じなので、例の事故の時の組み合わせも「二人きりじゃなければ出かけてもいいです」とインちゃんが折れた結果だったりするのかな。もし今回インちゃんが送られてたのが田中じゃなく相馬のとこだったらどうなってただろう……と妄想してみたんですが、あれはあれで何をされるか分からないということもなく、せめて初潮が来てればとか失礼なこと言い出してぶん殴られそうなくらいで特に何事も起きない気もしました。手を出してたら出家じゃ済まんぞ。児ポはダメ絶対マジほんと。
* スピーシーズドメイン40話感想 予告で黒樹さん出てくる回なのは分かってましたが、むしろドワーフ回。 黒樹さんの恋愛事情ってことで、黒樹→奥田のドキドキ恋愛相談会でも始まるのかと思ってましたが、いやあのなんていうかその黒樹さんは黒樹さんでした。どこまでも黒樹さんでした。「あいつは俺の彼氏だからな!!」の台詞を見た段階で、読者としても7ページ3コマ目の羽井さんの表情しちゃったくらいに黒樹さんでした。いやほんと、これ絶対両想いなわけないなと3ページにして確信させてくれる黒樹さん……(笑)。好きだわー。リアルに近くにいたらがちんこうざそうですが。 奥田くんは、ほんとかっこいいなー。強面だしイケメンじゃないけど、黒樹さん(基本チョロい)ならこの状況は一発で恋に落ちてもおかしくなかろうて。そして自分が好き→相手も自分を好きに発想が転がる黒樹さんなら両想いだと勘違いし始めてもおかしく……いや黒樹さんとしては通常営業だけど、あの流れで勘違いできるのはやはり普通はおかしい……。 黒樹さんの話を聞いてからの羽井さんの反応がいろいろ楽しいのですが、その様子を実況する蛍樹さんの台詞がいちいち面白くてツボでした。「恋愛ソムリエのテイスティングに全く引っかからなぁーい!!」「この隠し玉にはみねちんもニッコリだ!!」「男女と見ればひとまずカップリングする羽井美根さん、若干引き気味にアウト判定です!!」の台詞回し、めっちゃ絶妙でテンポ良くて好き。羽井さんの「要出典気味ではないでしょうかぁ!?」も好きです。 奥田くんの好きな人は、流れからすると土谷さんかな。「優しさだけで惚れたりしない」の発言、切ないッス……。一年生のメインメンバーは両想いが多いので、こういう一方通行ばっかの関係を上級生組で見れるの嬉しい。両片想い至高主義だけど、片想いがフィーバーしちゃうのも好きですよ! 土谷さんがフレスヴェルグリーダー候補に挙げてる鬼王さんは鬼、血ノ宮さんは吸血鬼っぽいとして、沙魚川さんは人魚とかなのかな。でも足が魚だとさすがに大変そうだから、半魚人系なのかな……。いや、魚顔とかじゃなく、耳が魚のひれっぽかったりするタイプとかで。そういえば、蛍樹さんって一応エルフ系統の名字なんだなあと最近になって気付きました。 土谷さんの付け髭が外れてからの一連の流れも素晴らしいです。ヒゲのない土谷さんはわりと田中のストライクゾーンみたいだし、好みのラインの可愛い子に直タッチしつつ弱いとこ見せられたら見事な赤面になっちゃうのも納得。しかし、それを見ちゃった土和さんが心穏やかならぬのもすごく納得の流れで……! 上機嫌だった21ページの土和さんが22ページで様子のおかしさに気づいた後のコマとか、もうすごい好き。自分の好きな自分の特徴をそれ込みで好きになってくれてると思ってた、それが思い込みだったかもしれないと気付かされる場面。土和さんはなんであんなに自信満々でいられるんだろうすごいなーと思ってたけど、田中が「ヒゲのあるアンリ」ではなく「アンリのヒゲ」を好きでいると思っていたからだったのね……。もっと自信を持てばいいって、アンリのヒゲが好きという気持ちに、ということだったのか。 土和さんのヒゲが燃えちゃったのは、今回のエピソードの前のことなのか後のことなのか。田中は確かに土和さんのヒゲはないほうが好み。だけど土和さんにヒゲのない姿を押し付けかねないから改造ヘアアイロンを人手に渡すくらいには土和さんのヒゲへの気持ちを大事に思ってはいるんだよー。 スピドメはあまり話を引っ張ることがないので、ヒゲ問題も次回には解決してるかな。
「君の名は。」を「君の名は」と書かれていると「里見☆八犬伝」を「里見八犬伝」と書いてる人に対してと同じくらいのもやっとを感じる口ですが、ティーンエイジャー&リア充カプに大人気と評判の「君の名は。」、ぼっち鑑賞してまいりました。 観たのは先週のことなのですが、二回目を観る前に感想吐き出すだけ吐き出しときたいので、ざっくりと書き並べてみます。
「君の名は。」、名前は聞いたことのある、作品名も聞いたことのある、公開されるたびにオタク界隈では何かしら話題となる新海誠監督の作品ということで、この作品についても夏前からぼんやりとは知っていたのでは、と思います。 ……が、特に意識し始めたのは、少年ラケットサイン会のために山手線に乗った時。参加券入手のタイミングか実際のサイン会のタイミングか記憶が定かでないのですが(サイン会の時はオリンピックの広告が目立ってたから、多分参加券入手の方だと思う)、パンフレット表紙にもなっているキービジュアルが使われたポスターに惹かれたのがきっかけでした。 青空を流れる彗星、二人の立つ場所を隔てる光、そして「まだ会ったことのない君を、探している」というコピー。うわっ、これめっちゃ好きなやつだ……とまあ、さっくり捕まりました。現実の世界で出会う前に非現実的な世界で出会っているって、最高にお約束が素敵なやつじゃないですか! しかも東京ドームシティで新海誠が描く宙展がやっているということは宇宙が絡むわけか! めっちゃ観たいわ! ていうかとりあえずTenQとやらに行ってみたいわ! 東京ドームシティの最寄駅知らんわ……!
そんなこんなで公開中には観に行こうと決意し、公式サイトも見てみたのですが、あらすじ紹介でまた沈没。「辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた」って、これ会えんやつだ……! パラレルワールドか生きている時代が違うかのどっちかで、会いに行った先で彼女は存在しないやつだ……! PVの類を見ていると、以前に隕石が落ちたことがあるようなので、隕石が落ちたことのある世界とない世界のパラレルか、隕石が落ちる世界で隕石が落ちないようにすることでパラレル化するやつかなまほろば砲! どっちにしても二人は会えない! 空間的遠距離恋愛切ない……! とかなんとか先走って切ながりつつ、入ってきたネタバレがほぼ「新海誠の薄味」のみの状態、しかし新海誠の濃縮状態はよく知らない、かろうじて接したのは「星を追う子ども」コミカライズ版1巻(フェアで無料で読めた)と「言の葉の庭」冒頭のみ(フェアで無料公開されてたが全部見る時間がなかった)という状態でいざ鑑賞。
冒頭、大人姿の三葉が描かれているのを見て、なるほど三葉の方が実は年上というオチか、いきなりネタバレだな、などと思う。はいはいはい、合ってるけど君合ってないよそれ。覚えてないけど多分瀧の成人姿も描かれてたはずだよ君。 PV等で語られていた「見ていたはずの夢は思い出せない」や「目が覚めるとなぜか泣いている」という文言から、入れ替わりについて当初は記憶・認識していなかった二人が、ある時から記憶が残り始める展開かしら……と思っていたらさにあらず。最初からきっちり覚えてはいる。事情を呑み込めてないけど入れ替わりを認識している(最初はただの夢だと考えてはいるけれど起きた出来事を覚めたら忘れているような展開ではない)。 最初は、二人の入れ替わりはかなりコミカルに描かれていて、素直にニヤニヤさせられます。特に東京生活にテンションあげてる三葉(姿は瀧)が可愛いのなんの。三葉in瀧の時に思わず可愛く思ってしまう司や、逆に瀧をそれまで異性として意識してなかった奥寺先輩が三葉な瀧に惹かれていくのも面白い。 だがしかし、瀧のいる場面で描かれたカレンダーは2016年のもの、三葉がいる場面で描かれた黒板の日付は2016年とは違う曜日といった台詞なしで貼られた伏線があったり、平日のつもりで支度をした瀧in三葉が妹に休日であることを知らされるなど、二人の生きている時間の流れが異なることはきっちり描かれており、そこからもう切なさ乱れ撃ち。 三葉の世界での日付・曜日はわかるものの、算数に弱い私はそれが何年のものかは分からないまま、お互いスマホを持っているのだから十年・数十年単位の時間ずれではないはずだと考えながら、どうしてお前らは新聞を読まないんだテレビを見ないんだ現代っ子めともやもやしてました。私の子供の頃の時間ずれ作品だと、カレンダーや新聞やテレビの日付で時間ずれに気づくんだよ……! おのれスマホで全てが完結する現代っ子め!
奥寺先輩と瀧とのデートをお膳立てした三葉が、身支度しながら泣いてしまう場面あたりから、本格的に切なさが増していきます。この後髪を切ってしまう三葉について、確かに失恋は失恋だけども諦めるのは早いよ!と思いもしたのですが、実際には彼女はもっと手痛い失恋をしていたことが後で判明する……という構成がにくい。けれど、瀧が「ずっとなにかを、誰かを、探している」と思うようになったのも「星の降った日」からだとしたら、状況も相手のこともよく分からないまでも、なぜか自分を知っている様子で話しかけてきた女子高生のことが心に残り続けていたのかもなとも思えてくるわけで、両想い時期は二人被っていると言えなくなくもないような。少なくとも三葉が渡した組紐を大事に持っていたのは確かだしね……! 三葉との入れ替わりがなくなった瀧が、必死になって彼女の住んでた町へ向かおうとする場面も切ない。途中の名古屋駅や五平餅にニヤニヤしながらも切ない。特に図書館で被害者名簿を見る場面。テッシーと早耶香の名前が並んでいることから、当然三葉の名前もあるだろうと分かってはいても、胸に来るものがありました。切ない。
ここからの展開は、未来の出来事を知る人間がタイムリープして過去を変えようとする展開の亜種になるわけですが、瀧(姿は三葉)では父親を説得しきれず、三葉本人の説得でやっと成功する、けれど瀧(姿は三葉)が父親と会ったことが父親を動かす大きな理由となる……というのは、入れ替わりとタイムリープと両方合わせた設定だからこそという感じで面白かったです。 いやほんと、この映画、斬新という評価や感想を見かけはするけれど、設定とストーリー面に関してはむしろべったべたにべたなんですよ。 夢の中で別人の人生を体験する。 人格入れ替わり。 特に男女入れ替わり。 時を超えたやりとりから恋へ。 同じ時間を生きていると思っていたら実は数年ずれている。 過去に戻って災害を回避しようとする。 忘れたくない人なのに忘れてしまうし思い出せない、でも心には残ってる。 記憶のない二人が再会する。 これ全部、手垢ついてるレベルでべったべた。もういっそベタドラマとして作ってるんじゃないかたりらリラ〜ンと思っちゃうくらいですが、何がすごいってこれだけ要素てんこ盛りなのに話がきっちりまとまっているし、さらっと素直に楽しめてしまうということ。そして、それぞれの要素に無駄を感じられないこと。これはもう技としか言いようがない。 カタワレ時に二人の時間が奇跡的に交錯するのも、お約束お約束と思いながらも素直に泣けてしまいました。お互いがお互いの片割れなんだよな……と。
ただ、タイムリープに関しては七瀬ふたたびの漁藤子システムがしみついてる私。瀧が三葉に未来を与えたとしても、その時点で過去を改変しようとした瀧と改変されて生き残る三葉との幸せはありえないんじゃないか。三葉はいつか(タイムリープの記憶はない)瀧とまた出会うかもしれないけれど、瀧の側は三葉のいない世界を生きるしかないのではないか……そんな風に考えながら見ていたので、ご神体のあるクレーターのそばで改変のために頑張ってた瀧が改変後の世界にあっさり合流した場面では、以後の涙が引っ込んだ代わりに「ハピエン約束された!」と心の中でガッツポーズ取ってました。 記憶のない瀧と三葉が再会して、名前を尋ねあう場面に至って、タイトルの意味まできっちり回収ですよ。ただのタイトルオマージュインスパイアに終わってないんですよ……! でもまあ、自分だったら多分好みで、改変前瀧と改変後三葉とは別世界の存在にして、バッドエンドのようだけど見方によってはハッピーエンド……みたいな話にしちゃってたかなと思います。というか、そういう話を予想してたんで。そういう意味では、あくまで自分の中ではという枕付きで、ここまで見事なハッピーエンドにもっていく感覚は「斬新」と思えるものでした。改めて考えると、確かに今作のようなW主人公で自分が予想していたようなバッドなハピエンは難しいような気もしますが……。
RADWIMPSの歌についてはなかなか映画を見てる最中は歌詞にまで気が行かなかったので、展開とリンクしてるのを確認するためにも、劇場でもう一回観てみたいです。
あとこう、とてもとても「踊り場ホテル」や「タビと道づれ」を読み返したくなったぞー!
背景美術の美しさは本当に見事でした。新宿見覚えある新宿……! 古川にも行ってみたいなー。
| 2016年03月11日(金) |
LC外伝老双子編最終話感想 |
終わったぁあああああロストキャンバス外伝老双子編最終話「決意のとき」感想。
大トリをハクレイ様がぶんどっていった。 ちょっとくらいは本編主人公の影が出て来るかと思ってたけど、ちっともでした。そしてこれがシリーズ最終話ってことは、シリーズ全体のラストシーンをハクレイ様が、ハクレイ様がもってったっつうことでっせ! 似合う! そういう大トリもってくの似合う……! とか書きつつ、実際には単行本描き下ろしマンガが16巻にも載るだろうし、真の大トリはまた別にいるのだろうとは思ってます。15巻がハクレイ様おまけだったから16巻はセージ様かな? あ、でも、アスプロス巻のおまけマンガほぼデフテロス話だった。16巻のおまけが今度こそセージ様だなんて分からないわこりゃ……。
とりあえずそんなハクレイ様インパクトは横に置いておいて、老双子編最終話の流れはすごく好きだしすごく良かったです。 残り一話でイティアさんとがっつり戦ってなおかつイティアさんを納得させてちょっとくらいゲートガードが救われる最終話って可能なんかどうなんか!……って心配してたけど、相変わらずこの手の心配は杞憂で終わってくれるのでした。
イティア様の「テロスジケオシニ」は一人で一時に全武器使えるハイパー技だし、しかもその場で回収できるみたいだし、正直「イティアさん&クレスト先生時代にこれでも聖戦勝てなかったのってどんだけだよー! 双子神戦もなかったのにー!」と思わされる強さ。……あ、そうか、あの時代だとアスミタの数珠がないから冥闘士の無限復活が防げないのか……。ハクレイ&セージ時代にOVA通りの流れで双子神が現れたなら、イティア&クレスト時代には同じ戦法(聖域に誘い込んで結界を敷く)を用いてなかった可能性も高いし、双子神戦もなかったのにというより、順番が逆で、双子神が出て来るまでもなかったってことなのかな。とはいえ、双子神は今回は聖戦が本格化する前から動いてるわけだから、単純に前回はやる気がなかっただけかもしれない。 双子神のささやき戦術は相変わらず効いてんなー。すかされたのはアローン相手くらいかね……。イティアさんが、自分の理想や人間を信じきれなくなったその考えを、良くないものとして自分の死と共に終わらせようとしている場面の一連のモノローグがじんわりと好きです。ゲートガードと違って正気の状態でアテナを裏切ろうとしてたわけでもないし、ハクレイ様とセージ様を倒して自分の理想にけりをつけようとしたのが全き彼の本心かといえばそういうわけでもない。だから、生前何が何でもイティアの味方であろうとしたゲートガードが、イティアさんの理想に初めて触れた時の姿で現れてハクレイ様を支援した場面は、アテナのためでも聖域のためでもなくイティアさんのためにイティアさんを止めに来たんだなあという感じでなんだかえらく泣けてしまったのでした。
セージ様が教皇になることが決定打になるのもすごい好きでなあ。 なるほどアテナの言う「全て」にこれも含まれるのか〜と思ったし、「継げと」のコマのセージ様めっちゃ美人だし、15巻読んだ後だとイティアさんが目をかけて教皇に指名しようとしていたハクレイ様が更に教皇に見込んだセージ様が実際に教皇になるという運命がディスティニーな感じだし、もう絶対教皇と教皇代理が支えあってる未来しか見えないし、世代交代しました感あるし、そうするとこれまで実現化できなかった理想の世界を次の世代では果たせるかもしれないし、少なくともその理想を追いかけてくれる子が立場を継いだわけだし……などなどあれこれ考えさせられて、まあこれなら成仏できるよなあと納得展開だったのでした。 この年で教皇ってめっちゃ若い教皇だなーとか思ったけど、考えてみたらアイオロス兄さん14歳で教皇になろうとしてたんだから実はそんなに若くもない……年齢的に……。 ロス兄さんがあのタイミングで教皇になったからには、射手座の聖闘士は次の育成をするつもりだったのではと思ってたけど、セージ様は教皇と黄金兼任(しかも結局マニゴルドに出会うまでずっと兼任……)してたわけだし、ロス兄さんも教皇と黄金と兼任してた可能性もあったのかな。
イティアさんは第二第三の自分とゲートガードの登場は予想してるし、正にハクレイとセージなら人間の理想に絶望しないだろうと言われてる横で思うところありそうな某先生なんか見事にその予想を体現してくれるし、理想の人間社会どころか理想の聖域でさえ18世紀じゃデフテロスは差別されるし20世紀じゃ日本人も差別されるし、実現化されちゃいない。 正に「そんなにも簡単に変わる」ことない世界という感じがするし、でもそれが簡単じゃないからこそ、いつかの未来に人間が辿りつけると信じる人たちの姿が眩しいんだよなあ、と最後の最後まで思わされた物語でした。それが話の全部ではないにせよ、星矢読んでもND読んでもLC読んでもそういった部分は通して感じるんですよね。
そんなわけでとうとうLCが終わってしまって、結構な虚脱感です。 十年近い連載かあ……すごいよなあ……。自分はそのうちの8年弱ってとこなのですが、それでもはまってる作品の連載期間(コンスタントなもの限定)はカルバニア物語に継ぐ長さじゃないかな。で、カルバニアは単行本派なので、雑誌で追いかけてる作品としてはLCがこれまでの人生で一番長い作品かも。 次回作はLCや七芒伝のようなアクションファンタジー系をまた読んでみたい気もしつつ、罪つづる街のような作品も好きなのでそっち方面も期待しつつ(しかし別チャンにはすごく合わない気がする)、ひとまず6月の単行本を心待ちにしています。 あとさ、ユズリハ外伝は単行本収録されたけど、耶人ユズとかテンサシャとかアローンとミーノスとか、小宇宙通信のオリジナルストーリーの耶人とテンマの過去エピとか、収録されそうにない話がいろいろあるじゃん!? その辺を収録したエピG0巻のような本が出てくれてもいいと思うんですよね私! 画集では収録が望めそうにない設定ラフやキャラプロフィール含めてさ……! REDでまだ読切が載る可能性もゼロってわけじゃないしさ……! 終わったと言っても完全に終わったわけじゃなくない? 少なくとも16巻を読むまでは完結じゃないんだよ……! そんな叫びでLCの感想を終えようと思います。手代木先生、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!
| 2016年02月11日(木) |
LC外伝老双子編7話感想 |
LC時代に聖戦が終わらなかったのはデフテロスを差別してたからですかねロストキャンバス外伝老双子編第7話「変容」感想。
終わるのもうちょい後にしよう? 次回クライマックスとか止めよう? 老双子編が最終回ってことは、LC外伝自体が最終回ってことで。つまり、なんだ、クライマックス来月じゃなくていいんじゃないかな? 来年とかでいいんじゃないかな……? ……うわーん、終わるのやだよー! どんだけごねてもいつかは終わるって分かっててもやだよー!! そんなわけで、あたかも最終回ショックで購入した日(昨日)に感想書けなかったかのようなありさまですが、実際には特にそういうわけでもなく、単純に別の都合で今日も結局簡易感想です。明日にはリベンジ……! そして萌えに萌えた別チャン他作品感想も!
今回の話は、冒頭でもちょっと触れたけれど、この時代では差別のない世界を是としていたハクレイ様とセージ様が、次聖戦の時代では聖域内でのデフテロスの差別を見過ごす形になっていること、クレスト先生が次聖戦の時代には聖域の理想と道を違えていることなどがあるから、老双子編だけ見るとなんてことなかった今回のアレコレもLCおよび外伝を通して考えると妙にやるせない話に変わっちまうな……とか思いながら読んでました。 別にセージ様もデフテロスの差別待遇を肯定してたわけでもないし、ハクレイ様が聖域にいたらまた状況変わってきてたのかなとも思うけど、デフテロスといいシャイナさんによる謎東洋人差別といい、聖域の差別思想って250年経っても500年経ってもなくなっちゃいないんだよなあ。あ、邪武による氷河の血筋差別も追加で。 なんつうか、イティア様やゲートガードの行動理念にLC作品全体で説得力持たせてる感じ? 人間そんなに強くはないし、人間そんなにすごくもないし、「いつか」を待てずに心折れちゃうのも無理らしからぬことなのかなあ、とかさ……。 とりあえずイティアの裏切りは、ゲートガードがそういう方向に持っていこうとしたというより、イティアさんの心の揺れにゲートガードが共感した結果なんだなあと思いました。愛か……そうか愛か……。いや、敬愛激しいキャラは自分も普通に好きなのでそこの単語が愛でもちっともかまやしないんですが、煽りやがったな!って気持ちも微妙になくもなかったり。みんな過剰に反応すればいいよ……! 体を保てなくて消えてくところとか、聖衣が闇に染まっていくところとか、今回のゲートガードも何かと切ない。こういう流れで牡羊座の聖衣が失われていたから、アヴニールの聖衣が重複しても問題なくいけた……というかむしろ聖衣調達のためにもタイプワープさせられた感じになるのかな。
今回、しっかり顔が描かれてたのは射手座のアエラスだけだけど、獅子座と蠍座と双子座もちょろっと登場してて万歳でした。獅子座と蠍座の髪型新鮮……。男性の三つ編み好きなんで、きっちり描写されてるの見たかったなあ。
| 2016年01月09日(土) |
LC外伝老双子編6話感想 |
ヤンデレが微妙にヤンデレじゃなかった感じのロストキャンバス外伝老双子編第6話「闇に染まる天秤座」感想。
残り二話なの? もうちょいあるの? 老双子編が全2巻の8話構成だったら残り二話で終わってしまうのだけれど、次回がセンターカラーならその次の号はカラーがない可能性が高く、グランドフィナーレはカラーページありで〆てほしい勢としては、だったらもうちょいだけでも続くといいのになあと思うわけでして。 だがしかし、本編最終話がカラーありだったかといえばそんなこともなかったわけで、残り二話でもおかしかない。おかしかないけど、七人の聖闘士全員がそれぞれ一話ずつ戦ってくれてもいいんじゃないかなとか無茶を言いたい気持ちにもなる……。終わるのやっぱ寂しいんだよ。 って感想を書くために、教皇の間に向かう七人を見ながら、「よくぞ生き残ったわが精鋭たちよ」というフレーズが浮かんでしまい、一瞬にして先代アテナが谷隼人にしか思えなくなったので、寂しさが極まってるんだな……としみじみ思いました。壊れた発想しかできなくなるのは、疲れじゃなく心の涙のせいです。
さて、冒頭。 黄泉比良坂を進むハクレイ様の様子がホラーです。何が怖いって、他の死者は意識がなさそうだけど、ハクレイ様にはあるのが怖い。自分がこの状況にあったらと想像するとめっちゃ怖い。意識はあるけど体は自由に動かなくて、穴に辿り着いたら完全に戻れないと分かってるのに進むしかないの怖い。思わず知り合いに出くわして驚いてるのに振り向くこともできないの怖い。 迎えに来たセージ様が天使に見えたわ……。 でも、いちばんなんじゃこりゃ天使かと思ったセージ様は、ハクレイ様が息吹き返した時の「兄上…!」の笑顔。いやあ、可愛い。これは可愛い。
天秤座が実質空位だったことで誰も天秤座の聖衣を見たことがなく、襲撃者が天秤座の聖闘士だとアルコンが判断するのも、あくまで武器がたくさんの黄金聖衣は天秤座だろうという推測によるものなのが面白いです。 しかし、セージ様の中で、さらっとクレスト先生すら天秤座の聖衣を見たことない判定になってるのが……。現教皇が元は何座の聖闘士かとか、そんなに気にならないものなのかなあって思ったけど、考えてみたらテンマの代でもセージ様が元は蟹座だってあんまり意識されてる感じなかったから(マニゴルドが教皇の直弟子ということで驚かれてたくらいに)、そんなものなのか。 あ、でも、ゲートガードは知ってたっぽい。さすがイティア信者……隙がないわ……。
先代アテナの登場はテンション上がりました! 名前だけで出番はなくてもおかしくないと思ってたのでよけいに……。クレスト先生と先代アテナが現れる場面、先生がアテナの手を取る場面が特にエスコートしてる雰囲気で萌えたー! しかし、こうやってアテナに登場されると、やっぱり気になるこの代のペガサスの行方……と身長と年齢。転生してないとも思えないけど、実際どうだったんだろう、ペガサス。 あ、あと、この代のハーデスの依り代が今更出番ないのは想像に難くないけどど、それでもあのつり眉たれ目少年をマンガで見てみたかったなあって気持ちも再燃しました。もうちょいがつんと前聖戦編を描いてくれてもよかったのよ……!?
サナギの脱皮がパピヨンじゃなかったのは、割と真面目にホッとした……! グランドフィナーレに相応しいボス(?)で良かった……!! アテナの加護によるメソペタが出来ない代わりに、死なせて冥闘士として蘇らせ、若い肉体を得よう大作戦ということだったのかな。 前回の話で天秤座の聖闘士に蝶の紋様が浮かんでなかったのは、今のクレスト先生と同じで体部分は「イメージ映像です」ってことなんだろうけど、死ぬ前のイティアさんは蝶に侵されてたかが気になる。生前、既に「平和に矯正する」って発想になっててあえてゲートガードに殺させたのか、死んだ後の魂に蝶が巣食って暴走してるのかで、ゲートガードがヤンデレなのかただのデレなのか違ってくるじゃないですか。……いや、イティアさん自身が願ったことだとしても、頼まれて殺してたら病んではいるか。 それにしても、脱皮したイティアさん、やったらかっこいいですね! ローライズっぷりは相変わらず気になりますが!
クレスト先生がいちいち真面目に「この聖戦が闇の歴史となる覚悟」だの「時の重圧に呑まれたな」だの言ってるたびに、なんというブーメラン芸とつっこまずにいられなかったから水瓶座外伝の存在は罪深いと思いました。でも、先生は500年もっただけまだ良かったのか……。イティアさんの倍の時間、人間と聖域の在り方に希望を持ってられたんだしな。頑張った方なのか。しかし、ハクレイ様やセージ様、後のシオン様&童虎がとてもたくましかったことを思うと、イティアさんやクレスト先生の繊細さが気にかかる……。
フランキスカの「年上の言うことは聞けよな」って台詞が可愛い。そうかー、年上かー。って、確かに17歳には見えないからそりゃそうか。いくつなのかな、フランキスカ。ゲートガードはハクレイ様たちと同い年かやや上くらいなのかな。
ハクレイ様とセージ様だけでケリをつける話になるのかと思いきや、フランキスカやアルコンたちもイティアの元へ向かおうとする展開は燃えました……! そっか、黄金も白銀もって部分に意味があるのか……とクレスト先生の台詞を見ながら感じ入ったり。アテナはアテナで、旧友としてけじめをつけたかっただろうクレスト先生の気持ちを慮ってくれてるのも好きだなあ。 しかし、アルコン以外の白銀は、今のところ名無しの「ケンタウルス座」「銀蠅座」「猟犬星座」でしかないので、やや感情移入が薄いかも。そうはいっても、ケンタウルス座のユーゴがアヴニールとともに未来から来るってことは、今のケンタウルス座もひょっとして……と思うと凹むものもあるのですが……。
* 他の別チャン感想。
みつどもえ 友達は売れないって黙秘を続けようとする杉崎さんが可愛すぎる。
魔法少女・オブ・ジエ・エンド 一話と同じ流れ……からの楓さん乱入かっこよすぎ! この場合、貴衣はなつきちゃんルートに進むのか、かつての未来と同じ楓サンルートなのか、つくねさんを選ぶのか。
セトウツミ いつも通りに見えるけど、機嫌良かったのか、内海。そしてそれに気づくのか、瀬戸。
百足 お肋さんぶれない……(笑)。 お泉のライバルになりうるかと思ったのに。
スピーシーズドメイン 冒頭から相馬とインちゃんに驚いてえええええ!?となり、最後のキスされた頬を気にしてる大機でうひょおおおお!!となって、今回も本当に良いラブコメでした。 風森さん(十年後)が大機くんと呼ぼうとしててもちょいちょい発彦呼びに戻っちゃってるのとかめちゃくちゃ身悶える。 田中の生き死には、大機が「事故で壊れないくらい丈夫なスマホ」を作ろうと考えた時点で、あっさりクリアしちゃうのがなあ(笑)。そして、実際、大機が「それは作れる」と思えば作れちゃうんだろうな。
イカ娘の連載が終わってしまうそうで。 私がチャンピオンを買い始めるより前から続いてた、今となっては数少ない作品なので、とてもとても寂しい……。単行本を買うほどはまってるわけじゃないんだけども。 仕切り直しで再開……はないかなあ。うーん、寂しい……。
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