木曜が祝日って素晴らしいロストキャンバス外伝23話感想。
五百数十歳に常命とか言われても。 化け物級と一緒にすんなー。
いつも秀逸(笑)なロスキャンのアオリですが、今回もなんか……すごかったです。 「クレスト」と呼び捨てじゃなく、わざわざ「クレスト先生」と先生つき。しかも別に「少年」でいいじゃんと思うのに、わざわざ「美少年」と表記。 ひょっとして、今回もカルディア外伝の時と同様、デジェル視点でノリノリに作ってるんだろうか……。 あ、でも、あらすじも「クレスト先生」って先生つきですもんね。単純に担当さんがノリノリでクレスト先生って呼びまくってるだけかもですね。……打ち合わせやなんかでも、普通に「クレスト先生が〜」って話してるのかなあ……。
まあ、そんなわけで、思いがけず美少年姿のクレスト先生に対面したデジェルさんが、あまりにもあっさり本人と認めてるのにちょっとうけました。嘘つけーとか思わないのか。素直だな。本人確認の最優先事項が、小宇宙や凍気だったりするのかな。 ダイヤモンドダストは基本殴り技だと思ってたので、タクトを振って鮮やかにダイヤモンドダストを繰り出すクレスト先生の姿にビックリ&ときめき。デジェルの話って、いちいちアニメーションで見てみたい表現が多いなあ。本編も外伝も。 しかも、このタクト、話が進むとだんだん教鞭のように見えてくるんですよね。背後に黒板があっても違和感ないぜ。先生が若すぎるのだけおかしいけれど。 そのせいで、なんだかんだ、指導の延長として動いてるんじゃないかと思えてきちゃうよ、クレスト先生……。 死なない人間こそ平和の維持に必要という考えに至ったことそのものは、嘘ついてるわけでもないんじゃないかとは思うけれども。 刹那から永劫へ、転変から不変へ。 これまでのスタンスを打っちゃって、新しい立場を得てはみたけれど、結局デジェルに求めているのは自分の教えに沿った行動っぽいんだよな。「異を唱えるなら」と言いつつ、むしろ異を唱えて欲しがってるような。だから、「向かって来るが良い」と言っちゃう。自分の考えを否定して欲しがっている。 そうして、どちらがより正しいか、突き詰めようとしているのかもしれない。 あるいは、問答の末に自分を論破させることで、デジェルにこれまでの考えが間違っていないと思わせようとしているのかも。 なんにせよ、トルマリンが認めるように、師弟の立場は崩していないもんなあ、クレスト先生。下手すると、さすがに寿命が尽きそうだってことで、あえてガーネットの懐に飛び込んで敵対の立場を取って教育しようとしているのでもおかしくなさそう。パルティータさんばりの教育熱心な保護者かもしれんよ?
それにしても、ガーネットは戦いがなくとも歌声で民を統べられるとか、「常命の我々」発言ばりに胡散くせえんですが。 どうしてフライユ夫人が襲ってくるんですか。人質取るののどこが平和的ですか。 人が神のように不老と不死を得れば対抗しうると考えるとこまでは、まあ納得もいくのですが、どうにもガーネット自身がそんなクレスト先生の思想に沿ったキャラじゃないので、空回り感がぎゅんぎゅんなんだよな……。どうにも純ショタ趣味のおば……お姉さんにしか見えませぬ。 ただ、志云々は別として、どこかで共感を覚えちゃった可能性もあったりするのかも。地球規模・宇宙規模で考えれば、五百数十歳も一時の存在ではありますが、そうはいっても普通の人間と比べれば確実に長生き。悠久の存在ではある。ガーネットが何年生きてきたか分からないけど、人にはありえない時間を過ごした同士として、同じ眺めを見ることの出来る相手として、価値を見出してたり、とかさ。
デジェルさん、今回も基本的に冷静どこいったーって感じで可愛いです。 でも、わりと立ち直り早かったイメージ。クレスト先生がいなくなったら、とりあえず落ち着いたな。いなくなるまではあわあわしまくってたけどな。 結局、前回登場のフライユ夫人は本物で、セラフィナ様と一緒に出て行ったのも本物で、ともに捕まってた……って形になるんですね。 良かった……セラフィナ様に出番がまだあって良かった……。 デジェルがセラフィナ様にいいとこ見せるチャンスがあって良かった。 ガーネットからセラフィナ様を助けるだけじゃなく、クレスト先生の問いに答えてこそデジェルさんの勝利条件クリアなんでしょうが、クレストの主張を覆すだけのものをデジェルは備えているのか。 長生きをするのも、若さを保つことも、基本的には悪いことじゃないから、否定するのはやや厳しい。 不老不死を求めることは誤っているのか、いないのか。 この問いへの基本的な回答は、既に杳馬とパルティータ夫妻が出している、とは思う。神の生に帰ろうとした人と、神に近しい立場を捨てた人と。でも、どんなに短い人生になろうと、パルティータさんは幸せそうだったんだよね。 それに、死なない人間ばかりが世界に満ちたら、それはそれで世界の動きもなくなりそう。大体、死なぬ人間といっても、フリント見れば分かるようにもう人と言えるのかって改造されてちゃ意味あるんかね……? たとえば、ガーネットが、デジェルだけじゃなくセラフィナ様についても不老をちらつかせてきたとしても、そろって「お断りします」ってやってほしいものです。ともに齢を重ねていきたいくらい言ってもいいんだぜ! プロポーズ紛いの発言をしてくれていいんだぜ……!
カルセドニーとトルマリンが可愛いんで困っちゃう。 特にカルセドニー、三点リーダーの多いぽつぽつ喋りがたまらんな。 戦闘不得意なところも含めて、やっぱりフローライトの父親なんじゃないかと疑いたくなる……。
アレスのビジュアル化って、今回が初でしょうか? 18世紀のさらに五百数十年前っていうと、12〜3世紀ってとこか。具体的なアレス侵攻やポセイドンとの戦闘時期は明らかになってなかったと思うけど、LCではクレスト先生生存時期にあわせてきたってことなのかな。 でも、アレスの手勢については謎が多すぎるからか、イラストには描かれてないような。かわりに暗黒聖闘士がいるのか。クレスト先生のすぐ横のキャラはユニコーンの聖闘士かな?
クリップスタジオのポイントを890ポイントも失効したり、ポーズスタジオのライセンス登録が上手くいかなかったり、なんだかもうさんざんです。 CLIPPYについては、まだ登録してないコミスタがあるので、それでまた6ヶ月間ポイント入手してこ……。
ポーズスタジオをずっと体験版状態にしてたのだけど、まじめに活用できないかと思って、利用登録してみた。シリアル番号は入手したものの、オフライン環境でまだライセンス登録できてないので、結局いまは体験版状態。明日忘れずに登録しないと……。 オンラインマニュアルを一通り印刷して、確認しながら触ってます。めざせ、なんだこりゃ状態からの脱却。
| 2011年10月30日(日) |
LCシベリア+Fate/Zero5話感想 |
とりあえず、クレスト=コー・イー・ヌールがガチだったとして。 クレスト=師、デジェル=弟子、ユニティ=共に学んだ友。 LCシベリアのキャラ配置はこんな感じだと思いますが(ユニティは兄弟弟子というわけじゃないけれど)、原作シベリアと単品で対応させるなら、クレスト(コー・イー・ヌール)=アイザック、デジェル=カミュ、ユニティ=氷河って感じなのかなあと思ったりします。コー・イー・ヌールは、前髪でだけど左目隠しキャラだし。 でも、敵にまわる友としてはユニティがアイザックポジションになるし、敵にまわる師としてはクレスト先生がカミュ先生ポジションになるし、そうするとデジェルが氷河ポジションになるし……ってのが面白い。 覚えのある凍気が……という再登場の仕方から考えると、デジェルが氷河ポジションでクレスト先生がアイザックポジションになる。 シベリア要素を分け合うキャラが一人増えた形になるのかな。 コー・イー・ヌールが洗脳されてる系だったら水晶先生っぽくなるけれど、あえてガーネットの下にいるのならカミュ先生っぽくなるのかも。
それにしても、デジェルってほんと冷静沈着じゃない子って扱いなんですね……。クレスト先生に叱られちゃうくらいだから、作中でもちゃんと冷静に戦えないことが多いって認識なんだな。 友達殺された!→頭に血が上る、友達が敵になった!→激しく動揺、友達が変な交渉持ちかけてきた!→泣いて怒ってダイヤモンドダスト。この一連の行動が冷静沈着なキャラとして描かれてるんだったら、エルシドさんはどういうキャラなんですかって聞きたくなるもの(苦笑)。絶対、エルシドさんの方が冷静キャラとして描かれてると思う。 でも、デジェルって、110話の途中からは急に冷静に戦えてるんだよね。ユニティに直接ダメージを与えないように、かつ効果的な攻撃を選んでいて。 デジェルさんは、戦ってるうちに頭が冴えてくタイプなんだったりして。ぱーっと頭に血が上った後、どっかでふっと冷静になるタイプ。 さすがに、カルディアから見ると冷静沈着な方が「らしい」ってことですが、カルディアの前では冷静に戦えてたのかな……ラダマンティス戦以外は。それとも、普段の冷静さがカルディアの目に「らしい」と映ってただけなのかな。 カルディアは、デジェルとは逆に、勉強できないけどかしこく振舞えて、序盤は冷静に周りが見えるけど、戦ってるうちに熱くなって自分と相手しか見えなくなっちゃうタイプかな。 やっぱり好対照の二人だよね、カルディアとデジェル。
* Fate/Zero 5話感想 戦闘かっこいい。超かっこいい。バーサーカーの存在がかっこいい。
しかし、今回も、ライダー組にすこーんとやられまくってます。 ケイネスの言葉にウェイバーが気圧された時、ライダーがウェイバーを力づける場面に涙腺緩んださー。ウェイバーはなんだかんだ言いつつも、「つれていけバカ!」と叫んでついてきちゃうような子だもんね。そういうところをちゃんと認めてくれてたんだなあ。ライダーは、ケイネスに対して、ウェイバーになりかわってイスカンダルの主になろうとしたといった発言してたけど、実際にはウェイバーがイスカンダルのマスターの座を奪い取ったようなもの。でも、イスカンダルとウェイバーくんが組むことになったのは、双方にとって幸いだったんだと思う。 もし、ケイネスがイスカンダルの遺物をもって召喚していたら、その場合はケイネスがライダーの紋章的なアレを得ていたのかな? それとも、ランサーなイスカンダルが生まれてたんだろうか。その辺の設定がどうなってるのか、いろいろ気になってます。
ライダーの挑発に絶対乗るだろうと、遠坂さんにも綺礼にも思われてたアーチャー……。そして実際に乗るアーチャー……。 遠坂のサーヴァントが現れたら、早速行動に出る雁夜おじさんにもなんだか涙。個人的な思いが出まくってるんですが。 バーサーカーはバーサーカーで、アーチャー戦はバーサーカーらしからぬ戦闘をしてみせたのに、セイバーを前に冷静さの欠片もない戦い方をするし。 一応、アニメのみ視聴者のために伏せ伏せ(と言いつつ私も原作未読です)。バーサーカー組って、ともに人妻に惚れてますコンビなんですね……。バーサーカー組って、お互いのことはどう映ってたんだろう。って、どっちにしてもバーサーカーは理性がないからアレコレ考えるってことはないのか。
キャスターも、セイバーの姿に己の愛する聖処女を見ちゃってるあたり、切ない。そう思い込みたくなるほど、オルレアンの乙女のことが好きだったってことだもんな。
* P4アニメ、まとめて3話分見た。 メガネ萌え向け作品という言葉の意味を理解した。
パワーストーン情報サイトで見た1月の誕生石のグリーンガーネットがすごくきれいだった。 個人的には、デジェルさんに宝石のイメージをあてるなら、グリーンガーネットでもいいんじゃないかと思います。ていうか、デジェルさんの誕生月が1月でもいいくらい(笑)。まあ、多分、カミュ先生と同じ2月生まれなんでしょうけど。 あー、やっぱキャラ全員分のプロフィール、欲しいなあ。誕生日分かってるのが4人だけって、寂しいよ。
* ロスキャンコンビニ版友情散華編2巻、届きました。 今回の話は47話まで。 単行本よりちょっとだけ大きいシジとハス様の「トン」のシーンや、バイオレートににやにやとまらんです。雑誌で見たかったなあ〜。
* 冬コミ受かったので、オフライン情報に冬コミ情報を追加しようと思います。明日の日付で。といっても、この日記をUPするのが30日なので、結局は日記と同日更新ですな。
で、参考に昔のオフライン情報ページを見ていたら、いちばん最初にLCで申し込んだ時の予定が見つかりました。 ・耶人×ユズリハっぽいの ・海龍中心 ・蠍と水瓶 と3つ列記してあって、どれかが出るんじゃないかなあと書いてあった。 有言不実行すぎて笑……うに笑えないなこりゃ。しかも、ここに書いてあるやつ、どれもいまだに形になってないっていう。ネタ出しメモ状態だったり、プロット状態だったり、ネーム状態だったり。 いい加減初期のネタを形にせねばと思いつつ、とりあえず直近の予定はルゴニス先生本です。でもサークルカットは使いまわしのアスプー兄さんです。
| 2011年10月28日(金) |
コミケ情報+本物と偽物 |
コミケ、今回は当選してました。 「29日(木) 東ブロック ト41b」です。 とりあえずまだアナログ作業なんで、ピッチあげてくよ……!
* うわああああ、私、囚われてるフライユ夫人は本物とばかり思ってたけど、セラフィナ様と一緒に出てった方が本物で、こっちが偽物かもしれないんですよね! つうか、水路そばとはいえ居住空間に牢があって虜囚がいるってのも変ですよね、確かに。 でも、それだとセラフィナ様再登場の可能性が低く……。いやいやいや、フライユ夫人とセラフィナ様が一緒に行動してるなら、そろって狙われる可能性もまだあるかも?? 前回のフライユ夫人と今回の夫人、どちらが本物かはっきりしないってのも、ワクワクする展開。くそう、LC外伝面白いぜー。本編とはまた違った面白さがあるぜ。
そんでもって、クレスト先生=光の山説を鼻で笑ってくれやがった人に、今回「最初思いつかなかったけど、今回のフライユ夫人は偽物かもしれないんだね」と言ったところ、「ていうかクレストも偽物でしょ、カーサでしょ」と返されました。 光の山がクレストと名乗ったんで、アスプー兄さんばりのドヤ顔する予定だったのに、あっさり封じられました。畜生。 確かに、4話で光の山にクレストと名乗られると、かえってまだ裏があるのかもしれませんが……。でも、カーサだったらわざわざ少年姿を見せる必要なんぞないだろうよ。クレスト老の姿を見せた方がいいんじゃないかな。 そうやって考えてみると、今回のフライユ夫人が偽物だったら、なぜフライユ夫人なのかって話になるんだよね。デジェルを引っ掛けたいだけなら、クレスト老の姿でも構わない。セラフィナ様だと、さすがに嘘くさくなるというか、読者に「え!?」「どっちが本物??」と思わせることにはならないだろうけど。
デジェルさんってなんというかインテリ〜ロストキャンバス外伝22話感想。
やっぱり水瓶座は同士討ちの宿命なのか。 多分ラスボスはガーネットなんだろうけど、そうは言ってもまたしてもな身内対決。まあ、デジェルさんはユニティと氷河要素を分け合ってる人なので、氷河のお約束な身内対決はつきものなのかもしれないね(苦笑)。 ちょうど三年前の今時分に本編はデジェルパートに入っていたわけですが、当時も感想で「デジェルのキャラ付けは氷河に近い」と連呼してたもんです。 今回の話を読んで改めてそれを実感しましたが、本編連載時とそう思う理由が変わっていることに少し驚きました。正確には、「理由が変わった」というより、「違う理由に気づいた」。今回の話になって初めて現れた要素じゃなく、ユニティ戦でも共通する部分だったのに、意外と気づいてなかったということに驚いたっていうか。 当時は、身内対決というポジションやキャラの性格についてばかり氷河っぽいと言っていたけれど、もっと根本的な部分で近いものがある。それに気づいていれば、「いつまでも美しい貴女のままブルーグラードを見守っててください」理由でセラフィナ様をフリージングコフィンするだろうなんて思わなかっただろうよ。 うまく自分の中のその理由を説明できるか分からないけど、細かいことは後述するとして、まずは頭から感想始めます。
知性派デジェルという言葉に、感想冒頭の台詞が浮かんでしょうがなかったです(笑)。邪神エリス見るたびに、氷河さんって〜の台詞で笑っちゃうんだよ! 「これ、お土産のスイカ」以上の笑いどころなんだよ……! だからさー、囚われてるのにクレスト先生が「HELP ME!」な手紙を出せたってのがまず怪しいっしょがー! しかも、ガーネットがデジェルのことを知ってたって時点で、潜入成功(ニヤリ)じゃなくて罠にかかった(ションボリ)でしょうがー! デジェル、やっぱり知性派じゃなくて痴性派なんじゃないですか……? そんなだからどんなにデジェルが勉強できそうでも、カルディアの方が頭良さそうに見えちゃうんだよー! まあ、それはそれとして置いといて。 「消えた父と師」というタイトルから、フローライトが屋敷をかぎまわっていた理由判明。フローライトが客人と違ってガーネットの歌に跪かなかったのは、ガーネットに傾倒しているからかと思ってましたが、逆に警戒してたから、ということなんですね。聞き惚れないようにしてたんだ……。というより、もとより聞き惚れる気になどならなかったということか。 クレスト先生がコー・イー・ヌールだったことを思うと、フローライトの父も宝石児だと考えるべきなんでしょうね。可能性が高いのは、カルセドニーだろうな。「現じゃないものを見せる」という点で、作家のフローライト父に通じるものがある。素顔を見せて「その瞳は父さん!」とくる展開が可能になりますし。 足手まといにはならないと宣言しているけれど、100%なると思う(笑)。でも、クレスト先生を探すデジェルにとって、父を捜す姿は自分に重なる。アルバフィカがペフコちゃんと自分を重ねたように、デジェルにとってフローライトはシンパシー感じる相手になったんだろうな、この瞬間。 デジェルに抱えられた時の「細いのに凄い力持ち」って感想が可愛い。フローライトも可愛いけど、細いと思われてるデジェルが可愛い(笑)。やっぱ細身なんだなあ……。
さて、その頃のガーネットさんは見開きで入浴中。 宝石児にお世話させつつ。 ……犯罪者だー! 犯罪者がおるー!!(笑) エピGの美子さんも真っ青なショタコンですな。 入浴していても首飾りを外していないガーネットですが、本体はソウルジェムもとい宝石の方だったりするんだろうか。 ていうか、宝石児も同様に胸元の石が本体なのかと思ってたけど、デジェル外伝2話目と違って今回は宝石をつけてないですね。コー・イー・ヌール以外。必ずつけてないと駄目ってもんでもないのか。 フリントがやられて、言葉ばかり「可哀そうに」と言ってるけれど、実がこもってるとはとても思えないです、ガーネット。なんだかなー。そもそも、フリントの襲撃が独断専行ではなく命令で行われたものだったなら、デジェルの力を見極めさせる=フリントが死んでもかまわないってことですもんね。なんか、使い捨てっぽくてやな感じ……。 フリント(火打石)は、貴石でも半貴石でもないから、ほっといても下っ端臭漂っていたけど、トルマリンに透明な石じゃないと馬鹿にされてるとなんだか気の毒。フリント以外の子たちは、自分たちはきれいな石で、ガーネットの格を落とさない品のある戦いができると自負してるんでしょうか。 フリントはフリントで、ガーネットのために頑張ってたのは間違いないので、なんだかなあ。可哀想だよ、マジで。その忠誠がどこからわいたものなのかはわからないけど、心からのものであれ、植えつけられたものであれ、「フリント」がガーネットのために動いていたのは確かなのに。
そんな自分にらぶらぶな宝石児にデジェルを加えることがガーネットの目的なのかと思いきや、どうももっと深い理由がある様子。 何をさせたいんだろうね、ガーネット。コー・イー……なんか面倒だから光の山って打った方が早いわ……光の山はアテナの聖闘士を無価値として淘汰すると言っているし、そんな無価値な人を活用する手立てでもあると? アテナの聖闘士は無価値だから全て宝石児に変えちゃおうとか? そうしたら、ガーネットの場合、女子も仮面つければOKなんて掟知ったことかとばかりに、男子だけ残しそうですね。
さて、ガーネットの思惑に気づかずに、懐に飛び込み続ける痴性……じゃなかった知性の人デジェルさん。 蔵書で持ち主の察しがつくなんぞ、さすがの読書好きですね。クレスト先生のところで本読んで、足りなくてブルーグラードでも本読んで。そんなだから目が悪くなるんだよ! って言いたいところだけど、個人的にはデジェルさん=遠視希望派です。 クレスト先生の居室かと思いきや、そこにいたのは囚われのフライユ夫人。 ……そう言えば、カルセドニーが幻視担当でしたっけ。そんなに簡単にフライユ夫人を放つとも思えなかったけど、打っちゃったふりして後で殺そうとするしかないかと思ってました。 こうなると、セラフィナ様の出番もまだまだ期待できるってことですね。 ガーネットの屋敷には宝石児の他にも仕える人たちがいっぱいいるし、その人をフライユ夫人に見せかけてセラフィナ様と行かせたなら、セラフィナ様がピンチだから助けなきゃってことになる。 セラフィナ様たちに実際にはいないフライユ夫人の幻を見せていたなら、いないことに気づいた時点でセラフィナ様は戻ってくるでしょう。そういうお人だ。 ……あ、話が終わるまで、フライユ夫人の幻を見続けてる可能性もあるのか。いや、でも、ここは、効果範囲があるってことで! まだセラフィナ様出番あるってことで……!
いると思わない人がいたのでビックリだ!→今お助けします!→背後から身内による攻撃! このパターンを二度も食らうデジェルさんは、同じ技が二度でも三度でも通じそうな人ですね。5年の月日が成長させてないよ(笑)。 個人的に、デジェルは抜かっていればいるほど萌えるというか、キャラの味が出ると思うので、背後を許しまくるデジェルを見ているとこれでこそデジェルと思って嬉しくなります(笑)。ほんと、ひどいこと言ってるようだけど、隙のある人間らしさが好きなんだよなあ。 クレスト先生が光の山だってのは、ある程度想定内。 分からないのは、どうしてクレスト先生がガーネット側につくことにしたのか。 デジェルのことを弟子として認識しているということは、デジェルと過ごしていた記憶はちゃんとあるはずですが、デジェルに語っていた脆く儚い者への慈しみの心はどこにいってしまったのか。 クレスト先生は聖戦を見守っているということだけ確定で、元々がアテナの聖闘士だったかどうかは不明なんですよね。そうは言っても、アテナ側の人間だったことは間違いないのに、なぜアテナの聖闘士を淘汰しようと思うに至ったのか。 単純に、ガーネットに宝石児に変えられた時に、考え方も刷り込まれでもしたのかなあ。それとも、もっと深い何かがあるのかな。 4話目にしてコー・イー・ヌールの正体が明かされるとは思わなかったので(6話くらいでくるかと思ってました……)、なんだかんだ先の展開が読めません。面白いなあ、ロスキャン外伝。
ここからは、22話感想とはちょっとずれる形でのデジェル論です。 感想としては蛇足になります。 デジェル外伝は、やはり「うつろうもの」と「うつろわざるもの」の物語かなって思う。 人間が最も美しく強く光り輝く十……八のわけがないから、えーっとえーっと、とりあえず十代前半のコー・イー・ヌールには、とりあえず「見せかけの若さがそれほど嬉しいか」と言ってやるべきでしょうか。 500歳のおじいさんがぴちぴち十代。羨まし……いやいや、そんな世の常に逆らうことあってよいものですかー(棒読み)。 実際問題、デジェルは、人は……命は老いて死ぬものということを是としている。生じ、変じ、滅ぶ。その流れを受け止めている。 そして、その流れの中で残し繋げるものがあれば、滅びはけして滅びではない。これは、デジェル編だけじゃなく、LC全体に通じる考え方だと思います。直接に子をもうけることじゃなくていい、例えばハスガード様がテネオを残したように、人の命はその人限りで終わるものじゃない。そういう話だと思う。
閑話休題。 そんなわけで、デジェルは、同じ時の中に留まることを求めない人、だと思う。時の流れを受け入れられる人。本編13巻のことを思うと、だからすげえ切なくなるんだよな。セラフィナ様の死も、結局は命の流れなわけで。デジェルの世界観からすれば受け止めざるを得ないもので。そりゃ、本当はいっぱい認めたくなかったりなんだったりしただろうけど、ユニティのように受容できずに暴走したりはしなかった。 ユニティの氷河分ってのは、この受容できない部分にあるんだと思う。ナターシャの死を受容できず、変わらぬ時間を求めていた部分に。セラフィナの死だけじゃなく、デジェルの不在も、ユニティを押しつぶしていた。ユニティは、自分とセラフィナ様、そしてデジェルのいる時間にずっといたい子なんだよね……。デジェルに負かされ、ポセイドン復活の野望から目が覚めた時にも、周りに人のいない場所で緩慢な死を求めていたくらいに。先に進むことを望まなかった人。 デジェルは、逆に、変わっていく時間を求める部分が氷河的だなあと思うわけです。うん、矛盾してる(笑)。 ここからはカミュ先生と氷河の比較になるけれど、カミュ先生がフリージングコフィンで氷河を留めようとしたのと比較すると、氷河は留まろうとしない、進む人だと思うんだよなあ。ミロ戦の氷河の台詞とか、特にそんな感じ。 成長前の氷河っぽいのがユニティ、成長後がデジェルって感じなのかな、だから。といっても、これは個人的な解釈であって、実際手代木さんがどういうつもりでキャラ作りしてるのかとは別問題ですよ、と。
外伝では、セラフィナ様の存在も、転変の受容に関係してくるのかなあと思ったりもします。 だって、やっぱり、子供の頃のデジェルって恋愛対象じゃなかったと思うんだよ(笑)。宝石児みたいなショタっ子だと、いつまでたっても一方的なデジェルの初恋相手で終了じゃん(笑)。 人は変わっていくけれど、変わるのって悪いことばかりじゃないよね。って、話になるかもしれないじゃん。そんなわけで、セラフィナ様の再登場をぜひー。ぜひにー。
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