てらさき雄介の日記
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公職選挙法では戸別訪問は禁止されている。しかし実態として最大の選挙運動は戸別訪問だ。戸別訪問をしないで当選した議員は皆無だ。
選挙での数少ないマニュアルと言われる田中角栄の言葉も、「戸別訪問3万件、辻説法5万回」(衆議院選挙について)だ。
候補者になるといかに`合法的’に戸別訪問するかを考える。政治活動としては禁止されていないので、「これは政治活動だ」と言ってみたり、あるいは「知り合いの家にたまたま寄っただけ」と言ってみたり、その言い訳は様々だ。
何故禁止になったのかは諸説あるが、戸別訪問を禁止している選挙法は日本のみとも聞く。創価学会や共産党の人海戦術を邪魔するために、当時の政府が禁止したのというのが定説だ。
このような規定を温存し続けていることこそ、政治の責任放棄だ。不作為の瑕疵とでも言うのだろうか。
選挙に関わらず、政治が制度の改正を図らなければならない点は多々ある。自分たちに関係するルールすら先送りなのだから、他については先が思いやられる。
インターネットによる運動を解禁するなど、与野党で選挙法改正についての合意形成をしている最中だ。ならば多くの点について併せて検討してほしい。
国会議員がする改正なので、例によって自分たちのこと中心になるのだろう。しかし主権者に身近な地方の政治を変えることが、政治全体を良くすることに繋がる。地方レベルの選挙についても遡上に載せるべきだ。
最もこれは国会議員に期待することでなく、地方議員自らが発言し国に対して訴えることだが。
| 2006年01月26日(木) |
ポスト小泉、安倍氏はダメ |
テレビで予算委員会の質疑を見た。ヒューザーに関連して民主党議員が安部官房長官に質問していた。
この種の追求は正直好きではないし、この民主党議員も出来れば政策で名を売って欲しいと思う。
しかしながら安部氏の答弁は情けない。ポスト小泉と呼ばれているとは思えない。同じく答弁している小泉総理は数段も上手だ。
国家元首たるもの(私は総理が元首と思う)貫禄が大切だ。安部氏は次期は厳しいと思う。このテレビだけでなく色々な発言が軽く、かつ的を得てないと思う。
テレビ中継はいい。ダイレクトに政治家の発言と表情が入ってくる。政治の結果たる政策の成果は別にして、経過についてはこの中継を完全にすることで足りるのかもしれない。
いつかも書いたが地方議会でも、出来るだけ中継をして欲しい。紙面などではわからない多くのことが伝わる。
秋には次期総理大臣を決める自民党総裁選挙が行われる。主権者の反応を軽視できない雰囲気をつくったのは、小泉総理の功績と率直に評価する。
民主党も正念場だ。的確な指摘と意見表明をし続けることが大切だ。繰り返すがスキャンダル合戦は良くない。それは特別委員会でもつくって脇でやって欲しい。
もっと大切な議論があるはずだ。
| 2006年01月25日(水) |
城山町長リコールについて |
相模原市との合併に関連して、城山町長のリコール請求がされた。
有権者数の三分の一による署名が法律の規定だが、リコール推進派(合併推進派)は実に有権者総数の47%の署名を集めている。
元々城山町は相模原市と隣接しているため、合併に賛成する町民が多い。結果としてこの町が最後まで残ってしまったことは、ある意味政治の段取りの悪さとも言える。
その翌週には引き続き合併の住民投票が行われる。重ねて同趣旨の投票を行なうことが経費の無駄との意見もあるが、民主主義のあり方として間違ってはいまい。
少なくとも地方自治体の存亡がかかっているわけだから、これ位議論が深まるのが正常とも言える。
藤野町は既に来年3月11日の合併を決めているが、住民投票の結果を無視して町長が強行したため、いまだに議論がわかれている。
さて相模原市の側だ。他町からの相模原市に対する思いを、果たして真剣に理解しているのだろうか。全体的に見て、関心が薄いだけでなく、合併すること自体を知らない市民も未だに散見される。
今回の合併の反省点は、ひとつは上でも述べた段取りの悪さ。そして合併を機会として、市民の地方自治に対する関心を集められなかったことだろう。
市長の今後に関連して合併「花道」論が出ている。市議会議員でもこれを言う人が多い。しかし合併で大切なのは調印することではなく、合併後当初のビジョンに向けて予定通り進んでいくかだ。
また実質市長不在の状態のなかで、一体誰が残された藤野町・城山町との協議をしているのか不安に思う。役所では出来ない政治的協議も多いはずだ。
もしそれで何とかなってしまうなら、市長という存在は自治にとって一体何なのだろうか。
現在の相模原市の状態は学者などから見れば、ひとつの研究事例とされるかもしれない。しかし市民としてはたまったものではない。一体不幸は誰か。
所属する(社)相模原青年会議所の新年賀詞交換会があった。
開会前の役割は駐車場整理である。皆さんが目の前を通って会場に行かれるので、かえってご挨拶が出来てよい。開会後はお客様の接待だ。
全て終了した後の懇親会にも久しぶりに参加したが、昨年の会員増強もあり人数がとても多くなったと感じる。
今年は新入会員の勧誘が担当なので、今日始めて来た方とも多く話しをした。一時期雰囲気が良くないときもあったが、和気藹々青年団体らしい楽しい時と過ごせた。
元々20歳〜40歳までしか会員になれない団体だ。入会後既に8年が経過しているが若年寄にはなりたくない。新しく入った皆さんとゼロからJC活動を楽しみたい。
さて毎年市長と市議会議長が来賓でいらっしゃる。しかし市長は病気療養のため助役が代理、市議会議長は何故か欠席。卒業された先輩に聞くと、JC始まって以来のことらしい。寂しい限りだ。
また姉妹JCである韓国釜山海雲台JCの皆さんに来て頂いたこともあり、国歌斉唱を韓国国歌についても行なった。良いことだ。隣国なのに正直初めて聞いた曲だった。日韓友好を言う割りに、まだまだ理解が足りないと反省。
今日一番印象に残ったのは、鈴木理事長の所信で「国際友好」が入っていたことだ。余り例がない。しかも相手はアジア、特に韓国と中国だ。政府が足を引っ張っている分、私たち民間外交で頑張らなくてはいけない。
ちなみに次期選挙で県議会に議席を得た折は、JCでもいくつかやりたいことが残っている。その夢も膨らんだ一日だった。
| 2006年01月23日(月) |
この「日記」も丸2年 |
今日でこの日記も丸2年になった。毎日数十人の方にご覧頂いていることに感謝し、今後も頑張って続けていくことを誓う。
さて日記を書いている理由は、日々私が行動しながら何を考えているか、広く皆様にお伝えしたいということだ。それを通じて政治家寺崎雄介の物事の考え方を理解して頂きたいと思っている。
時々まとめて論文などを発表するよりも、毎日少しずつ記載した方が、このためには良いとの判断だ。
次に自分自身のことだ。考え方と言っても、全てにおいてまとまっている訳ではない。しかしながら実際は多くの場所で、例え成熟していなくても考え方を述べるのが政治家としての責任でもある。この日記で文章をつくることによって、自分の中で考え方がまとまっていく。
更には毎日に節目を入れて生活していくことが、浪人中は特に大切だと思う。日々に追われながらも、この日記を書く時間だけは一日を振り返り、明日に向けての思いを馳せることができる。この点でも大きな意味がある。
他の政治家も日記を書いている。私は‘考えたこと’をメインにしているが、‘行動’をメインにしている方もいる。様々だ。
インターネットは公権力の監視や情報公開という点では、大きな功績があるだろう。
また金がかからないツールとしても貴重だ。もちろん皆さんに開いて頂くのは私の努力にかかっているわけだが、今後も積極的に活用していきたい。
末筆で恐縮だが、このHPは支援者の方にボランティアで管理頂いている。ありがたい限りだ。
| 2006年01月22日(日) |
ヒューザーの証人喚問 |
情けない証人喚問だった。特に質問する側の国会議員だ。
確かにヒューザー小嶋氏の、あの態度では限界はある。しかしプロしての聞き方があるだろう。少なくとも証言拒否した場合の想定くらいしておくべきだ。
さて小嶋氏は証人喚問に後ろ向きではなかった。しかし豹変し連発した証言拒否。おそらく“何か”あったのだろう。民間人である小島氏は‘ヤクザよりもひどい’といわれる政治の脅しに敵わなかったのかもしれない。
さてお隣の東京23区選出の伊藤公介代議士だ。多くの当選回数の割りにあまり目立たない議員だった。ここにきて電車の中吊りにまで顔を出すようになった。
実はヒューザーと伊藤代議士の付き合いを冷静に見てみると、それほど特別なものではない。企業と政治の関係についてはここでは省略するが、一般的に多く行なわれている付き合いだ。
伊藤代議士の失敗は、国土交通省に小嶋氏を連れて行く前に、この事件の深刻さを理解しておくべきだったことだ。そして当初の段階で経過を明らかにし、主権者に対して謝罪をすべきだった。
疑惑が深まったということで、小嶋氏の再喚問など行なわれるかもしれない。国会には、今度こそしっかり真相究明をしてほしい。特に野党第一党である民主党の責任は大きい。
雪だ。致し方なく事務所に籠もりきりだ。少し舞ったことは一度あったが、本降りはこの季節初めてのことだ。
豪雪で大変なことになっている地域と違い、相模原ではいまや稀にしかない「景観」になっている。
雪がたくさん降る地域では、おそらく行政の仕事にも影響があると思う。いやその対策自体が重要な役割なのだろう。
市内でも建設業協会の皆さんが、ボランティアで雪かきをして下さることがある。今日もやって頂いているのだろうか。
だんだん振りが本格的になってきたので、じき帰路につこうと思う。大人はしかめ顔が多いが、子どもはきっと大喜びで遊んでいるのかもしれない。
天気予報と見ると、明日は降らないらしい。今日一日この「景観」を楽しみたい。
ある地区の寿会(老人会)新年会に参加した。最高齢は96歳の方だ。
私こと、父方の祖父母は余り記憶がない。祖母は生まれる前に、祖父も生まれてすぐに亡くなったからだ。
一方母方の祖父母は、母の故郷でもある栃木県鹿沼市で、数年前まで健在だった。祖父は明治39年生まれ、祖母は明治42年生まれだった。
爺ちゃん婆ちゃんと言えば明治生まれというのも、大分昔の話になりつつあるようだ。今日会ったこの96歳のご老人も、計算してみると明治の最終年生まれになる。
さて今日皆さんが持ち寄った宴会料理は美味しかった。特にけんちん汁と切干大根、そして赤飯は絶品だ。
相模原市は昭和30年以降、急激に人口が増加した。両親の世代で相模原で生まれ育ったという方は余りいない。
今日の会だと尚更だ。直接お話した方は全て他の故郷があった。
取り止めもない話になったが、歴史好きな私は人間についてもそれを感じるとき嬉しくなる。
自分が高齢者になった時のイメージは正直ない。仕事を引退する辺りまでで想像は止まっている。もちろんそんな先のことを考える必要もない。
皆んな目を細めて「若いとは素晴らしい」と言ってくれた。素直により頑張ろうと思った。
私も幾つかの点で“ショック”を受けた。
東証が取引停止になるなど考えてもいなかった。証券のことは詳しくないが、日本の金融システムがこんなにも脆いものかと思った。
ライブドアは有名だが、規模からすれば「大」企業ではない。それでこの有様だ。他の企業だったら・・・、推して知るべしだ。
実体経済をもっと大切にすべきだ。物を創っていくということを、もっと大切にすべきだ。少なくとも戦後日本は、そのことによって復興したのだから。
嫌いな政治家のタイプに「威張っている人」がいる。何も生産していないのに、ましてや税金で食っているのに勘違いしていると思う。
決して卑屈になることはないが、大きな顔をするのはやはり変だ。自分自身肝に銘じたいと思っているし、IT関連産業についても同様の謙虚さは欲しい。
ライブドアがやってきた多くの挑戦には敬意を表してきた。マスコミを通じてみるホリエモンのキャラクターは、正直良い印象は持たない。
しかし彼は芸能人でななく経営者だ。今後もその分野で活躍してくれることを望む。
| 2006年01月18日(水) |
市議会特委が防衛庁に |
相模原市議会の基地対策特別委員会が防衛庁に行った。私もかつて所属していた委員会だ。趣旨は米軍再編の相模原市部分について反対の意見を言うことだ。
そういえば沖縄県名護市で市長選挙が行なわれるそうだ。国の方針には候補者全員が反対しているそうだが、地元の方でしかわからないニュアンスの違いもあり熾烈な選挙だそうだ。
とかく基地が地元経済に与える影響が取り上げられる。推進派は基地がないとやっていけないと言う。
しかし名護だけでなく沖縄を見てみると、基地があっても経済的には決して豊ではない。相模原についても同様だ。
政府は未だに勘違いしている。国策である安全保障の分野においてさえ、地元の理解なしには進めてはいけないのだ。どんなテーマであっても政府と地方自治体が対話し、相互理解をしていくことが大切なのだ。
相模原市議会のような積極的な行動を、神奈川県議会も行なうべきだ。少なくとも政府に対するインパクトという視点では、市よりも県の方が存在が大きいだろうから。
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