てらさき雄介の日記
DiaryINDEX|past|will
「市長なんて誰でもいい。」過去に何度もこの言葉を聞いてきました。
しかし議員を一度やれば、首長がどれほどの権限を持っているかわかります。“人が変わることによって政治が変わること”を体現できる数少ないポジションなのです。
国会において火花を散らす各党が、共産党を除き、地方では相乗りになる惰性の構図が、地方選挙の低投票率を生んでいます。
アメリカのどこで、民主・共和党相乗りの知事がいますか?イギリスのどこに労働・保守党相乗りの市長がいますか?
県政においては、松沢知事の決意と多くの民主党内の有志によって、本当の意味での知事選挙ができました。次回自民党がきちんと候補者を出せば、知事を文字通り選挙で選ぶことが定着し、やっと民主主義が機能します。
今度は相模原の番です。色々な問題を克服し、民主主義を発展させるには、何をおいても選挙をするしかありません。
オール与党対共産党の構図を、民主党こそが全国で打破していくべきです。
| 2004年12月02日(木) |
全共闘と北朝鮮、そして私たち |
「光の雨」という映画があります。浅間山荘事件を扱ったものです。学生たちが山に入り、山荘に立て籠もるまでの凄惨な日々を描いたものです。
理想の社会を目指したはずが、何故そうなってしまったのか。例えば中国や北朝鮮などにも言えます。もちろん、当初からいかがわしい権力集団による革命であったのでしょうが、理想を捨てるばかりでなく開き直っている姿は残念です。
日本の学生運動でも世界の色々な革命でも、だいたいが末期症状として、「内ゲバ」をします。母校である明治大学でも、過激派がつい最近まで同じようなことをしてました。
仮面ライダーの適役“ショッカー”が、世界征服を企てながら、やっていることが幼稚園のバスジャックであることと同じで、大きなことを言っているわりには、実質下らない実態であることは多々あります。
個々人はたいそうな主張をあちこちで言いますが、実は、些細なことや身内のあら捜しに必死だったりします。そんな‘せこさ’にあきあきしながら、明日からまた渦中で頑張ります。
政治家としての基本的信条は、何があっても曲げません。
| 2004年12月01日(水) |
「ペレストロイカ」再読中・・・ |
ゴルバチョフ氏は私の尊敬する政治家です。著書「ペレストロイカ」が発刊されたとき、世界中が大騒ぎになったことを覚えています。
当時高校生だった私は、父の買ったこの本を読みましたが、ほとんど意味がわかりませんでした。ただ他民族であることや、連邦制度であることなど、日本とは明らかに違う国家形態があるのだと、興味深々になったものです。
大学で「ソビエト政治論」という講義をとり、その教科書のひとつがまた「ペレストロイカ」でした。結果‘不可’の私が大きなことは言えませんが、より詳細に内容を理解できました。
今も本棚に並んでいます。今回のウクライナ大統領選挙で思い立ち、現在再読中です。
あれだけ大胆な改革を進めることができたのは何故か。理念と手法をもう一度学んでみます。
尚、ウラジオストック・イルクーツク・サマルカンド・モスクワなど、旧ソ連圏には一度行ってみたいです。
| 2004年11月30日(火) |
新交通システムについて |
長友克洋市議主催の勉強会に参加しました。
テーマであった「新交通システム」について意見を書きます。
市議時代から、どうもしっくりこないものを感じていました。更には、検討ルートが相模大野〜北里大学とされたとき、その違和感は増しました。
採算ベースで考えると、同ルートが最も適しているとのことです。行政の政策には明確な目的があるはずで、それに適したルートをまず定め、その後いかに採算をとるか考えるべきです。
橋本〜津久井ルート、田名〜JR相模原ルート、村富線上ルートなど夢は膨らみますが、それぞれ行う際の意義は異なります。
また今日の政策発表のなかで、長友市議が交通問題を 一、渋滞などの問題 二、交通不便地区の問題 三、交通弱者の問題 と3つに分類したのは、私自身論点を整理しやすく「なるほど!」と思いました。
この3つはどれも、大規模な建設投資を行わなくても、別の対策がとれるものばかりです。
総合的なまちづくりのなかで、交通問題に行政が参画することは必要です。しかし相模原市一市で、この新交通を背負うのは無理があると考えます。
むしろ広域行政の仕事であるとも思うと、私が目指す神奈川県政のなかで、周辺自治体との共同で考えていく課題でもあります。
とかく政治家の「勉強会」は、後援会員拡大集会が多いですが、とても勉強になった本当の「勉強会」でした。
*現在の相模原市の交通政策は、コチラをクリックしてください。
| 2004年11月29日(月) |
小沢一郎氏の挨拶に思う |
以前お世話になった代議士のパーティーに参加し、小沢一郎代議士の挨拶を聞きました。普通の社交辞令でしたが、重みと迫力がありました。
著書「日本改造計画」は、皆さん是非読んでください。いつかテレビで西部邁氏が、北一輝の「日本改造法案大綱」と比較し批判していましたが、一部で言われている“右”寄りの思想をベースにしていません。
むしろ個人主義のもと、社会福祉をいかに充実させるかが書かれております。
全国民が、賛否は別にして読み応えのある本を書き、含蓄のある言葉を発せられる政治家は貴重だと思います。
| 2004年11月28日(日) |
ネット上の安易な匿名主義は疑問 |
タイトルの通りですが、具体的に以下書きます。
1、政治家に匿名は許されません。(もちろん政治家たることと全く関係ない分野での発言=プラーベートは別です。)逆の言い方をすれば、各種掲示板などに匿名で投稿していることは、政治家でない証でもあります。
2、特定の個人に対して意見と言うとき、または批判をするときは実名であってほしい。(匿名でなくては言うことができない事情=言論弾圧や各種圧力が想定される場合は別です。)
以上最近の動向を見ていて思うことです。
ちなみに私の掲示板では、匿名であることを利用して、好き勝手言う方は過去に一人もいませんでした。皆さんありがとうございました。引き続き匿名でも投稿お願いします!
匿名が全て悪いという訳ではありません。ただ、人を批判するならば実名でやって欲しいと思うだけです。これって一般常識ですよね。
| 2004年11月27日(土) |
日本国憲法に見る平和主義について |
相模原地域大学公開講座で、神奈川大学の斉藤愛専任講師の講演を聴きましした。「日本国憲法に見る平和主義について」というタイトルです。
とても為になりました。というのも、憲法を素直に読み解釈するなどということは、学生時代以来だからです。そして政治をやっていると、憲法についてどこか“知ったか”が入ってしまう傾向もあるからです。
今日のテーマでもあった9条についてですが、憲法には幅広い解釈が必要とは言え、現状を見ると一体9条が何を規制しているのかすらわからなくなります。
「侵略戦争の否定」のみが9条の意味ならば、そんなことは当たり前であって、どこの国でも肯定してはいません。事実として、防衛が目的の侵略も古今東西多々ありました。
講師も言っていましたが、憲法の解釈自体には限界があり、日本をどういう国にすべきかを考えた結果の憲法であるべきです。
現在とは違う世の中を志向する私は、新しい憲法を創りたいと思いますが、戦争の否定については、現在よりも強く宣言すべきだと思います。文章でも、戦争に関わるところは具体的に表現すべきです。
| 2004年11月26日(金) |
第二回藤井裕久国政報告会 |
党支部主催の第二回藤井裕久国政報告会が開催されました。長い時間じっくりとお話を聞き、その後率直な質疑応答がありました。
いつも感じるのは、藤井代議士の歴史観や価値観が非常にしっかりしていることです。
私などは基本的な部分でも迷い、結果行動がちぐはぐになることもあります。
「戦争を机上ベースだけで語る人が増えてしまった」この言葉を聞いたとき、若い政治家には果たすことができない大切な役割が、藤井代議士にはあるのだと感じました。
若手が多い民主党だからこそ貴重な方です。
| 2004年11月25日(木) |
「卒業式」で泣きました |
仕事柄、学校の卒業式にはよく出ます。大人になって出てみると、意外に自分が卒業生だったときよりも感動したりします。現在の卒業式が、子どもではなく大人の視点でつくられている証拠です。
以上蛇足でした・・。さて本題です。今日は青年会議所の「卒業式」でした。40歳までという年齢制限があるため、在籍年数に関わらず年齢に達すれば自動的に“卒業”いたします。その節目として、毎年形式は違いますが「卒業式」を行います。
三年前、一昨年、そして昨年に続き、今年も泣いてしまいました。私だけでなく、多くのメンバーが泣いてました。
外から見ると異様なことですが、公私ともにお世話になった方がいなくなる(と言っても、明日からも普通に会えるのですが)のは寂しいものです。
そして一番泣けた原因は、大切な共通の思い出があるからです。
先方のご迷惑になるので名前は書きませんが、いずれもJC活動をこえて、選挙をはじめとする仕事上でお世話になった方です。
戦友との思い出はかけがえがありません。
皆さんの今後ますますのご活躍を祈念いたします。
| 2004年11月24日(水) |
市役所の財政に詳しい人と話してビックリ |
最近よく、市役所の職員やOBの人と話をします。そんな中での出来事です。
以下専門用語が入りますが、本当にビックリしたのでありのまま書きます。
寺崎「合併特例債を200億発行、年間20億償還だとして、国の補填は7割の14億。仮にこの14億を財政需要額に入れたとして、果たして相模原市は地方交付金がもらえるのでしょうか」
(*注:国の補填は地方交付金の中でされるので、不交付になれば、一円も補填されません。合併特例法によります。)
○○氏「合併特例債を幾ら発行するかは決まっていないが、補填してもらわないとやっていけないという前提なので、そういうシュミレーションはしていない。補填されると思う」
寺崎「過去に減税補填債などで、苦労しているのに、なぜそこまで政府を信頼できるのでしょうか」
○○氏「信頼しているのではなく、そうしてもらわないと成り立たないので、前提にしている」
念のため書き添えると、この方は優秀かつ問題意識を持った方です。そういう方でも最悪のシュミレーションをせずに、ここまで特例債の発行を前提にした合併を推進してきました。
相模原市長はどういう根拠で、合併特例債が国によって大部分補填されると信じているのでしょうか。
自分で辞めたとはいえ、市議会で質問できないのが残念です。市議会の本来の役割を担うべく頑張っている市議の皆さんに期待いたします。
改めて、 「合併特例債の発行は自粛すべきですし、それを目的にした早急の合併は誤りです。」 「津久井4町と一緒に将来のビジョンを考えられる環境を、まず創るべきです。」
合併推進急先鋒を自負していた私が、何故こんな消極的な言い方をしなければならないのか。この疑問に駆られている方は多いはずです。
「地方自治は民主主義の学校」という言葉もあります。掛け間違えたボタンは、掛け直せると信じています。
|